2014/05/23

御来場ありがとうございました。

2013年5月12日 春爛漫 新緑薫る 森の大音楽会~春の陽気に誘われて花開く名曲の数々~ が開催されました。


最高の行楽日和となったこの日曜日、さすがに大変なことになりました。13:30開演のコンサートでしたが、リハーサルに訪れた10時にはすでに、390台が駐車できるパーキングがほぼ一杯状態。。。それはそうです、最高の緑の季節にあの眩しい太陽、美味しい空気、優しく肌をなでる涼風、どれだけ人がおられてものんびりとした気持ちでいれる広大な土地、家族連れの笑顔、そんな三木山森林公園なのですからっ!!!!!


”大変なこと”と申しますのは、これら10時に三木山森林公園をお楽しみでいらっしゃる方々の中に、コンサート目当てでお越しになられた方がどれだけいらっしゃるだろうかというところで、時間が10時だけにまだもしピクニックのみの方ばかりだとすると、最大でも300席程の森の文化館音楽ホールでのコンサートにお越しになられてまさか、390台の収容量がありながら駐車場が一杯で入れないなんて、なかなか想像できないだろうと思ったのです。


そしてそれは案の定になり、事務局の方々は大慌てです!!確か開演1時間前くらいだったと思いますが、「満車になってます」と事務局の方が言われてヒョエー!と思いました。しかしそこは達人揃いでいらっしゃる事務局!(とんでもなく開演が遅れてしまうだろうなぁ)と思いましたがなんとササッと手配され定刻に開演致しましたっ!!!!!すんばらしいーーー(拍手っ)!!!!!


この三木でのコンサートの前には事務局の皆様がご用意して下さる前夜祭があるのです。その前夜祭も オステリア・デル・アランチョ というシャレオツなお店で舌鼓を打ちつつ・・・気分も当然盛り上がります(盛り上げてくださるんですね!感謝!)♪嗚呼、歌う前でもお酒が飲める身体であったならば・・・美味しいワインだけはオアズケです。


演奏者の皆さんは2012年3月に下関市で東日本震災チャリティーコンサートをさせていただいた時と同じメンバーです。下関市でもほんとに素晴らしい演奏をしてくださり、お越しいただいた方にも喜んでいただけました。回を重ねるごとに、どんどん結束力が強くなるのを感じますし、それにともなって当然アンサンブルの信頼感は高まりより充実した音楽になっています。このメンバーでのアンサンブルはとても楽しいです。


お越し下さった皆様、誠にありがとうございました。


※ちなみに今年もこのホールでの公演がございました。しかもGWで天候は最高、案の定駐車場は一杯になりましたが、さすがお客様!ちゃんとそれを想定してお出かけになられ、今年は混乱もほとんどなく開演となりました♪

山口県立下関南高校同窓会でのコンサート

2013年5月5日、山口県立下関南高校同窓会でのコンサートが開催されました。


下関南高校、通称「南高」は、同じ下関市の男子高、豊浦高校に通った私としては当時”華の”女子高でした。現在は豊浦高校同様男女共学になっています。野郎ばかりの男子校のノリとは違い、通学のバスや電車の中でも抑揚のあるヒソヒソ話に時折女子らしい黄色い笑い声の花が咲き、かといって品のある彼女たちは決してゲラゲラとは笑わず、周囲に迷惑をかけまいと押し殺すようにしながら楽しい雰囲気を振りまいている、そんな光景をよく見たものです。


カワイイなぁ。


なんて、常日頃の汗まみれの過酷な練習や厳しい上下関係の中にあって、その合間のオアシスに坊主の野球少年は癒されていたものです。


そんな南高でどうして私が歌わせていただくことになったのか、まず、私の母が南高出身であるということ。そして、私が2005年暮れにウィーンより帰国してからというもの、演奏活動を応援して下さる方々に南高OGの方が沢山いらっしゃって、今回是非!という形で実現致しました。


地元の長門市で歌う時もそうですが、「藤田んことの長男」的なアットホームな雰囲気があって、ものすごく温かいのです。この度は宴会場ではなくわざわざ別に演奏会場を設けてくださったり。そのように愛情を感じることが随所にございました。心から感謝致しております。


南高同窓生の皆様、本当にありがとうございました。お世話になりました!また是非歌いに行かせてくださいませ♪

2014/05/21

御来場ありがとうございました。

2013年4月13日 PJワインセラー ~春の海峡に臨む~ 「魅惑のジョイント・コンサート」が開催されました。 


これは昨年のPJコンサートの記事です。ものすごく遅くなっており失礼しております!


ソプラノ歌手白川深雪さんとのジョイントの機会をいただきものすごく嬉しかったです。白川さんの強力な晴れパワーもあって見事なお天気にもなり、ロケーションも最高でした。すでにこのコンサート以降第3回のPJジョイントコンサートが先日開催されて、その始まりのコンサートだったなぁと感慨深いです。


白川さんのリハーサルが始まっていきなり感動して(ヤバイ)と涙をこらえたのが中田喜直作曲「悲しくなったときは」です。


悲しくなったときは 海をみにゆく
古本屋の帰りも 海をみにゆく
貴方が病気なら 海をみにゆく
心貧しい朝も 海をみにゆく

あぁ海よ 
大きな肩と広い胸よ
おまえはもっと悲しい
おまえの悲しみに
私のこころは洗われる

どんなつらい朝も
どんなむごい夜も いつかは終わる
人生はいつか終わるが
海だけは終わらないのだ

悲しくなったときは 海をみにゆく
ひとりぼっちの夜も 海をみにゆく


名曲です。でも初めて聴く新鮮さであり、心の奥底に情景がふっと宿って労ってもらえるようでもあり、その場その場の心境に感化されるようでもあり、そもそも「悲しくなったときは~♪」から高揚して身体がぶわ~っと熱くなっているのに、その後感動の波がどんどん押し寄せてくるのですから。。。たまったもんじゃありません(笑)。魂が飛んでくるという印象を受けます。これはきっと私だけでなくお聴きになられてる方の多くがそれをお感じになられるのではないかと思います。


2月の北九州シティオペラ「アイーダ」公演では、アイーダとラダメスという恋人役でありながら、組違いでご一緒に歌うことはできなかったのですが、この日デュエットを歌わせていただくことができました。同じ演目同じプロジェクトと言えど、組が違えば全く別の作品テイストになるものです。この日はまた新たなデュエットを歌った気持ちが致しました。


御来場いただきました皆様、誠にありがとうございました。

2014/03/13

御来場ありがとうございました。

2013年4月12日、下関市の川中小学校で「命の日」コンサートが開催されました。


下関市教育委員会さんは2012年8月、毎年4月13日を「下関市いのちの日」と定められました。2005年4月13日、市立川中中学3年だった安部直美さん(当時15歳)がいじめを苦に自殺されたことを受けて「いじめ自殺が二度とあってはならない」と反省と願いを込め、いじめの早期発見や防止に努めるという目的があります。


栄光に向って走る あの列車に乗っていこう
裸足のままで飛び出して あの列車に乗っていこう
弱いもの達が夕暮れ さらに弱いものをたたく
その音が響き渡れば ブルースは加速して行く
見えない自由が欲しくて
見えない銃で撃ちまくる
本当の声を聞かせておくれよ
此処は天国じゃないんだ かといって地獄でもない
良い奴ばかりじゃないけど 悪い奴ばかりでもない
ロマンチックな星空に あなたを抱きしめていたい
南風に吹かれながら シュールな夢を見ていたい
見えない自由が欲しくて
見えない銃で撃ちまくる
本当の声を聞かせておくれよ

Train-Train 走ってゆく
Train-Train 何処までも

世界中に定められた どんな記念日なんかより
あなたが生きている今日は どんなに素晴らしいだろう
世界中に建てられてる どんな記念碑なんかより
あなたが生きている今日は どんなに意味があるだろう
見えない自由が欲しくて
見えない銃で撃ちまくる
本当の声を聞かせておくれよ

Train-Train 走ってゆく
Train-Train 何処までも

栄光に向って走る あの列車に乗っていこう
裸足のままで飛び出して あの列車に乗っていこう
土砂降りの雨の痛みを 傘もささず走っていく
やらしさも汚らしさも むき出しにして走ってく
聖者になんてなれないよ だけど生きてる方が良い
だから僕は歌うんだよ 精一杯でかい声で
見えない自由が欲しくて
見えない銃で撃ちまくる
本当の声を聞かせておくれよ

Train-Train 走ってゆく
Train-Train 何処までも


THE BLUE HEARTS さんの名曲「Train-Train」です。


あなたが生きている今日はどんなに素晴らしいだろう。


助け合って生きていこう。
こんな世の中だもん。
みんなで力を合わせて。



御来場ありがとうございました。

2013年4月7日、第7回みすゞ少年少女合唱団演奏会 が開催されました。


2011年の公演の後外に出て鬼ごっこをして以来、毎年恒例になっている子供たちとのこの戯れは今年で3回目。子供たちはどういう風になれば面白いかということを毎年学習していて、それはいかに「私が鬼」の時間が長いかということです(笑)。私が全員を捕まえないことには終わらないというまさにこの状況が私にとってオニです。1年で最も私が走り回る日。しかし、悲しいかな私がバテてくると「私も一緒に捕まえてあげようか」と天使のような優しい子が手を差し伸べてくれるわけです。ありがとうやけど、情けない。。。


私も学習して、と言いますか、10分走ればもうすごくヘトヘトなので「じゃあかくれんぼしようやー!」と遊びをすり替えますが、見つかった子たちがまだ見つかってない子たちを全力で探してくれて、あっという間に全員見つかります(笑)ありがとうやけど、そこはのんびりいきたいもんやね(笑)


そしてまた激走。。。


3回目に向けては体を作っていく予定でしたが全くできず、そしておそらく2014年の第4回鬼ごっこに向けても体は作っていけないでしょうから覚悟が必要です。でも、本当に楽しいです。1年で最も私が子供心に帰る日です。今年はランニングシューズを持っていくぞ!!


お客様、公演後そのような大会が繰り広げられております。私のお手伝いをしてくださる方、公演後どうぞ正面の芝生広場でお待ちください(笑)!!


御来場いただきました皆様、誠にありがとうございました。

2014/03/12

御来場ありがとうございました。

2013年3月26日、山口大学教育学部附属山口中学校 管楽合奏部第10回演奏会 が開催されました。


私の大学時代の同級生 白地太 先生のご指導で1年かけて準備してこられた珠玉の曲の数々を披露されました。白地くんは物静かですが類稀なる情熱を持っていて、バイトが終わって夜中大学の練習室に行くと、白地くんの専攻していたチェロの音がよく聴こえました。それは我々同級生にとってはもう当たり前のことでした。


白地くんとの思い出で忘れられないことがあります。それは入学し前期の講義が始まってすぐ体育のコマで体力測定があり、いろいろな運動能力を調べていく中で1500m走があったのです。私はつい数か月前まで野球部で体力にはそこそこ自信がありました。体育研究室の陸上トラック競技専門の人には敵わないかもしれないが上位でゴールしたいと思ってスタートからぶっ飛ばしていました。さすがに野球の頃の体力はなくなっていて少しばててきたなと思いつつもまだまだ余力が残っていた1000m過ぎた頃だったと思うのですが、白地くんにあっさり抜かれました。焦った私は追いかけようとしましたが全くスピードが違いものすごい差をつけられてゴールしました。白地くんは運動部でもなくトレーニングをしているわけでもなく、素で速いのです。悔しかったです。


そこで私はその日から、自分の運動不足を取り戻すために毎日3キロくらい走りました。走っているのが友達にでも見られたら恥ずかしいので夜中です。家を出て大学の陸上トラックを何周かしてまた家に帰るというコースです。4日目くらいにトラックを走り終えて帰ろうとしたときトレーニング器具があるのを見つけました。


(お、ダンベルとか懐かしいのぉ、ちょっと触ってみよ)


とトラックからいろいろな器具の置いてあるテントに向かおうとした瞬間、右ふくらはぎがつって痛みがはしりました。イタタタ、としゃがむと反対のふくらはぎもつりましたと同時くらいに両ももの裏がビーンとつりました、足の親指もつりました、最悪です。山口弁で言えば、わやじゃぁや。そしたらいきなりバケツをひっくり返したような雨がドッシャーと降り出し、足全部がつってトラックでエビ反りでのたうち回る私はずぶ濡れ。。。これはさすがに笑うしかありませんでした。(薄暗いトラックで1人俺は何をしとるんだ情けない。。。)と(笑)。


秋まで走り続けました。秋には大学祭のイベントの1つとして、研究室対抗の駅伝大会があったのです。私は音楽研究室の第1走者としてスタートしました。私が毎日走った3キロという距離でしたが、調子に乗って陸上部などのトップ集団について半分くらい走ってしまった段階で計画ミスです、あれよあれよと体が動かなくなりました。しかし、あの人、白地くんには負けたくないという思いでなんとか走り切りました。音楽研究室は当然のことながら常日頃練習室で歌や楽器を練習するため慢性的に運動不足であって駅伝の順位は低い、それは誰もが承知で順位は興味なく閉会式が終わると応援の人たちもさーっと散り散り解散です。私は。。。こそ~っと大会事務局に行き「タイムを見れますか?」と自分のタイムと白地くんのタイムを見ました。2人とも10分台だったと思います。白地くんよりギリギリ10秒くらい速かったのですが驚きました。もともと運動部で半年くらいトレーニングした私とそんなに変わらぬタイムなんです。あらためてすごいと思いました。


そのスタミナは現在でも部活指導に生かされていることは容易に感じることができます。この度も名曲の数々を、始めたばかりの1年生などを含む大所帯で演奏していくわけです。指導や運営にどれだけの情熱がかけられていることか!


そんな白地くんからは毎年連絡があり「今年は出てもらえる?」と聞かれます。ここ5年で2回しか出演できていませんが、それでも毎年声をかけてくれます。ありがとう友よ。そんな気持ちに応えられる歌を歌いたい。


御来場くださいました皆様、誠にありがとうごさいました。

御来場ありがとうございました。

先日8日に広島シティオペラの今年の「蝶々夫人」公演が終わったばかりなのですが、前年の公演の御礼を今書いているこののろま具合。。。失礼しております。


2013年3月23日、広島シティーオペラ推進委員会公演G.プッチーニ作曲「トゥーランドット」が開催されました。


プッチーニ自身によっては未完の遺作、リューの死以降フランコ・アルファーノの補足で完成となったこの大作を、留学時代にウィーン国立歌劇場で拝見しました。その壮大さ迫力に当時歌曲を中心に勉強していた私は(この作品に自分が関わることはおそらくないだろう)と思って完全なお客さんとして鑑賞したことを覚えています。


帰国後はこの作品中にある有名なアリア「誰も寝てはならぬ」のリクエストが多く、歌う機会がもっとも多いアリアです。これまでこのオペラを抜粋で歌う機会が2度ありました。その1つの公演の1ヶ月前、突然の咳と痰が大量にでるようになりなかなか治まらないので病院に行くと結節ができていました。後にも先にもあのような状態になったのは初めてで私が推察するには、当時うちのすぐ横に流れている川を挟んだ向かい側に大型百貨店が建設中だったのですが、夏場そのガタガタブインブインやっている工事現場の方向から強烈な風が流れてくるのです。間は川で遮るものが何もなく私たちのアパートにぶち当たります(風が強い雨の日には窓のサッシから雨が噴水のようにバシャバシャと内側に飛び出してくるほどでした)。また夏場クーラーを使っていなかったので昼夜窓全開、これによって直撃する工事の粉塵をもろに吸い続けてしまった結果ではないかと思います。


結節は手術する以外に1日2日で消えることはありません。病院の先生には「出来ることなら一言も声を発して欲しくないところだが」と言われましたが、ステロイドを投与して様子を見ながらトゥーランドット本番に向けて練習していきました。病院の先生の効率的な治療もあってなんとか無事歌いきることができました。あの時のトゥーランドットの恐怖は忘れられません。咳と痰は1ヶ月半続きましたがやがて治まりその後結節も消えましたが、声を使うこと以外で結節が出来ることがあると知ってありがたい勉強にはなったものの、怖いなと思いました。


この度は2月に「ラ・ボエーム」「アイーダ」という大きな役を任されていたこともあって数ヶ月前からまず声の管理を入念に行いながら練習を進めていきました。喉に負担をかけることになるので、それ以外の負担をなるべく避けるため乾燥を回避!ハウスダストを回避!花粉を回避!PM2.5を回避!などを心がけていました。喉にとっては楽なスケジュールではなかったと思います。もっと休ませる時間を作ってあげなければという気持ちと、暇さえあれば練習せんかい!という気持ちとの闘いです。多くの声楽家がこのジレンマとお付き合いしながら活動しています。


カラフ王子のメイクをしていただき素敵な衣装を着て舞台に立った時は感慨深かったです。あの作品に携わっているんだなぁ。オペラにおいて、アジアが舞台になっているものはわずかです。この作品は大作で一筋縄ではいきませんが、我々日本人が舞台に立っていても全く違和感のない作品であるということは大変ありがたいです。


指揮者の 小﨑雅弘 先生の手からは楽器1つ1つにコントロールの糸がくっついているのではないかというほど音楽がグググッとまとまってエネルギーが爆発しているのを感じました。 キレや重みといった耳で感じる以外のニュアンスが気持ちよく私にも伝わって参りましたので、楽しくてしょうがありませんでした。演出の 澤田康子 先生は短期間でありながら舞台の状況を判断されつつ効率よくお稽古を組み立ててくださってありがたいと思いましたし、お上手だなぁと思いました。その辺りに安心感をいただけるとより自分の都合に集中できます。大きな愛情だなぁと思いました。トゥーランドットをなさったソプラノの 森美津子 さんは、以前この広島シティオペラでご一緒させていただいたことはありましたが、演目がそれぞれ違っていて同じ舞台ではございませんでした。その時に(すごいなぁ)と思っていましたからこの度ご縁をいただき共演させていただきとても嬉しかったです。


合唱の皆さんのパワーが素晴らしかったです。感動しました。皆さんの表情を拝見しているだけでも音楽は魂は聴こえてくるようで、オペラってこれだからたまらない!と鳥肌立ちまくりでした!


御来場いただきました皆様、誠にありがとうございました。

2014/03/03

御来場ありがとうございました。

2013年3月10日、川西市民合唱団&関西フィルハーモニー管弦楽団さんのプッチーニ:グローリア・ミサ プーランク:グローリア公演が開催されました。


東北沖地震からおよそ2年となったこの日の2つのミサ演奏会は特別な思いであるとともに、演奏と共に祈ることができることに感謝する思いでした。今この記事を書いている私は地震からおよそ3年目になります。連日震災後の復興の様子がテレビ番組などで見ることができます。私が何を語れるわけではありませんが、理不尽な環境下で苦しんでおられる方は依然として大勢いらっしゃるということを感じざるをえません。報道がなければ全く分からないことでもありますので、取材して下さる方々には感謝致します。


秋山和慶 先生の指揮は、緊張感の中にある独特の居心地の良さがありました。精密でいらっしゃるのに演奏する私には自由が与えられ音楽的な制約の中でも存分に個性を発揮できるのです。例えば私が野球のピッチャーで秋山先生がキャッチャーであると仮定するならば、大きなキャッチャーミットが目の前にあるようでボールが吸い込まれていくようであり、また打者(このお話の中では作品にあたります)の強敵ぶりを忘れさせてくださるほどの絶大なる安心感が漲っておりました。


川西市民合唱団さんとは、


川西市民合唱団設立満20周年企画
<第13回定期演奏会> 
ヘンデル「メサイア」


にて再びご一緒させていただけます。私にとって聖地川西市の合唱団と皆様とまたいい演奏会ができますように頑張ります。


御来場くださった皆様誠にありがとうございました。

2014/02/25

御来場ありがとうございました。

2013年3月1日G.ヴェルディ生誕200年記念公演 オペラ・ガラコンサート 第45回くらしき作陽大学管弦楽団定期演奏会が開催されました。


現在非常勤講師として勤めておりますくらしき作陽大学は、ヴェルディ音楽院と友好提携を結んでおります。学生はヴェルディ音楽院でマスターコースを受ける機会もありますし、このように文化の風を直接体験する機会に恵まれます。この度はそのヴェルディ音楽院の指揮科の教授でいらっしゃる ダニエーレ・アジマン さん、そしてメゾソプラノの ラウラ・ブリオーリ さんをお迎えしてのコンサートでした。


ヨーロッパでご活躍中のラウラ・ブリオーリさんが、リハーサル中に私の体を触りながら「どのような体の使い方をしているのか教えて欲しい」とおっしゃったので驚きました。学びの種はどこにでもあると言いますが、日本人の男性の私の発声に興味を持っていただけたことは大変嬉しかったですし、この姿勢は大切だと改めて思いました。昔マリア・カラスについての書物を読んでいた時に「マリアは学生時代自分の歌う時間以外は全ての学生のレッスンを聴いていました」と書いてあって驚いたことがあります。リハーサルで私の発声を試されたブリオーリさんは「なるほど体の響きが入っていいわね」と本番もそれを取り入れて歌われていらっしゃいました。私としては、いくらなんでも本番前急に発声を変えるのは怖いことなので、聞かれるがままにお伝えしたものの、それを取り入れたことで本番何かハプニングが起こってしまったらどうしようとドキドキしましたが、さすが圧巻の歌唱でした。私にとってもよい体験となりました。


お越しくださった皆様、誠にありがとうごさいました。

2013/09/24

御来場ありがとうございました。

2月24日、北九州市制50周年記念事業 ジュゼッペ・ヴェルディ生誕200年記念 創立20周年記念 G.ヴェルディ作曲 オペラ「アイーダ」全4幕字幕付原語公演 が開催されました。


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本番直後のカーテンコールが袖から撮られたものです。


舞台上に限らず舞台裏の隅々に至るまで、沢山の人がここまで神経がピリピリするオペラが他にあろうかと思います。高低差もある大がかりな舞台装置に、消防法の限界に挑まんばかりの人の数、あるいは重さもさることながらパーツも多く裾を長く引きずるような衣装、オーケストラピットだけではなくタイムラグも甚だしい舞台袖で演奏しなくてはならない大所帯バンダ・・・舞台を滞りなく運営するというだけでなく、大事故の危険性がごくごく紙一重のところにある緊張感。


このザ・オペラともいえる歌劇「アイーダ」を体験し、古今東西噂に聞いていた”大変さ”を噂に違わず実感致しました。それと同時に、派手さがクローズアップされがちなこのオペラの繊細な心理描写の魅力も実感致しました。ラダメスは、一生やる機会のない役だと思っていました。確かに私よりラダメス歌いとして適したバランスを持っていらっしゃる方は沢山いらっしゃいますが、この年齢でラダメスをやらせていただけたことが私にとってどれだけ幸運でどれだけ今後の活動に良き影響を与えるか、はかり知れないものがございます。関わりのない、または避けていた、知らない世界にこそ、学ぶべきものが多くあるのかもしれません。スーパーマリオブラザーズで例えるなら、行く必要のないところのブロックを壊してみたら、空に向かってつるがビョロビョロビョロと伸びそこにはコインの山1upピロリロリロ、という・・・ファミコン世代の方でないと余計分かりにくい比喩失礼しました。こじつけると、そのくらい独創的な発見の数々でした。違う星にでもきてしまったかのような(笑)。これだから人生は面白い!!


この度の演出は、尊敬する 井原広樹 先生。床全面に神殿が描かれており、またピラミッドを想わせるデルタもあります。またそれを全面的に映し出すマジックミラーが舞台中腹に現れると、まるで床の絵があたかもそこに建造されたかのように浮かび上がります。またそのマジックミラーの奥に照明が入ればその映し出された床の絵と、マジックミラー奥の人の動きとが融合し、見事な奥行きのある幻想的立体映像となるのです。なんということでしょう。。。大変美しかったです。また、ダニエーレ・アジマン 先生の指揮は常々これ以上ない信頼感がございます。この度も、その魔法のタクトによって私は実力以上のものが出せたと思っております。北九州シティオペラの公演ではございましたが、多くの外部協力者の皆様のおかげで成立し、あれほどの迫力に到りました。心から感謝申し上げます。


お越しくださった皆様、誠にありがとうございました。

御来場ありがとうございました。

2月15日、オペラ・アクターズ コンサートオペラシリーズ プッチーニ作曲 歌劇「ラ・ボエーム」 が開催されました。


バリトン歌手、 細岡雅哉 さんが主宰していらっしゃるオペラ・アクターズの公演でした。細岡さんはこの度、指揮、演出をなさる上でさらに舞台装置もほとんどお手製という、ものすごいバイタリティと舞台にかける情熱を間近で拝見させていただき、大変勉強になりました。指揮と演出を兼ねるだけでも、とんでもない労力を必要とします(私はそれをしたことはないので想像ですが)。東京での練習後埼玉のご自宅に帰られてから、舞台上のパネルなどを制作されるために大工作業のようなことを深夜までなさるのです。また舞台上で使用するものを大きなクリアケースに入れていくつも練習の度に運ばれるのも、これもお手伝いされる方がいらっしゃるとは言え重労働です。


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<オーケストラピット右から>※敬称略
指揮/演出:細岡雅哉
エレクトーン:柿崎俊也
エレクトーン:山木亜美


伴奏はエレクトーンでした。エレクトーンってすごいんですね。私は自分が幼い頃の低価格の自宅用エレクトーンくらいしか長年知らなかったもので、最新鋭の質の良いエレクトーンにはつくづく度肝を抜かれます。もちろん、柿崎さん、山木さんの演奏が素晴らしいからなのですが♪


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<舞台右から>※敬称略
コッリーネ:大野隆
マルチェッロ:佐藤勝司
ムゼッタ:渡邉早貴子
ミミ:黒澤明子
ロドルフォ:藤田卓也
ショナール:照屋睦


「ラ・ボエーム」は、その内容からしても結束力が強まりやすいオペラだと思いますが、それを差し引いても、この度の出演者のチームワークと言いますか、雰囲気作りの心地よさはひとしおでした。すごく楽しかったです。私は赤羽というところのホテルを拠点に数日過ごしましたが、いつかのんびり滞在できる時にはこの赤羽に泊まって、ふらっと飲みに出かけたいなと思うようなところですね。稽古がタイトだったので皆さんとものんびりお酒を飲む時間がありませんでしたが、是非また集まってこの公演の打ち上げをパァッとやりたいものです。

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写真は全てゲネプロの様子です。撮っておいてくださったのは、テノールの 嘉松芳樹 さんです。嘉松さんは、分身の術でも使われてるんじゃないかと思うほど、今そこで歌ってらっしゃったのに、今は舞台裏でパネルを支えていらっしゃったり、今は客席で写真を撮ってらっしゃったり、すごく協力的に支えてくださっていました。そのような姿を拝見するのもすごく勉強になります。自分もそうでありたいなと思います。


お越しくださった皆様、誠にありがとうございました!

2013/09/19

御来場ありがとうございました。

1月26日、山口県連合婦人会60周年記念フェスティバル で歌わせていただきました。


ウィーンにいる頃、こんなことを知り合いが言ってました。


「卓也、最高の人生ってどんなのか教えてあげるよ。アメリカで給料をもらう、イギリスの邸宅に住む、中国人のコックを雇う、日本人を妻にすることだ。」


(なるほど)と思いましたが、よくよく調べてみるとこれはその知り合いが思ってることではなくて世界共通のものなんですね。昔から日本人女性は世界的に評価が高いということなのでしょう。素晴らしいことですね。女性がしっかりしている国は栄える、とも言いますし、奥さんがしっかりしている家は円満、とも言いますね。


レディーファーストという言葉もありますね。それを男のカッコつけで一生懸命やっていた若い頃を思い出しますが、付き合いの中でのエスコート云々とはまたちょっと違い、女性は、男性にはない子孫を長期間お腹で育て産んでからも栄養を与えながら保護するという機能を、生まれながらにしてもっているのです。敬われ大切にされて当然のことかなと今は思います。ちなみに、レストランなどで入口を開けてすぐ、2枚目の扉があることは多く、最初の扉を私が開け、店内に入る扉を女性に開けてもらうようになることがありますが、2枚目の扉を開けた時にそこに大きな観葉植物が置いてあったり、そもそも狭い空間だったりするので、2枚目は往々にしてゴモゴモなりかねません。レストラン業界の皆様、是非2枚目がある場合は自動ドアにしてください(笑)たまに、一枚目は押す、2枚目は引く、という場合(ダスキンなどのシートの関係でしょうか)がありますが、以前ある回転寿司屋さんで店内から出てこられたお客さんと外から来た私が、中に一気に入ってしまって両方が開け辛くなかば閉じ込められてしまったこともありますからね(笑)。


余談が過ぎる。


山口市民会館一杯にいらっしゃった山口県連合婦人会の皆様の活気は、舞台に出て行った瞬間から押し寄せるものがございました。これだ~!と思いました。総理大臣を8人生んだ地山口県を支える女性のパワーなのでしょうか。男性ばかりのパーティーで歌うこともございますが、全く雰囲気は違います。そして、それぞれの感じ方と申しましょうか、ハートに届く曲の種類も異なるように思います。あくまで舞台上から感じる全体の雰囲気ではありますが、とても明瞭に空気感の違いがございます。


皆様が盛り上げてくださったのがとても嬉しかったです。実はこの公演の2日前、97歳の祖父が亡くなりました。むしろ、皆様に元気をいただいて帰りました。


お聴きくださった皆様、誠にありがとうございました。皆様のおかげで元気を取り戻しました。

御来場ありがとうございました。

1月19日、おもしろオペラ塾 <ハッピーニューイヤー番外編>アンコール ~音楽の福袋~ が開催されました。


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この写真は宝物です。


※敬称略
<後列右から>
小野朋子 (メゾ・ソプラノ)
横山典子 (ソプラノ)
松岡絵美 (ソプラノ)
澄川孝子 (ソプラノ)
渡辺典子 (ソプラノ)
坂井里衣 (ソプラノ)
五十嵐美紀子 (ソプラノ)
池田綾乃 (ソプラノ)
荒川順美 (ソプラノ)
モチェオ久美 (ソプラノ)
門屋寛子 (ピアノ)
原田瞳 (ピアノ)
藤井亜希子 (ピアノ)


<前列右から>
三好章友 (フルート)
國元隆生 (バリトン)
浜田嘉生 (バリトン)
三好五郎 (バリトン)
水谷明仁 (バリトン)
藤田卓也 (テノール)
山口サヤカ (ピアノ)

岩佐靖子 (ピアノ)…JRのご都合で写真ご一緒できませんでした(泣)


当日のパンフレットに載ったプログラムは1曲だけ、後は全てアンコールというコンサートでした。岩佐さんは門司の方ですが、皆さん山口県在住の演奏家でいらっしゃいます。下関市文化振興財団様のご提案によって始まった「おもしろオペラ塾」この度で第4回目でした。私は企画構成を任されています。第1回目は、海外からの出張「魔笛」公演に先駆けて、本公演をより楽しんでいただくためのプレコンサートとして開催致しました。これまでも多くの方々にご協力いただき充実した公演でしたが、この度これほどの演奏家の方々に集っていただき開催できたことは日程調整を含め奇跡のようにも思えます。お客様の声として一番多かったのが、


「大ホールでやってほしい」


でした。皆様、お待ちくださいませ。「おもしろオペラ塾」いつか大ホールでやります。


これまで先輩方が培ってきてくださった下関のクラシック音楽文化の灯を、絶やすことなく後世に繋いでいくというのが1つの使命だと思っております。


御来場いただきました皆様、誠にありがとうございました。

2013/09/18

御来場ありがとうございました。

1月14日、第12回防府音楽祭 ファイナルコンサート が開催されました。


小さい頃は活字だけの本を読むのがあまり好きではありませんでした。大人になっていろいろな本と出逢い気付いたのは、子供の頃読んだ本は自分に合っていなかったのかもしれないということです。もともと野球以外にはそれほど興味を持てなかった私が、本を義務的に読まなくてはならなかったのが夏休みの読書感想文です。その義務感と、夏休みも僅かになってきてから焦って読む本の苦痛なことと言ったら・・・(笑)。文字が意味として頭に全然入ってこないのです。なので読んでいるはずなのに、前のページのことを忘れていたり、何度も出てきているはずの登場人物の名前を覚えられなかったりで、余計でも時間がかかってしまうのでした。


それが、高校の時授業で出逢った 夏目漱石 『こころ』で変化がありました。例えるなら(これが恋ってものなのか)みたいなフワフワした感じでした。国語の先生はとてもインテリな雰囲気で授業もとても面白くいつも興味深く受けていましたが、この時ばかりは授業そっちのけで、先、先、を読み進めていったのを思い出します。そしてKが自殺したことが分かったとき、全ての音が消えて、時が止まってしまいました。あの衝撃。同じような衝撃は、大学1年生のときに シューベルト 作曲の『冬の旅』を聴いて、冬の旅(死の旅とも言える)をする男性が枝に揺れる1枚の枯葉に希望をかけるのですがその葉が地面に落ちてしまった瞬間、同じ衝撃でした。


それ以来、夏目漱石 の著書は好きですが、その好きさが、逆に説明つかなくなってきているのが不思議です。それこそ読み始めた頃は、こういうところが面白い、こういう表現が素晴らしいと思う、など自分なりに思っていたはずなのですが、何度も読んでいるうちに今はそれを言いかねます。何と言いますか、どんどん主観的な見方になっているというか、理屈抜きでいいなぁと感じるものがあります。読んでいると、どんどん肩の力が抜けて作品の世界にまるでいるかのような、寝て夢を見ていく感じと似ているかも知れません。な~んの苦もありません。


そのようなことって、皆さんおありなのでしょうね。そして、私はこの作者、いや私はこの作者、みたいに、1人の作者でみんな同じ感覚が呼び起こされるわけではなく、それぞれテイストの合う合わないが異なって。


この”テイスト”がバチンと合うときというのは、私の場合は(皆さんはいかがでしょうか)滅多にありませんが、この驚きっていいです。


ここで、ファイナルコンサートのお話です(笑)


ファイナルコンサートの指揮をなさった 海老原光 さんの音楽にバチンと合うものを、こちらが勝手に感じて、驚きました。もちろん技術によって合うように作ってくださってるのはありますが、それはどんなマエストロでも同じようにしてくださいます。しかしこの度は明らかにそれ以上のバチンを感じました。常々この防府音楽祭のリハーサルは直前に2度、多くて3度しかありません。この度も2度のリハーサルでしたが、本番を含め大っ変楽しい時間でした。自分の意思を超えて、音楽が生まれていく感覚です。音楽によって自分の行き先がいくつか示され、勘を頼りに1つの道を選ぶと、その道に満開に花が咲き祝福される、というようなことの連続です。


そして、放たれた音楽で、お客様とバチンと合うことができたら、もう何も言うことはありません。いやぁ、音楽って奥が深いです。修行を積んでどんどんこのような体験ができる自分に高めていきたいものです。


お越しくださった皆様、誠にありがとうございました。


2013/09/15

御来場ありがとうございました。

1月12日、第12回防府音楽祭 プロムナードコンサートが開催されました。


この度の防府音楽祭の目玉でもある、のこぎりで音楽を奏でるミュージックソー(演奏者: サキタハヂメ さん)の演奏を初めて生で拝聴しました。日常生活で使っているものを楽器にするというと、中学校の時にグラスハープの演奏をクラスみんなでしたことを思い出します。グラスで演奏になるという不思議と、音が鳴らなかったらどうしようという半端ないドキドキ感を味わいました。中学生の短期間の練習で行うものであって、うまくいったという達成感はあったもののそれ以上の演奏レベルうんぬんの次元のことではありませんでした。それがありますので、もちろんプロで活動していらっしゃる サキタハヂメ さんの演奏は素晴らしいに違いないのですが、それでも”のこぎり”ありきで考えると、のこぎりを使ってあのような素敵な演奏を奏でることができるなんて!!とあらためて驚きます。


サキタ さんは、トゥーランドットの「誰も寝てはならぬ」も演奏されました。翌々日のファイナルコンサートで私がオーケストラの伴奏で歌いましたので、どちらもお聴きになられた方はその雰囲気の違いをすごくお感じになられただろうと思います。それは、当然と言えば当然なのですが、このアリアを歌うカラフという王子は、信念揺るがぬ類稀なる精神の強さをもち、数あるオペラの中でも有数の「堅物」です。ですので余計でも、曲の中にあるものが堅いために、柔らかいソーとの違いがより大きく出るのではないかと思いました。物理的にこのアリアを体をくねらせて歌いなさいと言われも無理で、テクニック的には柔らかさを保っていなければなりませんが、見た目にはガッチーンという感じで歌います(笑)!ソーの演奏はフレージングの作り方などとても勉強になりました。


御来場いただきました皆様、誠にありがとうございました。

御来場ありがとうございました。

1月11日、第12回防府音楽祭 オープニング街角コンサート が開催されました。


例年に比べ大変暖かかったこの日、防府は大変気持ちのよい青空が広がりました。駐車場からの道のり思わず空を見上げてフワァとため息が出るほどでした。


ため息が出るようなアタタカサはそれだけではありませんでした。


天神ピアで行われる声楽のこの街角コンサートに出演させていただいて3度目になりますが、毎年お会いするお客様とのやりとりが毎回ちょっとずつ変わっています。おそらく毎年お越し下さる方がいらっしゃるからなのだと思いますが、この天神ピアの特徴として楽屋から出たらすぐ客席というのと、小さなお手洗いが出演者もお客様も共同ということもあり、演奏以外でお客様に接することがあります。リハーサル後自分がお手洗いに行きたくなったときすんなり入れることは少なく、角を曲がってお手洗いの札が見えるところまで来たところで初めて(わぁ列!)となることもあります。すると、お待ちになられてる方誰もが一瞬こちらをご覧になるような暗く狭い廊下でもあるので皆さんと目が合ったり、すれ違う方とものすごく至近距離になったりします。その時に、1回目のときは(この人が歌うのかぁ)という感じで眺められる感じでした。2回目は「あらっこんにちはぁ!」「頑張れよぅ!」など声をかけられて嬉しかったです。今回は、「藤田さん、私にいつか藤田さんに歌ってほしい曲があるのよぉ。」など話しかけられたり、用を足している(失礼!)間も、満員電車並みに混雑している男子トイレの中で声をかけられたり、中には「・・・ね、それじゃぁ失礼します!」とお手洗いの扉の前で深々と礼をしてくださったり、こちらが用を足している最中なので最大限上半身をひねって礼をしました(笑)。


歌う前から心が温か~い気持ちに満たされて、ハートトゥハートの交流があることはとても嬉しく思います。この雰囲気は、私が幼い頃たまに行っていた地元の漁港の朝市の温かさに似ています。獲れたての魚介類が小さな港の朝に水揚げされて、行き交う人はみんな知り合い、たわいもない冗談や、身近な情報交換が飛び交う、笑顔に包まれたそんな朝はほんとに温かかったです。あの頃は、新鮮な魚介類が毎日食べれるのも、そんな温かい笑顔の朝も、当たり前と思って過ごしていました(笑)。


防府音楽祭、ほんとに素敵な音楽祭だと思います。自分が出演しているのでこんなことを言うと手前味噌のようになってしまいますがそうではなくて、企画運営そしてこのような人の温かみで支えられているのを自分が出演し肌で感じてのことです。


お越しくださった皆様、誠にありがとうございました。

2013/09/14

御来場ありがとうございました。

1月9日、長門市にある福祉施設「養寿苑」においてミニコンサートを開催しました。


養寿苑では祖母がお世話になっております。ある日祖母に会いに行った時、ロビーに布のかかったアップライトピアノがあるのを見つけて、施設の方になんとなく漠然と「ピアノがあるならコンサートもできますねぇ。」と言ったのがきっかけでした、またある時祖母に会いに行くと「あんたぁみな歌うそを待っちょるぞな(みんなが歌うのを待っているよ)」と言うので、よっしゃそれなら!と実際にやることにしました。


祖母の誕生日が近かったので、お祝いの気持ちも込めて、1時間弱お話しながら歌わせていただきました。ロビーには苑にいらっしゃる方、デイサービスで訪問されている方、他の施設の方、従業員の方、一般の方と、思いのほか大規模にしてくださったので、私は大変恐縮でしたが嬉しくもありました。


福祉施設にいらっしゃるお年寄りは身体に限らず何らか不自由でそこにいらっしゃるわけです。でも年齢を重ねることは素晴らしいことです。無条件でハッピーなことだと思います。若い頃はとても表現豊かだった祖母も、だいぶ歳をとって感情も表情から読み取れなくなっています。私の歌ごときに何の力もございませんが、皆さんのほんの極々わずかな人生の1コマに「オペラっちゅーもんを聴いた」ということが楽しみになっていただけますようにと精一杯歌いました。


ばあちゃん、俺の歌どうやった?


とは恥ずかしくて聞けませんが、終わってから部屋まで祖母の乗った車いすをゆっくり押しながら、なかなか実家の方に帰ることもできない今の時間的な状況の中で、自分自身もこうして祖母と過ごせたことが嬉しかったですし、大好きな祖母にまたちゃんと自分の歌を聴いてもらうことができたことを、苑の関係者の方々に心から感謝致します。


歌を聴いてくださった皆様、誠にありがとうございました。

2013/07/12

御来場ありがとうございました。

1月5日、田川郡川崎町ニューイヤーコンサートが開催されました。会場の川崎町勤労青少年ホームは名前からは少し硬い印象を受けておりましたが、実際見てみますととても雰囲気の良い素敵な会場でした。それにも増して、スタッフをされていた川崎町の役場の方がこのニューイヤーコンサートを大切に思っていらっしゃるのがひしひしと伝わってくるように感じてすごく幸せな気持ちがしました。私達はその「大切なコンサート」の中の“1部の存在”であるということが幸せです。お客様がお越しになられて帰られるまでの素敵な気分を演出する上で、このテーマをおろそかにしてしまうのは場合によっては大変危険です。


例えば、これは極端ですがちょっと想像してみてくださいませ。


※架空のお話です。
雨の強い夜、あなたはコンサート会場に車で到着しました。あなたは今日の演目を随分前からとても楽しみにしていました。様々な文献を読み、CDを沢山買っていろいろなプレイヤーの演奏を聴いたりして勉強してきました。生の演奏が聴ける♪雨空駐車場が大変混み合っているようです。1人の駐車場係のカッパ姿の男性が近付いてきました。男性はどんどんどん!とウィンドウを叩き「開けろ」と言っているようです。あなたはウィンドウを開けました。


「もう一杯だよ!ここにはもう入れないから。あーどうしようか、ここでUターンして一旦出てもらえる?」
「こ、ここでですか?他にこの近くに駐車場はあるんでしょうか。」
「ここを出て、左を真~っ直ぐ行って、え~っと・・・あ、ちょっと待って・・・」


そこはあなたの車では何度も切り返さなければその場でUターンできないような道幅の狭いところでした。後続車もいます。係の男性は随分パニックのようで、トランシーバーで呼ばれてどこかに行ってしまいました。ウィンドウの周りはびしょぬれです。今日おろしたばかりの服も濡れてしまいました。あなたは仕方なくそこを無理やりUターンし始めました。何度か切り返したところで、対向車がやってきました。対向車は(ここでUターンするなんて考えられない)というような顔をしています。(そうだよねごめんなさいね・・・)と申し訳なく切り返していたら対向車の後続車がPEーーーーーーーーー!!っとクラクションを鳴らしました・・・。そしてあなたは開演に間に合いませんでした。


これは架空のお話ですが、ちょっとした危機管理の不行き届きによって簡単に起こりうることです。細かいところまで様々な配慮の行き届いたイベントは、お客様の満足度が変わって参ります。そのような意味でこの川崎町のニューイヤーコンサートは本当に素晴らしいコーディネートをなさってるなぁと感じました。ありがとうございました!!


御来場くださった皆様誠にありがとうございました!


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<出演した声楽のメンバー 左から>
横山浩平さん (バリトン)
中島桃子さん (ソプラノ)
藤田卓也 (テノール)


追伸♪
2008年のラポール芸術祭に御出演くださった 川崎亭好朝 師匠がお忙しい中開演前にご挨拶にわざわざお越しくださってとても嬉しかったです。師匠のお名前にもございますように、川崎町ご出身でいらっしゃいます。

2013/04/27

御来場ありがとうございました。

2012年12月24日、地産地奏音楽会「ヤスベェと素敵な仲間達」クリスマスコンサート が開催されました。


小古柳井座での演奏会は2度目になります。この地産地奏音楽会の第1回目をやらせていただきました時、グループホーム&デイサービス もみの木 などを三和グループを経営していらっしゃる歯学博士の 河村さんをはじめ主催者の皆様の“おもてなし”のお気持ちに驚きました(私の幟が街に立ちます!)。それは出演者の我々だけに対してのものではございません。企業自体がまずそのような雰囲気であり、すなわちそれはお客様へも同様です。


この度もお忙しい中で、普段とは違うクリスマスのデコレーションで一杯の小古柳井座に変身していました。それぞれの調度品がとっても素敵なんです。河村ご夫人に「これだけの調度品をご用意されるのは大変でしたでしょう?」とお聞きすると「好きなんですよ。全て私物です。」とおっしゃって更にビックリ!!これら全てが私物!?と思うくらい素敵なものばかりで。それでもそれらを別の場所からこの会場に運ばれるだけでも大変だということは一目瞭然です。おもてなしのお心が一杯詰まっている会場は、クリスマスにふさわしい温かさに包まれました。


そしてなんと言いましても、ヤスベェこと大谷康彦さんのMC!!同郷の長門市出身ということを誇りに思います。プロフェッショナルを感じます。それは、単に上手なMCを見せられているのではなく、まるでヤスベェさんがお越しくださったお客様お1人お1人のお心に寄り添って素敵な別世界に誘うというようなイメージです。ほんとにすごいなといつも思います。私にとっては幼い頃からテレビで見ていた有名人の方と一緒にこのように舞台に立てるのが不思議でもあり嬉しいです。


小古柳井座では定期的に地産地奏コンサートを開催しておられます。是非足をお運びくださいませ。


お越しくださった皆様、誠にありがとうございました!

御来場ありがとうございました。

2012年12月23日、 第九『歓喜の歌』で HAPPY END 2012 IN 渡辺翁記念会館 が開催されました。この数年は、その年の「第九」の歌い納めは宇部です。


渡辺翁記念館は楽屋数に限りがあるので、いつも2階のホール客席扉の方にある「記念室」というところが男性楽屋になります。記念室は建物の正面入り口の上になり、お越しになられたお客様が駐車場から建物に向かわれる様子が見えます。私はその眺めがとても好きです。


お客様の様子を拝見していますと、どのような1年をお過ごしになられたんだろうなぁと思いを巡らせます。そしてこうしてお寒い中(毎年この公演は吹雪になったりすごく寒い)お越しくださって、共にこの『歓喜の歌』を唱和できる喜びに、全然知らない人なのになんだか今年1年頑張ってそしてここに集まった“仲間”という気持ちで親しみを覚えるのです。人類みな兄弟だ!と思えるのもこの作品のおかげでございましょう。


このような素晴らしい作品を残してくださったベートーベンに感謝、またこの公演において市を挙げて熱心に取り組んでいらっしゃる宇部市にも感謝(毎年ご丁寧に楽屋までわざわざご挨拶に来てくださる久保田きみ子市長様にも感謝)しております。


お越しくださった皆様、誠にありがとうございました!また今年ご一緒に歌いましょう!

御来場ありがとうございました。

2012年12月21日、 クリスマスディナーコンサート が開催されました。7月にソプラノ歌手の 森野由みさんと北九州シティオペラのガラコンサートで共演させていただいて、その後日すぐこのコンサートのお話が立ち上がりました。


森野さんのことはガラコンサート以前から存じ上げておりましたが、まさかこうして共演させていただけるなんて思っていませんでしたからそれだけでも嬉しかったのに、ある日の稽古の帰りたまたま出口で一緒になったので「駅までお送りしましょう」とお誘いし森野さんに私の車に乗っていただくことになりました。私も4年間過ごしたウィーンに、森野さんは今現在住んでいらっしゃってて、ヨーロッパ各地でご活躍されているご様子などお聞きしたいことが山ほどあったのでめちゃくちゃ楽しくて、小さな車に乗っていただいて申し訳なかったですが、私にとってはすごくいい時間でした。


そしてこのクリスマスコンサートです。まさか、年に2度も共演させていただけるなんて!!森野さんが歌われるウィーンの作品をお聴きしていると、ノスタルジックな気持ちが自然と湧き上がってきました。まさに走馬灯のように思い出が駆け巡り、音楽、人、街の香りや、あの賑やかさ、あのカツレツの味、・・・あぁウィーン我が夢の街。素晴らしい歌に酔いしれました。


PJワインセラーの夜の景色は大変ロマンチックです。海峡に行き交う大型船の明りがぼんやり窓の外を動いています。いつか自分も客としてあの雰囲気ででのんびり美酒に酔い潰れたい、…いや程良く酔いたいです(笑)。美味しいワインだらけなので、きっと量が進んじゃうと思うんですよね。PJワインセラーには1本200万円のロマネコンティも置いてございます。どんな味がするんだろう。一生に1度でいいから飲んでみたいものです。


お越しくださった皆様、誠にありがとうございました!

御来場ありがとうございました。

2012年12月16日、精華女子短期大学コミュニティオーケストラ 第10回定期演奏会 が開催されました。私はベートーベン作曲「第九」のテノールソリストそして参加させていただきました。


7月に大野城市のイベントで歌わせていただいた時、たまたま見つけたウィークリーマンションが大変快適だったので、今回も前日は中心地ではなく大野城市のそのウィークリーマンションに泊まりました。高速道路を使えば15分くらいで会場についてしまうので、地元の方には「え??わざわざ大野城に??」と言われましたが全く抵抗なしです。


近くに、「晩酌亭」というお持ち帰り専門で焼き鳥のオープン販売店があります。前回その前を通った時香ばしい煙に誘われてついつい足を止め買ってしまいました。全品80円とリーズナブルなのですが直火焼きアツアツでとても美味しかったです。今回はもうはなからそこの焼き鳥を食べようと思って街中で食事をせずわざわざ買いに行きました。注文して待っている間に、実に数多くのお客様が注文に来られました。(そうかぁ今日は週末。ここで焼き鳥を買って家で皆さん楽しまれるんだろうなぁ。)あるお客様は「え~っと皮を40本、それからぁ…」とすごい数を注文されてました。この焼き鳥がこれからそのパーティーを賑わすかと思うとなんか想像するだけで楽しくなってきました。


人生には沢山の「Freude」があります。


1本80円の鶏皮の串が美味しくて幸せな気持ちになる…だから人生って素晴らしい。


お越しくださいました皆様、誠にありがとうございました!

御来場ありがとうございました。

2012年12月14日、 オペラハイライト「蝶々夫人・カルメン~オペラに魅せられて~」 が開催されました。どちらの演目も名前がオペラのタイトルになっていて、そのタイトルロールをなさったのはこの公演の企画者でもある、
蝶々夫人: 道城嘉子 さん 
カルメン: 江崎裕子 さん
です。「オペラに魅せられて」という公演の副題は、公演前から素敵だなぁと思っていました。しかし、実際の公演でこの「オペラに魅せられて」が本当の意味で実感できた気がします。それは、お2人のオペラや芸術に対する愛情を言葉で表したものだったのです。豪華な舞台は圧巻でしたし、稽古の段階から節々に感じられる作品への情熱、いい公演にしようという様々な面からのご配慮、そのような公演に参加させていただけたことをとても幸せに感じていました。


1日でこの2つの演目をやるということはいくら非現実の世界とはいえ、私が演じる役としましては「愛した女性が2人命を失う(自らの責任で死なせてしまう)」ということで、なっかなかしんどいです。しかも、蝶々夫人のピンカートン、カルメンのドン・ホセ、どちらの役も最後は後悔して終わります。1演目め「蝶々夫人」では最後、「蝶々さーん!蝶々さーん!蝶々さーん!」と絶叫します。それは蝶々さんの死を目の当たりにする悲痛な後悔の叫びです。休憩後、2演目めの「カルメン」では、いきなりハバネラのリズムで登場したカルメンにズキューンと恋心を打ち抜かれる、先ほどの悲痛から20分くらいでこの急上昇感!!そしてハイライトで一気にカルメンを刺し殺すに至るという急降下感!!この浮き沈みは半端ないです(笑)。


カルメンは、つい先日ですがチャールズ・ウィダー監督の映画版を見つけて買って観てみました。基本的にオペラでは感情の移り変わりがゆっくりお客様に伝わります。例えば、映画において役者の顔をアップで数秒見せるところが、オペラではアリアとなって心の中の様子を隅々まで伝えられたりします。映画では様々なロケーションで何でもない場面を映像美として見せれるところを、オペラでは間奏曲などでお客様の想像に委ねることもあります。どちらもそれぞれの魅力があります。


どちらも激情型のカルメンとドン・ホセが、最後もみ合いになりホセが衝動的にナイフでカルメンを刺してしまうというところ。オペラでは、早く刺せば刺してからの所作が長くなる、刺すまでに時間をかければ「刺すぞー」「刺されるぞー」の所作が長くなる、この決められている時間をどのように演出するかが大変難しいところです。その点、映画は実に自然でした。ワーワッチャーブスドンで一瞬です(※演技という観点から述べています)。1つ映画の中で違和感を感じたのは、盗賊団全員めちゃくちゃ汚いのに、リタ・ヘイワース演じるカルメンだけお姫様みたいな清潔感を保っているというところでした(笑)。


自分も経験を重ねて、愛情を一杯込めたお客様にお楽しみいただけるオペラのリサイタルをしたいなぁと思います。この度の公演では大変勉強させていただきました。


お越しくださいました皆様、誠にありがとうございました!

御来場ありがとうございました。

2012年12月4日、第4回エルセラーンホールオペラ ヴェルディ作曲 歌劇「椿姫」抜粋公演 が開催されました。


エルセラーンホールはこれまでオペラ公演してきた中で、もっとも舞台の小さなホールです。この限られた空間を、演出家の 渋谷文孝 さんが見事にオペラ用の景色に作り上げられて感動致しました。限られた空間ということは、舞台上に制約があるという反面、お客様にとって大変身近なところから繊細なご鑑賞ができる空間ということにもなります。例えば瞬き1つで登場人物の心を感じ取れるような、演じ甲斐のある空間です。


また、こりゃ贅沢だなぁと思ったのは、エルセラーンはホテルでそこに宿泊していた私は、地下駐車場に車を止めそのままそこが今回持ってきた衣装の倉庫となりますし、知らない土地での面倒な移動はなく優雅な気持ちでロビーで食事をし、支度をしてそのまま建物内ドアtoドアで会場入り、昼ご飯は地下のレストラン街に(しかもアルフレードはそれほど特別な衣装ではないので衣装のまま)、う~ん、贅沢。どなただったかちょっと思い出せませんが、あるヨーロッパの有名な指揮者は、体力を温存するために宿泊先のホテルからオーケストラピットまで担架で運んでもらっていたそうです。それで体力だけでなくより作品に集中できる感覚というのは分からないでもないです(笑)。


ちょっと逸れますが、先日テレビで福祉施設がマンションのようになっているのを見ました。不自由になってから入るのではなく、元気なうちにそのマンションに移り住むのです。部屋は一般のマンションと何も変わりません。その建物内に医療福祉環境もあり、娯楽環境もあり、食事も提供されます。いいなぁと思います。


エルセラーンの移動は、他のお客様と同じエレベーターを使うので、公演を観に来てくださったお客様と何度も一緒になりました。エレベーターの中で「せやせやこれ一回ここで降りなあかんのやな。」「ほなお父さん先に行って座ってんの?」「いやっもう過ぎてしもうてるやん。」「ねぇもうほんとお天気が悪かったらしゃーないし…」「駐車券持ってる?」乗ってただ上り下りする階の数字を眺めるだけのエレベーターに、人それぞれのドラマが見えてなんだか温かくてほっこりしました。


お越しくださった皆様、誠にありがとうございました!


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御来場ありがとうございました。

2012年12月1日 ひろしまオペラルネッサンス モーツァルト作曲 歌劇「魔笛」公演 が開催されました。


この公演を前に、私に大学、大学院、そしてウィーンに留学中にも音楽のいろはを教えてくださった師匠、吉田功先生がお亡くなりになられました。


ウィーンに留学して間もない頃から、現地の方に「発音がきれい」とよく言われました。


それは私の才能ではありません。吉田先生のおかげです。


大学時代、非常に丁寧にまた的確にご指導してくださった吉田先生。体育会上がりのどうしようもない私がドイツリートを大好きになったのも、シューベルトにとことん熱が湧いていたのも、ウィーン留学に憧れを抱くようになったのも、実際に行くことに踏み切れたのも、全て吉田先生に学んでいたからです。


吉田先生には感謝し尽くせぬ思いです。


私はこの公演を、吉田先生に捧げる思いで挑みました。


吉田先生、芸術の道はまだまだ長いです。


先生への感謝の思いを、これからもずっと胸に抱いております。


御来場くださいました皆様、誠にありがとうございました!


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<最前列右から>
パミーナ    柳 清美
パパゲーノ   奥村 泰憲
パパゲーナ   端山 梨奈


<奥右から>
僧侶〔弁者〕
鎧をつけた者Ⅱ 小島 克正
クナーベⅡ   久保 幸代  
クナーベⅢ   梅澤 市樹
僧侶Ⅱ
鎧をつけた者Ⅰ 下岡 輝永   
夜の女王    原田 幸子 (少しかがんでらっしゃる方)
クナーベⅠ   大城 薫 (一番奥の方)
ダーメⅢ    井上 美和
ダーメⅡ    大野内 愛
ダーメⅠ    平福 知夏
モノスタトス  飯島 聡志
タミーノ    藤田 卓也

※敬称略
出演者全員でなくてすみません。皆さん本当に素晴らしくてご一緒できたことを誇りに思っています。  

2013/02/14

御来場ありがとうございました。

2012年11月8日、美祢市小学校音楽祭が開催されました。

ゲストとして午前午後の公演がありましたので、朝下関を出発し、到着した美祢の空気の美味しいこと!寒かったですが太陽が眩しい日で、まさに空気が澄み切っていると感じる清々しさがありました。

この日の音楽祭では、美祢市の小学生のみんなにとても元気をもらいました。クラシックの演奏会は、お客様がどのような心持で構えていらっしゃるかというところにわりと差があります。例えば、お笑いのライブのように「笑う」という目的がはっきりしているのとは違います。ですので、舞台上の雰囲気作りで(今日はこちらのモード)という方向性が大きく印象付けられます。

小学校の音楽祭は先生のご指導の下、演奏技術のの出来不出来に関係なく、みんなでできるところを分担して音楽を作り上げるという特徴があります。人前に慣れていない多くの子達にとって大変緊張の舞台であろうことは容易に想像できます。

この日は小学生のみんなに、とにかく楽しんでもらいたいという構成を作っていました。

会場に入った瞬間ただならぬ緊張感に空気が包まれていましたので、構成がうまくはまるのだろうかと心配しましたが、そんな心配は無用でした。元気ハツラツの小学生たちは乗りに乗ってくれて、軽くジャニーズにでもなったかなというくらいの会場の雰囲気になりました。

私の中(※あくまで私のイメージ)で、海辺の学校と山中の学校の特色の違いがあって、同じ心の状態でも海辺は賑やか山中は静か、というイメージがあるのです。美祢は山中ですので、その山中でのリアクションだと思うと余計でも嬉しい気持ちになりました。

この嬉しさは、自分の構成で喜んでもらえた嬉しさももちろんありますが、子供達が気持ちを開放してくれて一緒に楽しもうとしてくれたことです。

美祢市の小学生のみんな、また御来場いただきました皆様誠にありがとうございました。

2012/11/02

御来場ありがとうございました。

10月27日、28日、オペラdeぽっかぽかコンサート♪"オペラ魔法の笛"~モーツァルトオペラ~ が開催されました。


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島根県、久々に見た宍道湖の日没(10月25日)。腕の悪いカメラマンの写真ではいまいち出てこない美しさと感動がありました。


宍道湖を見てどうしてあんなに心が落ち着くのかなぁ。もちろん素晴らしい景色。そしてもちろん大学、大学院、目の療養、で7年間過ごした松江市ですから愛着のある第3の故郷(第2は高校3年間過ごした下関市吉見)。そしてまたきっと、油谷湾に似ているからではないかと思います。ちょうど10月21日に油谷湾の日没を撮っていたのでそれも載せてみましょう。
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囲まれた内海の穏やかさにはホッとします。


思えば、10月は島根大学のOB、OGの方々と沢山お会いできました!10月21日の「組曲 香月泰男」を作曲なさった 田中輝通 先生も島根大学のご出身で、またオーケストラにもいらっしゃいましたし、この度の「オペラdeぽっかぽかコンサート」にも同級生や後輩が沢山いて、お客様にも後輩が来てくれてました。嬉しいです。


大学時代からとても勉強熱心で、バイタリティーに溢れていた 周藤美紀子 さんが主宰である「ぽっかぽか♪わおん」というグループの公演でした。その名前の通り、会の雰囲気はいつもぽっかぽかと温かいです。周藤さん自身いつも笑顔を絶やさない方です。周藤さんがしかめっ面になっているところを、私はこれまで1度たりとも見たことはありません。すぐにしかめっ面になってしまう私にとっては(むしろしかめっ面がベースで小さい頃は悩んだ)信じられないくらい、周囲にいいエネルギーを放出できる人だと感じます。メンバーの方々や、集まった方々もとても素敵な方ばかりで、一緒にいて気持ちがよかったです。


モーツァルト作曲の「魔笛」が少しアレンジされ、子供向けの分かりやすい人形劇になり、部分的に生身の人間が演劇をするという、なかなか大がかりで準備が大変な内容でも、この度のメンバーの集中力は半端なく短時間で仕上がっていく様子は圧巻でした。


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御来場いただきました皆様、誠にありがとうございました。

御来場ありがとうございました。

10月21日、山口芸術短期大学 2012自主制作演奏会in 長門 が開催されました。


偉大なる地元出身の画家、香月泰男 氏の生涯(シベリア体験を中心に)を、美術作品と音楽とのコラボレーションでお届けするという「組曲 香月泰男(構成・台本:吉田 稔/作曲・指揮:田中照通)」。


素晴らしい作品でした。そしてまた、作曲なさった 田中輝通 先生御自身の作品を御自身で指揮なさるという恵まれた環境で演奏させていただけたのも誇りです。「ここはこの音じゃないといけない」というこだわりをお伝えくださるのも大変嬉しいのですが、決して抑圧的におっしゃらず丁寧に周りを気遣われながらお伝えくださるのも素晴らしいお方だと思いました。吉田稔 先生の構成も素晴らしく内容にぐっと入っていくことができました。


実は私は、公演の最中胸が一杯になるのを堪えるので必死でした。袖に下がってはバカバカしいことを考えて一旦くだらない精神状態にしなければ、演奏者として崩壊してしまいそうでした。


なぜかと申しますと、94歳になられる 泰男 氏の奥様、婦美子 さんがお越しになられたからです。婦美子 さんは用意された客席奥の来賓席にはお座りにならず、自ら前列へ行かれ御鑑賞なさったそうです。それも本番前にお聞きして・・・もう崩れそうでした。


この公演にあたって、香月泰男 氏のことを学んだ際、婦美子 さんが泰男氏が亡くなられた後、気持ちがお癒えになられるまで相当の時間を要したということが分かりました。


「主人がなくなってから、7年たっても。13年たっても、ほんとうにやりきれない気持ちでした。わたしはひょっとひとと違うのかしら、つまらない人間なのか、と心の中は真っ暗でした。それでも17年の法事をして、やっと少しばかりあきらめがつきました。
ある日、玄関前の木の剪定をするつもりで脚立を出しまして、ちょっとのことだからと留め金のカギをかけない上に登りましたら、近所の人が通りかかって声を掛けられて何気なく振り向きましたとたんに脚立がはじけて、石畳の上におちて背骨の軟骨をつぶしました。その前には腰掛から落ちて、右足のつけ根の大きな骨を降りました。主人が亡くなってから怪我ばかりしています。「おまえばっかり世の中にいて、いいことをすることはない。ちいとはけがでもせい」ということであろうかと、わたしは思っています。」(夫の右手 画家・香月泰男に寄り添って 香月婦美子著)


どれだけ御主人とお過ごしになられた日々が幸せだったか・・・。


作品は、私が 香月泰男 氏として1人称で歌い、ナレーションをしました。主にシベリアでの悲惨な体験の部分でしたので、客席に奥様がいらっしゃるのはとても辛かったですが、他の誰でもなく1番ご覧いただきたい方だったと思っています。


泰男 氏は寡黙で、おしゃべりが苦手な方だったようです。ですので、表面的な面で考えると歌もナレーションも力強く作り上げるのが良いかどうか迷いましたが、あれほどのダイナミックな作品が 泰男 氏でもあるわけですから、この度は内なる声の部分を想像し表現しようと努めました。


泰男 氏のユーモラスな一面でいいなぁと思ったのは、海外で買いためたワインの一升瓶を管理していらっしゃるのは奥様で、普段は飲ませてもらえないのですが、お客様が訪ねてこられたときだけは好きに飲ませてもらえたそうです。ある日、泰男 氏を訪ねてこられたお知り合いがありました。アトリエでお話をしていると、急に泰男 氏は立ち上がり「そこにある画集でも見ておきなさい。」と言われ、作品の制作を始められました。泰男 氏は、作品のイメージが浮かぶと、昼でも夜でも、お客さんがいようといまいと制作にとりかかられました。お知り合いが邪魔をしてはいけないと「また出直しましょうか?」とお尋ねになると、「おまえがいるからとて絵が描けないことはない。気にするな。」とおっしゃって、終わると酒盛り。飲みたかったんだろうなぁ~!!この仰々しい言い方がまた(笑)。


また、離婚し自分のもとを離れて暮らしていた母親から、学生時代の泰男 氏に贈られた1枚の黒い毛糸のセーターを、卒業制作の自画像に載せられているところ。そのセーターはシベリアにも持っていかれロシア兵に奪われた際も命をかけて奪い返しに行き、日本に戻ると今度はそのセーターをお子さん用に編みなおされたというところなど、エピソードの一部だけでも素敵な人間性を感じることができます。それと関連しているのかどうかの文献を調査しておりませんが、香月泰男 氏と言えば「黒」へのこだわりが1つの特徴でもあります。もしそれがそのセーターと関連しているとしたら、泰男 氏における「黒」は愛情の色でもあるのではないかと、安易かもしれませんが想像致します。


1人の芸術家、そして同じ地元の空気を吸っていた方、そんな 香月泰男 氏からいろいろなことを学びました。


香月泰男 さん、ありがとうございます。


御来場いただきました皆様、誠にありがとうございました。

新しい思い出の始まり

10月16日、周南市の菊川中学校の体育館落成式にて歌わせていただきました。


私が小学校2年生の時、母校の伊上小学校は新校舎に建ち変わりました(1983年)。あの時の興奮は今でもはっきりと覚えています。旧校舎は築100年ほどの木造で、木の廊下の抜けた節穴から雪が噴き上げることもありました(笑)。その当時新しくなる喜びばかりを感じていましたが、今思えばあの校舎も非常に趣があって良かったです。新校舎は鉄筋コンクリートの2階建て。昇降口は吹き抜けでタイルの壁画(大谷先生作)がありました。廊下はビニールでもう節などで足を怪我することはありません。煉瓦造りの壁、全校生徒や先生と食べれるランチルーム、図書室、コンクリート張りの中庭、屋上、などなど今までなかった目新しい環境にワクワクしたものです。


そんな夢の校舎も2010年に廃校となりひっそりとしています。


時代ですね。


時代といえば、菊川中学校の体育館はなんと木造です。木の温もりが私にはとても心地よく感じました。この新しい体育館で、沢山の思い出がまた生まれるのですね。そんなフレッシュな空気に包まれた菊川中学校にいさせていただけてありがたい気持ちでした。


実は私は中学校の時も菱海中学校の体育館が建ち変わり、ありがたいことにここでもワクワク感を味わっています。2階建ての1階には新しく柔道用の畳スペースがあり、意味もなく受け身をやりまくったものです。


当日の来賓の皆様、菊川中学校の先生方、生徒さん、保護者の皆様、お聴きくださってありがとうございました。


体育館の落成おめでとうございます!!

2012/10/10

御来場ありがとうございました。

10月7日、広島県立美術館において 記念オペラコンサート「Viva Venezia!」 が開催されました。


ロビーでのコンサートでございましたが、大変沢山の方にお越しいただき心から嬉しかったです。私たちが歌うフロアに正座して聞いてくださった方(後ろの方々が少しでも見えやすいようにと)、それよりも1段低い座席のフロア(席に座られた方は随分早くからお越しくださった方が多いのです)、吹き抜けの2階、吹き抜けの3階、階段の途中、私たちの出入り口、私たちの真上、パーテーションの隙間など・・・ありとあらゆるところから囲まれて歌わせていただきました。多くの方が立ちっぱなしでありながら最後までお聴きくださったのも感無量でした。そしてまたものすごく温かく盛り上げてくださったので、とてもいい雰囲気でした。オ・ソーレ・ミーオの途中で手拍子をしてくださった方もいらっしゃいましたね。ハバネラでまたカンツォーネの手拍子は難しいですのに、本当にありがとうございます!


控室は「名誉館長室」でした。庭を望むこの解放感、ん~気持ちがいい!

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演奏は、昨年1月に開催されました歌劇「ショパン」でご一緒させていただいた柳さんと、上杉さんということもあって、練習ではお話もはずみ、練習が終わればお茶もし、楽しい時間を過ごさせていただきました。上杉さんは、ご主人のお仕事の関係で数年ドイツに行かれるので、その前にこの公演でご一緒できてよかったなぁと思います。きっとドイツでも素晴らしい演奏活動をなさることでしょう。またご帰国されたらご一緒させていただきたいです。いつもながら柳さんのキラ星ぶりはほんと素敵です。はじけんばかりの生き生き感は一緒にいる人達をも持ちあげてくださいます。それは歌にもそのまま感じます。


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<左から>※敬称略
上杉智穂 (ピアノ)
柳清美 (ソプラノ)
藤田卓也 (テノール)


ところでこちらをご覧ください。

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(えっ???)と思われる方は多いでしょう。なんせ、BOSEのピアノなんですから!!BOSEはスピーカーのメーカーです。私たちも驚きましたし(電子ピアノ?)とさえ思ったくらいです。実は・・・、これはBOSEさんから寄贈されたもので、ピアノ自体はボストン(ボストンとベーゼンドルファーのアルファベットがBOSなのもトリックですね)です。スポンサー広告のようなものでしょうか。ロゴがそのままカッコよく入っていたら分からなくなるものですね。事情を知らなかったらBOSEのピアノがあると思ってしまうところでした。


学校などにある寄贈のものは、


(贈)昭和三十六年 ○○宗十郎


というような感じですが、視覚的に寄贈品感が出てしまいますから、名前をロゴ風にして印象を柔らかくしてみるのも面白いですね。


御来場くださいました皆様、誠にありがとうございました。

玄洋中学校

10月4日は、下関市の玄洋中学校に伺い歌ってまいりました。


まず、到着して駐車場から一望できる校庭・・・。


私は高校球児でした。母校である豊浦高校で甲子園を目標に日々白球を追いかけていました。野球はチームプレーです。ですので力を出し合って勝利を目指します。甲子園または全国制覇、これは高校球児全員の目標と言って過言ではありません。4000校程の出場校の中で1度も負けずに表彰されるのは優勝したたった1校だけ。それ以外の全ての球児は負けて涙なのです。


(優勝できるのは1校だけ。甲子園で試合ができるのは山口県のうち1校だけ。)圧倒的に負ける確率が高いという儚い条件の中で、球児たちは貪欲に勝利を目指します。


私の同級生には素晴らしい仲間がいました。この玄洋中学校出身の、藤野宏二くん、坂中英俊くん。藤野くんはエースピッチャー、坂中君はスラッガーです。この2人の存在は、甲子園をすごく近くに感じさせてくれました。


(俺たち甲子園にいけるかも)


そんな2人が高校に入る前に共に汗を流した校庭を見ているのかと思うと、ありがたいという気持ちがあふれてきました。


私たちは甲子園にはいけませんでした。でも、最高の思い出なんです。


玄洋中学校では、このことも含め可能性を信じていろいろなことにチャレンジして欲しいということもお話させていただきました。色褪せない思い出は、きっと将来のエネルギー源となるでしょうから。


玄洋中学校の皆さん、保護者の皆さまどうもありがとうございました。

御来場ありがとうございました。

9月26日、2012 作陽Faculty Concert Ⅲ コレペティの至宝 マルツァガリアと共に贈る イタリアの調べ が開催されました。


今年度、非常勤講師として勤めさせていただいております くらしき作陽大学 の主催で開催されました。演奏は、同じく今年度から准教授としてお勤めでいらっしゃる 羽山弘子 さん、教授でいらっしゃる 蓮井求道 さん、そしてこの度はイタリア、ミラノから レオナルド・マルツァガリア さんをお招きし、まさにイタリアの調べをお届けする公演でした。私自身、素晴らしい教授の先生方と共に、マルツァガリアさんのピアノに酔いしれながら歌える最高の演奏の機会を与えていただきました。


岡山市にあります ルネスホール は、「大正11年(1922年)、岡山城二之丸跡に建設され、日本銀行岡山支店として歴史の幕を開きました。設計は当時銀行建築の第一人者だった長野宇平治で、古代ギリシャ様式の意匠が至る所に散りばめられています。正面入口に立つ4本のエンタシス柱は建物に重厚な印象を与え、コリント様式の柱頭飾りや壁一面に張り込まれた御影石、さらにそれを取り巻く波状文様の鮮やかな外観は、壮麗さも漂わせます。内装においても、漆喰仕上げを施した天井や、階段や回廊に取り付けた手すりのデザインなど、随所に高度な施工技術を垣間見ることができます。平成17年(2005年)9月、この大正期の優れた歴史的建造物を後世に残していくため、岡山の新たな文化・芸術の創造拠点「ルネスホール」として生まれ変わりました。」(HPより)


このようにとても建物の雰囲気がよく、また私が聴衆として来たとしても客席、舞台が一体となっている贅沢感は嬉しいホールだなぁと思います。またスタッフの方が大変親切で、トラブルにも熱意を持って対応してくださる感じがとても気持ちが良かったです。ルネスホールでは、オペラ公演も開催されています。親しみあるこのホールできっと気楽な感じで楽しめると思います。お近くの方は是非お越しになられてみてはいかがでしょうか。

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レオナルド・マルツァガリアさんと


全員で撮影した写真はまた届き次第こちらに載せようと思います。


御来場いただきました皆様誠にありがとうございました。


また、9月30日には マルツァガリア さんは北九州にも来てくださり、門司にございます 欧州館 においてP.Jワインセラーと北九州シティオペラ共同企画のディナーコンサートが開催されました。これは来年2013年2月23日(土)24日(日)に開催されます歌劇「アイーダ」公演のお披露目会でもございました。終わった後軽く会場でお食事させていただいたのですが、私は車だったので美味しーーーーいワインの”香りだけ”かぎながら美味しくいただきました。


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コンサート出演者<左から>※敬称略
蓮井求道 (バリトン)
久保かしづ (ソプラノ)
レオナルド・マルツァガリア (ピアノ)
白川深雪 (ソプラノ)
藤田卓也 (テノール)

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帰り際ちょっとおふざけで


ディナーコンサートにお越しくださった皆様、誠にありがとうございました。

2012/09/18

御来場ありがとうございました。

9月15日、木梨あずさ&藤田卓也 ジョイントコンサート イタリアの風が開催されました。


ソプラノ歌手の 木梨あずさ さんは、

武蔵野音楽大学声楽科卒業。同大学大学院音楽研究科声楽専攻修了。
武蔵野音楽大学卒業演奏会はじめ、武蔵野音楽学園創立70周年記念定期
演奏会ハイドン作曲オラトリオ「天地創造」ガブリエル役、同70周年記念、武蔵野
音楽大学オペラ公演モーツァルト作曲「魔笛」夜の女王役出演。
その後イタリア、パルマ国立音楽院に留学、同音楽院を首席で卒業、ディプロマ取得。
ミラノスカラ座合唱団研修所ディプロマ取得。
現在イタリア パルマ市在住。
<イタリア公演記録>
パルマ音楽院主催オペラ、ヴェルディ作曲「リゴレット」ジルダ役出演。
(パルマドゥエ劇場)
2002年 同音楽院主催オペラ、ドニゼッティ作曲「ランメルモールのルチア」ルチア役出演。(パルマ王立劇場)
2004年 同音楽院主催オペラ、モーツァルト作曲「魔笛」夜の女王役出演。(パルマ王立劇場)
 ミラノスカラ座主催オペラ、リュリ作曲「町人貴族」イタリア人歌手役出演。(ミラノリタ劇場)
 第21回ガルダ湖ムジカリーヴァ音楽祭にてガラコンサートに出演。
2005年 パルマ音楽院定期演奏会、オルフ作曲「カルミナ・ブラーナ」のソリスト出演。
 サンマリノ共和国サマーオペラフェスティバル、ヴェルディ作曲「イル・トロヴァトーレ」イーネス役出演。
2006年 マリオ・ランツァ音楽祭にてガラコンサートに出演し、その模様がSKYで放送される。
2008年 カザルグランデ市主催にて、プッチーニ作曲オペラ「ラ・ボエーム」ムゼッタ役出演
(ファブリツィオ・デ・アンドレ劇場)
 レッジョ・エミリア市にて、ヴェルディ作曲オペラ「椿姫」出演。
 トッレ・デル・ラーゴにてプッチーニフェスティバル、オペラ「トゥーランドット」出演。
2009年 パルマ市にて、ヴァラーノオペラフェスティバル、ヴェルディ作曲オペラ「ナブッコ」アンナ役出演。
 レッジョ・エミリア市にて、ヴェルディ作曲オペラ「リゴレット」ジルダ役出演。
 パルマ市にてフォーレ作曲レクイエムのソリスト出演。
2010年 ヴェルディ作曲「椿姫」アンニーナ役出演。ファブリツィオ・デ・アンドレ劇場
パルマ市にて、ティッツァーノオペラフェスティバル、ヴェルディ作曲「ナブッコ」アンナ役出演。
今年11月にパルマにてオルフ作曲「カルミナ・ブラーナ」ソリスト出演予定。

その他、ヴェルディ合唱団ソリスト、パルマ音楽院内演奏会、テレビ出演、個人演奏会等数多く出演。
その模様は地元紙にも関連記事が掲載された。最近はレッジョ・エミリア周辺で活躍中。
日本ではNHK美術館コンサートに出演する他、リサイタルも数多く開催。
<コンクール受賞歴>
第8回日本クラシック音楽コンクール全国大会声楽部門 第3位入賞。
第53回全日本学生音楽コンクール東京大会声楽部門大学・一般の部 第2位入賞。
イタリアにて、
第5回ブラームス国際声楽コンクール 第1位入賞。
第4回リヴィエラ・エトゥルスカ音楽コンクール声楽部門 第2位入賞。
第10回ラーリオ音楽コンクール声楽部門 第3位入賞。
第10回ザンドナイ国際声楽コンクール奨学金受賞。
第3回カルロス・ゴメス国際声楽コンクール 第2位入賞。
第10回マリオ・ランツァ音楽祭国際オペラ・ミュージカルコンクール オペラ部門 第1位入賞。
第1回若い声楽家達のための国際オペラコンクール プッチーニ作曲「ラ・ボエーム」ムゼッタ役に選出される。(このときの動画です)

これまでに、甲斐正哉、河野敦子、E・オブラスツォワ、L・セッラ、B・M・カゾーニ、E・フルロッティ、M・シーゲレ、V・ルケッティ、D・ダンヌンツィオ・ロンバルディ、G・ヴィーギの各氏に師事。


という素晴らしいご経歴で現在は本場イタリアで御活動なさってます。


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練習風景です。


あずささんは「熊本に帰らないと方言が出ない」おっしゃってたのですが、熊本で初めてお会いし、熊本でお別れした私にとっては、あずささんはこてこての熊本弁の方というイメージしかありません(笑)!とても気さくで一緒にいて全然気を遣わないでいいようにしてくださるので、すごく楽でしたし楽しかったです。そのタイトル通り、イタリアの風を運んでくださいました。そしてまた美しいお声。曲目も盛り沢山でした。日本の歌から、「魔笛」夜の女王、「椿姫」ヴィオレッタの大アリア、「ラ・ボエーム」ミミ抜粋、これら性格の異なるしかも難しい作品を1つの公演で歌うというのは大変なことなのです。しかしそのどれも本当に素晴らしく聴き惚れました。


あ!!!ちょっとヤバいことを思い出してしまったかもしれません。私が小学5年生の時に全然知らない女の子の夢を3回くらい見ました。その女の子に顔と姿勢がよく似てらっしゃいます!数ヶ月ごと日を開けて見たんですが印象的なのはその都度着てる服が違って一番覚えてるのは白い着物です。誰?って思ったまま4回目を見たいと思いながら見れず、今まで忘れていましたが、今ガツンと繋がってしまいましたが、この驚きをどうしたら!!!とりあえず、気持ち悪がられること間違いないでしょうけれどFacebookで今イタリアに戻られたあずささんにお伝えしましょう。ビックリしました!!


特別出演してくださったバリトン・バスの 岩本貴文 さんは私が尊敬する方の1人で、共演させていただけてとても嬉しかったのですが、やはりそれだけではなくこの度も沢山勉強させていただきました。やっぱりこの方はすごいです。「セビリアの理髪師」のバルトロのアリアは、お見事としか言いようのない素晴らしい歌唱でした。


ピアニストの 永野麗子 さんは、6月1日のソプラノ歌手 東園 さんとのコンサートからひと夏越して再びご一緒させていただけました。「こうしたい」といったら「うんわかった」と必ずハッキリと頼もしい返事が返ってきます。信頼する素晴らしいピアニストでいらっしゃいます。


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<左から>※敬称略
永野麗子(ピアノ)
木梨あずさ(ソプラノ)
藤田卓也(テノール)


岩本さんは、公演後すぐ別の演奏会に行かれて打ち上げには参加できなかったので残念でした。あずささんのコンサート衣装はとても素敵でした。いつも後で後悔するのですが、公演前や公演中は写真のことを一切忘れています。今回もせっかくのあのきれいな衣装でも写真を撮っていればよかったと後悔です(笑)!


この度は、あずささんのお父様でいらっしゃる美声の木梨興春さん、、またオペラをこよなく愛していらっしゃる熊本モーツァルト協会の橋本新十郎さんに、大変御尽力いただき素晴らしい盛会となりましたこと心から感謝致しております。ありがとうございました。橋本さんが連れて行ってくださった沖縄料理の「時計台」の料理、間近で拝見したタヒチアンダンス、泡盛もいい思い出です。


この度は熊本に2泊3日の滞在でした。いつも思うのですが熊本は活気がありますね。ちょうど滞在中に藤崎八旛宮秋季例大祭で馬や神輿などが掛け声やラッパや太鼓や鐘の音とともに市内を練り歩くという行事があったので、それはそれはすごく賑やかだったですよ。私は銀座通りのホテルに泊まっていましたが、14日の午前中、いきなりドカーンという感じでホテルのすぐ前から練り歩きが始まったので、何の騒ぎか一瞬戸惑ったくらいです。すんごい音です。それが夜までずっと続いたのですが、午前中見に行って馬が見れなかったので、夜食事をするために外出するのに合わせて見に行こうとしたらそれがちょうど20:00で、ピタリと音が止んでしまいました。そりゃそうだよなぁこのご時世、いくらお祭りとはいえ遅くまでドンチャン外でやってたら苦情が出るのかもなぁ、なんて思って諦めて食事をし、ホテルに帰って寝ようとした時、22:30くらいだったでしょうか、


ドンチャンドンチャンドンチャンドンチャン!!!


はまた始まりました。やっぱそこは熊本パワーとたい!(笑)


打ち上げが終わって駅に向かうのに雨が降っていたので急いでタクシーを探して、1台がハザードを出して止まってくれました。後ろのドアが開いて乗り込もうとした時に、


「すいません5分くらい、ん~3分くらい待ってもらえんですか?」


と聞かれて、とっさに別のお客さんを乗せるということかなと思って


「あぁすみません、良かったですか!?」


と聞くと、


「ぁあーよかです!よかです!」


と言われて雨なのでバタバタとトランクに荷物を積み込み後部座席によいしょと座って、あらためて(なんで?)と思いました。タクシーに乗って出発まで3~5分待つって何だろう。すると運転手さんが


「いつもここでママの弁当をもらうとです。ふふぅ(笑)だ~いたいこのくらいの時間になったらこらすはずばってん・・・」


と言われて私も窓の外を見ると、足早に行き交う人々の林の中に、1人だけ足の止まった白いきれいなお着物の明らかに”ママ”さんが、我々より後ろの遠くのタクシーを見て(これも違う、これも違う)となっています。御年60代前半くらいかなと思うママさんのその出で立ちの色っぽいこと!!めちゃくちゃきれい!!てんてーれーれーれーれーれーれーれぇぇー・・・と「雨の慕情」が聞こえてきそうな風情。


「ほぇ~!ママ~!こっちこっちぃ!」


と同じく60代前半くらいの運転手さんが呼びながら助手席の手で回して開けるタイプのウィンドウをグッイッスグイッスとすごい体勢で回し開け、あぁ!と気付いたママさんが無言で、弁当であろう白いビニール袋の中にうっすら見えるアルミホイルで包まれた直方体のものを、運転手さんの手に渡すと、すぅっとまたお店の方に一直線に戻って行かれるその後ろ姿がまたお美しいというか、色っぽい・・・。


「へへっすんません!」


とタクシー出発。


「へぇ~そしたら運転手さん、いつもあのママさんにお弁当を作ってもらってるんですか?」


「えぇ、もう古い付き合いだもんでですねぇ、いろいろあったとですよぉ。」


これは・・・聞いてよいものかどうか、いや、突っ込むまい。


「そうなんです・・・「ママはですねぇ、~」


私の言葉の終わりを待たず食い気味で運転手さんはママさんの話をされだしたので、これは話してもよさそうだなと思っていろいろお聞きしました。ママさんはなんと74歳!!74歳???すごい!!!運転手さんが20年前くらいにママさんをタクシーに乗せて以来気に入ってくれて、それから帰りは毎日自分のタクシーで家に届けるということ。私はてっきり運転手さんがまずママさんのお店のお客さんでというところから始まったのだろうと思っていましたら、違う、ママさんがタクシーに乗ってそのたった1回で運転手さんを気に入って、それからずっと・・・ということなのだそうだ。しかも運転手さんは飲み屋とかには全然行ったことがない、下戸ですたい、だそうです(笑)。気に入ったらずっと、というのがママさんの信条だそう。ママさんの料理は天下一品で、下手な小料理屋に行くくらいならママさんのところに行った方がよいとのアドヴァイス。ちょっちょっと何でも手早く作られます。運転手さんが好きなのは卵焼き。昔はママさん1人でやっていらっしゃったお店も、今若い子が3人いて、その子たちも一緒に送ってあげたりする日もある。


などのお話をお聞きしました。お話してて感じたのは、運転手さんの気さくさです。楽しそうにポンポン話される感じはとても愉快です。たった1回でママさんのハートを射止めたのもなんだか分かるような気もします。ただ私には熊本弁が半分翻訳できずかなり想像で会話している部分もありました(笑)


一番笑ったのは、ある日お客さんを乗せてすぐ車内のテレビ画面で高校野球中継が始まった。もうすぐ到着するという直前でお客さんが「路肩に車を止めて野球を見たい。」と言われるので、メーターを止めて試合の最後まで見たという話(笑)。どれだけお人好しなんですか!


それだけでなく、片側3車線の真ん中を走っていて、左から右ウィンカーを出したバスが迫ってきたら、ぶつかりそうなところから、少し右車線に行かれたと思ったら前の車とバスの間にわずかしかない車間をすごい角度で攻め込んでブウィンと左車線まで行かれたり、「っていうことがあった時には…もうビックリしま・・・ちょ・・・あも~ちょっとこれトラック前に行ってくれんとぉ・・・」と言われながら右車線に入ろうとしてその先が赤信号でトラックが止まってしまうとタクシーは車線に対しほぼ真横に十字を切るようにすんごい角度で止まって「そう、そしたらママがですねぇ~」と何もなかったようにお話の続き(笑)!!


熊本、よかとこです。いつかのんびり温泉に入るためだけとかでも来たいです。


御来場いただきました皆様、誠にありがとうございました。

御来場ありがとうございました。

1つ前の記事でも少し触れましたが9月7日は、阪急百貨店のお得意様向けの御招待コンサートが開催されました。


このコンサートは帝国ホテル大阪で開催されました阪急百貨店のお得意様特別イベントの中で、事前に希望を出してくださった方へのコンサートでした。こちらのコンサートでは、愛唱歌なども沢山歌わせていただきましたが、やはり大阪が生まれ故郷である藤原義江氏の歌を御紹介させていただいた時には、特別な反応がありました。歌ったのは「鉾をおさめて」「出船」ですが、タイトルを申し上げた瞬間「あぁ」という感嘆の声や、うんうんという頷きがあって、私の歌に合わせて口ずさめる方もいらっしゃいました。


これは大阪ならではでしょうか。何かに対して大体予想以上のリアクションがあるというのは。


好きです。


もっとも好きだなぁと思ったのは、私が「出船」を歌っている時です。最後に「涙ながらに読もうもの」という歌詞があるのですが、「~もの」のときに和音が1度に解決する(シャボン玉の歌なら、しゃーぼんだーまとーばーそー、の「そー」が1度に解決)のに合わせて、私が頭を上から下に頷くような感じにした時に、大半の方が同じようにコックンと頷かれたことです。歌の世界にそれほどまでに入り込んできて下さってるのか!と、とても嬉しかったです。きっと私がコロッケさんのものまねのような顔で歌ったら、知らず知らずお客様の顔があの森進一さんのようなお顔になったりされるのかなぁと思ったり(笑)。


下関と大阪は藤原義江氏の繋がりがあり、また帝国ホテル(東京ですが)とは藤原氏が50年以上も定宿として生活していたホテルです。あの2曲を歌えたのは感慨深いものがありました。しかし帝国ホテルに50年以上泊まるって・・・どんだけセレブなんでしょう!!


3公演目が終わって裏に引っ込んだ後もアンコールの拍手が一向に鳴りやまず、段取り上用意はしていなかったのですが前日のこともあり沢山歌える曲はありましたので(笑)、それを歌って賑やかに幕を閉じました。


御来場くださいました阪急百貨店のお得意様の皆様、誠にありがとうございました。

2012/09/17

御来場ありがとうございました。

9月6日、帝国ホテルの音楽曾 オペラとオペレッタ~華やかな響宴 が開催されました。


帝国ホテル大阪に初めて入らせていただきましたが、なんとまぁ豪華なホテルですね。大き過ぎてホテルと分からず、すぐ目の前にいるのにコンビニで道を聞いてしまい「それです」と言わせてしまいました、ごめんなさい(笑)。

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<左から>※敬称略
端山梨奈 (ソプラノ)
藤田卓也 (テノール)
松岡万希 (ソプラノ)
關口(セキグチ)康祐 (ピアノ)


目線がまちまちなのはこの時5つぐらいのカメラに同時に撮影されてました(笑)このような状況で目線をそれぞれに合わせるのはとても難しいのですが、さすが松岡さん。最近では笑顔を認識していい瞬間に勝手にシャッターがおりる(シャッターはもはや死語に近いですね)カメラもあるそうですね。


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この写真は、公演後出演のメンバーと私の関係でお越しくださったグループのお客様で撮影した1枚です。やんややんやの中で撮影したのでメンバーがバラバラになっていて、關口さんが後ろの方になってしまってたんですね!!


關口さんのピアノは素晴らしいです。公演後もピアノに関する良い感想も寄せてくださった方が多かったです。直接ご本人のところには沢山お声は届いているでしょうけれど、本人に届くかは分からないけど間接的に歌手の方に感想が寄せられるのは案外珍しいことです。わざわざ感想をお聞かせいただけるということは特別感動があったからに他なりません。全ての感想に(ですよね!)と思える素敵な演奏でした。実は翌日7日の公演も同じメンバーで、我々歌手は3人いるのでいいのですけど、ピアニストは關口さんお1人。この度合わせ練習は直前しかできなかったので、5日の夕方からみっちり(關口さんは朝から2つのお仕事をされてからの)、6日当日は夜公演でしたが午後1時からみっちり、そして7日は1日1時間公演を3回と、とてつもない大ハードだったと思います。本当にお疲れ様でした。


端山さん、松岡さんと、ほんの3日間でしたがみっちりの内容だったので、7日全て終わった時戦友と別れるような寂しい気持ちでした。また是非ご一緒したいです。


松岡さんはお歌はもちろんのこと、お綺麗でいらっしゃって、ある時ふと控室のテーブルに置いてあるスケジュール帳の表紙を見たときに、イタリアのモデルさんがデザインとして入っているのかなと思ったら、松岡さんのお写真でした!


端山さんの透明感のある美しいお声もまた素敵でしたぁ。端山さんとは広島アステールプラザで2012年12月1日18時開演の「魔笛」公演でまたご一緒致します。パパゲーナとタミーノは役柄として全然接点はないのですが、昨日も練習があってお会いできたので嬉しかったです♪


しかし、沢山の方に「美女2人に囲まれて嬉しそうだった」と言われましたが、否定はしませんが(笑)、そんなにデレデレだったのでしょうか(はずかしー笑)。


御来場くださった皆様、誠にありがとうございました。

御来場ありがとうございました。

9月2日、平成24年度宇部市芸術祭  第6回山口県総合芸術文化祭協賛事業 第14回宇部市民オーケストラ クラッシックの午後 の公演が開催されました。

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<左から>※敬称略
指揮: 角 岳史
ソプラノ: 池田 綾乃
テノール: 藤田 卓也


指揮者の角先生とは、2009年に北九州で開催されましたソプラノ歌手 山崎真理子 さんのリサイタル、歌劇「夕鶴」公演でご一緒して以来です。この度も稽古中、言葉巧みに楽しく演奏をどんどん上品質にされていかれるお姿がまぶしかったです。そして、その御指導に熱意をもって取り組まれる宇部市民オーケストラの方々はいつ拝見しても素晴らしい!!前夜祭や打ち上げでの盛り上がりはそれを裏付けているようにも思います(笑)。いろんなところで宇部市民オケの方と沢山飲んだとお聞きします(笑)


この度はソプラノ歌手の 池田彩乃 さんと一緒に歌わせていただきました。6年前初めて声を聴いたときから「すごいな」と思っている池田さんの歌唱は、いつもながら素晴らしかったです。1才の女の子のお子さんがいらっしゃって、育ち盛りのお子さんの面倒を見ながらの活動は大変だと思いますし、本番前夜だからといって母親業を休むわけにはいきませんから、本番の朝会場で、


「本番前の夜でもやっぱ授乳とかせんといけんのやろうね?」


と聞くとなんとも爽やかな顔で、


「そうですねぇ、欲しかったらやっぱり泣きますからね♪」


大変ですよね。常々睡眠時間は絶対的に確保したいと思う私からしたら、とんでもない厳しさです。なのにこの爽やかさ!母は強しなのでしょうか。池田さんが歌う曲は決して楽な曲ではありませんでした。でも本番前にそうやって他人に対しても爽やかでいれて、そして本番素晴らしい歌唱をする、素晴らしいプロだと思います。


男は楽なもんかもしれません。


以前も妊娠8ヶ月の方とカルメン公演でご一緒したことがあって、最後にナイフを刺さなければならないシーンがあるので私はパントマイムとはいえ偽物のナイフとはいえ何かあったら、と非常に怖かったです。でもその瞬間だけです。その方はずっとお腹にいる赤ちゃんのことを気遣われながら歌い生活していらっしゃる訳で。。。


こんなことを言うと角先生は気にされるかもしれませんが、角先生はとてもお話もお上手なのです。トークをしながらの本番で客席はとても気楽で楽しい雰囲気が広がっていました。公演後あまりに誰もが「トークが良かった」と言われるので「音楽のことを言ってくれない(笑)」と嘆いていらっしゃいましたが、当然音楽が素晴らしかったら、気にせずトークのことを言えるわけで、誰もがそのトークのことを言いたくなるくらい演奏がより楽しめる絶妙なものだったのです。


角先生は、2012年12月23日(日曜日) 14時開演(13時30分開場)の、宇部市民オーケストラで構成される「第九『歓喜の歌』で HAPPY END 2012 IN 渡辺翁記念会館」に指揮者として再びお越しになられます。私もソリストとして参加致します。こちらの方も是非お越しくださいませ。


いつものことながら、打ち上げでは濱野先輩(島根大学)にいじられすっかり打ち解けさせていただけました。私は車で帰るので飲めませんでしたが、いつかこの楽しい雰囲気の中で心置きなく飲み倒したいと思っています。


宇部市の文化活動は素晴らしいと思います。


御来場くださった皆様、誠にありがとうございました。

御来場ありがとうございました。

9月1日、川中地区の敬老会で歌わせていただきました。


私は1976年生まれの36歳。平均寿命(2012年厚生労働省の発表。男性79.44年、女性は85.90年)だけで考えれば一生のまだ半分にも満たないということになります。


歴史を見れば、平均寿命が20歳を下回る時代が圧倒的に長く、ここ400年くらいの間で一気に人は肉体的に長く生きれる体を手に入れました。


私がウィーンで語学学校に通っている頃、クラスの女の子と寿命の話になった時に


「私は40歳くらいで死にたい。」


と言ったので、


「そんなの若過ぎるよ。」


と言うと、


「きれいなうちに死にたいのよ。」


と、冗談でもなさそうな感じでうつむいて少し寂しげな表情をしたのにドキッとしました。19歳のその子にとって時間とはなんなのだろうか。女心・・・。いろんな価値観があるものだと思いました。


長生きは絶対的に喜びであるべきですよね。


これもウィーンにいる頃ですが、ご高齢の日本の観光客の方々が団体で歩かれてるところをよく拝見しました。ある方はご夫婦で、ある方はお友達と、ある方はお1人で・・・。国際線の飛行機に10時間以上も乗っていると、とてもしんどいということはよ~く知っています。ましてや時差が8時間ほどあって昼夜逆転します。でもすごく生き生きとした表情で街を歩いていらっしゃるお姿を拝見すると、人生って素晴らしいと思えました。この笑顔は単なる笑顔ではない特別な「希望」を与えてくださいます。どのような状況でお越しになられたから分かりませんし、それぞれの方のそれまで生きてこられた時間のことなど知る由もありませんが、その笑顔は私の心まですっかり晴れやかにするほどの力があったのです。


敬老会には地域の方々の素敵な出し物がいくつかあって、その最後に歌わせていただきました。お食事やお酒などもあってとても和やかな雰囲気。楽しい宴の雰囲気。最高の雰囲気です。ありがとうございます!人生の先輩方!


オソーレミーオを歌う時会場の中を練り歩いていましたら、一緒に合わせて歌われる男性がいらっしゃいました。しかも美声で。その方と肩を組んで最後まで歌いました。そんなの初めての経験でした。これからもこんなことがあるといいなと思います。練り歩いていたら必ず誰かに止められて最後までそこで一緒に歌い上げるというのが定番になったらまた楽しいですね♪♪待ち構える目線の圧力で客席に降りれなくなってしまったりして(笑)。


「藤田君、頑張れよぉ!!」


の掛け声、そしてこんなにいただいていいのかな…と思うほど沢山の方からの"おひねり"!!この地区の行事によく参加させていただいてますから、私が近くに住んでいるということもご存知の方も多くて「地元のもん」として接してくださるのがすごく嬉しいです。


敬老会にお越しになられた皆様、誠にありがとうございました。


おめでとうございました!!

ご来場ありがとうございました。

最近では、ポットのお湯を注いだらその情報が他の家族の携帯に届くような1人暮らしのお年寄り向け商品もあって、工夫って素晴らしいなぁと思います。


すごくありがたいなぁと思うのは、このブログもそうで、1ヶ月以上も更新できないと安否を気遣ってくださる方がいらっしゃるこの人情の温かみ!!そういえば、先日お年寄りがトイレの壁と洋式便器の間に挟まって3日間動けなくなっていたところを、元ヤクルト配達員の方が、おうちに訪れた際返事はないけどかすかに壁を叩くような音が聞こえるのを不審に思って110番されて助かったという出来事がありました。販売員ではなく、「元」販売員というところに温かさを感じますし、その人情が1人の命を助けたと思うと、人と人が繋がるって大事だなとしみじみ思います。よくそのかすかな壁を叩く音を玄関先から聞きとってくださった!


ご心配してくださった皆様ありがとうございます。私は元気です!


さて、ついつい長くなってしまう私の記事・・・本題です。8月26日、矢澤定明&ヴィッラ・ディ・ムジカ室内管弦楽団 オペラプロジェクトⅣ<2012>「セビリアの理髪師」公演が開催されました。


たまたまこの記事の最初が「人情」のお話になりましたが、この公演は人情を沢山感じる素晴らしい経験でもありました。素晴らしい演奏はやはり素晴らしい人間性から生まれるもの、という私のイメージはさらに強化されました。


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※敬称略
<前列左から>
  指揮アシスタント: 河原勇
  士官役: 古川和彦
  チェンバロ: 小埜寺美樹
  ロジーナ役: 鵜木絵里 
  指揮: 矢澤定明 
  バルトロ役: 大井哲也
  演出: 飯塚励生
  ギター: 相川達也
<後列左から>
  バジーリオ役: 大澤恒夫
  ベルタ役: 田辺いづみ
  フィガロ役: 須藤慎吾
  アルマヴィーヴァ伯爵役: 藤田卓也


私が言うまでもないのですが、皆さん素晴らしいパフォーマンスをなさいます。またそれだけでなくお人柄が気持ちがいい!!それぞれの方で1つの記事をたっぷりかけます!!でも1人1人どなたがこんなことをされた言われたと私の言葉で活字にしてしまうのは価値が下がるような気がするので具体的には書きません。随所で人間力を沢山勉強させていただきました。自分が恥ずかしくなるように、皆さん人としてすごくかっこいいんです。自分自身は恥ずかしいという感情なのですが客観的に考えると嬉しいことなのです。


表面的なもの、例えば表情ですとか言葉といったものは化粧のようなもので、大人の社会においては概ね差し障りのないようにだいたいこの辺という平均化された大人像という下地があってその上に化粧をして過ごしています。その化粧の美しさに触れたときも感動がありますが、もっと感動するのは、その化粧の奥のその方がもっておられる感性に触れ、いい部分(あるいは悪い部分も)で共感できたり尊敬できたりする時です。


人が集まったときにその場の雰囲気をよりよく演出するのは、もーのすごく奥が深いものですね。私が人間に生まれて良かったと感じる1つがこの奥深さです。お恥ずかしい話、好きなのに自分自身そのような演出を施すのはまったくもって苦手なのですが、でもこの奥深さを考えたり実際にどなたかがやっていらっしゃるのを見たりするのはものすごく幸せを感じてワクワクするんです。この度はほんっとにワクワクしっぱなしでした。はっきりとは見えない(見せない)のに、思いやりや励ましやいろんな崇高なものがバンバン飛び交っているほんとにすごい空間だったんです。


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指揮者の矢澤定明先生の打ち上げの時のご挨拶です。先生とご一緒させていただくのはこれで5度目になりますが、先生の良い演奏にもっていこうとされる妥協のない精神と、演奏者に対する実に細やかなご配慮にいつも助けられています。先生は江戸っ子でいらっしゃっていつも粋で、大切なことをおっしゃる時でもサラッとあらよってなもんでそよ風が通り過ぎるようにおっしゃるのがまたかっこいいです。


演出してくださった飯塚励生さんは、限られた空間に様々な工夫を施され、また演者にできることをどんどんぐいぐい引き出される、また「間」を操るまさに魔術師で、公演中客席は笑いの渦でしたし後にお聞きしたお客様の感想では「演出がとてもよかった」という感想が大変多かったです。


第一生命ホールは大変音響の良いホールでした。ステージ上でオーケストラに囲まれた中にアクティングエリアがあってそこで演技するというスタイルで、ヴィッラ・ディ・ムジカ室内管弦楽団さんの音に包みこまれる感じで演奏するとこういう感じになるんだぁと、とても心地よかったです。またそういう訳でベランダの下でカンツォーネを歌うシーンでは、まさにギター奏者の相川達也さんの横で歌いました。もともとギターの音色は好きなのですが、あらためてギター伴奏で歌うのっていいなと思いました。切なさこもります。相川さんは山口県宇部市でギター教室を主宰していらっしゃった東條俊明さん編曲の童謡を収録したCDを発売しておられて、宇部日報の記事になっておられてご縁を感じました。そのCDアルバム「Recital (リサイタル)」は早速相川さんに注文して今きっとCDはこちらに向かっている頃だと思います。


ロッシーニの面白さは、時代も国境も超えて心にズキュンズキュンくるものがあります。この「セビリアの理髪師」公演の関係者の方々のおかげてその面白さを存分に味わえたことを心から感謝しています。お客さんとしても観たかったです。とてもいい公演でした。


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公演後、ロジーナ役の鵜木絵里さんと。


東京におよそ半月ほど滞在しました。向かったのは12日でお盆の帰省ラッシュ。それでも下りは案外そうでもないものなのですね。そして、新幹線で東京に着いてから、なんと道行く人の少ないこと!!お盆に向かって東京に行ったのは初めてだったので、こんな感じなのかとビックリしました。 でもそれに伴っていろいろ特別なことがありました。その1つとして、ホテルで割引キャンペーンをやっているところが多いというのでいい思いをしました。今回は宿泊先を自分で手配したので、インターネットでこそこそ探していましたら、ウィークリーマンションで普段は1泊7,000円でやってらっしゃるところがなんと特別価格の3,000円になっていて、いやいやそんなことはない光熱費や清掃費で結局1日4~5,000円になるんだろう、と思ったら、全部含めてのお値段でした。そんなの、カプセルホテルのお値段です。ありがたや~!
場所は日本橋近く
隣がスーパーマーケット
建物の玄関からセキュリティーロック有
角部屋で周りの生活音0(お隣はいらっしゃいましたが聞こえないということはこちらの音も聞こえないと推察でき気分的に楽)
角部屋で2面の窓からの風通しバッチリ(1度もクーラーをつけずに乗り切れました)
3口あるガスコンロ(あっちで煮ながらこっちで炒め、もうひとつで湯も沸かせるという、ワオ!)
吸い上げまくるビッグ換気扇(部屋の気流までも生むほどの)
冷凍庫付2層の大きな冷蔵庫(買いだめができて嬉しい)
高級炊飯器(美味しいご飯は1番のご馳走)
清潔感のある室内洗濯機
外で体を洗えるお風呂(これは嬉し過ぎる)
大きな浴槽(これも嬉し過ぎる)
お湯の温度設定がボタン1つでできるシステム(※これでできたこと、後述)
別個にあるウォシュレット(掃除道具充実も嬉しい)
薄め厚めの掛け布団完備(これまでの経験上、普通これはオプション有料)
パーティーができるであろうほどに豊富に備えられた食器類
・・・今挙げたのは特に素晴らしい面で、それ以外のところも全てPerfect hotel(ケインコスギさん風)!!贅沢でした。


◆お湯の温度設定がボタン1つでできるシステムがあったおかげでできたことについて
50度洗い。これはある日テレビでやっていた、野菜を新鮮に保つなどの素晴らしい効能のある調理法で、50℃でないと駄目なのでテレビでは温度計を使って面倒そうでしたが、あのホテルではボタン1つで50℃のお湯が出てきてしまう!本当にしなびたキャベツが復活しました。すごいです。


また、目と鼻の先にある銀座。滞在中にロンドンオリンピックの出場者パレードがありました。テレビをつけてその話題を見た瞬間(行こう)と思いましたが、あの人の多さを見て(今から行っても見れるところまでたどり着けんな)と思ってやめました。撮影のヘリコプターが部屋から見えました。


ありがとう人形町のビックエコー。ここの大部屋は滞在中の私の個人練習場でした。1日だけお休みの日があって、それ以外は毎日稽古がありましたが、言われたことの復習やロッシーニ仕様の発声法に持っていくためには、稽古以外に実際に声を出す個人練習の時間が必要でした。ですので稽古が終ってから行ったり、休みの日も1日中いました。施設などで喉が乾いたら、自動販売機へ行くことになりますが、ビッグエコーでは飲み放題♪


素晴らしい方々と、良い環境で、音楽にどっぷり漬かり込んだ日々は最高でした。


御来場いただきました皆様、誠にありがとうございました。

2012/07/27

御来場ありがとうございました。

九州交響楽団・第52回北九州定期演奏会 〜オーケストラで楽しむオペラ・ガラ・コンサート〜黒崎ひびしんホールオープニング記念事業 が昨日開催されました。

私は演奏会が始まって最初に登場するトップバッターの歌手でした。

中学校の時、陸上競技大会の200m×4リレーで全国大会に出場しました。私はリレーの第一走者でした。スターターが「位置について」「用意」と言い、静寂からドンとピストルがなると一気に戦いは始まります。あの痺れるような緊張感。。。今日ですか、いよいよロンドンオリンピックも開幕致しますね。世界一を決める大会で国を背負ってトラックに立つという精神的プレッシャーは想像を絶します。男子陸上競技100m走では、1983年にカール・ルイスが不可能とされていた10秒の壁を破ったのは記憶に新しいですが、それから1988年カールかベンかで話題となったソウルオリンピックでは前人未到の9秒79をたたき出したベン・ジョンソンは薬物使用で記録取り消し、そして今その薬物で出された記録さえも大幅に上回るウサイン・ボルトの9秒58(2009年ベルリン世界陸上)が世界記録です。それに限らず全ての競技、アスリート達の祭典楽しみです。

アスリートと言えば、昨日の公演の指揮者でいらっしゃるダニエーレ・アジマン氏です。アジマン氏の指揮はめちゃくちゃカッコ良かったです。そして、イタリアから文化を伝えに来てくださって本当にありがたく感謝の気持ちでした。練習、本番ずっと釘づけでした。そしてプロの九州交響楽団さんがその要求に見事に応える、は~~~もう最高です!!

アジマン氏は非常に温厚で、普段はおしゃべりも穏やか受け答えも優しい方です。過去に3回程アジマン氏の指揮で舞台に立ったことがありますが、その3回全てオペラ公演でオーケストラピットの中にいらっしゃいましたので、体のアクションはほぼ見えませんでした。この度はアジマン氏は舞台上にいらっしゃったので、アクションの全てを拝見することができます。それで感じたのは、

アスリート!金メダル!感動をありがとう!

です。ボディアクションの迫力!!そしていつもの穏やかな印象など吹っ飛んでしまう程の、鬼気迫る芸術家の魂がそこにはあります。70名のオーケストラを、作曲家が作り上げた世界観に導くためのパワー、スピード、はすさまじかったです。例えば、直径5mの大きな鐘があるとします。その鐘を鳴らすのに箸のようなバチでいくら思いっきり叩いても本来なるべき鐘の音はしません。吊ってある大木を大きく大きく振りかぶって勢いよくド―――ンと打つことでそれなりの音の反応が放たれます。本来なら4~5人でやっと振りかぶれるかなと思われる大木を、1人で振りかぶる迫力、拝見しているだけで感動するような指揮です。今回演奏されたヴェルディやプッチーニの要求は、当然のことながらそのような大きな鐘だけでなく、時に大小の川の流れのようになったり、道端の小さな花のようになったり、嵐のようになったり、岸壁のようになったり、心の闇のようになったり、喜びのようになったり、涙のようになったり、物語の内容とリンクしたりと、あらゆる様々な変化を持っています。ボディアクションやそして技術も全てそれらの表現に最適な状態が常にあって、音楽が「見える」ような感じがしました。思い出してもにやけてしまうくらいかっこいいです。ウサイン・ボルトの走りを見るだけで対象となるものがなくても「こりゃ速いわ」と分かるように、Qちゃんがサングラスを投げ捨てた瞬間に(こりゃ金だ)と分かるように、アジマン氏の指揮を拝見していれば、耳をふさいでいても素晴らしい作品が聴こえてくるようなのです。もうほんと最高です。言葉に言い表せません。

あれほどのボディアクションをするためには、普段から体を鍛えておかなくてはならないと思うのですが(ほんとにすごいんです!)、打ち上げの時直接お伺いすることができなかったので、メールでお聞きしてみます。

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これはGP(最終リハーサル)のとき袖から眺めていて、(この印象は宝物だ)と感じてコソッと撮影しました。

アジマン氏は、来年2月23日(土)、24日(日)に開催されます北九州シティオペラ公演 歌劇「アイーダ」の指揮をなさいます。私はこの公演に「ラダメス」役として出演する予定です。アジマン氏の指揮、必見です!!

この度、プッチーニの歌劇「マノン・レスコー」で共演させていただきましたソプラノの 森野由み さんとは、練習の帰りにゆっくりお話する時間もあって、お歌はもちろんのこと、お人柄もとっても素敵な方でご一緒させていただけて大変幸せでした。現在ウィーンを拠点にご活躍なさってます。私もウィーンにおりましたので勝手に親しみを感じておりました。

最初のお話に戻りますが(笑)、共演者の歌手の方々は私が申し上げるまでもなく素晴らしくご活躍の方々ばかりなので、そのトップバッターということで気合いが入りました。また北九州シティオペラ合唱団の方々の演奏にも身内でありながら大変感動致しました。

お暑い中御来場くださった皆様、誠にありがとうございました。

2012/07/22

御来場ありがとうございました。

7月8日、大野城市 市制40周年記念式典 が開催されました。

暑い日曜日でした(今となってはあの時の暑さも優しく感じてしまいますが)。しかし天気がよくイベント日和で本当に良かったです。

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開演まで時間があったので、私もうろうろしてイベントを楽しませていただきました。イベントにお越しになられる方はおおむね地元の方だと思われますが、沢山の子供たち、ご家族、お年寄り、老若男女問わず多くの方が地元の記念行事を楽しんでおられる様子が(いいなぁ)としみじみ思いました。

平和の空気感、なのです。

特に子供達の快活な声、はしゃぎっぷり、綿菓子を競ってほおばる兄弟、いろいろなものに目をキラキラさせてる試合帰りのリトルリーグ野球チームなどなど・・・には、思わず顔の筋肉が緩みます。

大野城市には市のキャラクターがいて、その名は「大野ジョー」。
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ゆるいです。この大野ジョーの着ぐるみはもちろんありますが、2Dでは鼻の部分になっているところが3Dにしてしまうとつじつまが合わずもはや耳みたいになっていて、いろいろゆるいです。それがまたいい感じです。

こういうグッズもあるそうです。
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まどかぴあホールの中では、着ぐるみの相撲やクイズなども盛り上がりました。Dsc_0076_2

私達は、イベントの最後に大ホールで「第九」の4楽章だけを高らかに演奏致しました。演奏が終わったと同時に「ブラボー!!」の声が上がりましたが、それは演奏に対してだけではなく、大野城市へのお祝いの気持ちが精一杯込められていたのだと思います。

御来場くださいました皆様、誠にありがとうございました。

2012/06/30

御来場ありがとうございました。

27日、徳島県の「樫野倶楽部 別邸 風雅庭」のオープニング記念イベントが開催されました。

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大阪(近畿豊浦会)ー倉敷(くらしき作陽大学)ー徳島、と、たまたまながら見事な出張の流れでした。 徳島は11年前、徳島文理大学で開催されたウィーン国立音楽大学の夏季セミナーに参加した時に来て以来です。あの時、私にとっては最高の勉強の思い出になった素晴らしい旅だったので、またその地に来れたことが嬉しくてなりませんでした。あの時は飛行機で行ったので分かりませんでしたが、この「特急うずしお」号は「特急南風(なんぷう)」号と併結して運転されていて、岡山駅から宇多津駅まで行くと切り離されてそれぞれの方面を目指します。私はそれを知らず、1、2、3車両になる「南風」側に最初乗っていて、慌てて6、7車両の「うずしお」側に乗り換えました。しかも私の記憶が確かなら、4、5車両ってなかったような気がしますが。。。あれ?

この度は、「樫野倶楽部 別邸 風雅庭」が7月1日グランドオープンすることに伴ったお披露目イベントの中で、余興として歌わせていただきました。

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当日は会場の至る所にお花の装飾が。しかも超豪華。


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演奏のステージです。最後2曲だけこちらで歌いました。あとの5曲はお庭や建物内を練り歩きです(笑)。

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階段もレトロで素敵です。

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ブライダルではご親族のお控室になるお部屋。

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こちらもその1つ。まだまだお部屋は沢山あります!

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お花!

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お花っ!!

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出演者控室にまで、お花のご配慮。このお心遣いがとても嬉しい。

建物、お庭が素敵過ぎて、会場設営中電池がすぐに無くなるほど沢山撮影しましたが、どれも素人の写真ですので、どうぞHPの方をご覧になられてください。ゴスペル歌手の 村林友子 さんも沢山写真撮られてて、2人でなんとなく同じ場所で撮影してたり笑ってしまいました。熱いゴスペルすごく良かったです。


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こちらはイベントが始まってすぐのお庭の様子です。控室はこの建物の2階にあって、その近くの窓から撮影しました。あ、この撮影場所を下から撮ってる写真もありました。


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この2階の真ん中の窓です。

始まってすぐでお客様はお食事中ですのであまり外にいらっしゃいませんが、この日は400名程のお客様がいらっしゃったそうです。演奏ステージの建物とはまた別棟で、ステージの方にも広いお庭があります。


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休憩中に、お琴の演奏をされた 新福かな さんがお琴の楽譜を見せてくださいました。表紙のデザインが素敵で思わず写真を撮らせていただきました。楽譜のことについてもいろいろと教えてくださり勉強になりました。新福さんは、「和楽器オーケストラあいおい」の団員として来月山口県にお越しになられます!
■Music in Museum by 出光 周南公演
【日  時】2012年7月7日(土)午後14時開演(予定)
【会  場】周南市文化会館
「黒井健 絵本原画の世界~物語との出会い~」展
【出  演】和楽器オーケストラあいおい
【友情出演】小森康弘(指揮)、前田幸弘(サックス)

 

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全体では、ゴスペル、ジャズピアノ、お琴、と広い敷地内で同時にいろいろ演奏がありました。この写真は我々の演奏が終了したときの写真です。
右から
高島春樹 さん ピアニスト
猪子恵 さん ヴァイオリニスト
竹内  さん ピアニスト(この日はアコーディオン)
藤田卓也


会場を練り歩きながらの歌唱はそれほど珍しくないのですが、今回は+野外ということもあり、歩数としては断トツNo.1です!!(笑)すんごい歩きました。途中400名の方々と短いコミュニケーションが、これ以上近くはないという距離で次々に繰り広げられます。歌は当然真剣勝負ですが、この大変近くでのコミュニケーションも全神経を集中致しました。中には大事なお仕事のお話をしていらっしゃる方もいらっしゃるでしょう。そんな方のところで長居してご迷惑をかけるわけにもいきません。お客様の方から何かアクションを求めていらっしゃるところで足早に去るのは失礼です。握手の手が伸びていればもちろん喜んで握手致しますが、高音を張るところで面と向かって歌っては歌われたお客様はビックリされてしまうでしょう。カメラが向いていればサービスカットを考えます。主催サイドから、こちらに行って欲しい、ここでは長く留まって歌って欲しい、あちらの方向に向かって歌って欲しい、といういろいろな指示も歌唱中に同時進行で出されます。そのような瞬間瞬間の空気感への対応は練り歩きでしかありえません。舞台上からでしたら、それらがまとまった空気感として私に届くのです。でもこのように個人個人の方にそれぞれ気持ちを向けて歌わせていただくのは気持ちの良いことです。本当にいい経験をさせていただきました。

コーディネーターもなさった 高島春樹 さんは、ご自身も演奏なさるにもかかわらず、朝から(当然それ以前も何度も打ち合わせを重ねられたことでしょう)あちらこちらに働きづめで、でも時折会場のピアノで即興演奏をなさるんですけど、それがもうめちゃくちゃ心地の良い演奏なのです。また、アコーディオンの竹内さんがいらっしゃる前にはピアニカで代わりの演奏をしてくださいました。それがまためちゃくちゃ素敵な演奏なんです。ピアニカでオ・ソーレ・ミーオを全曲歌ったのは初めてで(これは使えるぞ♪)と思いました。物腰は非常に穏やかですが、行動は音速の如く早く、たいてい人の行動についていくのは得意な方ですが注意していないと瞬く間においていかれます。本番の演奏も非常にスタイリッシュでカッコ良かったです。

出演者の皆様が素敵で楽屋もとても楽しかったです。ヘアメイクの きーさん がめちゃくちゃ面白い方で、何度もお腹の底から笑いました。終わってから猪子さん、高島さん、きーさん、私4人で打ち上げに。これがまためちゃくちゃ楽しかったのです。猪子さんがご紹介してくださった「焼き鳥居酒屋 とりとり」美味しいしのんびりできて良かったです。「お疲れ様でした!さようならぁ!」とお別れした後、私は(こんな素敵な夜にはとことん飲む!!)と一人でコンビニでお酒を買っていたら「お~!」との声が!きーさんと高島さんでした。きーさんと、高島さんご夫妻は、私を気遣って私が泊るホテルの近くで飲んでくださったため、急きょ宿をとってお泊りになられたのです・・・(ありがとうございます!)。それできーさんが「よかったら部屋で一緒に飲むかい?」と言ってくださったので(やった!)と思って、「でも早く帰ってよ(笑)」と言われたのに3時までいました(笑)!!!きーさん、高島さん、お許しをっ!!!日中からお2人とお話させていただいていていろいろ勉強になることが多かったので、またいつあるか分からないこの時間をすごく大切に思いました。

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次の日、大きなスーツケース(車輪がこの出張中壊れて1つ動かない!)をゾロゾロクリンクリン引きながら

(徳島には絶対また来たいな)

そう思いました。なんだか理屈抜きに11年前の前回も、そして今回も心が洗われる感じがしました。

今回も、またいつものごとく天候が大変心配されましたが、無事野外で開催することができました。今回は私の雨男振りを気遣って「リハーサルの時と演奏前後で降らないように祈る」と言ってくださった方の、おっしゃった通りになったのでビックリしています。心から感謝です!!打ち上げの時にはもう大雨になっていましたから(笑)

御来場くださった皆様、誠にありがとうございました。

エネルギー漲る母校の同窓会<近畿豊浦会>

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24日、近畿豊浦会同窓会が大阪で開催されました。

15日には福岡豊浦会に参加させていただきました。下関本部、東京、福岡それぞれの雰囲気があり、また先日の福岡豊浦会のことはブログにも書かせていただきました通り大変感動致しました。この度の近畿豊浦会もとても楽しみでした。

懇親会では、41期卒業生でいらっしゃる 波多野 先輩が、乾杯の際「大正生まれは私だけじゃないでしょうか」というお言葉に始まり戦時中のことをいろいろとお話してくださいました。私は、激動の日本を生きてこられた先輩が、今の世の中をどのように思っていらっしゃるかがお聞きしてみたくて、歓談時間になってから先輩のところに伺い、いろいろとお話を聞かせていただきました。波多野 先輩は、静かに穏やかに今の世の中への思いをお話してくださり、嬉しかったですし勉強になりました。それらをお聞きして「気持ちを強く、志を強く、美意識を強く持って生きる」ということは大切だなぁと私は感じました。

この同窓会には、私が1年生の時3年生の野球部の先輩だった 重好 先輩もお越しになられていて、在学中1年生の我々にとって3年生は”神”のような存在だったので、お話させていただけるのも恐縮でした。更には、当時私達豊浦高校と長府高校は合同でベートーベンの「第九」公演をしたのです。その当時まだ音楽の勉強も授業以外にしておらず、歌うということが恥ずかしかった私は、3年生の先輩方が恥ずかしいうんぬんを吹き飛ばすほど声高らかに歌っていらっしゃる様子を見て、斜に構えていた自分を恥じたのを思い出します。あの素晴らしい体験が今にも繋がっていますので、重好 先輩には感謝の意を伝えさせていただきました。

懇親会後半にはクイズコーナーがありましたが、近畿豊浦会の雰囲気を拝見したような思いでした。○×クイズで「豊浦高校の出身のプロ野球選手は2人いる、○か×か?」という問題で、もうその問題が出た時点で会場内で大きく正解選手の名前が飛び交ってクイズでも何でもない状況でしたが、司会の方が「正解は○です」とおっしゃった瞬間、大勢の方が司会の方のところに意義申し立てにドゥワーッ!!っとお集まりになられたのです。内容は、

「3人おる」

ということでした。ミスジャッジに怒り心頭でベンチを飛び出す野球監督のようなあの勢いはすごくて面白かったです。豊高愛ですねこれは。実際はやはり3人おられるそうですが、家に帰って ウィキペディア を調べてもお2人のお名前(戸倉勝城さん、石田光彦さん)しかありませんでしたので、是非どなたかお名前を載せていただきたいです。あんなにドゥワーッ!!となったのですから(笑)。

この件に限らず、前で話しておられる方への「つっこみ」が多発するのが、さすが浪花です。

2012/06/22

御来場ありがとうございました。

6月16日、こもれびコンサート が開催されました。

もーすごいとしか言いようのない土砂降りの中、大勢の方々にお越しいただきまして本当に感謝申し上げます。すみません雨男の本領発揮ですね(威張れたもんじゃないですが笑)。

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最も驚いたのは、私が歌う数曲と数曲の間に、お客さまだけで歌うこもれびコンサート恒例の唱歌の合唱の時間があるのですが、その美声と声量!!合唱は2回あったのですが1回目が終わった時「何か歌をいつも歌っていらっしゃる方がおられるのではないでしょうか?」とお聞きしても、ニコニコなさるだけで誰も「私は歌ってる」とおっしゃいません。唯一おひと方だけ周りのお仲間の方が(この人、この人!)と指をさされる男性がおられて、なるほど、と思いました。男性で特別キラキラした美声が聞こえてきていました。この前日に福岡豊浦会で安永さんの渾身のエールをお聴きしたばかりで、その熱も冷めやらぬ状態で迎えたこのこもれびコンサート。お客様のお声にまたまたビックリ致しました。こうして”声を合わせる”というのはまたいいものですね~♪♪♪

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左から
ピアニスト 山口サヤカ さん
テノール 藤田卓也

このコンサートにお招きくださり、また伴奏もしてくださったピアニストの 山口サヤカ さんとは、これまで2度共演させていただいたことがございますが、どちらも別々に演奏しただけでした。この度ご一緒させていただき、大変楽しかったです。いつもお綺麗で温厚で上品で丁寧でという印象でいらっしゃいますが、ピアノではカンツォーネなどの熱い情熱も(おぉ!)と自ずとこちらも乗せられる程見事に表現してくださってとても魅力的でした。またご自宅にはミニチュアダックスフントのジークフリートくんとラインハルトくん(通称ジークくんとラインくん)がいて、私が練習の時最初にお家に上がった時には随分吠えられましたが、それはご挨拶。1分思いっきり挨拶してくれた後は、ピタッと静かになって、山口さんが「はいはいご挨拶すんだ?もういい?」と2匹に話しかけておられる光景がまたなんとも微笑ましく美しくて、とってもいい感じです。

山口病院 の4階にこもれびホールというお部屋があり、普段はリハビリテーションなどをなさってるお部屋なのですが、素敵なコンサート会場になります。定期的にコンサートを開催していらっしゃるので是非またご都合のよろしい時に足をお運びくださいませ。

御来場くださった皆様、誠にありがとうございました。

感動した母校の同窓会<福岡豊浦会>

6月15日、私の母校である山口県立豊浦(とよら)高等学校同窓会の福岡支部、福岡豊浦会総会に参加致しました。

私は2曲ほど歌わせていただきました。本部下関の豊浦会、東京豊浦会、そしてこの度の福岡豊浦会、独特の校風に加え、土地柄というのでしょうかそれぞれの雰囲気がございます。今週24日には近畿豊浦会総会に参加致しますのでまた楽しみです。こうなりますと全国の豊浦会総会に参加してみたくなります。

福岡豊浦会の最後、安永猛 さんによるエールが、高らかに響き渡りました。私は感動して震えが来ました。人の声と言うのはすごい力を持っているのですね。常々人並み以上に声に関わっている思いでいるのですが、こうして改めて感じさせていただけるほど安永さんのお声には『力』がありました。それは声が大きいというだけの意味ではありません。心に届いて元気を与えるような(月並みな表現ですみません)、エネルギーとなる声・・・それは魂そのもののように感じました。


フレーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーッ!!!!!!!!!


フレーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーッ!!!!!!!!!!


とーーーーーーーーーーーーーーっよーーーーーーーーーーーーーっらーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーっ!!!!!!!!!!


ヤバい、今思い出しても泣けてきます。

「頑張れ」

と気安く言ってはいけない、相手の状況を考えて相手の立場になって、本質的に頑張れる声かけをしましょう、そういう考え方も普通にあるくらい細かな気配りが必要な複雑な世の中です。

でも皆様、我々人間は今世界中一丸となって頑張らないといけないのですよね。

安永さんのエールは、単なる母校の伝統の応援行事とは思えないほどの力がありました。

感動しました!!!ありがとうございます!!!

御来場ありがとうございました。

6月9日、山王総本宮 日吉大社 東本宮拝殿 奉納かがり火コンサート ~ヨーロッパ音楽を山王 大山咋(おおやまくいの)神(かみ)に捧げる~ が開催されました。

バリトン歌手 安田旺司 さんが主宰しておられる 安田音楽制作事務所 の公演はいつも楽しく話題が豊富なので「御来場ありがとうございました。」に書ききれない思い出がいっぱいあります。この度も、何から書き始めていいものやら困ってしまいます。

この度の演奏は、これまでの演奏活動の中で最も特別といえるかもしれません。これまで、気持ちの中で何かに捧げる思いがあった演奏会はありますが、公演のタイトルに「神に捧げる」とあり最初の数曲のオペラを神様に奉納したのです。

思い過ごしだとお笑いください。この公演の最中、神様になにかしらお喜びいただけているような感覚がありました。最初(何?何?)という感じから、途中から(ほ~これがオペラというものか)というような感じです。主に裏で待機している時に感じました。自分でもこのどこからともなく漂うこの特別な感じは何なのか最初分からなかったのですが、お客様の雰囲気でしたら常々感じていることなので、結論として(きっと神様じゃないかなぁ)と推察しました。最初の(何?何?)というざわついた空気感がとても面白かったです。

前日の8日に西日本が梅雨入り!野外での公演のため弱りました。9日は午後から雨は上がって曇りの予報だったので少しだけ安心もしていましたが、前日はずっと小雨が降っていました。

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前日会場の様子を視察に行きました。参道から極めて神々しい空気に包まれておりました。ワクワクと、特別な緊張感が込み上げます。(国宝や重要文化財があるのでブログに掲載して良いか尋ねましたら快諾してくださいました。)

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本来ならこのような状態で、正面の高い 宇佐宮拝殿 というところから歌う予定だったのですが、雨を考慮して写真右側の 樹下神社拝殿 から歌うことになりました。前日と当日それぞれイベントの無事を心から祈念し拝ませていただきました。

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こちらが 樹下神社拝殿 です。

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入念に打ち合わせをされる出演者の方々。奥の白いシャツの男性から 安田旺司 さん、その右がソプラノ 乗松恵美 さん、一番右がソプラノ 楠永陽子 さん。今年3月24日には下関市生涯学習プラザで素晴らしい歌唱を披露してくださいました。

当日は・・・、

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もしもに備えてまずこのブルーシートの屋根の設営です。張り終ってすぐに土砂降りになりました・・・(笑)。リハーサルはこの土砂降りで半分は雨の音にかき消されるという状態です。スタッフの皆様、大変な作業誠にお疲れ様でございました!!!

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本番はこのような感じでした。雨は1滴も降っていません!備えあれば憂いなしとはこのことで、スタッフの方々が一生懸命作ってくださったこのブルーシートの屋根は(降らないんだったら張らなくても良かったな)とは全然思いませんでした。お越しくださったお客様が大変盛り上げてくださって、公演の最中にも関わらず「来年も必ずやりましょう!!」と宮司さんがおっしゃってくださる程の大盛況でした。お客様に安心を与えたこのブルーシートもきっとその盛り上げ役の1つに違いありません。お楽しみいただけて本当に良かったです。神様にも本当にお楽しみいただけたのならとても嬉しいのですがいかがだったのでしょうか。またこの日は、サプライズゲストがいらっしゃいました。なんと私も大好きな番組「探偵!ナイトスクープ」にも御出演しておられたタレントの 立原啓裕 さんです。アンコール演奏の前に、ピアニストの 松田千夏 さんが探偵!ナイトスクープのテーマソングを弾き始められると立原さんが歌いながら登場という演出でした。立原さんは、東日本大震災後”1年間”現地の取材をしておられたそうで「マスコミも大事ですが口コミで支え合っていきましょう。」と熱く語ってくださいました。実際に現地の様子を知る方のお言葉はありがたいです。確実に温度差があります。それはテレビでいくら現地の映像を見ていても湧き上りきらない熱があるのだと実感します。

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右から
バリトン 安田旺司 さん
ピアニスト 松田千夏 さん
タレント 立原啓裕 さん
ソプラノ 乗松恵美 さん
ソプラノ 楠永陽子 さん
テノール 藤田卓也

・・・私が楠永さんに異様に近付いているのはエロおやじだからではありません。実はこの時本番用の靴ではなかったので、楠永さんがパパッと気遣って「私のドレスに隠しーよ」と言ってくださったので(気遣い方カッコイイ)、靴をドレスで隠させていただいたためにこうなっちゃいました!私は大勢で写真を撮るとき性格的にあまり真ん中に行けません。横の方にコソコソッといたいのですが、そうすると「端の方もうちょっと中によってくださ~い」となることが多く、そうすると出来あがった写真を見た時これに近いことになっていることもあります(恥)。

♪♪♪ オフタイム ♪♪♪

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前日の夜、安田さんにオススメされて近江牛が食べれる「かど萬」というお店に行きました。尊敬する乗松さんと2人でゆっくり楽しいお話もできて嬉しかったです。口に入れた瞬間軽い脂の旨みと共に柔らかい肉の充実感が一杯に広がる近江牛・・・まいうー過ぎるっ!!!

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ニンジンが小さく牛形に加工されてて、写真撮りましょうと私がカメラを向けると、乗松さんがこうしてくださいました。近江牛の上にニンジン牛立たせる、ニンジン牛微妙にこちらを向いてる、こういう乗松さんのセンス、ほんと好きっす。乗松さんのFacebookでの面白ネタはいつも爆笑してしまいます。

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さて、こちらは本番当日、日吉大社の近くにある御茶処で注文した 遮那王餅 です。お昼ご飯の後だったので団子的デザート感覚で頼んだのですが、米の粒々感がガッツリくるご飯的なデザートでした。 

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右から
ソプラノ 楠永陽子 さん
ピアニスト 松田千夏 さん
ソプラノ 乗松恵美 さん

あれ?安田さんはいらっしゃらないのかなとお思いの方もいらっしゃるでしょう。安田さんは以前も書いたと思うのですが、大変に気配りをなさる方で本番前いろいろなところに気を配られてて我々とお茶する時間もないほどお忙しくされてるのです。安田さんすみません、でもおかげさまで楽しい時間を過ごしておりますm(_ _)m

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大津駅から帰りの電車に乗る前に1枚撮りました。向こうに見えるのが我が国最大の湖、琵琶湖です。この景色を見れたのは24年振りです。小学6年生の時に毎日新聞主催の書道コンクールで賞をいただき授賞式にやってきたのです。私がいただいたのは大きな賞ではありませんでしたが、上位の受賞者方は授賞式の時、取材陣などいらっしゃる前でその場で一斉に一発清書をするという場面があって、それでものすごく美しい字を書かれたので、素晴らしさを思い知らされました。書道と演奏はとてもよく似ています。授賞式は近江神宮でありました。この度のコンサートは日吉大社。滋賀県に訪れた2度が神様に関わることなので、私にとって滋賀県は特別な思いのある県です。

御来場くださいました皆様、誠にありがとうございました。

御来場ありがとうございました。

6月9日、Ie-cafe ruri+sora (ルリノソラ)にてランチタイムコンサートが開催されました。

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日吉大社での公演の日のお昼に同じ出演者で、今年2月にオープンされたこの素敵なお店でコンサートを致しました。私もいただきましたが、めっちゃくちゃ×10美味しいランチでした!!食べても飲んでも話してもいいこのような気楽なコンサートの雰囲気もとても好きです。

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こちらはリハーサル。

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こちらはコンサートの様子です。


御来場くださった皆様誠にありがとうございました。

2012/06/21

御来場ありがとうございました。

6月4日、山口県合唱団の巡回学校公演のゲスト出演のため 上関小学校 大島中学校 に行ってまいりました。

ほんとに美しいところですね。会場までのドライブが気持ちよくて気持ちよくて。上関では一旦車を止め、結構な時間景色を眺めていました。内海は極めて穏やかで、私の故郷の油谷湾を思い出します。いろいろ難しいことは抜きにして、単純に景観としてだけでもここに原発が建つのは残念だと思います。

景色を眺めている間、携帯電話で景色の動画を撮ったものがあったので、それをYoutubeにアップロードしここに貼り付けようと思いましたが、動画の撮り方が下手くそ過ぎて見れたもんじゃありませんでした(汗)。Youtubeにアップする景色の動画は手ブレなど極力ないようにして上手に撮っておかないとダメですね。

大島もほんとにいいですわ~。以前から行ってみたかったところです。JRの山陽本線で何度か大島の前を通過したことがあって、夕暮れ時 大畠 という駅から見える大島の美しいこと!初めて島に渡り、公演後は用もないのにブラブラ車で島の中を走っていました。

自然豊かな中に育つ子供達。私もそんな環境で育った1人です。

天真爛漫な子供達を見ていると、この子たちが明るい未来を見いだせる存在の大人でありたい。社会人の一人として明るい社会を形成していく歯車でありたいと思いました。

この子たちの人生において、笑顔の時間が少しでも長い社会になりますように。

御来場くださった保護者の皆様誠にありがとうございました。

2012/06/07

御来場ありがとうございました。

6月1日、La voce 藤田卓也・東園ジョイントコンサート ~ソプラノ・テノール・ピアノで綴る愛の調べ~ が開催されました。

タイトルにございます「愛の調べ」。

これは曲目のイメージから生まれたものなのですが、この公演に関わるいろいろなところに「愛」が充ち溢れていたので、私自身、舞台以外でも「愛の調べ」に包まれた素晴らしい経験をさせていただきました。

私は「愛」を語れるような高尚な人間ではありませんが、これまで「愛」という言葉にどこか偏見を持っていた自分に気付かせていただいたような、大きな経験でした。

愛っていうのは”当たり前のもの”なのですね。

これまでの偏見と言いますと、なぜか愛を”与える”側からの目線ばかりで考えていたためのものです。例えば「太陽」で考えたとき、見返りを求めず与えるのみ、というような太陽目線の感覚で愛を捉えていましたが、実はそれは当り前で、太陽があってこの位置に地球が回っているからこうなっているというだけのことで、私達がその恵に感謝するとき太陽を偉大な愛として感じることになるのです。つまり、愛を感じるのは与えられた方であり、与える方は与えている意識すらなく、なんてことはない当たり前のことなのだ、という素晴らしいことに気付いたのです。

愛情を注ぎ込む

などという、良いものとして存在し心に沁みついていた言葉はこれから徐々に徐々に自分の辞書から削除していかなければ・・・。いやはや・・・世の中のいろいろなことに対して認識力が甚だ未熟な自分が恥ずかしいです。

ご協力してくださり、お世話になりました皆様、本当にありがとうございました。また御来場くださり会場で大いに盛り上げてくださったお客様、本当にありがとうございました。

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ソプラノ 東 園 さん
テノール 藤田 卓也
ピアノ 永野麗子 さん

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ピアノ 呉 恵珠 先生  
テノール 藤田 卓也

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<左から>
呉 恵珠 先生
永野 麗子 さん
藤田 卓也
東 園 さん

私にとって記念すべき公演です。音楽だけではなく人間としても沢山のことを教えてくださった愛情の塊でいらっしゃる 呉 恵珠 先生、そしてこの公演の成功に向けて準備に舞台にめちゃくちゃ頑張ってくださった 東 園 さん、 永野 麗子 さん、心から感謝致します。本当にありがとうございました。

2012/05/26

御来場ありがとうございました。

今月21日、下関市民オーケストラ 2012下関「第九」演奏会 が開催されました。

下関で第九、これは意外にもこれまで珍しい公演でした。しかし、これからきっと続いていくことになるだろうと思うような、本当に「歓喜」に満ちた演奏会だったと思います。

同時にこの度、私の心の中に印象深かった思いがあります。

「この歓喜は作品の中だけでなく、きっと世の中のいたるところに存在すべき」

ということです。ベートーベンが架空の喜びを作品に託したとは思いません。シラーによるこの歓喜の歌の中で唯一ベートーベン自身の詩である、第4楽章のバリトンの最初の言葉に、

O Freunde, nicht diese Töne!
Sondern lesst uns angenenehmere anstimmen,
und freudenvollere.

ああ仲間達よ、これらの音ではないのだ!
これらではなくもっと快いものに唱和せよ、
それは歓喜に満ちているものである。
(私の日本語訳)

とあります。「これらの音ではない」には様々な解釈がありますが私の意見としましては、それはそれまでの第1楽章から第3楽章までの音の数々を否定する言葉。

唱和。声。それは人間を象徴するものとして。

では楽器のみで演奏されるそれまでの楽章は何か、私は「宿命」だと思います。”人間がどうすることも出来ない”「宿命」。あるいは宿命的な自然の事象。

つまり我々人間の本当の喜びは、変えることのできない宿命の中によりも、人間の営みの中に存在する、存在させよう!ということではないでしょうか。

この度の指揮者でいらっしゃった 古谷誠一 先生は、第4楽章でその言葉に説得力を持たせるためには全員が1楽章から共に舞台で生きていなければならないという思いで、ソリスト、合唱メンバーも全員1楽章から舞台上にいるようにご指示なさいました。大変お気遣いくださりながら。

古谷先生のタクトによる下関市民オーケストラさんの心揺さぶる演奏、そして合唱の皆様の気迫あふれる熱唱には、月並みな言い方になりますが、本当に心の底から感動致しました。

人と人とが共に歓喜を分かち合うとき、それは想像するだけでも本当に幸せです。

ましてや、この作品の中にあるような大きな歓喜は、きっと世界を変えるものです。

御来場くださった皆様、誠にありがとうございました。

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指揮者 古谷誠一 先生と

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<上段右から>
友永次郎 先生 (トレーナー)
水谷明仁 さん (バリトンソリスト)
三好五郎 先生 (合唱トレーナー・バリトン歌手)
池田綾乃 さん (ソプラノソリスト)

<下段右から>
澄川孝子 先生 (合唱トレーナー・ソプラノ歌手)
古谷誠一 先生 (指揮者)
藤井亜希子 さん (合唱トレーナー・ピアニスト)
五十嵐美紀子 先生 (合唱トレーナー・ソプラノ歌手)
藤田卓也  (テノールソリスト)

その他大勢の関係者の方とお写真を撮る機会があればよかったのですが、これが唯一の集合写真です。皆様お世話になりました!

2012/05/13

御来場ありがとうございました。

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昨日、音楽の虹プロジェクト チャリティーコンサートvol.2 デュオの愉しみ が開催されました。

この公演は、音楽の虹プロジェクトの代表者である 山口サヤカ さんが、「山口のコンサートで東日本を応援しよう!」と始められた音楽の虹プロジェクト2回目のコンサートでした。アーティストもスタッフも全員がボランティアで参加し、会場使用料などの経費を除いた収益の全てを東日本大震災の震災孤児支援のために寄付されます。

出演者、スタッフの皆さんが素敵な方ばかりで、控室もすごく楽しかったです。リハーサル後、楽屋で寝てしまったのは初めてです。それだけリラックスした雰囲気がありました。

会場の クリエイティブ・スペース・赤レンガ ではいつか、イタリアングルメなどと一緒に食べて飲んで聴いて歌ってみたいなことをしてみたいなぁと以前から思っています。コンサート前に美味しいプロシュットなどをつまみつつすっかり気分良く酔っ払って、解放感の中で音楽を聴き、長めの休憩でまた食べて酔っ払って、聴いて歌って、あぁ楽しそう!・・・って会場がそれを許可してくださるかも確かめていないのですけれど・・・まぁできなかったらどこかできるところでこういうことをしたいです。クラシックは堅苦しい感じで聴くというスタイルにも魅力があり楽しいのですが、例えばですけどレコードやCDを、夏のものすごい暑い日の縁側蝉の声の中でパンツ1枚ビールを飲みながら聴いても、いいものです。

ウィーンのホイリゲがそんな雰囲気があります。美味しいお食事と共に、お店にいらっしゃる楽団の方々が楽しさを倍増してくれます。あちらは食事がメインですけれど、それをもう少しだけ音楽の比重を大きくして、とにかく何もかも忘れて楽しめる音楽会。夢ですね。

日常の様々なことから心が解放される瞬間を、皆さまはどのくらいお持ちでしょうか。それがいくつかすぐに浮かばれる方は充実した生活を送られていらっしゃることでしょう。

音楽や、音楽会はその可能性の1つを担える存在だと思います。

先日ある方とお話したのですが、甲子園で「こらぁボケ藤川!!ちゃんと投げんかお前ぇ!!」と心ないヤジを飛ばす酔っ払いのサラリーマンさんが、それで次の日にはリフレッシュして汗を流して仕事に打ち込めるとしたら・・・これって素晴らしいことですよね。試合の勝ち負けが全てではない、野球という文化の存在意義を感じます。素晴らしい試合を魅せてくれるばかりじゃなくてもいいのです。

私はパーティー会場で歌うことも多く、よく主催者の方に「お酒が入ってるので静かに聴いてくれないかもしれません。」というお気遣いをいただきます。お気遣いは本当にありがたいです。でも全然それで構いません。ある時などは、お酒で気分を良くされてる知人のお客様が私が歌い終わった時に、

「おーい藤田!もっと歌えー!」

と言われて、お酒を飲まれていないお客様や司会者の方が大変焦っておられるという場面がありました。でもこのご催促、めちゃくちゃ嬉しいではありませんか!クラシックの演奏後に起こるコールとしてはビックリされる方がいらっしゃるでしょうけれど、結局は率直なアンコールです。自分が歌っている価値、生きている実感を与えていただいているということです。

もっと極端に言えば、無礼講で野次がボンボン飛び交う演奏会も面白いですね。演奏の最中に「おーい退屈だぞ!」「お前次の高音失敗するなよ!」「こらぁ下手くそっ!」などが飛び交う演奏会(笑)!!

要は、聴いてくださる方にとって幸せな時間を提供したいということです。

そういった意味で、クリエイティブ・スペース・赤レンガ は未知の可能性を秘めています。脱線したお話が非常に長くなってしまいましたが、この度は素晴らしい出演者の皆様とまたお越しくださったお客様と協力し東北への支援ができる結果となりましたこと、参加者の1人として本当にありがたく思います。

御来場いただきました皆様、誠にありがとうございました!

2012/05/05

御来場ありがとうございました。

昨日、山口県立山口中央高等学校オーケストラ部 第14回定期演奏会  が開催されました。

オーケストラは究極のチームプレーの1つです。

野球などのスポーツのように「試合に勝つことが目的」であれば、誰かのミスを他の誰かがカヴァーしたりホームランを打ち返すというような「帳消し」が存在しますが、芸術はそういうわけにはいきません。ミスは絶対に取り返しがつきません。ある意味残酷で過酷なチームワークが必要とされます。

野球の打率は4割もあれば充分です。5打席中2本ヒットを打てる確率があれば野球の世界では素晴らしいとされます。つまり3打席はミスでも○ということになります。しかしオーケストラの演奏において、その音の1つ1つの成功率が4割では演奏が成り立ちません。どちらかと言うと、全員が先発で完投を前提とされたエースピッチャーということになるでしょう。ホールに対して、ずば抜けた速球、柔らかくしなるカーブ、胸をえぐるシュート、意表を突くフォーク、届くと思わせて届かないスライダー、タイミングをずらすチェンジアップ、揺れる無回転ボールなどなど、表現しきれない程多種にわたる持ち球を、それぞれの楽器が同時に寸分の狂いもないコントロールで放ち続ける、それがオーケストラの考え方の1つとも言えるかもしれません。1つのちょっとしたコントロールミスで致命的なホームランを打たれるように、演奏会を台無しにしてしまうこと(お客様の印象として)だってありえるのが、怖いところでもあり、魅力でもあります。困難なチャレンジほど終わった時の達成感は大きいものです。オーケストラは1人の演奏は全体の出来に関わりますので1人1人が全体の責任を背負っているということになります。本当に過酷な世界です。

しかし人間は完璧ではありません。芸術は、それでも完璧に挑むという”人間”を感じるのも1つの魅力ではないでしょうか。そしてそのような中の部活動では、限界に挑む仲間達の姿を日常的に目の当たりにします。そして自分の精神も持ち上げられてまた新たに自己に挑めるという何とも素敵な世界です。

最高の演奏を目指して励まし合いながら時間をかけて準備して、ステージではある人は弾き、ある人は吹き、ある人は叩き、熱意とそれらの音色が融け合って1つの作品となっていく、こんな高尚な経験を高校生活の中でできるなんてほんとにすごい人生勉強です。

西村正浩 先生のご指導やタクト、そしてそれに精一杯答えようと努力している部員の皆さんの姿は本当に美しかったです。内容も本当に盛り沢山でしたし素晴らしい演奏会でした!西村先生は島根大学の先輩です。同窓である西村先生の指揮で演奏させていただけて大変嬉しかったですし、これだけ沢山のプログラムの中でも後輩の私をいろいろと気遣ってくださって、島根大学の後輩として誇らしい気持ちでした。また県内外から集まられて後輩の在校生の定期演奏会のために1つOB・OGの方だけで演奏をされるというのも素晴らしいなと思いました。指揮をなさった 角中悦太郎 先生は、このオーケストラ部を創設された方です。角中先生と楽屋でいろいろとお話させていただき、とても、とても勉強になることばかりでした。

音楽って、部活って、チームワークって、本当にいいものですね。

御来場くださいました皆様、誠にありがとうございました。


<追伸>
今年はなんだか随分公演当日の天候が良いです。

2012/04/21

御来場ありがとうございました。

4月15日、西光寺仏教婦人会さんの総会の後に歌わせていただきました。

私の地元長門市油谷伊上にございます 西光寺 さんで歌わせていただくのは2回目になります。前回もそうでしたが、お聴きいただいてる方々のお顔が、幼い頃から知っている近所の方や、保育園の頃の先生、同級生のお母さん、親戚など、なんだか本当に歌う予定でない地元の集まりに参加してたまたま流れで歌うことになってしまったような気になるほど温かい雰囲気で歌わせていただきました。お元気なお顔が拝見できたのも嬉しかったです。

この度は関西からはるばるお越しくださった方がいらっしゃって、それだけでも大変嬉しかったのに更には誕生日プレゼントに宝塚の焼き菓子とオーダーケーキの店 「宝塚 英(HaNa)」さんのお菓子をくださいました。それがこちらです!!

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これには度肝を抜かれました!!お店の方、随~分イケメンに仕上げてくださって、なので箱を開けた時には(はぁ~こんなピンポイントのデザインってあるんだなぁ)と思ったんです。ところが私の好きな言葉「Che bella vita!!」(なんて素晴らしい人生!!の意)が入れられていて(まさか!!!)と思い、お店をネットで調べると!!なんとHPにこの写真があってビックリしたんです。

「Che bella vita!!」は私がウィーン留学中、いろいろなことに思い悩んでいる時に出逢ったロッシーニ作曲「セビリアの理髪師」というオペラの中のフィガロという役の1つのセリフで、それ以来どんなときも沈んだ心を支えてくれた言葉です。客観的にどんなものであろうとも世の中の全ての人はかけがえのない「素晴らしい人生」を生きているのであって、私の人生もその1つ。それを辛い時により感じれるのがこの”Che” bella vita!! なのです。これは自分自身にことあるごとに言ってきた言葉ですので、初めて他の人からプレゼントしていただいて大変新鮮でしたし、より嬉しさを感じました。

お越しいただきました皆様、誠にありがとうございました!

2012/04/02

御来場ありがとうございました。

昨日、みすゞ少年少女合唱団 第6回演奏会 が開催されました。

今年で5回目の参加になります。この度は初めてオール金子みすゞ歌曲というプログラムで歌わせていただきました。作曲は 穴見めぐみ さん。穴見さんのみすゞの歌曲を初めてお聴きした時の衝撃はこのブログでも何度か書かせていただいておりますが、今回歌わせていただくにあたって練習をしている時に、私はどういうわけか何度歌っても涙が止まらなくなるのがどうしようもありませんでした。

作品の一部や、歌曲集の中の1曲で感極まってということはありますが、全ての曲でそうなるというのは初めてのことで、これには相当困りました。

それは本番数日前まで続きました。その度に、穴見さんの偉大さを目の当たりにする気持ちでした。慣れ親しんでいる詩もあれば、歌曲になったことで初めて知った詩もあります。そのどれも、私の心にどストライクにスパーンと世界観が飛び込んできます。それはあたかも、違う時代を生きた金子みすゞが、そういうニュアンスで言いたかったの!と言われているような気持ちになります。そして更には、そこから穴見さんの強い前進力といいますか、作品に眩しい希望を与えているように感じます。

きっとどういう形であれ、穴見さんのみすゞの歌曲は世にどんどん出ていくことになると思います。是非皆様お聴きくださいませ。

みすゞ合唱団では今年4部において、 大田倭子作詞 大田桜子作曲の子供のための合唱ミュージカル「100万回生きたねこ」を上演されました。この度は私がスケジュール的に指導に伺えるタイミングがなく、それ故に客観的な目線で鑑賞することができました。演技もあり、ダンスもあり、セリフもあり、ミュージカルやオペラは稽古が大変なのですが、ご指導しておられる 末廣めぐみ 先生がおっしゃるには、子供たちはこのいろいろなことをやる4部もとても楽しみにしていて、その年の公演の前から「次は何をやるんですか?」と聞いてくる子もいるそうです。かわいいですね。

ちょっとこれが恒例になったらマズイなぁと思っているのが、昨年もやった公演後の打ち上げ中に開催される突然の「鬼ごっこ」。それは突然「ねぇ藤田先生外で遊ぼうやぁ」というおねだりに始まり、すると突然私の周りには同じことを言う子たちがグンと増え(さすがチームワーク抜群)、運動不足の体に鞭を打つことになると分かっていながら、子供達のかわいさについつい「よっしゃ!」と腰を上げてしまうのです。立ち上がった時の子供達の嬉しそうなリアクションを見たら私も嬉しくて、あぁきっと来年もやることになるね、と思いました。

もちろん、野外です。

昨年はブーツのままやったので、終わった時に靴ズレが半端なくできていて往生しました。今年は早々に靴を脱ぎ捨て本気モード。

情けない、何分も持ちません。

優しいみすゞ合唱団の子供達に気を遣わせたのでしょう「鬼ごっこ」は「かくれんぼ」に変わり、外が真っ暗になるまでやりきりました。暗いので最後の方のゲームは自首が多かったですが(笑)。

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この写真は、ネイルのシールを持っている子が親切にみんなに張ってくれたものをこのように集めて撮ってみました。1本だけ太いのは私の小指です。文香ちゃんみんなに分けてくれてありがとう♪

御来場くださいました皆様、誠にありがとうございました。

御来場ありがとうございました。

3月27日、川中連合婦人会さん、JA下関川中女性部さんの平成23年度総会の後、コンサートが開催されました。

なんと「お客様は200名くらいでしょうか」とおっしゃって席もご用意されてた会場に、なんと400名近い方がお越しになられて感激致しました。会の皆さんが「すごいですね」と私に言ってくださるのですが、決してそうではなく沢山の方に声をおかけくださりお招きくださった会の会長様をはじめ、沢山の方々の御尽力に他なりません。本当に嬉しかったです。

この日はちょっとしたサプライズで、舞台の幕が開くとすぐにピアニストの岩佐さんが演奏を始められ、私はいない・・・いない・・・いない・・・で、客席の後ろの扉から出てくる、しかも24日にいただいたバルーン花束を持って、という演出を試みました。

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お客様も盛り上げてくださったのでとても楽しい会になりました。本当は私の歌唱とトークで30分の予定だったのですが、想像を絶する沢山のお客様に圧倒されて、予定の最後の曲で「最後は」と言い出せず(!)アンコールの曲も歌ってしまったので、実際にアンコールがかかた時にもう曲がなく困ってしまいましたが、なんとかプログラム中の曲をもう一度歌いご勘弁していただきました(笑)。

川中公民館は私の練習会場でもあり、今住んでいる地元の地域です。お越しいただいた方々は同じ地域の方が多く、お聴きいただけてとても幸せでした。

お越しくださった皆様、誠にありがとうございました。

御来場ありがとうございました。

3月24日、下関市生涯学習プラザ2周年記念 New Spring Concert ~音楽が満開に彩る夕べ~ が開催されました。

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御出演いただいた皆様:

<女性左から>
福田可織 さん(ピアノ)
楠永陽子 さん(ソプラノ)
乗松恵美 さん(ソプラノ)
園田文子 さん(ピアノ)
阪田みゆき さん(ピアノ)

<男性左から>
Romualdo Barone さん(クラリネット)
安田旺司 さん(バリトン)
藤田卓也 (テノール)


今年1月7日に兵庫でほぼ同じ曲目でコンサートをしておりまして、その時も皆さんの演奏がも~~~素晴らしくて、この度の下関公演が本当に待ち遠しかったです!!

この度は一般的な公演として開催しましたが、収益金全額に寄付を含め「20万円」を日本赤十字社に送らせていただきました。

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出演者の皆様には遠くからはるばるお越しいただき御協力いただきました。チケットも低価格ではございましたがおかげさまで寄付をすることもでき、またお客様にご満足の感想をいただける公演になり、心から感謝の気持ちでいっぱいです。

また、この公演の様々な趣旨を御説明させていただき、快く「共催」という形で御協力してくださいました 下関市教育委員会 様、並びに 生涯学習課 様、このご恩は決して忘れません。

「後援」という形で実質的に様々な面で御協力してくださった、財団法人 下関市文化振興財団 様、NPO法人 芸術・文化若い芽を育てる会 様、チラシやチケットの制作等御協力いただきました、安田音楽制作事務所 様、チケット販売に御協力してくださいました多くの皆様、そして会場にご足労くださったお客様に、今一度厚く御礼申し上げます。

最後に涙が出るほど嬉しかったお客様からのプレゼントです。

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御来場ありがとうございました。

3月17日、チャリティーコンサート ソロプチミスト絆プロジェクト ~Heart to Heart~ (東日本大震災育児奨学金支援事業) が開催されました。

ソロプチミスト東下関さんが、東日本大震災育児奨学金支援事業として立ち上げられた「ソロプチミスト絆プロジェクト ~Heart to Heart~」は、震災によって親を失った子供達が安心して高校生活を過ごすために支援する奨学金プロジェクトです。その一環といたしまして、この度のチャリティーコンサートの収益の一部を奨学金支援制度にご寄付なさいました。

~Heart to Heart~

というタイトルを拝見し瞬間的に思い出したのが、私が高校3年生だった時の文化祭のテーマ「Hand in Hand」 です。それは文化祭のテーマでしたが、今まさに現実としてその時がやってきているのだとあらためて思います。

お笑い芸人の 鉄拳 さんが、パラパラ漫画を作っていらっしゃいますのでご紹介します。

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また、鉄拳 さんは他にもパラパラ漫画を作っておられて、私は次の作品にも深い感動を覚えました。

振り子

取り戻せない時間に後悔するのではなく、新しい未来をより良くする努力をしていこう・・・愛に満ちて・・・今を大切に生きることを考えさせられます。

御来場いただき支援に御協力くださいました皆様、誠にありがとうございました。

2012/03/13

御来場ありがとうございました。

11日、2012下関文化らく~ざ(楽座) が開催されました。

我々は午前中10時から1時限目の講座『あなたに捧げる音楽 心を癒す歌の世界』を担当させていただきました。

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左から
バリトン 水谷明仁 さん
ソプラノ 野々村彩乃 さん
ソプラノ 五十嵐美紀子 さん

この度はコーディネーターもなさったソプラノ 五十嵐美紀子 先生にお声をかけていただき、ソプラノ 野々村彩乃 さん、バリトン 水谷明仁 さん、ピアニスト 原田瞳 さん、そして私の5人で音楽との絆をテーマにいろいろとお話をし歌わせていただきました。

今回始めてご一緒させていただいた 野々村彩乃 さんは、20歳とお若いのですが既に声楽家としても多くの経験を積んでいらっしゃるということもあってすごくしっかりされてます。受け答えもそうですが、ご自身のポリシーをしっかり持っておられて、準備段階からお話していて本当に楽しかったです。また講座中にはイタリア古典歌曲の代名詞とも言える『Caro mio ben』をしっとりと歌われて大変素敵でした。

五十嵐先生の『Ave Maria』、水谷さんの『An die Musik』もあらためて間近で聴かせていただき大変素敵でした。共演は何度もさせていただいてるのですが、本番はだいたい楽屋か舞台袖でお聴きすることになるので、この度はいい場所で聴かせていただきました。いい場所と申しますと、私の位置から歌われている方を見るとちょうどその向こうに梅光学院大学スタージェスホールの鮮やかなステンドグラスが背景となり、お客様にも是非あの角度から鑑賞していただけたらまたひと味違っただろうなぁと思います。

朝早くから多くの方にお越しいただき心から感謝申し上げます。御来場いただき誠にありがとうございました。

2012/03/12

御来場ありがとうございました。

10日、北九州シティオペラ公演 ピアノ伴奏によるコンサート ドリームオペラガラ~ヴェリズモオペラの魅力~ が開催されました。

この度、ピアノ伴奏をしてくださったのが レオナルド・マルツァガリア 先生です。練習は8日、9日、当日の最終リハーサルの3度でしたが、音楽の中で多くのことを語り合わせていただきました。

音楽は、言葉で説明できないことだらけです。

いえ、世の中のことの多くは言葉で説明しきれない・・・それは適当な言葉が見つからない、あるいは説明してはいけない、説明することで本質から遠く外れる、説明したために誰かが傷つく、などということも含め、人は言いたいことを頑丈な心の奥の引き出しにしまって鍵をかけていることがいかに多いことでしょう。その鍵を開けることをセンスやプライドや協調性などのため自分自身が禁じている以上、鍵はどんどんたまっていく一方です。

それは人間がみんなでより良く平和に生きていくための1つの手段であって決して悪いことではありません。もし野生の動物のように、腹が立って相手の首に噛みつくようなことが許されればそもそも言葉は必要ないのかもしれません。

とはいえ、人にもあらゆる感情があります。様々なルールがあって言葉にしないからといって何も感じていないということではありません。それでも整理しきれなくなった鍵をぶちまけるように「あ”ーーー!!!」とやみくもに声を出したって、場合によってはそれで解決できるかも知れませんがそれで解決できる方は本来精神レベルの高い方と思われ、普通それは一時的なストレス発散の可能性くらいしかありません。やみくもでは駄目なのです。

音楽には、それらの鍵を心の中だけで開けて自分の中だけで「うん、そうだね」と納得でき、鍵や引き出しにたまってしまっているものを自然消滅的(意図的な自己の力でないという意味で)に無くならせてしまう素晴らしい力があるように思います。

私が、真の意味で音楽に出逢わせていただいたという感謝の気持ちはここにあります。

音楽は『美の表現』というものが絶対不可欠です。そこに大きなミソがあります。単なる感情表出ではなく美のフィルターを一旦通した表現を作りださなければなりません。そこにはものすごく事細かな注意が発生します。なぜならば、台本(詩)作家や作曲家が練りに練って考え抜いた”作品美”というものがあるからです。

言うなれば、その『美』に自分の精神がシンクロしたと感じれるときに心の鍵は開けられます。

マルツァガリア先生は、それらの美をピアノ側から強烈にアピールしてくださいます。そして、私が作品に学び感じる美はどうなのかと必死で受け取ろうとしてくださいます。このやり取りが音楽を楽しむ上で最高のエネルギーとなります。

音楽をやっていて良かった。

そう思えた公演でした。

ましてや、この度同じ演目で共演させていただいた方々は、尊敬する人間性の素晴らしい歌手の方ばかりでしたから、本当に最高に幸せを感じた公演でした。

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衣装は違うんですが、マスカーニ作曲「カヴァレリア・ルスティカーナ」で共演させていただいた
メゾ・ソプラノ 江崎裕子 さん


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プッチーニ作曲「蝶々夫人」で共演させていただいた
ソプラノ 白川深雪 さん


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プッチーニ作曲「外套」で共演させていただいた
ソプラノ 党静子 さん
バリトン 党主税 さん


御来場いただきました皆様、誠にありがとうございました!

2012/03/05

御来場ありがとうございました。

昨日、「ラポール芸術祭 春の音宴」が開催されました。

第4回目を迎えたラポール芸術祭です。これまで独唱、合唱、弦楽四重奏、パントマイム、クラシックバレエ、落語、演劇、オペラなど、私の故郷長門市油谷にございます ラポールゆや におきまして様々な芸術を生でお楽しみいただける舞台を目指して参りました。

この度はテーマを音楽に絞り様々な音色をお楽しみいただく公演でした。

これまでのラポール芸術祭は3部構成で、それぞれ幕が上がったらその舞台をご鑑賞いただくという感じでしたが、この度はヤスベェさんこと 大谷泰彦 さんのMCで、演奏者とのトークをはさみながらの進行が目玉でした。演奏者の演奏以外についてをお伝えできる場面は限られますが、お伝えしたい内容をあらかじめセリフのようにこしらえても、その人となりが見えにくくなったり、雰囲気が固くなったりするものです。この度はヤスベェさんのナビゲートによってその人それぞれの個性をお客様にご覧いただければなぁと思っていました。ヤスベェさんはなんと油谷生まれで、油谷にあります 木村クリニック の院長先生に「泰彦」とつけていただいたそうで、だからこそヤスベェ、助彦のスケベェにならなくて良かった(笑)、など会場に笑いの花を咲かせておられました。老若男女にお届けできる柔軟なMC、小さなお子様もワッハッハと笑える雰囲気は、百戦錬磨のヤスベェさんならではです。  

ピアノソロ、コンピュータとピアノがコラボした 磯部俊哉 さん作曲そして演奏の楽曲は、常々自然をテーマに作曲をしておられる磯部さんが、昨年3月11日の大震災を経て今一度自然に対して新たな思いで向き合われて制作されたものもあり、私は舞台袖でお聴きしていて磯部さんの複雑な思いや祈りがいかに込められているのかということを音楽からヒシヒシと感じ、共感しながら自分自身も祈るような気持ちでした。私の妹も「磯部さんの曲の感じ好き」と言っていましたが、きっと多くのお客様の心に届いた4曲「life」「heiwa」「Erde」「空」だったと思います。素晴らしかったです。

次に演奏されました金子みすゞの歌曲も、 穴見めぐみ さんによる作曲でそのピアノ伴奏を穴見さんご自身がなさるという贅沢でした。そして歌手は私が尊敬するソプラノのお1人である 柳清美 さん。柳さんの歌の素晴らしさは広島での2度の共演で存じ上げていてそれはフランスのオペラ、イタリアのオペラでした。別の折に柳さんのコンサートを聴きに行った際、柳さんは日本の歌を数曲お歌いになられました。その時の衝撃は今でも忘れられません。声と言葉が全くの嫌みなく融け合って美しい調和となり、実に心地よい温度で心にス~と沁み込んだあの感じが印象に強く残っていました。また、穴見さんとご一緒させていただいた昨年5月のチャリティーコンサートの練習の際、金子みすゞの歌曲をご紹介してくださって、その時に瞬間的に柳さんの声と言葉がバシッと呼び起こされたのです。絶対にこれは山口県でお2人のコラボを実現させたい!絶対いい!という確信がありました(その時の感動をブログに書いていたのを思い出しました)。お2人の演奏は本当に見事でした。リハーサルからも~私は感動して涙を堪えるので必死でした。

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☆柳さん、穴見さんのリハーサルの様子

休憩後、幕が上がるとそこには1組のドラムセット。ライトオンと同時に始まった魂のドラムソロ演奏。久原朗揮 さんです。普段は専らセッションで演奏されておられます。この度私が是非!とソロ演奏をお願い致しました。

~余談になりますが、大学時代、島根大学に打楽器奏者でいらっしゃる 中村功 先生が特別講義でお越しになられました。中村先生の打楽器の音はそれこそ衝撃で、心をぶち抜かれました。『打楽器が歌う』とはこのこと、と思いました。私が留学に踏み切れたのも中村先生のおかげです。この特別講義の最後に先生とのお食事会があってその時に「自分は留学したかったけどお金がなくて無理やと思っててん。でもな思い続けていたらなんとなく留学の方向に流れて行ったよ。」とおっしゃってその時大学の3年生だった私は(本場で勉強してみたいけどこんな自分が留学するなんて・・・)と思っていたのでご助言通りそれ以降希望や自信は微塵もないけどとりあえず思い続けてみることにしたのです。すると本当に”流れ”が生まれ留学しそして今があります。今の私があるのは中村功先生のおかげでもあります。~

久原さんとは2009年の ザ・ムーヴマンパーティ8 でたまたま同じテーブルでお隣の席でした。それをきっかけに以前、何か一緒にやりたいねとお話させていただいた際「ドラムとテノールのコラボ」という案が出て、なるほどドラムソロという考え方もあるのだなぁと思っていました。そこでこの度、通常なら何かとのセッションでというところをソロ演奏でお願いしたのです。そのような経緯で実現したラポールでのドラムの舞台「ドラム組曲 飛翔」は、まさに入魂の音の火花でした。音と同時に熱と光が放たれている感じです。それはそれはかっこよかったです。また楽屋や舞台袖でもずっとバチで素振りされたり練習用のパットを叩いておられて独自の世界にいらっしゃるという感じなのに、裏でバタバタしている私を気遣ってくださって「藤田君なかなか食事もできないねぇ」と声をかけてくださる久原さんでした。

その次は私がイタリアの名曲を4曲歌わせていただきました。ピアノの 岩佐靖子 さんはこの日の午前中北九州をご出発なさって乗り継ぎ乗り継ぎ、最後は山陰本線を揺られお越しくださいました。本来車の便もあったのですがリハーサルの都合上それができず予定より早くお越しいただくことになっても「いいですよ電車で行きます♪」と爽やかに言ってくださって、そして爽やかにお越しくださって、爽やかに演奏されて、爽やかに帰られる。岩佐さんはとても爽やかな方という私の印象です。いつもそうなので、よくご一緒させていただいてる中で随分いろいろなことを学びます。岩佐さんの演奏はいつもながら素晴らしいのですが、ご一緒させていただくお仕事では私の都合に合わせてくださることも多く心から感謝しています。

ピアノソロ、コンピュータとピアノのコラボ、金子みすゞの歌曲、ドラムソロ、イタリアカンツォーネや歌曲、ときまして、次は 王丹 さんによる二胡の演奏です。「情熱大陸」「いい日旅立ち」  「荒城の月」「夜来香」「サイマ」と名曲揃い!王さんとは一昨年のレクサス周南でのクリスマスコンサートでご一緒のお仕事をさせていただきました。その時王さんはコーディネーターで演奏はなさいませんでしたが、私自身は王さんの演奏を何度もお聴きしています。ラポールゆやであの王さんの二胡の音が響くのかと思うと前々からワクワクしていましたが、実際よかった~♪ほんと素敵で素晴らしかったです。王さんのお人柄も好きで、県内各地でお教室も開いていらっしゃいますのでご興味がおありの方は是非レッスンを受けてみられてはいかがでしょうか。今回お聞きしたのですが94歳の生徒さんもいらっしゃるそうです!92歳から始められて現在2年、すごく上達なさったそうで、人生は学び、生涯学習の向上精神は是非見習います。94歳まで歌うとしたら・・・すごいなぁ。

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☆王さんのリハーサルの様子

公演の最後を飾ってくださったのは、フルート 村田絢子 さん、オーボエ 津守一彦 さん、ホルン 村田真一 さん、ファゴット 山下愛 さん、クラリネット 平田恵梨 さん、の木管五重奏の方々です。学校公演やテレビの演出では珍しくないそれぞれの楽器紹介ですが、生でそれぞれの音色を聴ける機会というのはなかなかございません。この度ご厚意でそれぞれの演奏者の方々が楽器の特徴を演奏と共にソロでご紹介してくださいました。フランスの作曲家ミヨーの「ルネ王の暖炉」、デンマークの作曲家J.ゲーゼの「タンゴ・ジェラシー」、アルゼンチンの作曲家ピアソラの「リベルタンゴ」、木管五重奏の魅力が楽しめるワールドワイドな名曲をそれぞれの素晴らしい音色が集まった見事なアンサンブルでご披露してくださいました。村田真一さんと村田絢子さんはご夫婦で、真一さんは私が2008年に山口県芸術文化振興奨励賞をいただき、その記念演奏会を秋吉台国際芸術村でしていただいた際芸術村にお勤めの真一さんといろいろな段取りを打ち合わせさせていただいたりお世話になったのがきっかけで知り合いました。この度は真一さんにご相談させていただきメンバーの方々を集めていただきました。素晴らしい方々にお越しいただけて心から感謝しています。奥様の絢子さんは私の大学の後輩になる方です。出身校が私の母校豊浦高校のお隣の長府高校ということもあり、同じ地域からの後輩が入学してきてすごく嬉しかったのを覚えています。岩佐靖子さんも島根大学のご出身です。こうして同窓生の方と共演できるのはとても嬉しく思います。

この度もこの芸術祭の開催に向けて沢山の方にご協力いただきお世話になりました。皆様に心から感謝申し上げます。本当にありがとうございました。

御来場くださった皆様、誠にありがとうございました。

2012/02/18

御来場ありがとうございました。

昨日、小月小学校へ公演に行ってまいりました。

吹雪舞い踊る寒~い今日またこの頃。皆様はいかがお過ごしでいらっしゃいますでしょうか。先日インフルエンザが猛威をふるっているという記事を書かせていただきましたが、それは小月小学校でも例外ではなく、20名ほどのインフルエンザ患者のお子さんがいるということで対応策として、児童先生方全員がマスク着用での公演という初めての経験となりました。本当にすごい流行ですね。私とピアニストの 藤井亜希子 さんは、先日ニューイヤークルーズの乗船前に予防接種をしておりましたのでどんと来いでした。

私達をお招きくださった坂井先生は、より素敵な会になるようにいろいろな面で様々なご配慮をしてくださり、その1つに最初の先生ご自身のMCから我々が登場する際のBGMがあって感動しました。子ども達にとってより充実した時間にしてあげたいという思いがひしひしと伝わって参りました。その先生のお気持ちが伝わっているかのように、子どもさん達の活き活きと我々の舞台に参加してくれる感じ。質問に一杯手を挙げてくれました。大きな声で私に負けないくらいの声を出してくれました。クイズに一杯いろんな答えを出してくれました。演劇に参加してくれました。感想を一杯答えてくれました。イナバウアーを2人も披露してくれました。最高に楽しかったです。小月小学校の児童のみんなありがとうね。嬉しかったです。

またあのお寒い中保護者の方々も観に来てくださいました。本当にありがとうございました。

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御来場ありがとうございました。

2月12日、オペラ演習Ⅰ・Ⅱ、大学院オペラ演習、演奏法(声楽専修)、オペラ研究員、後期研修発表会 が開催されました。

打ち上げの会場で、大学院生、学部の学生さんの1人1人のごあいさつがこの素晴らしい演奏会また常日頃の充実した大学生活を誠に象徴しておりました。

「自分のコンプレックスに向き合い取り組めました。」
「初めてオペラに関わらせていただけて大変勉強になりました。」
「まさか歌わせていただくことになるなんて思いませんでしたが総合的に勉強になりました。」
「学部生のみんなに励まされて頑張れました。皆さんに感謝します。」
「自分が主役をやらせていただけて”責任”というものをすごく感じました。」
「いろいろあったことが思い出されて先生方に本当にお世話になったなって思います。」
「自分には大変な役をいただけて限界を知りそれに挑戦することができました。」

などなど、精一杯学んだ人たちに自分自身からプレゼントされる、かけがえのないこの爽やかなた気持ち。達成感、解放感、あるいは反省。そして、涙。

それを聞いていらっしゃる指導者の先生方の目にも熱いものが込み上げていらっしゃいました。その先生方の愛情をひしひしと感じますのがこのくらしき作陽大学であり、教える熱、学ぶ熱がしっかり噛み合って、この何とも言えない素晴らしい空間が生まれていることに胸が躍りました。

そんな熱い現場に参加させていただき、私自身大変幸せでした。本当に楽しかったです。

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公演後

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この度このお2人の恋人役を演じました(写真は田中さんのfbアルバムから転載)。お2人とも素晴らしかったです。
左から
田中 恵さん(アイーダ役)
山田 愛さん(ジルダ役)


御来場いただきました皆様誠にありがとうございました!

2012/02/02

御来場ありがとうございました。

1月29日、平成23年度第21回オペラ定期公演 G・ビゼー作曲『カルメン』(HIOS版日本語公演) が開催されました。

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打ち上げ2次会の様子。フラメンコダンサーの皆さんの大サービスのパフォーマンス!


◆◆◆ひろしま国際オペラスタジオ(HIOS)代表 山岸靖先生(演出)のお言葉◆◆

   私は、私の「カルメン」しか、皆さまに御見せ出来ない。
     私に才能があるかどうかは問題ではない、
       今生きている私がしたい事は何か、が最も大切なのである。
   たとえ皆さんのお気に召さなかったとしても。


当日のパンフレットに記載されておりました山岸先生のお言葉です。この御心意気が1989年に発足されたこのHIOSさんの公演を支えていらっしゃるのだなということを感じる「カルメン」でした。また2000年の第9回定期公演から、公演前のゲネプロに毎回、障害者施設に通所する障害者を無料で招待されておられます。その活動が認められ平成23年度の広島市民賞を授与されました。本当におめでとうございます!

昨年夏頃、先生より届いた台本を拝見し心に決めたことがありました。

(先生の理想のホセ像に飛び込んでみよう)

この度のカルメンは、構成面でまさに山岸先生の「カルメン」でした。私の経験や思いの中にあるホセ像をパズルを組み合わせるように当てはめるのではなく、どこまでできるかは分かりませんが先生のカルメンを取り入れ研究をすることで自分を成長させたいと感じました。結果的にどこまで近付くことができたかは分かりません。しかし私にとって大変貴重な経験となりましたことは間違いございません。先生が公演後、ポンと笑顔で方を叩いてくださった、それを集約されたこの度のホセへの感想だと私は受け止めました。私はそれがどのような意味であるかということを理解しています。

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これは私が出演した日のメンバー中心のサイン色紙です。伯母に頼まれていたものですから、皆さんに書いていただいたのですが、色紙が余っていたので1枚は私の宝物にしようと思い余分に1枚書いていただきました。皆さん本当にありがとうございました。

カルメン役のメゾ・ソプラノ 橋爪万里子 さんは、全国各地でカルメンを演じてこられているスーパーカルメンで魅了されましたし、2人で打ち合わせたり、稽古中にいろいろ演技を試してみるにしても百戦錬磨の橋爪さんですからどのようにも対応してくださいますので大変安心で楽しかったです。

HIOSさんの公演は3回目の参加になりますが、この度初めて同い年のバリトン 山岸玲音 くんと同じ舞台に立たせていただけました。同い年の歌手と出逢うことが滅多になく、彼とは「同い年の歌手として頑張って行こうぜ」といつも励まし合っています。容姿からシュッとまさにイケメンエスカミーリョという感じで、ホセとしては許せませんが藤田卓也としては内心カルメンの心変わりに納得です(笑)。

HIOSさんでは、島根大学の先輩方にお会いできます。この度は初日(28日)組のミカエラを演じられたソプラノ 秋元明美 さん(前々回のランメルモールのルチアではルチア役で私はエドガルド役の恋人同士でした。)、ファゴットの 木村恵理 さん、フルートの 広岡真紀 さんです。同じ環境で勉強した同窓の方と心1つに演奏するというのは、不思議なくらい勇気をいただくと言いますか、より信頼感を持って歌えます。手前味噌にはなりますが島根大学をご卒業された優秀な教員の方は沢山いらっしゃって、例えばその方の勤務校に歌いに行かせていただいたりということもございますが、こうして演奏活動の中でお会いできるというはまた格別に嬉しいものです。

そして何と言っても私がいつも楽しみにして止まないのは、和田朋樹 先生の指揮です。大変アカデミックでありながら、演奏中の熱や流れをとても大切にしてくださって、先生の棒や表情を拝見していればどのように表現すればいいかが未熟な私の頭でも簡単にはじき出されます。できるかどうかは私の腕次第なので、出せた時にはおかげさまという気持ちですし、出せなかった時には大変な自己嫌悪に陥ります。先生はちゃんと素晴らしいものを作っておいてくださるのにそれについていけなかったことに対してです。和田先生からいただく言葉の数々は私にとって宝物です。

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和田先生と。

HIOSさんの公演に向けての準備(稽古など)では、笑顔が絶えません。合唱の方々も、スタッフの方々(いつも元気一杯の 馬越紀如 さん筆頭に。馬越さんはいつも演者さんでありながら演出助手などスタッフとしても完璧で頭が下がります。)も、生き生きとしていらっしゃるのがとても印象的です。このパワーが舞台でスパークするのですね。

私は案外引っ込み思案なのですが、この度は沢山の方のおかげでお話したりお食事したりお酒を飲んだりする時間を作っていただけて楽しい日々でした。公演が終わって寂しいですが、次に向けてまた頑張ります!

公演にお越しくださった皆様、誠にありがとうございました。

2012/02/01

御来場ありがとうございました。

1月12日、東日本大震災復興支援ガラ・コンサート  ゆけ、わが思いよ黄金の翼に乗って が開催されました。

歌うことで他の誰かのお役に立てる・・・これほど嬉しいことはございません。

このコンサートは東日本大震災復興支援と北朝鮮拉致被害者支援という目的を持ったコンサートです。2003年に結成された『真夏に第九を歌う会』合唱団は、池田理代子さんを中心とするボランティアの実行委員たちの運営による合唱団で、北朝鮮拉致被害家族の会や世界の恵まれない子供たちの教育のためにチャリティ・コンサートを行なっておられます。2011年までの寄付総額が1,200万円を超えたということも伺いました。

私はこの度で3回目の参加になります。私自身は大変微力なのですが、この素晴らしい活動を続けていらっしゃる池田理代子さん方の公演で歌わせていただくことでそれに間接的にご協力できることを大変光栄に思います。自分自身でできることも積極的にやっていきたいという思いでいます。

いつかこのブログでも申し上げたかもしれませんが、自分自身の経験から音楽には人を良い方向に導く力があると確信しています。しかし、演奏する私自身が例えば「音楽を聴いて元気になってください」「音楽を聴いて勇気を与えたい」「音楽を聴くと癒されますよ」などと演奏の効能を説くことはできないのだと思っています。自分が演奏すること自体には何の価値もないというところから始めるのが私の考えです。

昨年暮れにテレビを見ておりましたら、ある番組で演奏家の方が東日本大震災の被災地に行き慈善演奏をしておられました。ところが演奏会の後半に、あろうことか町が壊滅状態となったその場で「故郷」の演奏をされたのです。「兎追いしかの山 小鮒釣りしかの川 夢は今もめぐりて 忘れがたき故郷 如何に在ます父母 恙なしや友がき 雨に風につけても 思い出ずる故郷 志をはたして いつの日にか帰らん 山は青き故郷 水は清き故郷」 カメラは涙を流す被災者であるお客様の様子をあたかも表面的に捉え、感動のBGMが流され強引に良い番組に仕立て上げようとする何という浅はかな演出。聴いていらっしゃる方の心の奥を慮って、これには戦慄させられました。文化活動が生活に寄り添うということは素敵なことだと考えます。しかし、思い出の中にしかなくなってしまった故郷の現実の前で、よそからやってきて「故郷」の演奏をするに至る発想や精神、空気の読めなさは悲しむべきことです。そこにはある種の致命的勘違いや傲慢さが見えなくもありません。

これは1つの例でございますが、万が一でも演奏者が独りよがりな判断によって作品の世界観とは別のところで、あるいは作品の世界観が現状に対立して、聴衆やその活動を傍観する者を”むやみに”傷つけることのないようにする責任を演奏家は持っていて、それを踏まえた上で活動が人のお役に立つという意味を考えなければならないと思います。

共演させていただいた、ソプラノ歌手の 田中麻理 さんは、2月11日に山口県下関市の「川棚の杜」において「フランスオペラの珠玉-3 レクチャーコンサートinコルトーホール」に御出演なさいます。こちらの公演も是非どうぞ♪ これ以前に田中さんと面識があった訳ではなく全くの偶然だったのでビックリしました!

とても嬉しかったのは、別の公演があったためこの度ご出演できなかったバリトン歌手の 村田芳高 さんが(尊敬する歌手の方なのでご一緒に舞台に立てなかったのは残念でしたけれど)、本番直前日のめちゃくちゃお忙しい時にも関わらず稽古が終ってわざわざお越しになられて食事に連れて行ってくださり、音楽のお話をいろいろさせていただけたことです。すごく勉強になりました。

公演にお越しくださった皆様、誠にありがとうございました。



♪♪♪ 追伸 ♪♪♪

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この公演の帰りの新幹線で見事な富士山を拝見できました。これまで1度も見れたことなかったのでとても嬉しかったです。

2012/01/31

御来場ありがとうございました。

1月7日、安田旺司&フレンズin MIKI 第2弾 New Year Concert が開催されました。

主催された安田さんとは、
一昨年8月広島で開催されました「カルメル会修道女の対話」でご一緒させていただきそれからのご縁です。あの時も、とても丁寧で気配りに長けた方だなぁと思っていましたが、この度ご一緒させていただきあらためて、私のその想像を全く裏切ることのないめちゃくちゃ丁寧で気配りに長けるなど素晴らしい方でした。

例えばを言い出したらきりがないのですが、(やっぱこの方すごいや)と感じたのは、本番の前日、リハーサルが終わって前夜祭たる大変素敵なお食事会があって(私にとって大変珍しいことなのですがこの前夜祭で私はじゃんけんに勝ち景品をいただきました!)、その後泊りの出演者がホテルに向かったのです。車2台で向かったのですがホテルが分かりにくく、1台がたどり着けず今どこにいるのかも分からないという連絡が安田さんに入ったのです。既にホテルについていた先発の私達はチェックインを済ませたところでした。安田さんは「どうぞ部屋に上がられてください。僕外で待っときますわ。」と爽やかに言われ、極寒の夜に出て行かれました。ホテルからその立っておかなければならないホテルの敷地への入り口までは数百メートルあり、またそのはぐれてしまった車がどのくらいでたどり着けるかも分からないのです。本番前になるべくなら避けたい極寒の夜風の中にあんなに爽やかに出ていくことのできる方、それが安田旺司さんという方を語る上での1つのエピソードです。

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これは開演前のステージです。私はこの感じものすごく好きです。その季節にしかなくう同じものが2つとない風景の広がりと解放感・・・風による動きと躍動感・・・自然光による時間経過・・・ステージの音楽による時間経過・・・150席程度の客席・・・贅沢だなぁと思います。

出演者の、ソプラノ歌手 楠永陽子 さん、乗松恵美 さんは、すでにご一緒させていただいたことがある方です。どちらの方も作品に対する取り組みにおいてとても尊敬している方なのでこの度一緒に歌うことができるのをすごく楽しみにしていました。乗松さんとはオペラで2度共演させていただいていて、2度とも気付いたら乗松さんを見ていたというように研究心が釘付けにされるような奥の深い芸術性を歌にも演技にも表現してくださいます。

またクラリネット奏者の ロムアルド・バローネ さん、ピアニストの 阪田みゆき さん、 園田文子 さん、 福田可織 さん、本当に皆さん素晴らしい演奏家の方ばかりで、他の方の練習中や本番中も、お聴きしていると鳥肌が立って(うわ~いいなぁ!!)と思い、思わず自分が演奏する立場であることを忘れてしまいそうになるので、その気持ちを切り替えなければならないというこの度の演奏会でした。

曲目は安田さんが構成された、どこかで耳にしたことのあるような曲が多く、クラシックを特に好んで聞くわけではないという方でもきっとお楽しみいただけるような内容でした。公演後出演者全員でロビーに出てお見送りしました際、お帰りのお客様の朗らかな表情や、時間がかかるにもかかわらず並んで握手を求めてくださる方々を拝見し、今日は良いコンサートになったなぁと嬉しい気持ちになりました。自分自身も、この度の演奏者の皆さんとご一緒させていただけたことに誇りを感じます。

ご来場いただきました皆様、誠にありがとうございました。

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御来場ありがとうございました。

昨年12月27日から年明け1月2日まで、びいなすニューイヤークルーズ~台湾・沖縄 に行ってまいりました。

心配された天候もなんのその。ソプラノ歌手の 大田朋美 さんと、ピアニストの 藤井亜希子 さん、お2人の晴れパワーでポカポカ陽気の中で神戸に向かい船に乗船しました。

この度はどんなドラマがあるのだろうか。昨年6月の屋久島へが非常に素敵なクルーズだったため今回も期待が膨らみます。お客様の素敵な旅の1ページとなるような公演にするぞ~!

今回私が個人的にとても楽しみだったのはものまね芸人の「ノブ&フッキー」さんもエンターテイメントとしてご乗船していらっしゃるということでした。きっとお話するタイミングなんてないだろうけど、ショーは生で拝見することができるので勉強させてもらおうとワクワクしていました。

私の家族はものまねが昔から好きで、幼い頃からものまね番組はできる限り欠かさず見ていましたのでノブ&フッキーさんはすごい存在なのです。私自身も結構先生や友達のものまねをしたりしていました。まぁ私の場合、今は妹の夫でもある仲の良かった同級生の友達がものまね天才級で、彼のまねするものまねをまねていた感じですけれど。

ノブ&フッキーさんのショーは、我々が乗った初日の27日の夜にありました。

も~ほんとに最高でした!

会場中が笑いっぱなしでした。ショーが終了し、翌日のエンターテイメントを控えていた我々も3人で「頑張ろうね」と誓いました。

ノブ&フッキーさんは、我々にも気さくに声をかけてくださって特にフッキーさんには乗船中いろいろなことを教えていただいたり、アドヴァイスもいただいたり、本当に感謝の気持ちでいっぱいです。ショーだけでなく、食事の時やティーの時もお腹がよじれるほど笑わかさせられました!感動したのは、やはりプロとして舞台にかける意気込みです。実はフッキーさんは初日の公演で腰を痛められていたのです。ご存知の方はお分かりでしょう、フッキーさんの身体表現はかなりの激しさなんです(笑)。擬音で言ったら「クイッッ!クイッッ!」というようなキレのある腰使いが多い上に船の揺れがあいまって、バランスを崩した瞬間にやってしまったということだったのです。次の日お会いしたときにはコルセットをされ重い足取りをしていらっしゃいました。それなのに次のショーの時にはそれを見る側に全く感じさせないものすごく激しいパフォーマンス!!!

笑えるって本当に幸せです。でも、笑ってもらうためのパフォーマーさんの努力を知った上では表面的な笑いでなく、心の底から湧き上がるような感動を覚えます。小林旭さんのものまねで、足を高くピーンと上げて大爆笑に巻き込んでおられる姿を拝見して本当に涙が出ました。感動して涙が出ているのに、またその小林旭さんがめちゃくちゃ面白くて泣き笑いです。ほんと夢を見ているような幸福感でした。

それにしてもぱしふぃっくびいなす号が豪華客船というだけございまして、年を越したお正月には、しめ縄、門松、浮世絵の描かれた凧、飾り餅や羽子板など沢山の装飾がなされましたが、まったくもって船の内装の豪華さに埋もれてしまいます。例えば私の実家で玄関に門松を飾ったら(うわ~豪華~)という感じになります。豪華な中にいると感覚が全然違うものなのですね。

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門松の前で撮らせていただいた写真。右から フッキー さん、ソプラノ 大田朋美 さん、私、ピアニスト 藤井亜希子 さん。 

この度は我々が受け持つエンターテイメントのメインショーは2度ございました。その2度目の12月30日に開催された「椿姫」公演の際は、船が大きく揺れている中での上演になりましたが、沢山のお客様が来てくださり、私がプレトークをした際には「頑張れー!!」と大きな掛け声をくださった方もおられました。ピアニストこそ大変で揺れ動く楽譜の細かい音符を睨みながら自分も揺れながらの演奏になります。酔わない訳がありません。そのような中でも藤井亜希子さんは素晴らしい演奏をしてくださいました。ビックリしたのは、舞台上に階段があるのですが、私が演技上その階段を駆け上がって退場しなければならない場面がありまして、階段に足を乗せた際に船が上向きに揺れる、つまりより重力がかかって体が重~くなったので力を入れてグングンと階段を上りました。上りきったところで今度は船が下向きに揺れ、フワァと体が浮いてプチカール・ルイス走り幅跳び状態になったのです。

公演は無事終わり、お客様が精一杯我々の上演を讃えてくださったので、嬉しくて演者3人で舞台裏で抱き合って喜びました。

12月31日、少しだけ台湾:基隆の街に降りる時間がございましたので、演者3人で観光してみました。廖媽媽という喫茶店では東京に3ヶ月ほど留学していた女の子がいて、かなりの時間この喫茶店で楽しく過ごしました。そして思いのほかものすごく食べました(笑)。豆のデザートが一杯あって、私は杏仁豆腐が食べたかったのですがそれはなく、でも白い「トンチャントーフー」とお店の人が指さして口々に言われてるそれを勢いで頼んだらそれはまさに日本の豆腐より少し味がさっぱりしているプレーンの冷たい豆腐で、それに温かいグリンピースを砂糖で煮たようなソースがかけてありました。言葉で書くとなんか”独特”な食べ物みたいに聞こえるかもしれませんが、これがあっさり美味しいヘルシいんです。他に3種類くらい頼みましたが、日本で考えるデザートの量ではなく、どんぶりにドカーンと入って出てきました。タピオカもこのお店のオリジナルで、その東京に留学していたという子が「東京で食べたタピオカよりここの方が絶対に美味しい!!」と紹介してくれたので、既にその時お腹一杯だったんですけどまあ飲み物だしと頼んでみました。結構なサイズが来て・・・たしかに美味しい!!でも当然女性陣2人は少し飲んだら「うんも~い~どぉぞどぉぞ」ってなったので(笑)、私が残りの30粒(大きめ)くらいをたいらげました。

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お店を出る時には私のお腹はもうすぐ生まれる妊婦さん状態でしたが、でもそこがヘルシー台湾、歩いていたらみるみるしぼみ何だか気分もスッキリになりました。


案外、基隆という街には外国向けのお土産売り場がなくて、父が12月29日に誕生日を迎えたのでここで誕生日プレゼントでも買おうかと1万円両替して降りたのですが、結局私が買ったのは80円くらいの布製のマスク3つだけ。あと700円でお茶して食事して短い時間でしたが結構満喫できました。

さて、ぱしふぃっくびいなすの年越しはパーティーです。45分のレクチャーで頑張っていただいた皆さんで歌う第九合唱あり、ノブ&フッキーさんや我々のショーあり、クルーズディレクターさんの口上あり、スタッフさんによる七福神あり、船長によるご挨拶あり、大変賑やかな年越しとなりました。

2012年1月1日元旦、我々は沖縄で下船しました。元旦に沖縄にいるなんて、何だかセレビー(そんな言葉はありませんが笑)。

この度のぱしふぃっくびいなす号の旅では、お客様に支えられ、またすごく素敵な出逢いが沢山あって、大変貴重な体験となりました。

この度 ぱしふぃっくびいなす にご乗船いただきました皆様、誠にありがとうございました。

2012/01/24

御来場ありがとうございました。

昨年12月23日、第九『歓喜の歌』でHAPPY END 2011 IN 渡辺翁記念会館 が開催されました。

この度で5回目、宇部での恒例となりました年末の第九でございます。この度も第九のメインフレーズを客席の皆様と高らかに歌い平和への思いを分かち合わせていただきました。この公演では、1部に歌唱指導コーナーがあってそこでお客様は何度か歌われ、2部の実際の場面で歌われ、またアンコールでもう1度歌われます。1日で密度の濃い”歓喜”です。私はここ3年間この公演に携わらせていただき、年々お客様のお歌いになられる表情が変化していることを感じます。

まずは、ここであのフレーズを歌うということをご存じでお越しになられる方が増えているということがあるでしょう。そして、世の中で起こる数々の出来事も背景として「人類が”共に”歓喜に満ちて生きること」の尊さを叫びたい気持ちが高まっていることもあるのではないだろうかと思います。

このメインフレーズの場面は、ソリストは歌っておりません。ですのでお客様のご様子をじっくり拝見することができるのです。最前列で泣きながら絶唱されておられる方を発見したときには涙を堪えることができませんでした。その方がどういう思いで歌っていらっしゃるのか・・・。

中には大きく指揮をされながら歌っていらっしゃる方、是非ステージで歌っていただきたいと思うほどよく響く美声でパーンと歌っていらっしゃる方、楽譜をご覧になりながら一生懸命歌おうとされいる方、歌うのは諦めてただただリズムをうなずきながら笑顔で楽しんでいらっしゃる方・・・私たちが今ここにこうしてベートーベンが世の中に残してくださった作品で1つになって音を奏でられるということは、例えがたい崇高さがございます。

「昨年は客席だったけど今年はステージで第九に挑戦した」という方もいらっしゃいました。

第九は、規模が大きいために開催や運営は非常に大変です。それを熱意によって毎年続けていらっしゃる宇部市の取り組みに敬意を表します。

お越しくださった皆様、誠にありがとうございました!

御来場ありがとうございました。

昨年12月19日、2011X'masチャペルコンサート が開催されました。

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リハーサルの時の様子

2011年は祭壇から2度も歌わせていただきました。お寺で歌わせていただいたこともございますが、建築様式も伴って、仏様の存在が奥奥になるのに対して、教会での神の存在は上上になります。それゆえ、教会で歌わせていただくときには非常に高いところから歌うことになりますので、歌手の気持ちとしては大変恐縮です。

歌う時の気持ちとしては、作品の世界観をお聴きくださってる皆様にお伝えする努力をすると同時に、無意識に心のどこかで漠然と共感を投げかける気持ちが私にはございます(あるいは作品自体にその方向性があるために)。歌唱は独り言ではございません(リアクションを求めずどんどん行くという意味では独り言のニュアンスですが)。お客様が全員こちらを向かれ発することに耳を傾けていらっしゃる以上、風呂場の鼻歌ではございません。作品中の「独り言」でさえ「独り言という表現」で行います。

「今日は天気が良い」

という内容を言うとします。

1:「あ~今日は天気がいいなぁ」

と周りの存在を気にせず何の気なしにつぶやくのは独り言です。同じ「あ~今日は天気がいいなぁ」という言葉でも周りを意識した段階から心の交流が始まります。しかし最後が「・・・なぁ」というのは意識はしていても一方的な放出という感じが強いです。

2:「あ~今日は天気がいいねぇ」

3:「あ~今日は天気がいいよねぇ」

4:「あ~今日は天気がいいと思わない?」

5:「あ~今日のこれを天気が良いというのだよ!」

上記の1~5は今勝手に作った5段階ですが、私の歌っているときの感覚は聴いてくださる方との心のレベルを全くのイーブンに考えたくて常にレベル2です。投げかけても「そうかなぁ?」と気楽に否定的に考えられる程度の提供の仕方が理想です。「・・・よねぇ」となると少し否定し辛くなります。「・・・と思わない?」は疑問形ですが圧があって案外否定しにくいです。レベル5はもう否定なんてできません(笑)。

教会の祭壇で歌う私を皆様が見上げてくださっている状況はやはり独特な空気感があって、シチュエーションとしてなんだかレベル2では非常に恐縮な気持ちになるのです。レベル5の提供が自然にできてまたそれを自然に受け止めていただけるような人間であれば・・・。でもそれはやっぱり私にはできません。

ご一緒に歌わせていただきましたソプラノ歌手でいらっしゃる 右近史江 さんは、そのような意味でお話をさせていただいておりましてもお言葉の1つ1つに”温かさ”を感じる本当に尊敬できる方です。それはご演奏からも容易に伝わってまいるものがございます。右近さんのコンサートにはできる限り伺う!というファンの方が沢山いらっしゃるのもよく分かりますし、私も右近さんのように一緒にいる方をハッピーにできるような存在になりたいと思います。でもそれは発想や技術でサンハイでは出来ないということが右近さんと一緒にいさせていただくとよく分かるのです。積み重ねてこられた「生き様」そのものによるものだと思います。

ヴァイオリニストの 小川智子 さんのご演奏はもちろんのこと、演奏のお姿もとても美しくて打ち上げで体の使い方などお聞きできたのはとても勉強になりました。すごくかっこよかったです。ピアニストの 佐藤やえ子 さんのピアノで演奏させていただけることも、右近さんにお声かけていただけるからで本当に幸せです。曲目の中の1つ、この度シューベルトのアヴェ・マリアを歌わせていただきました。このピアノ伴奏は歌手との呼吸という意味で大変難しいのです。ピアノの流れに歌が伴奏をする形で演奏する場合は別ですが、1つ1つのアルペッジョが言葉に溶け込みなおかつ全体の音楽の流れを損なわないようにつじつまを合わせてくださった時、この曲の魅力や美しさがグンと増すように思うのです。この度のアヴェ・マリアは歌っていてこの作品の素晴らしさをより感じることができました(自分の歌に酔いしれたという意味ではありません)。


湘南セント・ラファエロ大聖堂は、本当に素敵な空間でした。

お寒い中お越しくださった皆様、誠にありがとうございました。

2012/01/09

御来場ありがとうございました。

昨年12月18日、北九州モーツァルトの会 創立20周年記念コンサートが開催されました。

コンサートは3時間半を超えるボリューム満点の公演でしたが、公演後「短く感じた」とおっしゃるお客様が多くいらっしゃったのは、きっと創立20周年を祝う演奏者の気持ちが集まっていたからではないかと思いました。

私は北九州シティオペラ団員として3部に参加させていただきました。演目は「魔笛」です。モーツァルトの作品を楠本隆一先生の指揮のもと、オーケストラの伴奏で歌わせていただけたことは大変光栄でした。あの響きは、一瞬にして自分をウィーンへ連れて行ってくれます。オーケストラには熊本でいつもご一緒させていただいているトランペット奏者 村上哲也 さんがいらっしゃいました。本番前の休憩中お会いしたので「熊本ではヴェルディなど熱い作品が多いですが、モーツァルトは物足りないのではないですか?」とお聞きすると「これはこれでいいんですよ♪」と爽やかにおっしゃってました。

私が感じるモーツァルトは「聴くに心地よく歌うに厳しい」です。モーツァルトのいい音楽をいくら聴いていても飽きることはなくただただ心地よいのですが、自分が演奏する時にその心地よさを全く感じることができません。

随分前ですがテレビで漫才師の「宮川大助・花子」さんの花子さんが「漫才やってて1つも面白いと思えない時期があったけど、面白いのはお客さんで自分が面白くなくてもええんちゃうかと思い直した。」とおっしゃってました。モーツァルトにはまさにそんな心意気で挑む感じです。湖を優雅に漂う白鳥、美しく氷上を舞う浅田真央ちゃん、にも似ているでしょうか。

北九州モーツァルトの会さんが、今後益々ご発展されますことを心より願っております。私もモーツァルトを少しでも心地よくお聴きいただけるように今後も精進してまいりたいと気の引き締まる思いを改めて感じた会でした。

御来場くださいました皆様、誠にありがとうございました。

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前列右から
ソプラノ 江崎桃子 さん
ソプラノ  古野康子 さん
メゾソプラノ    室北昌子 さん
ソプラノ 白川深雪 さん

後列右から
アルト    江崎裕子 さん
指揮者  楠本隆一 先生
バリトン   別府真也 さん
テノール 藤田卓也

御来場ありがとうございました。

昨年12月16日、南青山MANDALA「第3金曜日のオペラライヴ」プッチーニ作曲「ラ・ボエーム」が開催されました。

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南青山MANDALAは老舗ライブハウスで、HPを拝見してもどんな感じの舞台になるのかが想像できませんでしたが、実際伺ってみて「ラ・ボエーム」に適した雰囲気のある素敵な空間でビックリしました。

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ここで、この公演のお話の前に1つミラクルな珍事を。

12月12日の朝6時前、私は広島駅新幹線口の東横インを出発し広島空港に向かいました。ホテルの玄関を出るときにある女性と一緒になったのです。その女性も中型の旅行鞄をコロコロと引いてホテルを出発されました。

広島空港まではリムジンバスで向かいます。バス乗り場私が到着してすぐ、例の女性も到着されました。(あぁ彼女も空港に行かれるんだな)

バスに揺られ東広島の広島空港へ到着。飛行機に搭乗しました。するとなんと私の前の座席にその女性が座られたではありませんか!(同じ便はありえるけど座席まで近いなんて奇遇だなぁ)

飛行機は羽田空港に到着し、私は南青山MANDALAへ向かいます。モノレールで浜松町まで向かい、京浜東北線に乗り換えたとき、なんと同じ車両にあの女性が!(すごいな。)

新橋に着き、東京メトロ銀座線に乗り換えたら、またも同じ車両に彼女が!!!(す、すごいんですけど。。。)

外苑前に到着しました。上り口はa1。ひ~なんと、彼女の後をずっと追っていく状態に!!!これは私が彼女をつけていると思われたらさぞ気持ち悪いだろうなと思って距離をとって歩きました。地下から階段で地上に出て、青山ベルコモンズのある交差点を左・・・と、わー!!彼女がその交差点で信号待ちしていらっしゃる!!!

きっとこれは関係者だな・・・信号変わる・・・渡る・・・左に・・・曲がらないっ!!違うんか~~~い!!!よっぽど関係者と踏んで声をかけようかと思ったくらいです。南青山MANDALAはそこを曲がって50mくらいのところなんですよ。

こんなことってあるんですか??

さぁ、公演のお話に戻りますね。

12月12日から本番の16日まで、15日のお休みを挟んで毎日稽古がありました。このプロジェクトに関わる全ての素晴らしい方々とご一緒させていただき過ごした日々はとてもとても楽しかったです。また作品が作品だけに自ずとチームワークのような意識が出来上がります。稽古が終わって衣装を仕入れるために新宿のオカダヤさんに一緒に行ってくださったり「この素材だと照明に当たると良さそうだね」「この裏地が見えるように加工したらいいね」など会話の中で出てくる言葉でもすごく勉強になります。日常の中でのそういう環境ってすごく幸せですよね。

やはり、夏「ラ・ボエーム」の公演をするのと、物語同様クリスマスシーズンに公演するのは、全く感じ方が違うんですね。表参道が会場から近くてイルミネーションが街路樹に彩られとてもロマンチックな様子などを見ていると、とても自然にこのシーズン特有の純粋な胸のトキメキを覚えます。「ラ・ボエーム」の1幕、ろうそくの火を借りにやってきたミミとロドルフォの恋模様の展開はかなり早く、一般的な恋の展開としては「運命だった」「出逢うべくして出逢った」とドラマ性を高めたくなるところですが、案外、心が神聖な気持ちになるこの時期の出逢いは、恋の着火も燃え上がりも早いのかななんて思えるくらい、東京のイルミネーションは綺麗ですね。(何の話なんでしょう!?笑)

100名弱で一杯の店内では一番舞台に近いお客様になりますと、もう目の前1mのところでラブシーンです!これほど近くに目線を感じて抱き合ったりキスしたりというのは初めてですし、これ以上近い環境で観れるオペラ公演はないのではないでしょうか。私にとってもなんだかいらっしゃるお客様がお客様に見えないというか、舞台上で一緒にいらっしゃる方というような感覚でした。

今回は字幕がなかったので、初めてオペラを観るという知り合いが楽しめたかなと気がかりだったのですが、終わって「物語に入り込めて最後涙が出た」と言ってくれたのがとても嬉しかったです。一見オペラはとっつきにくいです。音楽に乗った特殊なドラマ進行をしますし、言語も外国語で、大きなプロジェクトの公演入場料は数万円というようなものも少なくありません。私自身も音楽を勉強し始める前は一生関わらないだろうなというような世界に思っていたのです。でも今こうして携わらせていただいてるおかげで、自分がオペラに限らずクラシックの作品から気付き、いただく幸福感や人生のヒント、または感動を、もし以前の私のようにそれを知らない方がいらっしゃるなら是非お伝えしたいです。このように身近な環境で観ていただけるオペラ公演も今後どんどん増えればと思っていますし、自分自身も創意工夫を惜しまず地元近辺でも挑戦していきたいと思っています。

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打ち上げ2次会では、恵比寿にある「ヴィア ポカポカ」というお店でイタリア料理を堪能しました。そちらではカプチーノの泡に画を描いてくださるのですが、なんとこの1番右は無茶ぶりに応えてくださってルチアーノ・パヴァロッティです。すごいでしょー!

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御来場くださった皆様、誠にありがとうございました。

御来場ありがとうございました。

昨年12月11日、第39回山口県芸術演奏会が開催されました。

私が2005年暮れに一時帰国し、その次の2006年の年明けすぐに開催された下関市立美術館ギャラリーコンサートで初めてピアノ伴奏していただいて以来、何かあればご一緒させていただいているピアニストの岩佐靖子さん。この公演は2011年の我々の演奏を締めくくる公演でした。

その2006年ギャラリーコンサートを聴きに来てくださった方より「うちでも歌ってもらえないだろうか」というご依頼をいくつかいただきました。1ヶ月でウィーンに戻る予定にしていましたので、いただいたご依頼をお引き受けするには期間が短か過ぎるということで、日本滞在の期間を延長し致しました。その後非常にありがたいことに次々にご依頼をいただくようになり、更に滞在を延長しなければならなくなったとき、一旦日本に引きあげることを決めました。2006年7月にウィーンjから引っ越しを済ませ、日本での活動を本格的に始めさせていただいたのです。

日本に帰ってきて丸6年が経ちました。その間、岩佐靖子さんに何度ピアノ伴奏していただいたか分かりません。島根大学の先輩ということもあって、知り合った最初こそ緊張していましたが、今や音楽的に自分の言いたいことは何でも言わせていただいていて、それは何故かと申しますと岩佐さんの器がかなりの大きさだからなのです。いつも笑顔で「いいですよ」と言われるあの頼もしさ!!

よくお客様から「お2人の息がピッタリ合ってますね」と言っていただけます。しかし、ピアノ”伴奏”と言うだけあって、ピッタリ合うのは岩佐さんがピッタリ伴ってくださってるからです。お互いが寄り添おうとしたから合うというものではありません。プロ野球でも「お見合い」というエラーが起こるように、「どうぞどうぞ」では成り立たないことが多く、かといって「俺が私が」ばかりでは崩壊します。そこは「阿吽の呼吸」の部分です。

「阿吽の呼吸」
二人以上で一緒に物事を行うときの、互いの微妙な気持ち。また、それが一致すること。(Yahoo辞書より)

互いの微妙な気持ち・・・ってこれすごくいい感じで表現されてます。まさに微妙な気持ちです(あくまで私側の意見で「互いの微妙な気持ち、または片方の大変な気持ち」なのかもしれませんが・・・汗)。ここぞというときに一瞬で、練習した内容や、その時の演奏の流れ、お互いの性格や性質が頭を自動的に網羅してはじき出された結果に”思いやり”という最後の気持ちの部分の調味料が加わってピッタリくる、これはただ単に長く一緒にやっていたからうまくいくものでもないかもしれません。ある程度は相性というものがあります。信頼感がないとまず頭が答えをはじき出してくれないものです。ですので、演奏中に(はは~そうこられたかぁ、だったら次はこうなるかな)と思いを巡らせながら歌ってその通りになったときの嬉しさはたまりません。

またやむを得ず1度しか練習できずに本番に上がる時には、その1度の練習で演奏計画をザッと打ち合わせます。それで実際演奏して練習し「では明日よろしくお願いします」と次の日の本番で全て計画通りに音楽が進んでいき、ところどころで計画にない阿吽の呼吸で繊細な音楽的処理が出来た時には(岩佐さんありがとうございます!!!)と叫びたくなります。楽しいです。

この12月11日の公演ではいつも一緒に演奏しているカンツォーネ2曲に加え、岩佐さんとはこの日初めて演奏する曲が1曲ありました。それはピアニストの音楽性が存分に発揮できる曲で、岩佐さんの演奏はとっても素敵でした。

岩佐靖子さんにはいつも心から感謝しています。

御来場くださった皆さま、誠にありがとうございました。

御来場ありがとうございました。

昨年12月6日、ラスカーラオペラ協会 イタリア統一150年記念特別公演が開催されました。

この公演は1部、2部とありまして、1部はイタリアを代表する作曲家ヴェルディの作品を中心にアリア、アンサンブルなどの構成、2部は楽譜再発見後世界初演となりますレオンカヴァッロ作曲「マメーリ」全幕の上演でした。

私は1部でヴェルディ作曲の「諸国民の讃歌」と同じくヴェルディ作曲の歌劇「アイーダ」の一部分を歌わせていただきました。「諸国民の讃歌」は13分ほどの壮大な合唱付きテノールソロ曲です。この曲はヴェルディの、イタリア国民の、国への思いや誇りが溢れだすようで、日本人の私がこの作品を前にしたとき、単なる歌としてでは表現しきれないと思うような、重厚さがのしかかるような気持ちがしました。素晴らしい作品ではございますが、おそらくこの作品を日本において自身のコンサートでプログラミングすることはありません。いい曲だからと軽率に歌えないような、それだけの精神性が作品に溶け込んでいます。ですので、この度この曲を歌わせていただけたことは大変名誉なことだと感じ、精一杯歌わせていただきました。指揮をなさったステーファノ・マストランジェロ先生のすぐ隣でその芸術性の迸りをビシビシ感じながら、また熱のこもったあの大好きなラスカーラオペラ管弦楽団のラスカーラオペラ合唱団の音が背に後押しするあの場で歌うことができて本当に幸せでした。

2部の「マメーリ」は客席で拝見させていただきました。今まさに長い眠りから目覚めた作品を観ているのだと思うと鳥肌が立ちました。イタリアの統一とほぼ同時期と言える日本の大革命「明治維新」、またおよそ400年の歴史を持つオペラと歌舞伎、イタリアと日本にはどこか因縁を感じます。舞台上のマメーリを観ていますと、坂本龍馬や勝海舟、吉田松陰、西郷隆盛などといった幕末において中心的に動いた人物の姿が浮かびました。幼い頃、社会科が苦手でした。覚えることが一杯で、しかもそんな昔のことより今身の回りで起こる出来事の方が大事で興味が大きかったからです。しかし年をとればとるほど、歴史の上に成り立っている現在の平和のありがたさが身に沁みるようになっています。いやきっとそれは年齢だけのせいではないでしょう。音楽に携わり「これまで地球上に生きた人類の重なる思い」をいうものを感じているからというのもきっとあります。それを学ぶことのできる「芸術」というものに心から感謝する思いです。

次世代に平和を受け継ぐ責任を持つ意識を感じさせられた公演でした。

この会の代表でいらっしゃる岩本貴文さんは、まず会の運営はもとより、ご自身は1部2部と歌われ、またこの度ご自身のお師匠でいらっしゃるマウロ・アウグスティーニさんを「マメーリ」のカルロ・テルツァーギ役としてイタリアからお招きされたので、非常に大変だったと思われるのですが、常に周りを気遣い真摯に行動しておられる姿に敬服致しました。今後もラスカーラオペラ協会さんは素晴らしい情熱に満ちた公演を続けていかれるに違いありません。

御来場くださった皆さま、誠にありがとうございました。

2011/12/06

御来場ありがとうございました。

山口県総合芸術文化祭協賛事業 広島交響楽団とシンフォニア・フロイデによる 「歓喜の第九」演奏会 が今月4日開催されました。

昨年のこの公演は、お天気は良かったものの師走らしい寒さが身に沁みる日だったのを覚えています。それだけに、今年の陽気はほんとに驚きです。公演前日、ちょっと夕食に出かけた時もカウンターのお客さん方とお店の大将は「温暖化」の話でもちきりでした。公演当日最終リハーサルGPが終了して、車にものを取りに行く際、ウィングカラーのシャツ1枚で寒さを感じず行けました。この温かさ、大きな環境問題としては決して良いことではないのでしょうけれど、我々歌手にとっては小さな恵みです。

ちょっと汚い話になりますが、12月に朝鼻水の処理をしなくていい冬はこれまであったかなと思います。乾燥、ダスト、花粉、寒さに、すぐ反応してしまう自分の鼻がやっかいに思いますが、この冬まだ寒さに反応していません。ありがたいです!しかし、来年の花粉量・・・ちょっと怖いですねぇ。暖冬越しの花粉は多いとよく言われますから・・・。早い対策を心がけるようにします。私の場合鼻水は、例えば車のタイヤが粘土みたいなもので、歌うには厳しいのです。

先日お医者さんとお話する機会がありまして、花粉に対するアレルギー反応は日本人の体内の寄生虫がいなくなったことによるものという研究発表があるとお聞きして、難しいものだなと思いました。つまり戦後衛生環境が整い寄生虫がいなくなったために、それを攻撃するはずだった体内の抗体がやり場を失って花粉に攻撃しているということだそうなのです。とんだ勘違いです。どうにかその抗体に「違うぞ」と教えてあげれないものでしょうか。

公演当日は暖かかったと言いたかっただけなのですが、長くなりました!

この度の第九は、私自身大変感動致しました。マエストロ 広上淳一 先生のご指導やタクトは粋と申しますか、かっこいいです。演奏者が気取らず、気張らず、自然体でいれるというのは先生のおかげです。また、良かったら親指を立ててGood!(+微笑み)をしてくださるのが嬉しいです。演奏は生ものです。集まった舞台上の全員は、特別に集まろうとしない限りもしかしたら2度と同じメンバーで集まれることはないかもしれません。広上先生の言動は、その中で自然と一期一会の精神で取り組めるようなお手配にも感じられます。少ない時間で、自分たちがやっていることは正しいのか、間違いなのか、魅力的なのか、そうでないのか、などなどそれを根気強く伝えていただいた上でそれがうまくいったときに○を出してもらえたら、それは演奏を超えた心の交流であり、大変な自信になるものです。そしてその積み重ねが大きな流れとなって信じられないようなエネルギーとなってくるのだなぁとすごく感じた公演でした。

指揮者の方は想像を絶する情報量を演奏中にこなしていらっしゃいます。ですので、全てを徹底的にクリアしていくにはそれなりの時間が必要ですが、多くの場合その時間は確保できません。我々は限られた時間の中で発せられた指揮者のお言葉から、例えそれが別の人に対する指示だったとしても、自分の演奏にも当てはめて顧みます。車の運転は「だろう運転はダメ、かもしれない運転を心掛ける」と言われます。何も言われないから「いいのだろう」と安心していてはいけません。「あの発言は自分にも向けられているかもしれない」というアンテナが必要だと思っています。広上先生の場合そこに「それでいいのだ」を伝えてくださるので、「だろう」「かもしれない」のグレーゾーンが消えてスッキリします。それが印象的でした。

そして今回しびれたのは、広上先生の「間」です。つまり休符の音楽感です。これは私の言葉で説明することはあまりに陳腐になる危険性があるので、私自身がその「間」にしびれたということだけにとどめておきます。

広島交響楽団さんのプロの演奏は言うまでもなく素晴らしく、また私が特に感じたのは合唱の素晴らしさです。この大難曲を音楽性豊かに歌われて、また迫力を感じました。この公演に標準を合わせて日常的にご指導しておられるのは、 村上謙一郎 先生です。何十年と歌い続けておられる方もいらっしゃいますが、今回が初めてという方も沢山いらっしゃる中で、舞台に上がるまでの質に仕上げていかれるのは、この作品が歌唱曲として本当に大曲なだけにきっと大変なことだと思うのです。公演後解散式というものがあり、そこで村上先生は「自分がただ鑑賞するだけというほど緊張することはない。」とおっしゃってました。先生が涙ぐまれるのを拝見して、合唱の声、歌、ハーモニーに、先生が渾身で沢山愛情を注ぎこまれたということを感じました。また、先生の平和に対するお気持ちも伝わってまいりました。

第九は本当に喜びを分かち合える素晴らしい作品ですね。


23日には宇部での第九がございます(http://takuya-tenor-fujita.blog.ocn.ne.jp/blog/2011/12/happy_end_2011_.html)。よろしかったらどうぞお越しくださいませ。

ご来場いただきました皆様誠にありがとうございました。

2011/12/02

御来場ありがとうございました。

27日、ヴィータムジカーレ東広島 第10回定期公演 オペラティックコンサート が開催されました。

ここのところの暖かさ、どうしたものだったのでしょうか。昨日家の外でアマガエルが鳴きました。(カエル先生の姿を見ませんhttp://takuya-tenor-fujita.blog.ocn.ne.jp/blog/2011/10/post_4323.html・・・もしかしたらベランダの鉢植えの土の中?)昨日は私も部屋で窓を開けてそよ風の中半袖でいて季節感0でしたが、今日はまた街中のクリスマスソングがピッタリの気候に戻りましたね。


27日は晴れて暖かくてとても過ごしやすい日でした。会場の広島大学サタケメモリアルホールのすぐ隣に宿泊施設の学士会館がありそこに宿泊しました。学士会館は広島大学の敷地内です。広島大学は自然の中にありますから朝の空気も清々しく気持ちがいいです。森の湖畔から遠く聞こえる鳥の声のこだま、これもなんとも爽やか。

公演の当日見事にこの気持ちのよい気候になることも何かこの会を象徴しているようなヴィータムジカーレ東広島さんの、公演メンバーの皆さんとご一緒できて本当に幸せでしたし、音楽や舞台だけではなく人間性の面でも多く勉強させていただきました。

どのような状況でも楽しく笑って生きていけるということは素晴らしいことですよね。

以前心に残る言葉として 中島らも さんのお言葉をこのブログで取り上げました(http://takuya-tenor-fujita.blog.ocn.ne.jp/blog/2010/02/11_91ca.html)。

「1日の中に必ず1人天使がいる」

このお言葉は、そのようなことがあるといつも思い出します。今回の公演はそのような意味で、1人と言わず大勢の天使が集まっているかのようでした。

公演当日の午前中出演メンバーで楽しく食事を済ませた後、衣装にするためのズボンを仕入れに車で出かけました。その車の中で、この度の出演の皆さんからいただく幸福感についていろいろ考えていました。そして、

(果たして自分はどうなんだろうか)

と思いました。私はこうして沢山の天使に出逢わせていただいているのに、自分が他人に対して天使(良い影響を与える存在という意味での)になる努力を全くしていないことに気付いたのです。背中にちょっと冷や汗が出ました。情けないものです。

重いものを持った人の、荷物もちをさりげなくやってあげれたか・・・

他人の親切に、真に心を込めた対応ができたか・・・

落ち込んだ人に、見せかけでない心から元気の出るような眼差しを向けれたか・・・

忙しくてパニックになっている人を、むやみに煩わせるようなことがなかったか・・・

会話の中でスベッた人の、スベりを笑わずに温かく拾ってあげれたか・・・

相手がもらってちょうどいい塩梅のメールの返信ができたか・・・

などなど・・・

そんなことを思いながら、ユニクロに入ろうとして、渋滞をさえぎって入らせてくれた対向車に感謝!ここにも天使。

ヴィータムジカーレ東広島さんの代表者であり指揮者の もりてつや. 先生は、立場上想像を絶するような仕事量がおありだと思われます。しかし、先生とはこのかた3年いろいろな公演でご一緒させていただいてますが、私は後ろ向きな言葉を1度も聞いたことがありません。後ろ向きな発言が悪いというわけではないのですが、特別徹底して前向きに対処していらっしゃるお姿を拝見すると、本当にすごいと思います。愚痴や文句はもちろん、イラつきを露わにされたりもありませんし、音楽上の大変な部分もときに先頭に立ってときに演奏者の要望を全面的に受け入れ全員が落ち着いて対応できるように冷静に言葉をかけたり行動されます、それらには先生の特別なポリシーを感じます。そして更に先生がすごいなと思うのは、場の雰囲気を和ませたり、その人それぞれに対する細やかな心配りをとても自然にやっておられて、変な緊迫感が飛んでしまうところです。このヴィータムジカーレ東広島さん
の素敵な雰囲気は もりてつや. 先生のご人望によるところも大きいのではないかと推察します。

公演は、御出演の皆様の素晴らしい演奏の数々、また団員の方の楽しい「ブラヴォー発声講座」などもあって、お客様がどんどん盛り上げてくださったのでとても良い会になりましたことを感謝申し上げます。

ヴィータムジカーレ東広島さん、第10回記念公演おめでとうございました!!

御来場くださいました皆様、誠にありがとうございました。

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2011/11/21

御来場ありがとうございました。

本日、下関市役所においてコンサート・イン・シティホール が開催されました。

音楽を通じて下関市役所に親しみをもってもらいたいという思いで毎年3回下関市文化振興財団さんがコンサートを行っておられます。今日は、放射冷却でものすごく寒い・・・つい3日前は半袖で外に出れるくらいの陽気でしたから、実際の気温よりも体感温度は低く身の縮こまるような日でした。

それでも沢山の方がお越しくださって本当に嬉しかったです。パイプ椅子が40席しかご用意できないスペースに250名ほどの方がお越しになられたそうです!

「同郷なんですよ」
「CDは出していらっしゃらないんですか?」
「○○で聴いて以来ファンです」
「オッカケしてます」
「豊浦高校の○○期の先輩です」
「お父さんと昔会社で一緒に働いていました」
「サンデー下関を見て来ました」
「19日のKRYラジオを聴きました」
「サイン書いてください」
「ブログ見てます」
「モヤモヤが晴れました」
「実家に電話して今日のこと伝えます」
「頑張ってください」

など、実に様々な方がそれぞれの思いで声をかけてくださって心がすごくほっこり温かくなるような思いでした。それも市役所のあの空間ならではのことだなぁと思います。ついつい笑顔になってしまうのですが、空気がすごい乾燥していて笑う度に歯が渇いて唇が戻らなくなって恥ずかしかったです。1時間以上前からお越しくださりずっとお待ちくださった方・・・立ちっぱなしでご覧下さった沢山の方々・・・前の方の肩と肩の間から背伸びでご覧下さった方・・・吹き抜けで2階から覗き込んで見てくださった方・・・面白かったのはお聴きくださる方の後方上の壁に額縁に入ったどなたかの写真がかけてあるのかと思いましたら、それは窓で、そこから覗いてくださってる市役所の方でした!

私にとってお客様と触れ合い親しみを感じる会でした。市役所にも親しみをもっていただけたなら嬉しいです。

お寒い中お越しくださった皆様、誠にありがとうございました。

2011/11/20

御来場ありがとうございました。

17日、関西ワインオペラ第1回ホイリゲオペラ  オペレッタ「こうもり」抜粋 (日本語上演)が開催されました。

オペレッタ「こうもり」はウィーンが舞台の喜劇です。そしてこの度はそのオペレッタと共にウィーンのワインを楽しめるという面白美味しい企画。「こうもり」上演前には、ウィーン・ツァーヘル醸造所醸造長のアレクサンダー・スコッフ氏のトークもあり、ウィーンの風吹くイベントでした。主催のカーヴ・ド・テールさんの御尽力により御用意させていただいた席はほぼ満席となり、会場内はワインの香りが漂う品の良い宴となりました。

舞台上では仕返しだlぁ浮気だぁ胸の動悸だぁマリアージュだぁと人間臭いドラマを繰り広げます。しかし、人間の性(さが)を描いたこのドラマが楽しく美しい音楽に乗って実に軽く、そして笑えるような展開の作品となっているところがこの「こうもり」の魅力に感じます。酔っ払って帰る途中アイゼンシュタインという男性に道端に置き去りにされ翌日明るい中舞踏会の格好で帰らざるを得ず恥をかかされた(燕尾服が走って風になびきこうもりのようになったのを「こうもり博士」と揶揄された)ファルケ博士が仕返しをする物語ですが、ちょうどこの公演の2日前、15日の夜に以前の仕事のもつれの仕返しに郵便局員を装い家にやってきて男性を刺殺するといううんざりするような事件がありました。尼崎にとっていたホテルでそのニュースを見て、この「こうもり」という作品に携わっている最中だけに仕返しでもこんなに違うかと愕然としました。

「こうもり」も決して良い仕返しな訳ではなく(そもそも仕返しに良いも悪いもないですが)、ファルケ博士が自分が恥をかいたということに対する仕返しとしては、アイゼンシュタインにとってけっこうリスクの大きい現実的なものです。しかし最後はみんなで笑って「まいっか」みたいなところで落ち着くから作品の印象がホワ~ッとなるのです。この「まいっか」の精神というのは、時によってとても大切ですね。ある種の鈍感力でしょうか。または許すということでしょうか。

プッチーニの「蝶々夫人」や「トスカ」などのような悲劇を鑑賞して、「まいっか」とは絶対に思いません。深ーい悲しみに包まれますが、それがオペラなので、ひどい夢を見ていてそれが夢だと分かったとき安堵するように、気持ちがス~ッと戻ります。そのス~ッと戻るとき、心の中のことがいっぱい浄化されていることに気付きます。これはありがたいことです。私の場合は、10の内「9ス~ッ」「1まいっか」くらいの割合で鑑賞するのがしっくりきます。

この度残念だったのは、会場に用意されたワインやシャンパンをほとんど味わって飲めなかったことです。いい色のお顔になっていらっしゃるお客様がうらやましかったです!

御来場くださった皆様、誠にありがとうございました。

2011/11/18

御来場ありがとうございました。

今月13日、第8回東日本大地震 被災地復興支援のための連続チャリティークラシックコンサートが開催されました。

この連続演奏会を発案されたのはソプラノ歌手 山崎真理子 先生です。震災後今年4月から始まったこの連続チャリティーコンサートは今回で8回目となります。山崎先生は、会場の「ミュージック&カルチャー プレリュード」で講師もしておられます。この案をプレリュードの松尾貴子さんにご相談なさったところご賛同くださり、毎回無償で場所を提供しておられます。

平和がありがたい、という思いが、私は公演中に爆発しそうな精神状態でした。今を生きるということを共有している私達ではありますが、誰1人として同じ人生はございません。いろいろな背景を胸に1つの同じ旋律を奏でる・・・心が寄り添う・・・最後に会場の皆さんとご一緒に合唱させていただいた唱歌のメドレーは、平和への祈りや感謝の響きで会場を包んだように感じました。

音楽って本当にいいものですね。

御来場くださった皆様、誠にありがとうございました。この度頂戴しました入場料は全額寄付されます。金額につきましては今後プレリュードのHP(http://www1.bbiq.jp/prelude/)に掲載される予定です。

2011/10/30

御来場ありがとうございました。

昨日、第45回川中地区文化祭が開催されました。

お祭りはほんとに気分が高まります。車で向かい駐車場に降りた瞬間からもうそこはまるで別世界!人の元気が集まるパワースポットです。その中に紛れ込むと本当に自分自身まで勝手に体が軽~くなってしまう不思議な感覚があります。夏祭りのような大規模のお祭りももちろんいいのですが、それと地区の文化祭の決定的に異なるところは、地区の人たちによる地区の人たちのための催しという色が濃いところかもしれません。このような雰囲気を「これぞ文化の祭だな」と思うのです。

好きな異性がある日のデートで心を込めて自分に歌を歌ってくれた、最高に心が温まる時間です。一瞬に思うかもしれないし、永遠のように長く感じるかもしれない、その2人にだけ存在するかけがえのない時間です。文化を楽しむということは、このような場面の延長線上にあるものなのではないかなぁと思います。

今日聴いてくださる方々の表情を歌いながら拝見していますと、明らかに、

優しい!!

あの表情はやはり地域住民の1人として皆さんが見てくださっているという温かさではないかなぁと思います。そんな温かい空気の中で歌える喜びをどう表現したらよいものでしょうか…言葉になりません。1つはっきり言えるのは「幸せだ」ということです。

小学生の時のあることを思い出しました。

小学6年生の時の冬、全校生徒約70名で鍛練遠足に行ったんです。行った先の浜辺で遊んでいると、大声で先生に呼ばれ児童全員が集合しました。そこでその先生の発案によって、突然計画外のイベントが行われる事になったんです。計画外なのでもちろん誰も出し物など用意してはいません。先生が

「誰かみんなの前で何かしてみんかね?歌を歌っても、ものまねでも踊りでも何でもええよ。」

シーン・・・。

「さぁ・・・誰かおらんかね?・・・ん?」

シーン・・・。

気まずい静寂が随分とその場を支配していた時、私は手を上げ、みんなの前に出て行きました。そしてその当時テレビで流行っていた、とんねるずの“仮面ノリダー”の主題歌をみんなで歌うということに挑戦してみたのです。

「はい、いきますよぉーさんハイッ!あーっかいーマーフリャーオゥ♪」

私が歌詞とメロディーを先に言って、その後

「さんハイッ!」

でみんなが同じように歌うという感じです。仮面ノリダーが非常に人気があったということもあり、みんなノリノリで歌ってくれました。

それが、私が大勢の前で自ら進んで何かをした最初の出来事です。私はとても緊張症で本来引っ込み思案な性格です。その時も、みんなと同じようにシーンと黙っていたのですが、心の中では、折角楽しく遊んでいたみんながこうして集まって黙って静かなまま時間だけが過ぎていくという事に耐えられず、ドキドキして心臓が飛び出しそうになりながら、ついには勢いでえーい!と手を挙げてしまったのです。それ以来、人前に出て何かすることに勇気を持てるようになったという意味で、このちょっとした何気ない出来事が私にとっては大きな転機になったのです。

今日はあの時の伊上小学校のみんなの優しい表情を思い出したのです。

お足下の悪い中お越しくださった皆様、誠にありがとうございました。来年も是非川中地区文化祭にご足労いただければ幸いです。文化祭は今日(30日)もございます。よろしかったら是非!

2011/10/24

御来場ありがとうございました。

昨日、山口芸術短期大学演奏会2011が開催されました。

オペレッタ「こうもり」を作曲したヨハン・シュトラウス2世はウィーンを代表する作曲家で、その生涯に多くのウィンナーワルツを残したことから「ワルツ王」とも呼ばれています。この度は4年間のウィーンでの生活を思い出しました。あぁウィーン我が夢の街…。

この公演は学生さんの発表の場として毎年開催されており、多くの学生さんが合唱を歌われます。ストーリーを展開していく上で、作品の中の合唱パートだけでは公演のメインとなり得ないほど少量の場合が多いですので、田中照通先生による特別な編曲によって、本来ならオーケストラのパートであるところに混声の合唱を埋め込むような形で、例えばアリアの中でも合唱が入り華を添えるというような感じになります。これが公演の最もな醍醐味であります。この公演でしか味わうことのできない特別な作風となるのです。学生さんの誠実な歌唱、本番の生き生きとした表情には胸を打たれました。

オーケストラの皆さんは県内各地からこの公演のためにお忙しい中お集まりくださった方々で、少ない練習回数で集中して一気に作品を仕上げていかれるあの様子に心惹かれ、またあの本番の安心感はそれぞれの方の演奏能力が高いからこそであり、また指揮者の先生の技術と熱意によるものです。あのような演奏の中で学生時代から舞台に立てる学生さんをうらやましく思います。

私が演じたアイゼンシュタインという役は、いわゆるスケベです。スケベ役は初めてでしたが、新鮮と言うよりは男の性の情けなさと言いますか、恥ずかしさが身に沁みるようでした。この物語自体公然のドッキリ企画なのですが、パーティーの席で仮面をかぶった自分の妻を「いい女だ」と口説く…しかもお決まりの自慢の時計を使って…妻とは知らずその女性に時計を褒められて「あ~!!愛のトキメキ!」なんて言っているんですから、も~情けないこと極まりない!

山口県では「第66回国民体育大会 おいでませ!山口国体」に続く「第11回全国障害者スポーツ大会 おいでませ!山口大会」が開催されており、昨日は大会の真っ最中で、当日の朝車が渋滞しないだろうかなど心配しておりました。最終練習が当日午前中早くから始まりますので前日は新山口駅の在来線側付近に泊ったのですが、夜コンビニに行った際美味しそうなラーメン屋を見つけて、少しお腹も空いていたのでふら~と入ってみました。ご夫婦で17年経営されているというそのラーメン屋はカウンターだけのこじんまりしたお店。「はい~熱いから気をつけてねぇ。」とご主人から直接受け取ったラーメンは(うんこれこれ!)という納得のとんこつラーメン。美味しかったです(名前をちゃんと見てなくてお伝えできないのが残念です!)。ラーメンを食べながら奥さんといろいろお話をして、情報通でいらっしゃるので次の日の交通についての心配は晴れましたし、お店のこと、息子さんが私と同い年でご結婚されたばかりですとか、明日は徳山の息子の家に行くことなど、とてもとても相応に見えないお若さの美人の奥さんから元気をいただきました。

昨年の公演は、会場周辺で西日本一の大きさといわれるバザーがあって一般道には出店が並び、すごい数の人で道路が一杯になっている状態での開催でしたが、今年はそれに比べると非常に落ち着いたいつも通りの街の様子で、多くのお客様にお越しいただきました。開演前にたまたまロビーを歩いていましたら、2年前のある公演で共演させていただいて以来お手紙や年賀状をくださる遠方の方がお越しになられていて、お話ができたのでとても嬉しかったです。

御来場くださった皆様、誠にありがとうございました。

2011/10/13

御来場ありがとうございました。

10日、地産地奏音楽会「ヤスベェと素敵な仲間達」が開催されました。

度肝を抜かれました。会場に到着したときにまず目に飛び込んできたのは、私の写真入り「藤田卓也」ノボリです!それが会場の周りや周辺の道路脇に何本も立ち並んでしました!これはすごかったです!

この公演を開催してくださったのは、「大平有限会社(http://www15.ocn.ne.jp/~mominoki/index.html) グループホーム&デイサービス もみの木」の代表取締役で歯学博士の 河村敬一郎 さんです。会社の敷地にある「小古柳井座」というホールは150名くらいが入れる箱型の空間で、ガラス壁は自然光を取り入れてもよし、また遮音遮光性のカーテンも設備されているのでカーテンを閉め切ればすっかり空間内の音の親密度は高まるようになっています。2005年に下関市滝部にあります「太陽館http://www2.city.shimonoseki.yamaguchi.jp/icity/browser?ActionCode=content&ContentID=1266219258240&SiteID=0&ParentGenre=1265966420083」で公演した際、すぐそばにある国道に面するホールの壁が全面ガラスだったため、車の行き来が目や耳に障ってっていけないと当たり前のようにカーテンを閉めていましたら、ピアニストの田上京子さんがその様子をご覧になって「車のことはあるんだけど、私はカーテンを開けて開放的で自然の時間経過を感じながらのコンサートもいいと思うな。」とおっしゃったので、ハッとしました。そのコンサートは19:00開演で、ちょうどお客様は外がまだ明るい中お越しになられ、そして館内で差し込む夕焼けを見ながら演奏と共に夜を迎えるというこの贅沢な自然の照明効果を、カーテンで遮断しようとしていたと思うとゾッとしました。国道を遮音しても太陽館のすぐ裏はJR山陰本線が走っていて定期的にガタンゴトン…もあります。それならば、そのような音もひっくるめてこの会場の特性を楽しんでいただいて、更には自然光も楽しんでいただくという方がベターに違いありません。そしてそれは結果としてまことに正解でした。それ以来自然光の入る空間では特別な都合がない限りそれを取り入れる形をとっています。この日も大変天気が良かったのでそうさせていただきました。

音響設備、照明設備、またこの公演のためにわざわざRolandのV-Piano(電子ピアノなのに打弦式ってあるんですね)とスピーカーを購入してくださいました。徹底されたおもてなしに感激しました。外にはノボリだけでなく大きなポスターも沢山貼られていて、お客様には「たまたま車で通りかかったらポスターが見えたので来た」という方もいらっしゃいました。写メを撮る時間的な余裕がなく画像でご紹介できないのが残念でずが、ノボリはお願いして1ついただけることになったのでまたご覧いただきましょう。

このおもてなしの息吹は、公演だけにでなくいたるところに注がれていました。控室は「もみの木」の中にあったので、お年寄りのお世話をされている従業員の方の様子も拝見することができたのですが形式的には絶対できない優しく吸い込まれそうな笑顔で、またお年寄りの表情もとても朗らかで、笑い声が絶えない施設内はふわ~っと明るいのです。それに、お忙しい中私の特別な要望などにも速やかに対応してくださったり、なんて気持ちの良いところなんだろうと思いました。

公演の休憩中には、お客様にお茶とお菓子が提供されました。建物の別の場所や、外の広場にテーブルや椅子を設置され、その準備もきっと大変だっただろうなぁと思うのです。

こちらの大平有限会社では毎年「もみの木祭り」というイベントを開催しておられます。その開催に向けてのお話を少しだけお聞きしただけでも胸にジンときました。その1つに「社長のきまぐれカレー」があります。このカレーはお祭りのときにふるまわれるもので1500食分が用意されます。制作には社長だけでなく奥様や従業員の方々も携わられ、市販のルーは使わず全て手作りです。それを「こだわり」と言わずに「気まぐれ」と言われるところがまたいいなと思います。大きな寸胴鍋を使って外で炊き、夜通しで鍋をかき回されるそうです。鍋の横にロッキンチェアーを用意され、携帯電話のバイブレーションを目覚ましに定期的に混ぜては休みバイブレーションに起こされては混ぜてという、そんなカレー絶対美味しいに決まっています!

熊本のラスカーラ・オペラ協会の芸術監督で常任指揮者でいらっしゃるスティファーノ・マストランジェロ先生が「オペラは”どのように”生きたかを見せることが重要です」と言っておられたのを思い出します。オペラは舞台用に原作の内容が継ぎ接ぎされたり、ストーリー自体大胆な展開になっていたりしますが、例えば「小学校に入学する」という話題は珍しいことではないけれどもそれぞれの家庭においては特別なことであるように、その特別な部分を見ていただくために顕微鏡で覗くような心情表現をする必要があります。その細かな表現の1つ1つが「”どのように”生きたか」ということに繋がっていきます。

この度の公演では、沢山の特別なものに出会わせていただきました。先日も「みつなかオペラ」において痛感いたしましたが、人の情熱って素晴らしいなって思います。それに触れるとき、いつも「生きる喜び」を感じ幸せな気持ちにさせていただけます。どのように生きるか…人生とは魅力的なものです。

そして、今回の特別と申しますとやはりヤスベェさんこと大谷泰彦さんのMCです!私も公演では素人ながら自分でMCをしなくてはならないことが多いので、ヤスベェさんのMCをお客様目線で楽しむ自分と、何か吸収したいという目線の自分がいましたが、ヤスベェさんのいらっしゃる世界が高尚過ぎて全く見えません。ただただすごいということを感じるくらいで、ほとんどはお客様目線で楽しんでしまいます。アナウンスとしての言葉の美しさ、進行の匠、その上にエンターテイメント性にほんとに華があってめちゃくちゃ楽しいです。またヤスベェさんのMCにはスピード感があってワクワクします。TPOによってスピード感はもちろんいろいろありますが、ワクワクするのはいつもです。ワクワクって大人になると結構貴重なことになりますね。打ち上げの時にヤスベェさんが「ジェットコースターなんてこの世になくてもいい。嫌い。」っておっしゃってましたが、そのお話を伺いながらジェットコースターのようなエンタ性があるヤスベェさんが「ジェットコースター嫌い」って言われてるのがおかしかったです。まさにそのお話をされている時も、お聞きしている我々はジェットコースターに乗って操られているように上往下往右往左往して笑ったり感心したり感動したりしているのですから(笑)。そしてこれがまた卓越したプロの証だなぁと思うのは、ヤスベェさんは学びたいことを「教えて」くださいます。こちらが「何か隠されてる」というストレスを感じることが全くありません。惜しげもなく経験を伝えてくださるので私にとってはものすごく頼りになる先生です。

この度は公演を盛り上げてくださったお客様にも心から感謝の気持ちで一杯です。ほとんどの方がスタンディングオベーションで、退場する私たちを見送ってくださって感激しました。河村社長や奥様、公演担当の西村さん、そしてヤスベェさんが、「藤田君たちのおかげ」と言ってくださいましたが、私は全く逆でそのような素晴らしい環境の舞台に立たせていただいてこちらこそおかげさまですと思いました。

地産地奏コンサートは今後定期的に開催されます。是非足をお運びくださいませ。きっと素敵なひと時が待っているはずです♪

御来場くださいました皆様、誠にありがとうございました。

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打ち上げは焼肉「とらじ」にて。美味しかったです!

2011/10/02

気持ちを理解してあげたい 菊川中学校

9月30日、菊川中学校に行ってまいりました。

この度はアルト歌手の小野朋子さんとデュオで公演をさせていただきました。学校公演はソロで伺う場合が多いのですが、デュオや大勢ですとまた演奏のバリエーションも増え面白いです。アルトの方とのデュオ公演は初めてですごく興味深かったです。舞台袖でお聴きしていてもその美声から広がる歌の世界に酔いしれました。

小野さんのプロフィール(http://www.geocities.jp/kitakaimusic/People/KasaharaTomoko.htmより・・・このプロフィールは2005年のもので、ご結婚されて小野さんになられました。)

アルト歌手。国立音楽大学声楽科、同大学院声楽専攻リート科卒業。在学中、同大学主催ソロコンサート・卒業演奏会、読売新人演奏会、同大学院主催新人演奏会、栃木県同調会コンサートなどに出演。現在、重唱・室内楽との共演をはじめ、広く音楽活動を行っている。荘智世恵、板倉容子、エルンスト・ヘフリガー、ザルツブルク・モーツァルテームにて白井光子、各氏に師事。


私は学校公演の時には特に、ありのままの自分で接することを心がけています。大人と中学生、ゲストと生徒、舞台上と舞台下、などそのような立場の違いをなるべく取り去る努力をして人間同士の心のやりとりをしたいと思っています。

大人になれば、社会的地位、組織、体裁やルールの中で分別して行動するのは当たり前のことになりますが、自由や個人のポリシーを主張できるところも増えます。子供の頃は強烈な自意識がベースにあって、共同生活をする上ではそれをまとめるために先生や学校の仕組みからある程度強制的に行動を制約されます。自分自身がそうであったように、思春期で心の在り方がとても繊細な中学生にとっては、いろいろ思うことがあるはずです。やりたくないことも教育の一環として全員で行動を共にしなくてはいけないことが多々あります。そのような中で感じている心の中でのいろいろなことと、今こそ素直にしっかり向き合って欲しいという思いがあります。

「やらされるから仕方なくやる」「みんながやるから仕方なくやる」というモチベーションで行動するのは、精神の鍛錬以外には無駄な時間のように思います。何か行動を起こす時やりたくないならばその気持ちとも向き合い、最終的には内側から湧き出る積極的にやりたいという気持ちで出発し、どのような仕上がりに持っていくのかということをつきつめながら結果に向かうということがとても重要です。なんとなくやっているとなんとなくやる癖がついてしまって後で厄介です。

自身の経験による確信です。

この度は生徒さんが音楽祭で歌われる曲を我々に披露してくれたのです。とても素敵な演奏で(いいなぁ♪よく歌っているなぁ。)と感じました。聴き終ったあと簡単な指導をということになっていましたので、気付くことをお伝えさせていただいた際、このモチベーションの持ち方について自分の体験談をもとにお話させていただきました。すると何人かの生徒さんの真剣な眼差しがグンとこちらを向きました。学校公演でそのようなときはいつも、心同士で通じ合えた気持ちがします。それぞれの生徒さんの目が向いた理由は分かりませんが、もしその時に自分の中の葛藤や違和感に気付いたり向き合えたとしたら大変嬉しいです。

そして公演が終わって車に乗り込んで、車の中から先生方にお別れのあいさつをするときまで、ずっとこちらを温かい表情で見てくれている生徒さんが数名いらっしゃいました。心の中でその子たちに精一杯エールの気持ちをとなえ、学校を後にしました。

菊川中学校の皆さん、お世話になりました。聴いてくれてありがとう!

すごい吸収力 吉田小学校

9月27日、下関市の吉田小学校に行ってまいりました。吉田小学校は明治6年に教覚寺を校舎にした歴史と伝統のある学校で白壁が眩しい素敵な学校でした。全校児童56名と小規模校。私の母校伊上小学校(現在は廃校)が、私が6年生当時76名の児童数だったので思い出が蘇るようでした。

そうですよね、トリノオリンピックからもう5年・・・。思えば私が日本で活動を始めた2006年にトリノオリンピックがあり、日本に唯一の金メダルをもたらした荒川静香選手の演技のBGMや、開会式のルチアーノ・パヴァロッティ氏による歌唱によって、歌劇「トゥーランドット」”誰も寝てはならぬ”が日本でも馴染み深い曲となったわけですが、今の小学1年生が1歳の時のことです。

「この曲を知ってる人、手を挙げてみてくれる?」

と言って手が挙がるのはもう高学年の子たちだけなんです。話の流れから私がイナバウアーをやることになって、・・・当然全くできないんですが、児童さんの中にダンスを習ってる子(アイちゃんありがとー!)がいて、本人はイナバウアーを知らないんですけれどあの体の形を綺麗に作ってくれました。採点に関係ないあのイナバウアーにこだわって演技に入れられた荒川選手の心意気に感動したのは私だけではないはずです。もう5年前ですかぁ。

この日は児童の皆さんと、発声法に取り組んでみました。驚いたのはその吸収力と集中力です。「これやってみよう」がすぐできてしまうんです。学びの目がキラキラとしていてこちらもワクワクしました。

吉田小学校の皆さん、楽しい時間をありがとうございました。

御来場ありがとうございました。

24日、第20回みつなかオペラ ドニゼッティ作曲:歌劇「ラ・ファヴォリータ」が開催されました。

稽古から本番まで「幸福感」を感じ続けた公演でした。3年前に演出家の井原広樹先生より「みつなかオペラ」のことを伺いました。「とても真面目で素晴らしいプロジェクト」であるということでした。そしてみつなかオペラに参加させていただくことが決まってからもいろいろな方面から「あそこは素晴らしいよ」という声がいくつも届いていました。この「素晴らしさ」を(初めてなので「素晴らしさの一部を」というべきでしょう)この度実感致しました。

期間中、感動する場面がとにかく多かったので、感動とは一体なんだろうと考えさせられました。1つだけ結論が出たのは、「このくらいで充分というレベルを超えて賢明で懸命により良く生きる姿を見た時」に私は特に感動しているようだということです。意外にこの結論が出せたことは私にとって大きなことで、過去を振り返ってこの結論に結び付けられる感動の場面が沢山ありました。そして、その感動に出会える場所に好んで身を置くようにしてきているなということも分かりました。

真剣で楽しくときにユーモラスな会話が飛び交う充実した稽古、随分な仕事量と思われますが何食わぬ顔でこなされる事務局の方、初参加の私に配慮してくださった「馴染む会」と称する食事会、少ないスペースを工夫し裏で黙々と仕事をこなされるスタッフの方々の横顔や背中、技術の高いコレペティの先生方のピアノ伴奏やアドヴァイス、どんなに時間がなかろうと丁寧に出され伝えられたダメだし、小さなシワ1つにも徹底的にこだわる衣装さんの鋭い眼差し、舞台上下(かみしも)の袖で反対側の袖の仲間に向かって(頑張ろうね~)とガッツポーズで気合を入れ合う合唱団の方々、お忙しい中プライベートでも食事や観光に連れて行ってくださったキャストの方々、無駄と思う時間が一切なくまたスピーディーな井原先生の立ち稽古の進行の仕方、なかなかうまくハメることのできなかった部分の音楽が一致できた時の指揮の牧村先生の笑顔、誰よりも間近で見れたキャストの皆さんの名演、字数が制限される中物語に入り込めるよう配慮された素敵な字幕、我々が情熱をかけた舞台に温かいどころか熱い拍手と声援で労ってくださったお客様・・・

捉え方によれば、これらは公演において「当たり前」の出来事といえるかもしれませんが、この度のみつなかオペラの公演では沢山の場面で特別に思え、また「感動」したのです。

みつなかオペラは本当に素晴らしいプロジェクトです。

お越しくださった皆様、誠にありがとうございました。

2011/09/05

御来場ありがとうございました。

昨日、第112回 山口県立豊浦高等学校 同窓会総会  が開催されました。

同窓会総会に歌手として参加させていただくのは2度目になります。前回は第107回、77期の方々の幹事の年でした。その時は77期でいらっしゃる佐々部清映画監督の作品を中心とした構成になっており、私は映画内で挿入曲を担当されておられたピアニストの 加羽沢美濃 さんのピアノでトゥーランドットの「誰も寝てはならぬ」を歌わせていただきました。

この度第112回は82期の方々の幹事の年で、また我々96期はサブ幹事の担当年でした。82期には、作曲家の 和田薫 さん、米米クラブのサックス奏者 織田浩司 さん、がいらっしゃって現役の後輩やOB・OGの吹奏楽を中心としたエンターテイメントの構成になりました。私はその中で107回でも歌った「誰も寝てはならぬ」そして「上を向いて歩こう」「校歌」の3曲を吹奏楽の伴奏で歌わせていただきました。

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1000人規模である伝統の同窓会は非常に迫力があります。

校歌を歌う場面では、誠に僭越ながら1番をア・カペラで独唱させていただき、その後吹奏楽と共にもう一度1番から会場の皆さんで歌うと、ここはセリエAのサッカー試合会場かと思えるほどの声の波が舞台に押し寄せました。豊高魂感じました!

この日の総会では、98期の後輩になるバリトンの 水谷明仁 くんも国歌斉唱の大役を任されており朗々と歌い上げました。彼とは普段から演奏会で一緒になることがありますが、頼もしい豊高後輩として舞台を眺めたのは初めてで(あぁ彼もこの校風から巣立った男なのだな)と感慨深いものがありました。

そして、やっぱり嬉しかったのは沢山の同級生に会えたことです。高校以来の再会も多く感無量でした。今の私があるのは、音楽を勉強し始めた当初から同級生達の励ましがあったからこそです。野球部の仲間にも会え、甲子園を夢見た青春時代に気持ちが戻りました。吹奏楽で甲子園の試合で使われる曲も演奏されてたので「あれは甲子園で聴く予定だったよな。」なんて言いながら(笑)。

シーモールパレスで幹事サブ幹事の執行部のメンバーで反省会を終え、居酒屋「とり万 (下関市中之町3-10  TEL:083-232-1619) 」に行きました。とり万の店長は99期の豊高生。私と入れ違いで入学した学年になります。我々が来る前から始まっていたこちらでの会は主に吹奏楽のOB・OGメンバーによってもう随分雰囲気が温まっていて、先輩方からは幅広い経験や深いいお話、後輩たちとは、共学の豊高の雰囲気やこれからの未来など、いろいろなお話ができました。

お店を出る間際にサイン色紙を書くことになり、大変恐縮でしたが、織田浩司さん、和田薫さんと一緒に私のサインも載せることになってしまいました。音楽による御縁、同窓という御縁に感謝です。

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これからも豊高魂を胸に精進しようと思います。

御来場くださいました同窓生の皆様、誠にありがとうございました。15年後、我々が幹事となります年も何卒よろしくお願い申し上げます。

2011/08/30

御来場ありがとうございました。(津和野3終)

11:00オープンの「artigiano http://artigianooo.blogspot.com/←ブログです。」に到着しました。まだお客さんはいらっしゃらない様子。

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これは食事し終わってお店を出た後です。出る頃にはもうお客さんが一杯!!酒蔵を改装してお店にされたということで、奥の扉に人が立ってらっしゃるあそこがお店の入口です。いかにもお店構えという感じでないところがまた穴場感覚で楽しいです。

実は、お店の入口の前に「本日はご予約のお客様のみとなっております」という看板があったのでダメだろうなと思いつつ、予約がオープン後すぐではないことを期待しつつ、中に入って

「すみません、1人なんですが予約をしていなくて…」

というと、

「お1人様ならカウンターでよろしければどうぞ!」

と若いシェフのご主人。

ラッキーだっ!

お店にはご主人が1人そして客は自分1人だったのでなんとなくお話をしながら、パスタランチを注文。本日のパスタが3種類あって「しらすのフレッシュトマトソース」にしました。それがこちら↓

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この他このパスタランチにはパン、サラダ、飲み物がセットです。いかがでしょう、この具の量!そして手打ちパスタです!すごく美味しいんですよ。パンも美味しかった!途中で奥様も来られてお2人と結構な時間お話しできました。職人気質のご主人と、料理と歌の共通点のようなお話もして大変興味深かったです。とても素敵な若いご夫婦がとてもフレンドリーに接してくださったので居心地良かったです。お話の中で、地元出身のお2人がこの津和野の教会で結婚式を挙げられたとお聞きし、またその教会が畳敷きというので、行ってみたくなりました。

話にも花が咲き、もう少しいたいな(カウンターでお店の人と会話をするなんて私はほぼありません)と思いましたがお客さんが増えてきたので、一見さんの自分はご迷惑にならないようお店を後にしました。artigiano大満足!!

家に帰ってやる作業もあったので、もっといろいろ散策したい気持ちを抑えて「教会を最後に」と向かいました。

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津和野のまちに一際異彩を放つこの津和野カトリック教会は、ドイツ人のヴェケレー氏によって建築されたものだそうで、作りも色合いも優しくかわいらしい感じです。そして、

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やはり畳!これはただ置かれているだけではないのです。

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このように備え付けてあるのです。珍しい教会ですね。このような畳の教会って沢山あるのでしょうか??ステンドグラスもまことにきれいでした。

教会を出ると「鯉のエサ50円」が目につきました。早速購入し、街中を流れている水路の鯉にエサをあげました。鯉でかっ!!

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一番手前にいる黒い鯉が1mくらいあります。エサをあげてると遠くの鯉も猛スピードでやってきてすんごいことになります。大きいので集まると迫力ありますし、シュボッ!シュボッ!とエサを水際ですする音もかなり大きいのです。鯉の良いところは、エサを求めて競っても争わないところですね。我先にとエサの麩に飛びついても、他の鯉を攻撃はしません。おでこ辺りに落ちた麩は近くてもバックも急回転もできないので食べれず悔しい思いをするでしょうが、それを目前で別の鯉がかっさらっても「コラー!」とならず優雅にやり過ごしています。諦めと引き際の美学そして平和に生きぬく鯉なりのルールを感じます。

空を見上げると、見事に青とワタのキャンバス。朝の清々しさから少し汗ばむような気温になってきたところで、津和野を後にしました。

津和野めちゃくちゃ好きになってしまいました。

松茸の収穫の頃、また来てみようと思います。今度は安野光雅美術館を中心にじっくり津和野を味わいたいと思います。

こんなに素敵な体験ができたのも、アンサンブル・エクラのメンバーでフルート奏者の寺戸恵さんが公演に招いてくださったからです。本当に心から感謝しています。

公演後演奏者全員で撮った写真です。

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御来場くださいました皆様、誠にありがとうございました。

2011/08/29

御来場ありがとうございました。(津和野2)

気分良くまたのらりくらり歩いていますと、「artigiano http://r.tabelog.com/shimane/A3204/A320402/32002820/」というイタリアンのお店がありました。ランチ11:00~。現在時刻10:20。ちょっとお茶でもしてようかなと、またのんびり喫茶店を探します。その途中「ギャラリーアマツhttp://www.tsuwano.ne.jp/kanko/modules/gmap/index.php?lid=67」や歴史ある酒蔵にも寄って、たどり着いたのが喫茶店「紅葉KUREHA」です。

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この喫茶店、結論から申し上げますと、最高でした。いろいろ素敵なんですが、喫茶店で他の人の話を盗み聞きして泣いたのは初めてです。お店に入ると、こじんまりした店内のカウンターに1人80歳くらいと思われる(もし違ってたらすみません!)小柄のお客さんが座って新聞を読んでいらっしゃいました。私は入ってそのお客さんの背中辺りになる2人掛けのテーブル席に座り、すぐカウンターの中におられる爽やかな初老のマスターに「アイスコーヒーをください」と頼みました。「はい、アイスコーヒーですね。すぐお持ちします。」とマスターはおっしゃって、水とおしぼりを持ってきてくださいました。竹風軒といい(ホテルもそうでした)、入るお店全て人の感じがいいのです。こちらが気持がよくなるほどに。この紅葉でもそうで、マスターは「すぐにお持ちしますので少々お待ちくださいませねぇ。」と笑顔でカウンターの中に戻って行かれました。

そこからです。マスターとこのお客さんの漫才が始まったのは。

「やっぱり佑ちゃんは最高やね。」

というお客さんの言葉から始まりました。するとマスターが、

「さぁ師匠のうんちくが始まるどぉ!」

と師匠と言いながらかなり投げやりな合いの手です。その2つの会話でこのお客さんは常連さんで、マスターとは長い仲だなということが分かりました。

師匠:「バッタバッタ三振取って0点に抑えるピッチャーは素晴らしいけど、私はそんなの好きじゃない。佑ちゃんはハラハラドキドキ楽しませてくれる。それが真のプロ選手。さすがは我が栄光の日本ハム。」

マスター:「はいはい、始まった始まった師匠のうんちくがぁ!どんどんゆうてくれ。気の済むまでゆうてちょうだい。」

こうして前日のプロ野球結果についてあぁでもないこうでもないと話された後、話題は入場料のシステムへと変わっていきました。

師匠:「情報通のあなたなら知っとるかもしれんが、今入場料はどのくらい?」

マスター:「師匠どのくらいってそりゃ内野と外野で値段が違うよ。」

師匠:「なんで?」←この80歳くらいの師匠のなんで?のタイミングと言い方が可笑しくて。

マスター:「なんで?って近くで見れるのと選手が米粒になるのじゃ、値段が一緒じゃおかしいやろうがね。」

師匠:「そうやねぇ。それでいくら?」

マスターが説明しプロ野球の入場料のシステムがだいたい分かった師匠。するとマスターが、

マスター:「・・・高校野球はもっと安いよ。私がいた頃で内野が700円だったかな?」

師匠:「内野が700円だったら外野はいくらになるんかね?」

マスター:「外野は無料いね。」

師匠:「なんで?」

マスター:「なんでもくそも、そういうシステムなんじゃから。もう何十年も前から高野連がそういう風に決めとるの。無料にしてもね、全国各地から来てんやから、ホテルは一杯、お土産は売れる、でプロ野球より儲かるんやから。」

師匠:「私はね、経営者を長いことしてるが、そんなシステム許されるんかね?外野だってゴミが出たり掃除するのは大変なんよ。」

マスター:「師匠がね、今許さんでもこのシステムは変わりゃせん。もうずっとそのシステムでやってきとるんやから。」

師匠:「でもそのシステムを私は今の今まで知らんやったから言わんかっただけよ。」

マスター:「そりゃ師匠が知らんだけやーね。師匠が無知なそ。」

師匠:「それは無知とは言わんね。通知がないだけ。」

マスター:「通知って、なんで津和野の田舎のいち爺さんにわざわざ高野連が通知せんにゃいけんのかね。そんなもんは朝日新聞に開催要項が載るんやからみんな知っとる。」

師匠:「うちは朝日をとっとらん。」

マスター:「いや、とっとらんでも毎日にも何でも出る。」

師匠:「私は生まれてこのかた山陰中央新報ひと筋です。」

マスター:「そりゃ知らんけど笑。まあ地方新聞には載らんかもね。」

師匠:「ほらね。」

マスター:「いや、ほらねやないよ。師匠が無知なだけなんやし。」

師匠:「それは無知とは言わん・・・と思うよ。」

マスター:「いーや無知。」

師匠:「そうだね。」

絶対に私のうろ覚えではあの面白さは伝えられないのですが、熟練の漫才でしかも80歳の師匠の声が高く軽くポップなのと、50代のマスターのだみ声が、すごく面白いのです。まるで「いとしこいし」の漫才です。年齢差があるのもいいのと、お互いが認め合って馬鹿にし合ってという感じが絶妙です。コーヒーを飲むスピードを緩めつつ、漫才にどんどん聞き入っていきました。

マスター:「・・・私が野球をやりよる頃は竹バットでしたいね。」

師匠:「あり合わせの?」

マスター:「あり合わせのってなんかね師匠。竹バットって言っても竹刀じゃないんじゃけ。」

師匠:「なんで?」

マスター:「なんでって、師匠竹刀で高校生が試合をしよるところを見たことあるかね?」

師匠:「ない。」

マスター:「あるわけないわーね。」

師匠:「・・・しかし、あの試合と試合の間の15分くらいでよくお客さんが入れ替わると思うね。私は裏で警備員が随分ひどいことをしよるんだと思う。」←これには爆笑しました。

マスター:「師匠、それはね、ここだけの話にしとき。よそで言うたらいかんよ。」

師匠:「なんで?」

マスター:「警備員がひどいことしよるんじゃなくて、上手に誘導しよるのいね。」

師匠:「そうなんかねぇ。ところで外野が無料なら、外野から入って内野に移ればいいね。」

マスター:「それはできんのよ。ゲートが違うんやから。」

師匠:「そんなもんあったかなぁ。テレビを見とってもそんな高いゲートは見えんよ。低いゲートなら乗り越えれそうなものだけど。」←師匠はゲート(出入口)をスタンドを仕切るフェンスと勘違いされてる様子。

マスター:「そんなこと誰もせんから大丈夫師匠。」

師匠:「警備員の目を盗めんからかな。」

マスター:「警備員関係ないの。」

師匠:「高校野球のシステムにはいずれメスを入れんといけんと思っとる。」

マスター:「こんな師匠がメスを入れてくれんでもええ。師匠が気付くことくらい高野連のお偉いさん方が何年もかけていくらでも気付いてくれとる。」

師匠:「じゃあ食べ物でも沢山買い込んで、トイレにでも隠れてたら次の日も見れるかな(ご自身でも言いながら照れて笑われる)。」

マスター:「もうええ師匠(笑)!」

まだまだ面白漫才は続いていましたが私はartigianoに向かうためにお店を出ました。紅葉のアイスコーヒーは、

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氷もコーヒー。ゆっくり飲んでも薄まりません。薄まる前提で最初が濃いということもありません。この気の利いた1杯がまたたまりません。とても気分いいです。メニューやお店の壁にはマスターの奥様が描かれた思われる素敵な絵が一杯あって、お店への愛情、奥様への愛情を感じました(奥様じゃなかったらすみません笑)。

津和野は近いうちに必ず観光でもう一度行く予定ですが、紅葉に行った時師匠がいらっしゃったらいいなぁと思っています。

続く。

御来場ありがとうございました。(津和野1)

27日、第9回エクラ アンサンブル コンサート~響き合う木と音~ が開催されました。

まず、申し上げたいのは 津和野 はいいところですねぇ。初めて伺いましたが訪れただけでノスタルジックででもどこか新しいといいますか新鮮な感動が湧き上がるような独特の雰囲気がありました。

近くを通ったことは数十回とありますが、9号線にそびえ立つ大きな鳥居が津和野の町に通じるその入口だったとは。その鳥居を横切るときはいつも夜中なので、真っ暗な森の中を走っていてカーブを曲がると突然ライトアップされた真っ赤で大きな鳥居が現れるのでビックリしていました。それがこちらです。これは町から上がってきたところで、9号線からは裏側になります。

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会場の安野光雅美術館(なんとプラネタリウムがあります!http://www.town.tsuwano.lg.jp/anbi/anbi.html)のロビーに100名近くのお客様にお集まりいただきました。フルート、オーボエ、ファゴット、チェンバロ、ピアノ、の優しい響きがロビーに溶け込むように広がりました。控室が2階にあり、吹き抜けロビーの天井近くの窓から演奏が聞こえます。(ここは案外特等席かも)思うほどまとまった音色が聴けるので鑑賞者としても楽しめました。私は木管楽器のアンサンブルの中で歌ったのは初めてだったのでとても貴重な経験でした。河野先生ご夫妻をはじめプレイヤーの皆さんのお人柄がとても心地よく、本番だけでなく練習も打ち上げもほんとに楽しかったです。

当日本番前、別に取ってあった練習会場に到着するとすぐに、前日の松江の夜本番を終えて朝8時に出発して遠路遥々やってこられたエクラサンサンブルの皆さんも到着されました。「こんにちは!」と挨拶をしていく中で、今回の演奏メンバーではないけど知っているお顔が車から降りてこられて「覚えてる?」とおっしゃいました。もちろん!!島根大学の先輩です。今回はお手伝いのためにお越しくださってたのです。変わらずお綺麗でした。このサプライズは嬉しかったです(先輩は全くサプライズのつもりでお越しになられてないのですが笑)。

練習中、ファゴットの片寄伸也さんがカザルス作曲の「鳥の歌http://www.youtube.com/watch?v=nFnNdyEKvt4」のリハーサルをされている時、美術館近くの津和野駅に止まっていたSLの汽笛が「ふぁぉぅん」と鳴ったときには鳥肌が立ちました。

打ち上げは、営業時間外にもかかわらず受け入れてくださったイタリアンの「ポンム・スフレhttp://www.tsuwano.ne.jp/pomme/」さん。イタリア人じゃないかと思うようなお顔立ちのシェフ赤松さんは、ワインを頼むとスペインのワイン「エクラ」を出してくださるなんて洒落てます。他のメニュー全種類食べてみたくなるようにそれぞれ美味しかったです。

打ち上げが終わり「お疲れ様でした~!」で皆さんとお別れした後、”酔い醒ましに”コンビニまで散歩しビールを買って帰り部屋でもう一杯(笑)。暗い中足下でかなりの大きさの白い物体がゴソッと動いたので怯みました。その正体のアヒルです。

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次の日、ホテルを出て少し歩いてみることにしました。清々しい空気、風情ありまた活気ある街並み、観光客の方の多さ、島根県とはいえ県境のわりと近くなんですが随分遠くに旅に来たような開放感がありました。

ぼんやり歩いていると、源氏巻きを手作りできるというお店(竹風軒http://fish.miracle.ne.jp/tikufu/tikufu/hanbai/hon.htm・・・手作り工房はお店のお隣です。)がありました。ぴったんこカンカンという番組で米倉涼子さんと安住アナウンサーが来られてて源氏巻きを作られたという写真が壁に貼られていました。これは楽しいしお土産(話も)にもなると思って作ってみることにしました。工程は単純ですがお店の方のようになかなかうまくできないものです。でも、出来たての源氏巻きの美味しさに驚愕です。出来たてがいいですね。周りがまずサクサクとして熱くてそして生地のしっとりした歯触りの後に甘いこし餡です。もみじまんじゅうを一回オーブンで焼くとまた違った食感になるのと同じく、源氏巻きも買った後一回焼いたらいいかもと思いました。作りながら店のご主人とのお話がまた楽しかったです。ロケの時のお話もお聞きできました。

そして本当の驚きはここからです。店のご主人がお手本用に作られた源氏巻きは試食させてくださいました。そして出来上がった源氏巻きになんと写真がつきます。ご主人が店の奥の方にあるデジカメを触られてるなと思ったらパチリと撮られ、それは作っている間に現像され、感じのいい台紙に挟まれてまるでお見合い写真のような仕上がりでいただきました。その2点で230円!!そしてお支払いは隣の本店で。そこでなんとちゃんとした製品をもう1本プレゼント。そしてさらに帰りの車で食べるおやつ用の”沢山の源氏巻きの両端の袋詰め”までいただいて、お値段据え置きの230円!!ありえません。気前の良さ半端ないです。思わず別の商品を買うと、すごく感謝されてお店を出まして、なんでしょうこの気持ちの良さ。このお客様を大事にされている真心を感じる接客。

続く。

2011/08/22

御来場ありがとうございました。

8月18日(木)19日(金)熊本にて、ラスカーラ・オペラ協会 歌劇「椿姫」が開催されました。

震災後の混乱状況を考慮して4月から8月へ延期となりましたこの公演です、思い入れも非常に強かったです。このような規模の大きな公演は、延期の決断は大変勇気のいることだと思います。ラスカーラ・オペラ協会の代表でバス歌手でいらっしゃる 岩本貴文さん より、震災後メールが届きました。「今は日本がよりよい状況になっていくように行動し見守りましょう。」という趣旨の内容に感銘を受けました。メールの内容全てに同感でした。そして岩本さんは、すぐさまチャリティーコンサートを立ち上げお客様からの義援金を被災地にお届けになりました。きっとこの延期によって事務関係は非常に混乱されたとお察しするのですが、どんなときも笑顔で乗り切られるピアニストであり事務局の 白石由子さん のお人柄は本当に素晴らしいと思います。

4ヶ月延期になったことでより長く準備の時間もできまして、1人の役者としていかにしてよりよい公演に高めるかじっくり考えることもできました。1度公演前に概ね気持ちのピークを迎え、延期となってそこからもう一度作り上げるという経験はこの度が初めてで大変勉強になりました。

私はラスカーラ・オペラ協会の公演に参加させていただくのはこれで3回目になります。毎回素晴らしいソリストの皆さんや、合唱そしてオーケストラの皆さん、またはスタッフの皆さんから、感動をいただきながら素晴らしい公演を経験させていただいているので感謝の気持ちでいっぱいです。

合唱パートを歌われる皆さんには、誠に勝手ながらとても信頼感をもっております。情熱をもって取り組んでおられる姿は本当にいつも感動致しますし、稽古後などに「良かった」と言ってくださるこのひと言にどれだけ希望を与えられることでしょう。またオーケストラの皆さんとはいつも公演直前にお会いし稽古の合間もそんなにお話できる場面もないのですが、誠に勝手ながらとても信頼感をもっております。それは音楽の進行中に感じることで、指揮の指示と共にしっかり自分の歌を聴いて(あるいはそれ以上の感覚で)演奏してくださっているということを舞台上からヒシヒシと感じるのです。何より音が好きです。

この度はダブルキャストで、私は2日目の19日公演に参加致しましたが、初日の ヴィオレッタ役 佐々木典子さん、アルフレード役 井ノ上了史さん、ジェルモン役 岩本貴文さん のステージは本当に見事で稽古段階から食い入るように見学させていただきました。また両日フローラ役の 小林由佳さん からは、舞台上はもちろんのこと稽古中や舞台裏、プライベートの時間(同じホテルに宿泊していてお会いする機会が多かったので)でも、吸い込まれそうに魅力的な歌手・役者魂、人間力を学びました。

この「椿姫」の主役ヴィオレッタは数あるオペラの主役の中でも難易度の非常に高い役です。それを見事に演じられた 東 園さん は、ご自身の役に集中するだけでも大変なはずですのに、相手役である私のことをすごく気遣ってくださって稽古場まで送り迎えをしてくださったり、オフの日には食事に誘ってくださったり、なんて優しく強い方なんだろうと思いました。そのような気遣いは私にだけではなく周り全ての方にされるので器の大きな方なのです。この度東さんと共演させていただけたことを本当に嬉しく思います。アンニーナ役の 宮本恵理さんはご自身の役だけでなく、稽古のときに欠けている役を勉強されその穴を埋めておられました。ソプラノでありながら時にはメゾソプラノのフローラ役、またはテノールのアルフレード役までやってくださったそうです。アルフレードをされた時というのは自分も稽古にいない時なのでそれを拝見することはできなかったのですが、大変演技派の宮本さんのアルフレードを是非見てみたかったなと思います。親子でありながら作品中ほとんど心を交わすことのない父親ジェルモン役の 草村健司さん との楽屋と舞台の心の間隔のギャップといったらありません。とても穏やかな方なのですが、舞台となると父の顔、威厳の表情で私は怒られっぱなしです。草村さんが是非と打ち上げに持ってきてくださったワインがも~最高ですぐに酔いが回ってしまいました。 

常任指揮者でいらっしゃる スティファーノ・マストランジェロ先生 からは常々多くのことを学ばせていただいております。先生は、常に新鮮で新しい勉強の種を与えてくださり、公演に向けてだけではなく、歌手としての未来に著しく影響を与えるお言葉をくださいます。この度も非常に興味深いお言葉をいただきました。これらは私にとっての宝です。おっしゃる言葉のほとんどが格言として心に残ります。

素敵な思い出の一杯詰まった今回の公演です。本当に幸せな時間でした。

また知人の少ない熊本において、チケット販売に御協力してくださった皆様、本当にありがとうございました。心より感謝申し上げます。

そして、ご来場くださいましたお客様、誠にありがとうございました。

ラスカーラ・オペラ協会では今後も年に数度の公演がございます。情熱の結晶を是非生でご覧くださいませ。本当に素晴らしい団体です。

2011/08/06

御来場ありがとうございました。

7月31日に、芸術文化振興基金補助事業 親子で楽しむオペラ「ヘンゼルとグレーテル」が開催されました。

夏休みに子供たちが伝統文化に触れることのできる楽しいオペラ公演を、という山陽小野田市文化会館の廣田由美館長さんのお声でがけで立ち上がったこの企画は、大変盛況のうちに終了致しました。沢山の子供たちの笑顔が(公演後ロビーに出たとき魔女を見て泣いてしまったお子さんもおられましたが・・・笑)印象的な公演となりました。舞台上の動きに素直にリアクションしてくれる純粋さをとても嬉しく感じましたし、あらためて作品の偉大さを感じました。国も時代も違う子供たちを、作品の世界に引き込んでしまうなんて・・・。

山陽小野田市文化会館において自主的にオペラ公演を立ち上げられたのは初めてのことということもあり、歴史的な瞬間に居合わせた思いで誇りに思います。オペラの舞台初参加の山陽小野田市少年少女合唱団の皆さんも、素晴らしい歌唱と演技で感動しました。あの舞台度胸は是非見習いたいです。眠りの精の土田菜緒さん、暁の精の森本夢香さん、ドレスがよく似合ってて綺麗でしたし、歌唱も演技も短期間でよく仕上げてくださいました。お父さん役の水谷明仁さんもいつもながら素晴らしかったですし、お母さん役の坂井里衣さんも「魔女の仲間」という設定で難しい役柄でしたがお見事でした。そして何より、あの動きの多い出ずっぱりのヘンゼルとグレーテル、ヘンゼル役の中川忍さん、グレーテル役の小林良子さんは、4月の立ち上げから非常に短期間ではありましたがチャーミングな兄妹に作り上げ観客の皆さんを魅了されました。またこのお2人は非常に理解がお早くて「1を伝えて10ができる」ところが、拝見していて非常に楽しいところでした。また疲労度を考慮すれば2人以上でやるのが妥当かなと思えるこの大作をお1人で演奏された伊藤加恵さん。疲労もさることながら、本来ならオーケストラのそれぞれの楽器が音色を語るところを、1つの楽器で場面場面を色づけしてくださってすごいと思いました(月並みな言い方で申し訳ないのですが)。

また、ご協力いただいたスタッフの皆様には心より感謝申し上げます。私は全曲を演出するというのは初めての経験でしたが、沢山の方のご協力のおかげで作品が形になりましたことに大変感激しております。本当にありがとうございました。

結構なお問い合わせがありました「ところどころにあったあのナレーションは誰の声?」ですが、実は私です。夜更けに静かになったところで、こそこそ家で録音しました。よく聞くと虫の声が入っているのですが、実際のナレーションの時には森の音をかぶせていましたので全く馴染んでいてウケました。うちの近所の虫もまさか自分の鳴き声が舞台で流されているなんて思ってもみないでしょう(笑)。子供の耳はすごいなと思ったのは、お知り合いの親子の方で、子供さんだけが「あれは藤田君」と分かって「まさかぁ」とご両親がなっておられる例が多かったことです。

そしてもう一つ多かった「呪文を教えて」ですが、「ホークスポークスボーヌスヨークスマールスロークスホークスポークス」です。この魔女が言ってたやつですね↓↓↓メイク担当の芝美保さんが完成させてくださったこの魔女、私は気に入っています。メイクってすごいですね~。

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ご来場くださった皆様、誠にありがとうございました。そして、ちょうどお客さんがお越しになるタイミングでのあのゲリラ通り雨・・・!雨男なものですみません(笑)!

2011/07/25

御来場ありがとうございました。

昨日、吉松音楽教室ピアノ発表会が開催されました。

夏休み真っ只中、ギンギンに晴れているとくれば、当然うわぁ~となるような暑さを想像してしまいますが、昨日は本当に爽やかな潮風が若松を舞っていて、外を歩いても汗をかかないくらいでした。

旧古河鉱業若松ビルは外観も内装も本当に雰囲気がいいです。事務所には大きな金庫があり、そこが現在は従業員の方の控室のようになっています。金庫の扉はそのままで、重た~い観音開きの扉を開け、恐る恐るその扉をまた閉めて(指を挟むと相当痛そうです!)、中で着替えさせていただきました。

ホールのピアノの音が、事務所の中まで聴こえてきます。皆さんとても素敵な演奏で優雅な気持ちになりました。

教室の先生で、ピアニストの吉松理恵さんとは、今年11月27日に「ミュージック&カルチャー プレリュード (福岡県北九州市八幡西区森下町23-1)」において再び共演させていただけます。これは震災以降毎月開催されている連続のチャリティーコンサートの1回です。お席が100席程度しかございませんので、お早めにご予約いただけましたら幸いです。

お問い合せ
093-622-0139 (ミュージック&カルチャー プレリュード)

詳細はまたこちらのブログでもご紹介致します。

御来場いただきました皆様、誠にありがとうございました。発表会に参加した生徒さん、そして吉松先生、お疲れ様でした!

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2011/07/10

文洋中学校公演

7月5日に文洋中学校で公演致しました。

この日は天気もよく暑かったので生徒の皆さん本当に辛抱して聴いてくれてどうもありがとう!!

この日は、自分の経験を通して「音楽活動はこの世に必要なのか」また「夢は特別な人だけがもつものではない」ということなどをお話させていただきました。

3月11日の震災以降、それらはこれまで以上に自分自身の心に問いかけていることでもあります。

音楽が人間に与える力は、私には分かりません。感じ方は千差万別ですので明らさまに「こんな効果があるんですよ」とは言えません。しかし、自分が音楽にどれだけ助けられてきたか、成長させられているか、新たなセンス(クラシックでそれを言うのは矛盾していますが)で世の中を見れるようになっているか、ということは与えられれば何時間でもしゃべっていられます(笑)。

「音楽に国境はない」

とよく言われますね。それは本当だと私も思います。

少し見方を変えると、我々は国境のあるシステムの中に生きているということができます。生まれてすぐ国境を理解できる人はいません。それは世の中のシステムとして学んでいくことなのです。

世の中のシステムというのは人間には本来ないはずの「うろこ」のようなものです。それにより、非常に機能的になり、身を守ってもくれます。

文洋中学校の生徒さんには「先生、生徒、グループ、などの立場の中で人は仮面をかぶって生きている」とお伝えしました。仮面とはあまりいい言い方ではありませんが、多かれ少なかれ環境の中の立場を演じて生きなければいけません。

そのような「うろこ」が、幾重にも身についてしまいますと、いつの日か”本当の自分(月並みな言い方ですみません。言葉でうまく説明できませんが。)”を見失ってしまうこともあります。そのような時は、自分自身に嘘をつかなければいけないことが多過ぎます。「嘘」というのは大げさなのかもしれません。そのようなことは「当たり前」のこととしてやり過ごすべきなのかもしれません。しかし意識していなければ、本来うろこの中身が大事なはずが、うろこ自身を守ろうと必死になっていることに気付かず、いつの間にか気付いたらうろこで貼り固められられて身動きがとれないということにもなりかねません。

私にとって音楽は、いかなる精神状態においてでも、もっと根底に流れている人間にとって大切ではなかろうかということを教えてくれます。何百年も受け継がれてきていて今もって感動できる芸術作品などは特に心の奥の扉を開いてくれます。これはすごい文明だと思います。2000年前などの人たちにはなかった音楽の宝物は今いろんな形で我々の心に届くのです。

自分自身の音楽活動は、舞台上で自分自身が100%素直で正直でいれることの喜びがある以上、私にとってかけがえのないものであります。

舞台上で自分自身に嘘をつかないといけなくなったら歌手をやめます。

文洋中学校の皆様、どうもありがとうございました!

2011/06/25

山口県合唱団 学校巡回公演

昨日24日、山口県合唱団の学校巡回公演のゲストとして、萩市の椿西小学校と山口市の小郡南小学校に伺いました。

まず、暑~い体育館で最後までお付き合いして下さった小学生のみんな、また先生方、誠にありがとうございます。そして、1時間を超える公演を午前午後、時間びっしり歌い劇をし踊られる合唱団の皆様(当然汗びっしょり)、本当にお疲れ様でございました。

私も個人的に学校公演に行かせていただいておりますが、1人では絶対にハーモニーの魅力を伝えることができません。いつお聴きしても(ハーモニーっていいなぁ)と思います。そもそも私が音楽を勉強しようと思ったのは、ハーモニーの魅力がきっかけです。音楽でハーモニーと言えば和音のことを主に指しますが、私が感じた魅力は大きい意味での”調和”です。

文化祭に向け、普段はふざけたことばかり言い合っている仲間4人とア・カペラの出し物をすることになり、練習を始めましたがなかなかうまくいきません。それもそのはず、ピアノで出した音程がそのまま声に出来ないような者もいる、伴奏のないア・カペラには致命的とも思える状態から始まったものですから(笑)。それでも、伝統ある豊浦高校の文化祭「豊高祭」の名に恥じぬよう、4人でなんとかなんとか努力しました。普段なかなか見せない仲間のマジな顔を見て、(俺も頑張らんと!!)と思ったものです。よく響く学校のトイレで日の暮れかけた薄暗い夕方に、初めて4人の声がハーモニーになった時、全身に電気が走ったような喜びを感じました。あの衝撃が今でも忘れられないのです。それとは比べ物にならないほど美しい山口県合唱団の合唱をお聴きするといつもあの喜びを思い出します。

御来場くださいました保護者の皆様、誠にありがとうございました。

御来場ありがとうございました。

6月23日、平成23年度下関母のつどい大会が開催されました。

このつどいは、青少年を取り巻くよりよい社会について考え意見交換し「いきいき」とした輝きのある地域活動の展開へつなげていこうという、趣旨のもとに毎年開催されております。

ルービックキューブは6面のうち1面だけがそろっても完成したことにはなりません。他の5面をそろわせるにはそろった1面も崩さなければなりませんが、それを崩すのは非常に勇気のいることですし、その1面の完成にとらわれると真の完成への行き先を見失うこともあります。またルービックキューブの面がさらに多く、面の大きさも見方によってまちまちで、色合いも微妙で…となってきますと、ある人にはそろったように見えても別の人には違ったように見えるなど、非常に難解です。

我々はこのルービックキューブのような社会のしくみの中にいます。ですが是非諦めずに、真の完成を目指して生きていきたいものです。長く言われていることではございますが、この大震災を期に浮き彫りになった様々なシステム上の問題点をみても分かるように、現代はそのしくみの転換が必要な時代になっています。普通に生きていても、隣が黄色になったり赤になったり青になったり…ずっと隣だった同色が遠く離れてしまったり…底になったりてっぺんになったり…縦に横に回転したり…そのめまぐるしさには、今後もその都度順応していく必要があります。

私自身、このめまぐるしさの中においても、見失いがちな心のよりどころをなるべく忘れないようにしたいと常々思っています。私たち人類は、古来から非常に大切にしてきた「心」という無形の存在がございます。この度のつどいは「心はずっと繋がっている」というテーマで公演をさせていただきました。音楽はそれを意識させてくれる重要な文化だと思います。

公演では客席の皆様と一緒に歌う場面を設けておりましたが、歌声が会場一杯に広がるほど歌ってくださってとても嬉しかったです。

ご来場いただきました皆様誠にありがとうございました。

2011/06/20

東京豊浦会

6月10日に我が母校である豊浦高等学校の東京同窓会にゲスト出演致しました。

昨年に続き歌わせていただきました。やはり母校のあの独特の雰囲気は故郷という感じが致します。今年は81期の先輩方が幹事でいらっしゃいましたが、81期の野球部は甲子園に出場しておられ、当時の思い出をお話しいただく時間もございました。歌った後その流れで私も舞台に再び上がり、野球部出身ということでその輪の中に入ってお話をさせていただいたのはさすがに大変恐縮でした。甲子園に出場できたかできなかったかは高校球児だった者にとって雲泥の差です。同窓会にいらっしゃったある方が「同窓会に来ると必ず甲子園の話で朝まで飲む」とおっしゃってました。私たちも仲間と集まった時には当時の思い出を語り合いますが、悔しい思い出話です。もう1度人生のどこかに戻ってよいと許されたら、迷わずあの負けた夏の試合の前日に戻ります。

1つ大きな因縁を知りました。

私たち96期の野球部は準々決勝で岩国高校に敗れました。また2007年に豊浦高校が決勝に進出して敗れ甲子園出場を逃した時の対戦相手が岩国高校でした。

81期の先輩方は、なんと岩国高校を敗っての甲子園出場だったのです。(そうだったのか!!)と思いました。岩国高校にとって我々豊浦高校との戦いはすでに雪辱戦だったわけです。

それを知った時、81期の先輩方がより輝いてみえるような思いでした。そして我々の時にもしそれを知っていたら、戦いへの意識がまた1つ違っていたかもしれないなぁと思いました。岩国高校は甲子園に出場したいという気持ち以上のものを胸に我々と戦っていたと思います。そういう意味ではすでに気持ちの上で我々は負けていたのかもしれません。…な~んて(笑)、後悔先に立たずなお話です。負けは負けです。

今年は9月4日、下関での同窓会総会にも出演することが決まっております。是非同窓生の皆様、豊浦魂を満タンチャージしにお越しくださいませ。

東京豊浦会において、先輩後輩同級生の皆様大変お世話になりました。

2011/06/18

御来場ありがとうございました。

6月7日~9日、ぱしふぃっくびいなす 初夏の屋久島クルーズ が開催されました。この度は ぱしふぃっくびいなす に乗船致しました。リピーターの方が多いとお聞きしていましたが、そのお気持ちは非常によく分かります。

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360度の水平線は心が洗われます。

初日の夜のメインショーでは、宮崎希世子さんが歌劇「蝶々夫人」の ある晴れた日に を歌われました。この曲はアメリカ人海軍士官の亭主を待つ地上の若妻の歌ですが、逆に船の上海の上でこの曲を聴くというのは非常に興味深かったです。待つというより、自分から向かって行ってるかのようですね。

屋久島に停泊しお客様は1日島の中で過ごされました。我々演者はこの日完全オフをいただいておりましたので、ソプラノ歌手の宮崎希世子さん、ピアニストの岩佐靖子さんと、島をいろいろ回ってみました。

あいにくの雨でしたが、噂によると「屋久島は1週間のうち10日雨が降る」と言われていまして(笑)、あるお店で島の方にそれをお聞きすると当たり前のように大笑いされてました。

紀元杉を見に行く予定でしたが、道のりで通行止めが出ていたので(屋久島では観光客の皆様の危険回避のため気象庁の大雨警報が出ているときは必ず通行止めになるそうです。)、行けるところに行こうということにしました。レンタカー返却の残り時間1時間となったところで、樹齢3000年の弥生杉に向かいました。駐車場に着き、観光案内の方に聞くと「登り下り30分かかる」ということでした。この山の上の駐車場に到着するまで約30分、ちょうど1時間。降りしきる雨の登山、普通に登り下りして30分なので、急いで滑ってこけたりというリスクも考えて3人でちょっと迷いましたが、屋久島で歴史ある杉を見なければ後悔するだろうと勢いで登り始めました。登り始めて1分で既に少し後悔(笑)。すごい急こう配の階段で、足には一気に乳酸たまり動かなくなりました。「こ~れは明日筋肉痛だね。」と言いながらゼーハーゼーハー登り、弥生杉を見ることができました。3人でなんとか頑張ったおかげで5分の節約、25分で登り下りできました。
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弥生杉です。ひっそりとたたずんでいますがものすごい迫力を感じました。

屋久島の不思議…

筋肉痛が0です。それどころかなんだか体が軽い!どうしてでしょう、本当に不思議です!

最終日には、帰りの ぱしふぃっくびいなす でお客様と唱歌などを一緒に歌いました。それが午前中で、14:00には博多港に戻ってきました。あっという間です。

御乗船のお客様、またメインショー・歌声広場にお越しの皆様、誠にありがとうございました。

2011/06/01

御来場ありがとうございました。

本日は、山口県合唱団の学校巡回公演のゲストとして周南市の翔北中学校に行ってまいりました。

この4年間、おおよその巡回公演に参加させていただいているのですが、私が個人的に伺った学校も全て含めて、全校生徒の1番少ない学校でした。3学年で(1年生の入学が今年度なかったので2,3年生です。)、8名。

小規模校と言われた私の母校、伊上小学校(昨年度で廃校になりました…)でも私の学年だけで18名いました。私が6年生の時全校児童が76名で、全員の顔と名前が分かってひと家族のようなものでした。

翔北中学校の生徒さんを見ていると、自分の子供の頃を思い出しノスタルジックな気持ちになりました。同級生たちは元気にしているかなぁ。あの当時沢山笑って泣いて怒って…いろいろな思い出が蘇ります。

公演前に生徒さん達と給食を食べました。
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生徒さんが8名です。当然大人だらけ(笑)!!

給食中、初めて会ったのに私の隣と前に座っていた3年生の女子は親しく話してくれて優しいなぁと思いました(牛乳パックのたたみ方も教えてくれました)。全校で8名なら部活はどうなっているのだろうと思って聞いたら「テニス部と文化部の2つ」だそうです。私の近くの女子2人は文化部でした。テニスコートが2つありましたが…貸し切りかな。文化部はボランティアで学校周りの清掃も行っているそうです。1ケタの人数での清掃は大変だろうと思うのですが、どこも非常にきれいで、よく手入れされていました。献立の名前は何だったんでしょう。「豆腐と大根などの煮物」みたいなの、「いろいろ野菜とてんぷらのきんぴら」みたいなの、「ごはん」「牛乳」「ビワ」でした。アルミのお椀がなーつかしーっ!

巡回公演の名物として県合唱団の皆さんは、その学校の校歌を混声四部合唱で歌われます。公演後そのお礼にと、全校生徒8名(その内1名がピアノを奏でる)で校歌を歌ってくれました。すごく感動しました。
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更にその後、もう一度合唱団の皆さんと一緒に(ここは私も!)全員で校歌を1番だけ歌いました。



翔北中学校の皆さん、感動をありがとう。



本日は保護者の方や外部の方も多くいらっしゃいました。

お越しくださった皆様、誠にありがとうございます。

2011/05/29

御来場ありがとうございました。

昨日、川棚コルトーホールにおいて 東日本大震災支援チャリティ・クラシックコンサート が開催されました。

コルトーホールは開館以来初めて演奏させていただきました。クラシックコンサートホールとしての音響的にはこれから改善の余地がございますが、円形で広過ぎないホールの空間の一体感は素晴らしく、自然が見渡せる一面のガラス壁もとても素敵です。またホールの近くには「お多福」や「たかせ」など山口名物「瓦そば」を召し上がれるお食事処、また川棚グランドホテルの温泉、レストラン、宿泊など、ゆっくりと川棚を楽しんでいただける場所です。

今日はNHKの「鶴瓶の家族に乾杯」という番組があり、過去番組で行った際お会いした方と、震災後再会するというテーマで、宮城県石巻市に 鶴瓶 さんと さだまさし さんが行かれてました。基本的に撮りっぱなしのこの番組は、ニュースや特別番組のようにカメラ向けの演出や、編集で必要であったり特徴的な場面だけを放送するという感じでなく、比較的ゆったりと 鶴瓶 さんと町の人たちのやり取りを放送するため自然な、会話の間合いや、言葉にならない声、ふと見える表情、が伝わって参ります。

その”再会”のお1人に、川縁にお住まいで7mも陥没した地面に家の一部が浮いている状態の40代くらいの男性がいらっしゃいました。建物自体は残っていますが、津波の影響で水没したため家の中のものはほとんどなくなっていました。過去の放送でここと同じ場所で、にこやかに「田舎なので出会いとかないですよ。夜のクラブ活動は盛んにやってますけどね。」と冗談を言ってらっしゃるシーンが流れました。その時に今の状況を想像できる訳もなく、あまにりに変わり過ぎてしまった全ての状況に、居た堪れない気持ちでした。鶴瓶さんに再開されたその男性が、「鶴瓶さんに会って元気になった。…また頑張ります。今はそれだけです…。」と言葉を詰まらせて涙を堪えられている様子に、感情移入するのですが、一体自分がこの方々の悲しみのどれだけを想像できているのだろうか、その数%にも満たないのだろう…と情けない思いです。

川棚でのコンサートは、入場料があったにも関わらず、それとは別の義援金箱は寄付金で一杯になっていました。

お客様のお気持ちに心から感謝致します。

お越しくださった皆様、お足下の悪い中お越しくださり誠にありがとうございました。

2011/05/22

御来場ありがとうございました。

本日、山口サビエル記念聖堂において パイプオルガン・メディテーション が開催されました。私は近くまで行くことは多くあっても、この聖堂に入ったことがなかったのでとても楽しみに伺いました。白を基調としたモダンな造りで入口のすぐ上にはパイプオルガンがございます。

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パイプオルガンの音は背面から降り注いできます。大きな教会ではございませんので、その荘厳な響きは大変迫力がありました。寺岡恵美さんの演奏はとても素敵でした。

私たちは祭壇の方で演奏致しました。神聖な場所ですので開演の2時間前、(演奏させていただきます)という祈りを込めて祭壇の方に向かい時間をかけて黙祷致しました。

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本日は写真を撮ってくださった方がすぐに送ってくださいましたので、珍しく演奏中の写真を載せることができます。

本日のお客様に宮城県仙台市の方がいらっしゃいました。コンサートが終わり、ご丁寧にお言葉をかけてくださり、

「震災の時にはアメリカにいて、実家が山口なもので帰国後ここにいたのです。明日初めて仙台に帰ります。帰る前に今日の演奏をお聴きできて良かったです。ありがとうございました。」

と言ってくださいました。ゆっくりと品のある落ち着いた口調と、その方の”強い”笑顔が印象的でした。今日の演奏会には特別な思いでお越しになられたはずです。お名前もお聞きできませんでしたが、この場を借りて私の方こそお礼を申し上げます。そのようなお言葉をかけてくださりありがとうございました。

車で家の近くまで帰ってくると、また新たな自然の「色」に呼び止められるような気持ちで、車を止めしばし眺めていました。

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御来場いただきました皆様、誠にありがとうございました。

2011/05/17

御来場ありがとうございました。

5月14日(土)、クラシックコンサート IN 欧州館 Vol.1が開催されました。個人的に「お客さんとしても参加したかった」と思うほど素晴らしい会場でした。

北九州市小倉北区赤坂海岸にございます「(株)欧州館」では、2階でヨーロッパの調度品などを販売しておられ、3階にはワインセラー(P.J.ワインセラーでコレット井筒屋でもお店を出していらっしゃいます。小倉北区熊本町はミュージアムにもなっていて、国内最大級のワインセラーです。)、またガラス工芸やシャンデリアの展示販売、そしてコンサートや食事ができる空間がございます。一面のガラス壁の向こうには1日に700隻の貿易船や客船などが行き交う海峡が望め、その先には下関市彦島が見えます。

彦島が見えるものですから、この度はMCで盛り上げてくださった森岡謙一先生が(9月10日にP.J.ワインセラー熊本町にて同じシリーズのVol.2ではお歌いになります。こちらはお客さんとして行こうかなぁ。)、「今日はわざわざ海外からお越しになられました。あちらに見えます下関から藤田さん。」とご紹介してくださると会場には笑いの華が咲きます。天気の良かったこの日は、昼間からもう最高のロケーションでした。日が紅く傾き、沈み、夜の夜景もまた素晴らしいのです。見晴らしのいい3階でこの自然の時間経過を感じながら、たまに船の汽笛を聞き、美味しい食事をし、各国の美味しいワインを飲み、これはいいです。

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(午後4時くらいの会場。リハーサルと設営中です。)

12月10日(土)には、再びこの欧州館にてこのシリーズのVol.3が開催されます。冬の欧州館はどのような景色を見せてくれるのでしょう。非常に楽しみです。

お越しくださった皆様、誠にありがとうございました。

2011/05/01

御来場ありがとうございました。

昨日、東北関東大震災 チャリティークラシックコンサート が開催されました。

会場に向かいながら、車の中でCDの音楽を流そうとしたとき、切り替えを間違ってMDが流れました。先日12日の下関でのチャリティーコンサートの録音でしたのでそのまま聴いてみますと、実に驚きました。2週間と少し経った今、同じ録音のはずですのに全く別のものに聴こえてきたのです。録音が別のものになったのではありません。自分自身の心がその時とは異なるためにそのように聴こえたのでしょう。

今までこのようなことは1度もありませんでした。録音を聴けばその時のことが蘇ります。確かにMDを聴いてその時の様子は蘇りましたが、決定的にいつもと違ったのは、今聴いている自分自身が第3者として聴いているということでした。

最近私は自分の話声が特別大きいなと思います。これは震災後のまた新たな感覚です。つい最近まで、なぜかお話をする時声が出ませんでした。出ないといいますか、自分がこのくらいで出していると思っている声より、実際に出ている声が異常に小さいのです。ですから普通の声で話そうと思うと、随分頑張って声を出さないといけません。今はちょっとその逆の傾向です。

震災後の自分がどうなって、そして今がどういう状況にあるのかよく分かりません。しかし、なんとなく感じるのは、今は気持ちが将来に向かって前向きに「動いている」ということです。そして、自分がどういう風に今を生きるべきかという方針を見つけているということです。

昨日のチャリティーコンサートには、先日の下関公演とは全く異なる気持ちで到達しました。

日本全国で様々な前向きな取り組みがどんどん始まっています。困難も沢山ありますが、できる人ができることをできる立場でしていく、それに尽きます。

私の知る限りでも、

沢山の義援の品を積み上げ、熊本ナンバーの原付バイクで走っていらっしゃる方もおられます。

今だからこそと被災地のディズニーランドでお互い元気をだそうとされる方もいらっしゃいます。

職場の電気を半分消す取り組みをされている会社もございます。

被災地に行かれて演奏をなさった方もいらっしゃいます。

被災者の方の受け入れに民間第1号になられた方もいらっしゃいます。

もちろん支援の大部分は政府の方針によるところでございますが、このような「できる」個人的な支援の積み重ねも、きっと集まって大きなものになると信じます。

昨日のチャリティーコンサートでは、お越しいただいた皆様のおかげで多くの義援金が集まりました。心より感謝申し上げます。誠にありがとうございました。

2011/04/23

御来場ありがとうございました。

アースデイ関門 2011 = 共存 = が開催されております。

本日の出演となっておりました私は、まず、お越しくださった方に

「ごめんなさい!!!」

と申し上げます。なんでしょうね、このスーパー雨男の確実性。野外でのステージ。昨日の夜天気予報をくまなく調べ、「23日の午後は降水確率は非常に低い。どんどん回復に向かう」と自信を持っておりました。朝起きた時、路面が濡れておらず、0時から6時までが90%でしたので、その割にはいいぞ、と思っていたのです。これから回復していくなら万歳、と思っていたのです。

確かに、午前中からずっと雨は降っていませんでした。いいぞ、と思っていました。会場に到着して、風は強かったですが雨は降っていないので、いいぞ、と思っていました。

私の出番になりました。

雨が降り始めました。

あまりのピンポイント降雨すごいです。

私の出番が終わります、晴れます、すごいです。

今日はアースデーのイベントです。これも地球の恵みです…と言わせてくださいませね。

本日お越しくださった皆様、本当にありがとうございました。

2011/04/22

御来場ありがとうございました。

吉見地区保健推進委員会20周年記念総会 が昨日開催されました。

「歌うよろこび 心・技・体のハーモニー」という素敵なタイトルをつけてくださり、公演では歌と、そのタイトルにまつわるお話をさせていただきました。

私がこの度の公演中最も新鮮に感じましたのは、金子みすゞ作詞 中田喜直作曲の「たいりょう」を歌うときのナレーションの中で「地引網漁を実際にしたことがあるという方」に手を挙げていただいたとき、その人数が非常に多かったことです。正確な人数を数えておりませんでしたが、ざっと30名くらいはいらっしゃいました。「たいりょう」はいろいろなところで歌わせていただいておりますが、この質問をしてそんなに手が挙がることはありません。普段は1人か数名です。さすが素晴らしい玄界灘の漁場と隣り合わせの吉見だなぁと感じました。

地引網漁の経験は私にはありません。楽しそうでやってみたいです。私も幼い頃から海は遊び場でしたので、例えば夏に素潜りでサザエやアワビをとって浜で焼いて食べていた時のことを思うと、素潜りは個人プレーですが、地引網漁はチームプレーです。豊漁だった時の浜の賑わい喜びを想像します。でもそんな中で金子みすゞさんの目線は海の中…。エコ時代の現代にとっても必要な目線ですね。

「たいりょう」 金子みすゞ 詩
朝焼け小焼けだ大漁だ
大葉イワシの大漁だ
浜は祭りのようだけど
海の中では何万のいわしの弔いするだろう

御来場くださった皆様、誠にありがとうございました。

2011/04/15

御来場ありがとうございました。

2011年4月12日(月) 東北太平洋沖地震チャリティーコンサート 私たちにできることの1つ ~祈りを込めて~ が開催されました。

現在関係者で、チケット入場料(振込による入金のものなど)の集計手続きに全力を挙げております。公演中に、確実な見込みを含めた集計済みの金額として「2,524,000円」とお伝え致しましたが、それ以上の金額になりますことは確実です。正式な金額は、このブログにおいても公表致します。ご出演の皆様にもお伝え致しますのでそれぞれのブログにも載せていただけるかもしれません。また許可が得られれば新聞、フリーペーパーなどでも公表する予定です。

4月13日にやっと、この度のチャリティコンサートの寄付先となっている日本赤十字社による、第1次義援金の送金が行われました。多県に渡る複合的な災害のため分配の要領を決めることが容易ではなく、一刻も早く送られなければならないこの災害の規模に反比例して、1ヶ月以上の時間が経ってしまいました。しかし、送金が始まったことにひとまず安堵しております。大切な大切な皆様の思いの込められたお金は、依然として厳しい環境にある被災地へと届けられます。

3月12日の夜、テレビを見て震災の様子をちゃんと知りました。その日はショックで寝れませんでした。13日の明け方5時くらいにふっと(チャリティーコンサートをしよう)という気持ちが芽生えました。それから4月12日のチャリティーコンサートが終わるまで、一心不乱に公演に向けて没頭しました。それは悲しみに気持ちが集中しないようにするためでもありました。公演の最後に寄付金の金額をお知らせするためにマイクを取りました。その時予期せず3月13日からずっとふたをしてきた悲しみの気持ちが溢れてきてしまい、言葉を詰まらせてしまいました。本当に申し訳ありません。公演を終え、普段のような達成感や充実感というものが全くないということを自覚しています。このあまりに大き過ぎる大災害の支援に1歩だけ踏み出した気持ちです。


この場で今一度感謝の気持ちをお伝えさせてください。


公演会場にお越しくださったお客様

会場で寄付金を預けてくださったお客様

公演に行けないけどとチケットを買ってくださった方

公演に行けないけどと寄付金を託してくださった方

この公演に賛同してくださりわざわざ沖縄から来てくださった方

チケット販売にご協力くださった方
NPO法人芸術文化若い芽を育てる会の方

広報面でご協力を賜りました、
朝日新聞社 様
毎日新聞社 様
山口新聞社 様
読売新聞社 様
中国新聞社 様
日本経済新聞社 様
産経新聞社 様
カモンFM 様
FMアクア 様
サンデー下関 様
リフレッシュ 様

公演を取材してくださった、
NHK下関支局 様

<主催>
財団法人 下関市文化振興財団 様
下関市文化連合会 様

<共催>
下関市 市民文化課 様

<協賛>
三和印刷 様
下関市十字堂楽器店 様
下関市商業開発 様

<会場スタッフ>
下関市民会館ボランティアの会 様

<出演者>
■調律ご協力
小鍛冶剣様

■舞台
<合唱>
能野則之様(指揮)
春山沙織様(ピアノ)
下関少年少女合唱隊様(合唱)

(ソプラノⅠ)
松村恵衣子様
森本愛理様
松尾知美様
中野明裕美様
福田桃子様
松下安輝様
藤井茜梨様
大貫亜美様
能野彩音様
大下華香様
栢茜様
茶屋道初音様
植田夏帆様
谷村和奏様
久保田麻愉様
清水小百合様
山本萌愛様
田中千紘様

(ソプラノⅡ)
寺井雅子様
千葉真樹様
松本弥恵様
福田千夏様
千葉有紀様
三好彩夏様
山田由美香様
山本彩華様
三砂緋奈子様
石川美里様
澄田祐華様
野久保奈知様
清水万尋様
田中ルイ様
平田晴郁様
中井茜音様
玉野詩音玲様
大下波音様
四之宮恵子様

(メゾ・ソプラノ)
堺麻衣子様
三浦亜由美様
赤堀礼弥様
國賀萌那様
佐野言基様
大西阿希子様
大村成美様
島田梨奈様
岡藤なつ海様
堀智美様
川崎幸様
四之宮貴広様
岡崎佑衣子様
土居夏緒様
増元彩乃様
池辺楓様
四之宮宣子様
多田知世様

(アルト)
安達由紀子様
庭木里佳様
宮本彩史様
若松茜様
白沢美希様
清水愛華様
林田彩音様
佐野有基様
日高夢奈様
千住悠紀様
舞弓怜士様
山中暁様
清水三晶様
江村桃伽様
河野倖子様
原田優里菜様
川崎遥様
岡崎安佑子様
羽場歩美様

<金管アンサンブル>
藤田隆行様(トランペット)
勝原慧様(トランペット) 
村田真一様(ホルン)
中村亮様(トロンボーン) 
松井友介様(チューバ)

<ギター>
中野義久様

<声楽>
五十嵐美紀子様(ソプラノ)
渡辺典子様(ソプラノ)
澄川孝子様(ソプラノ)
宮崎希世子様(ソプラノ)
水谷明仁様(バリトン)
國元隆生様(バリトン)
三好五郎様(バリトン)

<フルートと弦のアンサンブル>
村田絢子様(フルート) 
松田まさ子様(ヴァイオリン)
高橋直子様(ヴィオラ) 
佐田亮二様(チェロ)

<ピアノ>
磯部俊哉様
岩佐靖子様
岡村奈央子様
原田瞳様

■開演前ロビー演奏、並びに舞台最終曲のアンサンブル
<弦楽四重奏>
山口尚子様(ヴァイオリン)
藤村由梨様(ヴァイオリン)
濱野妙子様(ヴィオラ)
藤野みどり様(チェロ)

<ピアノ>
藤井亜希子様



本当にありがとうございました。

被災地の復旧復興ができる限りの早さで前に向かって行けますように。

私はこれから個人的に支援を続けていきます。

2011/04/04

御来場ありがとうございました。

4月3日、みすゞ少年少女合唱団 第5回演奏会 が開催されました。

昨日の稽古後、円陣で気持ちを高めあった合唱団。今日は非常に気持ちのこもった演奏、舞台になりました。それを象徴しているなと思ったのは、打ち上げでの子ども達の高揚の仕方です。やりきったという清々しさがありました。みんなよく頑張りました!

私は毎年、数週間前になると数度稽古にお邪魔して、気になることを言わせていただいてます。子ども達が自発的に作っている頑張り部分に少しでも手を加えるのは申し訳ない気持ちです。しかしそれでも私が必要と感じて伝えることの多くは、尊敬するヨーロッパや日本の演出家、歌手、指揮者、コレペティートア、舞台美術制作の方、照明スタッフの方、音響スタッフの方、などのご経験や知恵によるものですので、小学生からそれらを舞台に取り入れることができる子ども達がちょっぴりうらやましいなぁとも思います。子ども達に伝えるときに、それらの方々が稽古中に誰かに、または私自身に、情熱に満ちた目で語られている姿が目に浮かぶのです。それは紛れもなくプロフェッショナルの言葉です。自分自身が子ども達の舞台を通して(ここはこうした方がいいな)と浮かんだとき、同時に(これはあの公演の時にこういう状況でおっしゃったことだな)とその経験を私に宿してくださった方が浮かんだら、心から感謝する思いになります。

打ち上げで高揚した子ども達は、「リストランテ・アンジェラ」で御馳走をたらふく食べた後、外に出て「助け鬼」という遊びを始めました。一種の鬼ごっこです。…私も参加して頑張りましたが一瞬にして捕まりました。

お越しいただきました皆様、誠にありがとうございました。

2011/02/17

2011年2月11日、12日 ぽっかぽかコンサート

久々の島根県松江市でのコンサートでした。

松江市は私の第3の故郷といえるまちです。9日の公演を山口市で終えたそのままの足で、9号線をひた走りました。17時過ぎに出発し、到着したのは23時半。大学時代から 松江ー油谷 間を行くときには、(よし行くぞ)と気合を入れて、途中でどこで休憩をとろうとか、眠気が少しでもきたらコーヒーを飲もうとか、もちろん安全に気をつけながら、やっと到着した頃にはヘトヘトという感じでしたが、逆にこの度は8日、9日と公演がありましたので、その勢いといいますか、アドレナリンが漲っているといいますか、気付いたらもう松江に到着していたという感じでした。

山陰地方は年末年始記録的な大雪に見舞われました。山は真っ白。しかし街中には雪はほとんどありませんでした。それでも除雪した際に山積みされたのであろう雪の山がまだ至る所にありました。それはなかなか融けないのです。

11日は午前午後と2回公演でした。この日は概ね「ぽっかぽかコンサート」に相応しい陽気が降り注いでいました。このぽっかぽかコンサートは、通常クラシックのコンサートでは他のお客様のご迷惑を考慮してお断りいただくことの多い、幼児とそのご両親のためのコンサートです。ですので、子供さんがヤンヤワイワイなっても、皆さんそのつもりでいらっしゃいますし、我々もそんな雰囲気の中で楽しく演奏するという、気軽に音楽空間なのです。

大人でもそれほど興味がなければオペラなどを生で聴く機会はありません。当然5才未満の子供たちにとっては初めての子も多かったと思います。なんとも言えない不思議なものを見る目でポカーンとなっている子供たちの顔がこちらを向いていると、なんでしょう歌手としての血が騒ぐのでしょうか、伝えたいという気持ちがグンと高まります。面白いもので、その「伝えよう」という意識が高まっていないと、子供たちは興味を失います。逆に伝えることに一生懸命になると、子供たちも一生懸命見てくれます。

これは感覚的には実家で学んでいたものでした。甥っ子達が家に遊びに来ている時に、「たーくやーくーんなんかうたってー!」と言って私が歌うとき、中途半端なことをするとすぐさま興味を失って「自分たちが歌ってくれって言ったんじゃんかー!」ってことになります。ところが、真剣に歌うと、それは分かるのでしょう、最後まで目を離さずに聴いてくれて、歌い終わると「ねーたくやくんもーいっかいうたってー!」となり、今度はエンドレスに歌わされます(笑)。その甥っ子達の長男くんは、先日地元のお祭りか何かで「あかんたれ(http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%81%82%E3%81%8B%E3%82%93%E3%81%9F%E3%82%8C)」のテーマソングを歌ったそうです。その話を聞いて笑いました。6才の男の子の歌にしては渋過ぎます。

子供って本当にカワイイですね。

翌日12日はすさまじい嵐吹雪で、朝起きてカーテンを開けた瞬間(やっべー!)と思いました。小さなお子さんをようよう抱え駐車場からダッシュしてこられる親子さん方の姿が浮かびました。ところがそんな悪天候にもかかわらず想像以上のお客様にお越しいただき、出演者一同大変嬉しかったです。

公演の目玉ともいえるものは、紙芝居でオペラ「トゥーランドット」を鑑賞しようというものです。作家さんが描かれたトゥーランドットのいくつかのシーンに、BGMを乗せ、劇団の方が感情豊かにまた子供たちに伝わりやすい話し方で進められ、「誰も寝てはならぬ」のところで私が登場しアリアを歌うというシステムです。これを企画して構成したのはこのコンサートの主催者でもある周藤美紀子さん。周藤さんは大学時代の同級生です。今2人目のお子さんがお腹に8ヶ月、という状況の中でほんとよくやられたなぁと関心します。ピアニストである彼女は当日大きなお腹で演奏しました。トゥーランドットは結構残酷なお話ですのでそれを子供たちにやんわり伝えるために「殺す・死ぬ」などの表現が「痛い目にあわす・痛い目にあう」という表現に変えられたりするところなどに心がホッコリしました。このような企画は大変時間のかかる作業になりますし、それを大変そうな顔を微塵も見せずにやってのける周藤さんは素晴らしいです。(ぽっかぽかわおんhttp://genki365.net/gnkm01/mypage/mypage_group_info.php?gid=G0000342←周藤さん主催の演奏グループ)

公演には大学時代切磋琢磨した同級生や先輩、後輩、またはアパートのお隣さんも、お子さんを連れてこらえれていて、なんだかプチ同窓会のようでもありました。

御来場くださった皆様誠にありがとうございました。


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公演後メンバーと。

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打ち上げで。中華料理…最高でした(松江市/桃山閣)

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コンサートに来てくれた同級生と。お子さんか~わい~っ。

実は翌日13日は広島でのオペラ「ラ・ボエーム」の稽古(http://takuya-tenor-fujita.blog.ocn.ne.jp/blog/2011/02/201136_8d47.html)があり、中国山脈を越えました。チェーンが売り切れで、お隣の出雲市の端でやっとのこと見つけいざ雪山へ。ものすごく、ヒヤヒヤものでした。

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御来場ありがとうございました。最終③

ショパンの立ち稽古が始まるまでの期間、この公演の指揮者でいらっしゃる平野満先生との音楽稽古の日々は大変充実していました。平野先生のご指導は、例えば山で言うところの山岳案内人のスペシャリストのようでもあります。先生が笑顔で「さぁ行きましょう!」と先陣を切って前を歩いてくださると、どんな山でも登れるような気持ち、登ってみようという勇気が湧いてきます。それも、一緒に山に登っている人たちの荷物全て、または隣のチームの荷物をも持って、「さぁ行きましょう!」と笑顔で言えるようなスタミナ、筋の通った精神力の強さ、優しさを感じます。音楽家として人間として心から尊敬できる方です。公演までの間に、平野先生から沢山の心に沁みるお言葉をいただきました。それらはこれからの人生においていつも胸に刻んでおきたいと思います。先生の指揮からは「渾身のエネルギーの放出」を感じました。その様々な熱のエネルギーは演じているこちらにビシビシ伝わってまいり、それは信頼感や安心感につながって、舞台上での大きな支えとなりました。平野先生は、大変お忙しい中であの膨大な量の字幕用日本語対訳も作成されました。

1月11日、いよいよ岩田達宗先生の立ち稽古が始まりました。私は本番までの稽古に参加するためにこの日から広島に連泊しました。ホテル→稽古→ホテルの日々は、オペラ公演においては決して珍しくはありませんが、この度は本番まで日にちがなかったので、14時~21時の稽古が土日を除いて毎日予定されていました。このように本番に向かってある程度の期間毎日集中して稽古ができるというのは私にとって理想的です。多くの演奏家にとってそうではないかと思います。岩田先生とご一緒させていただくのは、昨年の「カルメル会修道女の対話http://takuya-tenor-fujita.blog.ocn.ne.jp/blog/2010/07/post_d9d3.html」に続いてこれで2度目になります。岩田先生の稽古は本当に、「生きる心地の素晴らしさ」を感じます。前回もそうでした。言い方は変ですが(もちろん悪い意味は微塵もないです)もうほんとに「いちいち感動」してしまうのです。魂が喜んでいる感じと申しますか、「今という時間」がとても貴重に感じられ、それは同時に、今の自分、今までの自分を肯定できるということであり、こんな幸せなことはありません。

稽古中は岩田先生が、舞台上の我々と一緒にそれぞれのキャラクターの中に入り込んで観察してくださっているということを感じます。演じている最中、演者は指揮者を視野のどこかに入れておかなければなりません。指揮者の体からはテンポや音量だけでなく細かなニュアンスの指示も出ています。全てにおいてそれを反映できるわけではありませんが(もしくは自分が未熟なために)、用意していたものと異なるその場で生まれるニュアンスというものもとても大事で、それが生の魅力でもあります。新しい発見も多いです。岩田先生とご一緒させていただくときには稽古中、視野になるべく岩田先生も入るように努力しています。それは先生が見られながら沢山の指示を出しておられるからです。先生から「僕も指示を出しているから見ていてください」と言われたことはありません。ですので意図的ではないのかもしれません。しかし、言葉では何十分も費やさなければならないであろうそれらのニュアンスをリアルタイムでお伝えくださっています。

お2人の先生方のご指導のもと、出演者全員がこの作品をより良いものに高めるために一丸となって邁進致しました。この大作を2つの腕、10本の指で見事に支えてくださった素晴らしきピアニスト、秦正子さん(1、2幕担当)と上杉智穂さん(3、4幕担当)。ポプリ形式(様々なハーブを混ぜ合わせ室内香にするポプリに由来し、楽曲を繋ぎ合わせて1つの作品に仕上げるやり方)でショパンの曲が繋ぎ合わされているこの作品は、原曲とは調も違うものも多く(調が異なると全ての指使いが変わってしまいます。それまでに弾き慣れた指使いで弾けないのでもはや新しい曲です!)、目まぐるしく作品は入れ替わり、またオペラですのでピアノ曲のように弾くわけにもいかないという中で、練習ではお2人とも担当でない幕も全て弾いてくださり、本番も本当に見事に演奏してくださり心から敬意を感じます。

共演者の中で呼吸を合わせなければならない重唱などの絡みが多かったステッラとフローラ役の柳清美さんとは、こうしようああしようと建設的なディスカッションができ楽しかったです。本番までは作品のことくらいしかほとんどお話しませんでしたが、本番後にいろいろなお話ができて、歌の素敵さに納得するようなお人柄でいらっしゃいました。また、本番までに想像力でどんどん新しい動きの要素を取り入れてこられるエーリオ役の小島克正さんにうまくリアクションしようという楽しみ、最高でした。小島さんのお嬢さんでグラーツィア役の小島あやなちゃんは超かわいくて、また素晴らしい女優魂を発揮してくれました。修道士役の安東省二さんの美声しかり、その風貌はまさに徳の高い修道士に見えました。本番前の握手のパワーは半端なかったです。また合唱部分を歌われた実力ある歌手の皆さん(酒井由紀さん、高橋みなみさん、徳田麻子さん、冨田真代さん、相原陽子さん、貞丸祐子さん、山持真美さん、久保田一憲さん、西村駿一さん、三奈木浩平さん、飯島聡志さん、木下憲道さん)が、それぞれ舞台を輝かせるためにいろいろお考えになって取り組んでいらっしゃる姿にも心から感動しました。自分がこうしようと思っていても、それがもし他の人と似ていたり同じだったりすれば変更を余儀なくされます。個別のキャラクターを持って生き生きすることは簡単ではありません。

また、お若いのにテキパキとクールにお仕事をこなされる舞台監督の松岡敬太さんやスタッフの長谷彩子さん、舞台美術がない中様々な照明で滞りなく場面表現してくださった松田一也さん、少ない時間で寝る時間を割いて我々に素晴らしい衣装を提供してくださった志賀典子さん、私のわがままで急遽ご協力いただきショパンに変身させてくださった石田康子さん、そして事務的な面で細かなご配慮をいただき何不自由なく本番に向かわせてくださった引地由姫さん、その他関わってくださった全ての皆様に、このような素晴らしい舞台で幸せな気持ちにさせてくださって心から感謝申し上げます。ありがとうございました。

そして、大変お寒い中御来場くださった皆様、誠にありがとうございました。

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メイクの力はすごいですね。

2011/01/28

御来場ありがとうございました。②

この歌劇「ショパン」を学ぶにあたって、ショパンのことについていろいろ知ることができて本当によかったと思います。これまでもショパンの作品は好きでしたが、これだけ沢山のショパンに関する資料を拝見することはありませんでした。音楽が好きだから聴くという感じで、それらの作品を鑑賞する際に、完成年代や時代背景、またはその作品にまつわるエピソードといったものを断片的に軽く参考にする程度でした。

今回拝見した多くの資料にショパンが誰かに宛てた手紙、またはショパンに宛てられた手紙の一部が引用されていました。ショパンの役作りに一番参考になった資料はそれらの手紙の内容です。日本語訳で読むのでポーランド語やフランス語での正確な表現のニュアンスを自力で感じ取ったわけではありません。しかし、文章の構成の仕方や、何について興味があるのか、どこに執着しているのか、嬉しいことあるいは問題や困難に陥った時他人にどのように伝えるか、そういったものの骨組みの部分は充分に伝わり、人物像をイメージするのに大変役立ちました。

公演3日前に、用があって広島駅前の福屋さんに行った際、ジュンク堂書店に寄り何か参考資料がないか探してみることにしました。軽い気持ちで行ったのですが、とんでもないものを見つけてしまったのです。それは

白水社
「ショパンの手紙」
アーサー・ヘドレイ 編集
小松雄一郎 訳

でした。いわゆる書簡集というものです。347通のショパンの手紙、ショパンに届いた手紙、ショパンのことについて書かれている手紙、が載っています。つまり今まで各資料の中で著者がチョイスして一部しか見ることのできなかった手紙を、一部始終読むことができるのです。(よくぞ今この本に出逢わせてもらえた!)このご縁に感謝する思いでした。公演3日前でしたので大慌てでホテルに帰り知りたかった年代の辺りの手紙から読み始めました。非常に、非常に興味深かったです。また幼少期の無邪気な文面が胸を突き刺すようでした。これから待っている人生を彼自身がまだ自覚しようもない頃の文面…。

シューベルトの作品が好きな私は大学院の時、本屋で「シューベルトの手紙」という本を見つけ、それを読んだ時大変感動しました。「歌曲の王」と言われるシューベルト。その感性の多くの部分を作品から直接読み取っていましたが、やはり生の言葉というのは人物像を推測するのに大いに役立ちます。手紙の文面と作品内の感性が通じる部分が当然のことながらあって、例えばゲーテ、ハイネ、ミュラー、シラー、マイアホーファー、などの詩人の言葉がシューベルトの中でどのような反応を起こしているのかも、手紙が間接的で客観的な判断材料となったりしました。

しかし、後世の我々に自分の手紙が読まれているなんて当時は思わないでしょうから、ちょっとだけ申し訳ない気持ちで覗かせてもらいます。ショパンと9年交際のあったジョルジュ・サンドはそれを懸念してかショパンからの手紙のほとんどを処分してしまいました。またショパンの死後見つかった大量のサンドからショパンに宛てた手紙(ショパンはほとんどを捨てずに保管していたようです。)もサンドの手に渡ってしまったので処分されました。うーん、研究材料としては大変重要な資料になるのですが、読まれたくないのは当然ですよね。離婚された芸能人が「暴露本」を出版されたりしますが「お付き合いされてる当時のメールのやり取りをそのまま出版しましょう」となったら、これは嫌なのではないでしょうか。暴露本は、水たまりの表面に映る景色のようなもので、もはや水たまりのできた1粒1粒の雨の経緯を説明することは不可能です。メールや手紙を見て、その1粒1粒が分かるようなつもりでも、あくまで他人が想像できる範囲には限界があります。そのやり取りしている本人同士にしか分からない、思いやりの仕方や、切り抜けるための手段、心と現実の矛盾、小手先の技術、そういったものが沢山つまっているのですから。サンドが全てを処分しなければいけなかった理由が何かありそうですね。

ショパンに対する興味がますます湧き、歌劇「ショパン」への思い入れもどんどん強くなって行きました。

2011/01/27

御来場ありがとうございました。 ①

2011年1月21日(金) 広島アステールプラザにて、歌劇「ショパン」が開催されました。

この公演この作品に取り組む全ての過程において、私にとってこれまでの人生で最も素晴らしい時間の1つとなりました。きっとこの感動の多くの部分はここに文字として書ききれないです。しかし、どれだけ表現できるか分かりませんが思いつくままに書いてみようと思います。

昨年9月、ショパンの御依頼の連絡をいただきました。公演日は2011年1月21日。その時点で特に10月11月、そして12月のお仕事を「なんとか乗り切らなければ」というスケジュール状況で動いていたのと、1月10日には初演の合唱組曲「漂泊の俳人・山頭火」が控えておりましたので、日本初演となるこの歌劇「ショパン」の公演依頼を、自分の興味本位で簡単にお引き受けすることはできないと考えました。

「楽譜を拝見させていただいた上で検討させていただけますか」

と事務局にお伝えしました。すぐに楽譜を送ってくださいました。15~6ページくらいめくってみて(ショパンは結構歌うんだなぁ)と思いました。・・・がそれは氷山の一角、1幕が終わった時点で(1幕はほとんどショパンが歌っていたなぁ。出ずっぱりだったし。)と思い、残りのページの厚みを見るとまだ半分にも至っていません。(何幕あるんだろう?)4幕ありました。どの幕もほぼ舞台上にいて歌う量もとても多かったのです。そしてまた進行がある種抽象的といえ、言葉は詩的で、1回 目を通しただけでは何のことだか私には分かりませんでしたし、これをオペラでどのように表現すべきか想像ができませんでした。

事務局は演奏量が多いことにご配慮くださって、

「ショパン役を前半後半に分けてお2人でとも考えています。」

とご提案くださいました。この公演は第9回目となる「オペラ・ミニコンサート」のシリーズです。会場は多目的ホール、お客様は150名程度で一杯、という環境です。舞台が大変近いところにあり、お客様は演者の細かい表情や仕草を観察できます。私は、この作品においては途中でショパンが変わるということはお客様にとってイメージの不都合が起こってしまうだろうと考えて、

「もうお1人の方が1人でやりたいとおっしゃっておられませんか?」

とお尋ねしましたところ、

「もうお1人は、藤田さんが2人でとおっしゃったら探すことになります。」

というお答えをいただき、「やろう」と決心しました。私にそれだけ期待してくださったということがとても嬉しく、そのお気持ちにお応えするべく精一杯の努力をしてみようと思いました。それと同時に(これはこれまで登ったことのないレベルの山に登ることになる)と覚悟しました。

2011/01/26

御来場ありがとうございました。

2011年1月10日(月・祝) 防府音楽祭 ファイナルコンサート が開催されました。

今年はファイナルコンサートが防府市公会堂であったこともあり、また何より、合唱組曲「漂泊の俳人・山頭火」の初演ということで、いつもの雰囲気とまた違った緊張感が漂っていました。この作品の題材である種田山頭火(http://kajipon.sakura.ne.jp/kt/haka-topic41.html
は防府市の出身です。その波乱の生涯に8万4千句の自由律俳句を残しました。

構成・台本は吉田稔さん、作曲は藤原真紀さんのこの作品は、山頭火の人生を現代的な目線から極めて肯定的な解釈で作り上げられたものだと私は感じました。最終曲となります「もりもり盛り上がる雲へあゆむ」は、極めて明るく、光や希望に向かってあゆんでいく山頭火の姿が浮かぶようでした。

放浪の俳人とも言われる種田山頭火。そして、この公演の次に参加したのが21日の歌劇「ショパン」。ショパンも祖国ポーランドを離れたまま流転し最後はパリで亡くなりました。この2つの作品に携わりながら、いろいろなことを考えさせられました。

ご来場いただきました皆様、誠にありがとうございました。


御来場ありがとうございました。

1月8日に防府音楽祭のプロムナードコンサートが開催されました。防府音楽祭に参加させていただくようになって、今回で5回目、防府から始まる私の活動も5年目を迎えました。

プロムナードコンサートの自分の出番の前に、玄関から入ってすぐの吹き抜けのロビーに行ってみますと、第1回からの公演写真の展示があり、目頭が熱くなってしまいました。今年で防府音楽祭は10回目を迎えました。山口県内においてこれだけ大きな規模で音楽祭を開催されておられる地域は他に存じ上げません。おそらくどの地域も開催されたいはずです。しかしいろいろなハードルを乗り越えていかないといけない状況においてなかなか開催に踏み切れない現状があるのではないかと考えます。

この10年、制作サイドのご尽力がどれほどのものだったかと想像しながら、写真パネルを1つ1つ見て行きました。またこのように特別にパネルを作られていることも、これまでのこの音楽祭への愛情を感じました。それは皆さんで精一杯やってこられた証しと誇りに違いありません。

プロムナードコンサートへのお客さまも年々増えていらっしゃるように感じます。20回、100回・・・とこれから長く歴史を刻む音楽祭へ益々発展されますことを心から願っております。

御来場いただきました皆様誠にありがとうございました。

2011/01/07

ご来場ありがとうございました。

今日は新年最初の演奏会でした。防府音楽祭:オープニングコンサートです。防府市の天神ピアでのコンサートは今年で2度目です。もともと100席程度の小さな会場なんですが、今日は始まる15分前に3人の方しか客席におられなかったので、マンツーマン歌唱&トークを半分準備しかけていたところに、次第に控え室の外で客席が賑やかになってきて、開演には追加で席を出さなければならないほどの盛況になりました。このオープニングコンサートは町のいたるところでいろいろな公演が開催されていて、リレー式で鑑賞できるようになっているので、前の演奏会が終わって沢山の方がお越しくださったようでした。寒い中お越しくださって毎年本当にありがたいと思います。

今日はカンツォーネを中心に歌いましたが、さすがカンツォーネの人気はすごいです。曲名を申し上げた瞬間に歓声があがる曲もありました。皆さんがご存知の曲で一緒に楽しめるのは大変な喜びです。幸せを感じます。

ご来場くださった皆様誠にありがとうございました。

防府音楽祭へは、明日8日(http://takuya-tenor-fujita.blog.ocn.ne.jp/blog/2010/12/201118_b29f.html)と10日(http://takuya-tenor-fujita.blog.ocn.ne.jp/blog/2010/12/2011110_7a76.html)の出演がございます。そちらの方も是非是非ご鑑賞いただければ幸いに思います。

2010/12/31

御来場ありがとうございました。

12月26日、宇部で「第九 歓喜の歌 でハッピー・エンド2010 in 渡辺翁記念会館」が開催されました。今年の演奏会納めでした。

この宇部の第九は、メインの合唱フレーズをお客様も一緒に歌えるという演奏会です。その場面になると暗かった客席には電気が灯され、歓喜の歌は鳴り響き会場全体を包みます。私も平和の祈りを込めて歌わせていただきました。

御来場くださった皆様誠にありがとうございました。

もう10分で今年は幕となります。2010年は皆様にとってどのような1年でございましたでしょうか。どうぞ良いお年をお迎えくださいませ。

今年1年私の参加する演奏会にお越しくださった皆様、本当にありがとうございました。心から感謝申し上げます。

2010/12/16

御来場ありがとうございました。

12月12日(日) ひろしま国際オペラスタジオ(HIOS)第20回記念オペラ定期公演 歌劇「椿姫」 が開催されました。

この度の公演では、舞台が立体的空間として存在感を存分に主張したところが大きな特徴のように思いました。バトン(物を釣るなどために舞台上部に並行して何本もある棒)を巧みに使用して前部から後部までが余すところなく表現のための空間となりました。その表現のために主だって使用されたものは「布」です。白、黒、または深紅や深緑、そしていくつかの質感があり、ある部分では平面的に置かれある部分では造形となり、また特筆すべきは舞台を全て覆ってしまう1枚布です。これには驚きました。この発想は舞台監督で舞台美術デザイン製作をなさった佐野誠さんだそうです。

この1枚布は、オペラ幕が開くとすでに舞台上に覆いかぶさっている状態で、その下にヴィオレッタ以外の存在すべき第1幕全てがあるという感じです。

舞台上で実験が行われた初回、その1枚布が上部に釣り上げられて中にいる方々や物が現われたとき、静電気で大変なことになりました。中央でバトンからつながるロープと布の接続部分が最も高い位置にあるため、中央から吸い上げられるように布が上がっていくと、中が真空のような状態になって人や物にべったりとまとわりつくような感じでこすれるのです。本当にべったりまとわりついて、全員の方の髪の毛が頭から勢いよく放射しているかの如く見事に逆立ってしまいました。ゲゲゲの鬼太郎でもあんなには立ったところは見たことがありません(笑)。

この現象を解消するために、沢山の静電気を抑えるスプレーが用意されるなど細かな対策にも余念がありませんでした。本番直前、プロダクションマネージャーの田中都和子さん(尊敬しています。仕事量が半端なくあるのにそれぞれが完璧なのです。クールにこなされるところがまた素敵です。)が楽屋の館内放送で「え~、静電気のスプレーを持っておられる方・・・すぐに元の位置に戻してください。」と静かな声で(放送のためのマイクは舞台袖にあり大きな声は出せないのです。)めいっぱい怒りの気持ちを伝えてらっしゃるのが面白かったです。それだけ最重要なアイテムだったわけです。

そして序曲で、黒い1枚布の奥に唯一白くまた照明によってひと際シンボリックに浮き上がったベッドは、その後上昇し、ベッドから延びる白い布がパーティーを彩る柱のようなオブジェへと変わるという、舞台転換自体をショーにしまたそれをそのまま生かす見事な手法でした。椿姫は3幕構成です。しかし、場面は4つありしかも当時のパーティー会場という派手な舞台を要求されるので舞台上には物が多くなりますし、その転換をいかに時間をかけずに、それぞれの幕の見た目を異なるものにするかというところが、非常に興味深いところです。国立の歌劇場のように、舞台をそのままスライドできる劇場内の広さや装置があれば幕間の作業に必要な手順は少なくて済みますが、歌劇場でないところはより人の技によって幕ごとに大胆かつ細かな入れ替えが沢山必要となります。

これだけの釣りものがあって布が立体的に張り巡らされていれば、当然照明はより複雑になります。この度の照明担当は稲田道則さんで、私は夏に広島で「カルメル会修道女の対話」に出演した際、練習中に照明の質問を稲田さんにしましたところ、お忙しい中快くいろいろ教えて下さったので感謝しています。

広い舞台の中ではどうしてもオーケストラの音が聞こえない場所がありますが、そこは音響担当さん(この度は山田雅宏さん)がいらっしゃって配慮してくださいます。

また、プレトークで内容をより楽しめるようにしてくださる方、舞台に栄えるメイクをしてくださる方、それぞれの体にピッタリくるように衣装をこしらえてくださる方、華やかな舞踊の振り付けをしてくださる方、長期間の練習でピアノを弾いてくださる方、素晴らしい家具などを提供してくださる方、チケット販売に協力してくださる方、スポンサーとなって援助してくださる方・・・、舞台に立つ人間は、ほんとに公演においてパーツの1つに過ぎません。沢山の人によって公演が成り立っているいわばこのチームプレーというものが私はとにかくたまらなく好きです。1人の喜びには上限があるような気がしますが、沢山の人で喜べるときは無限の幸せを感じます。

舞台袖の奥の暗いところにしゃがんでじっと舞台を見ておられるスタッフさんなどを拝見すると、(あとは任せてください)という気持ちが沸々と湧きあがります。確かな責任を背負って舞台に出て行けます。

この度はHIOS公演として20回目を迎えられた記念の公演でした。情熱を持って文化提供を続けてくださっているHIOSさん:代表の山岸靖先生、奥様の山岸芽美子先生、会を支えてこられた皆様に、心から敬意を表します。この度は本当におめでとうございました。

そして御来場くださった皆様、皆様あっての舞台です。本当にありがとうございました。

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2010/12/06

御来場ありがとうございました。

2010年12月5日、広島交響楽団とシンフォニア・フロイデによる「歓喜の第九」が開催されました。

この度は長年の憧れであったマエストロ下野竜也氏(http://www.tatsuya-shimono.com/bio.html)の指揮で歌わせていただけて感無量でした。私たちソリストはコンサート前日からの参加でした。2回の練習、そして本番、で下野氏のタクトを少しでも体に吸収しようという気持ちでいましたが、そんな考えは浅はかでした。タクトによってこちらの精神性を勝手に引っ張り出される感じで、私は小手先の技術を使ってあれこれしようとする必要が全くありませんでした。そして、1人の鑑賞者としてこのベートーベン最後のシンフォニーを心ゆくまで堪能させていただきました。

下野氏は、練習中必要なところで実に的確に指示を出されます。指揮をされているときは様々なボディーアクションで時には野性の猛獣のよう、無機質な大砲のよう、花の上を舞う蝶のよう、静かな小川のよう、または壮大な宇宙の動きのように…など、音楽を建設されました。また体の動く部分全てが指揮棒に変化し、計算されたその各パーツの動きにより、より明確で鮮明な指示が実現します。それらは決して指揮台の上の単なるパフォーマンスではなく、より親切に、より愛情を持って演奏者から最高の音楽を紡ぎださせる手段の1つであるがゆえに、指揮者のそれと演奏者の活動がとてつもなく絡み合って放たれている音楽というように感じました。楽器や歌のソロの場面で、それぞれの目線のかけられ方には鳥肌が立ちました。音楽上のストレス、またその楽器や声、あるいは人の特性を反映しておられるのだろうと思ったのです。例えば、静かでゆっくりの伴奏音楽の中で楽器や歌の重要なソロがあったとします。4分の4拍子、次の小節の頭から難しい音域で音を差し込まなくてはならないとき、1,2,3,拍と表現指示としてのプレッシャーをかけられたとしますと、当然演奏する方はグッと構えます。そのままプレッシャーをかけられたまま…4,ソロ!となった場合、それで力が出せる人とそうでない人がいます。楽器によっても異なってきます。下野氏はグーーーっとプレッシャーをかけておいて一番重要な合図を出すタイミングで敢えてフッと目線を外されて演奏者を自由にされたり、鋭い目線で突然アタック時に気合を入れられたり、激しい音楽で厳しい表情をしておられるのにある楽器への合図には特別朗らかな目の表情を作られたり、他にも様々な合図の出され方のその多彩さに感動致しました。また、音楽を止め指示を出される時には、まさに学者です。時折品のよい冗談を交えて場の雰囲気を気遣われながら、一体今おっしゃっている情報の向こうにどれだけの学術的フットワークがおありなのだろうと、少ない言葉数で効率よく伝えようとなさっている姿に見ておりました。そんな下野氏が練習中着ていらっしゃる黒いTシャツの背中に「健康のためなら死んでもいい」などの面白いデザイン文字が書かれていて、このギャップが面白くてしかたありませんでした(笑)。

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マエストロ 下野竜也氏

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ソリストと(左から)
藤山仁志さん(バリトン)
山下牧子さん(アルト)
佐々川広子さん(ソプラノ)

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コンサート後の錦帯橋。ライトアップされていてきれいでした。
コンサートに来てくれていた同級生とこの近くでお食事しました。


御来場いただいた皆様、誠にありがとうございました。

2010/11/26

御来場ありがとうございました。

2010年11月21日(日) 長府音楽祭 が開催されました。

11月下旬かと思うほどの気持ちのよい陽気。そのような中で、初企画である長府音楽祭が盛大に開催されました。長府高校にはスタインウェイというピアノが(
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B9%E3%82%BF%E3%82%A4%E3%83%B3%E3%82%A6%E3%82%A7%E3%82%A4%E3%83%BB%E3%82%A2%E3%83%B3%E3%83%89%E3%83%BB%E3%82%B5%E3%83%B3%E3%82%BA)ございます。これはOGの方が寄贈されたものです。


「下関市の長府高校の倉庫で半世紀近く眠ったままになっていた名器「スタインウェイピアノ」が修復され、11月にある同校の創立百周年記念式典の演奏会で、その音色が披露される。ピアノは80年前に保護者らから寄贈され、戦前には多くの生徒が授業で使っていた。当時を知る卒業生は数十年ぶりの名器の調べを心待ちにしている。

 9月末の放課後、校長室からピアノの音が聞こえてきた。新品同様の黒のボディーに「STEINWAY&SONS」の文字。修復から戻ったスタインウェイピアノだ。演奏会に向けて音出しをしていた吹奏楽部副部長の橋本彩香さん(16)は「先輩が使っていたピアノを触っていると思うとすごい」。

 スタインウェイは1931年、創立20周年の記念事業で、保護者ら9人が費用を出し合って寄贈した。象牙の鍵盤など最高級の素材を使用。スタインウェイ・ジャパン(東京)によると、当時の価格は現在の価値に換算して推定3千万~4千万円ほどになるという。長府高の同窓会誌には「長い間熱望したピアノはこの付近には見られないほど立派なものだ」と記されている。

 「音に重厚さがありましたね」。このピアノで練習したこともある卒業生の橋本隆子さん(80)は懐かしそうに振り返る。当時は音楽室がなく、講堂にピアノを置いて音楽の授業をした。音色に合わせて「早春賦」や「荒城の月」などを歌ったという。

 だが、戦後は近くの工場から贈られた新しくて大きいグランドピアノが主に使われるようになり、スタインウェイは音楽室の倉庫に。91年から13年間、長府高で音楽を教えた友永次郎・梅光学院大教授が見たスタインウェイは、ふたに穴が開き、鍵盤を押しても鳴らない音があった。「もったいないと思ったが、修復には多額の費用がかかるのであきらめていた」

 修復計画が持ち上がったのは数年前。創立百周年の記念事業の柱を探していた実行委員会の目にとまった。卒業生らに寄付金を募り、約400万円かけて修復した。ピアノは今、吹奏楽部の生徒が「リハビリ」として放課後などに弾き、出番を待っている。」 (2010年10月20日 asahi.comの記事)

素晴らしいお話ですね。感動致しました。21日はその出番だったのです。長い眠りから覚め思い入れの詰まったスタインウェイは、特別な音色を放っているように感じました。

御来場いただきました皆様誠にありがとうございました。

御来場ありがとうございました。

2010年11月20日(土) 県教連主催 テノールコンサート が開催されました。下関市民会館中ホールは2008年の「おもしろオペラ塾」で開催された魔笛プレコンサート以来になります。会場に入ると、あの時のご協力いただいたスタッフさんのことや、きれいに飾られた舞台装飾について思い出しました。

この度は学校職員の方向けのコンサートでした。私は島根大学の教育学部出身です。在学中の頃の学校は大変な状況に陥っていました。「聖域」と言われた学び舎にも、さまざまな事件や社会現象を背景に世間の目がことごとく介入しました。問題を起こした一部の職員のために、学校全体に対する偏見が蔓延する中、一生懸命子供たちを教育しておられる現役の先生方に沢山出会いました。多様化した社会認識の中では、今もって指導や教育がし辛い環境にあるだろうといううことは、耳に入りうる情報をもとに推測する場合にも、または学校公演などで伺った際にお話をお聞きしても、容易に想像できます。大学の同級生も現在沢山教壇に立っています。みんな本当に大げさでなく「全身全霊で」未来を担う子供たちに向き合っています。心から敬意を覚えます。

そのような先生方の前で、私も今の自分のあるべき姿を全身全霊でパフォーマンスさせていただきました。

御来場いただきました皆様誠にありがとうございました。

2010/11/12

ご来場ありがとうございました。

2010年11月6日 第44回 川中地区文化祭 が開催されました。


やっぱり文化祭っていいですね、雰囲気がとっても好きです。川中公民館の全フロア、また外にも、いろいろな展示やバザー、出し物等があってとても楽しかったです。まず、雰囲気がとっても温かいのです。人々の表情も穏やかで和やかで。この日は天気もよく寒くもなかったので本当に最高の文化祭日和でした。

私の出番の1つ前は子供たちのダンスの出し物で、裏はてんやわんやでした。私が待機している場所では着替え等のまさに戦場です。

「ちょっとあの2人どこいったんかねっちゃ。はよーせんにゃーもう次じゃあねっ!!」
「はぁ終わった!!よかったぁ!!」「はぁ?まぁ!下で着替えよんじゃろーか?」「ちょ呼んできてっ!」「短ぁ方がええねこれ」「私はこの子の着替えをせんにゃいけんのよ。」「・・ちゃんどこで見よくん?」「私前の方!」「まぁ、どうしよーかっ!!」「あ=!!□□ちゃん、ちょっと○○ちゃん呼んできてくれん??」「私の髪止めはぁ??」「○○やろ?下におったよ!」「ヘアピンがどっかにあったやろうがね?」「じゃあすぐ呼んできてっっ!!」

というような…緊迫感をお分かりいただけるのではないかと思います(笑)。

私は2曲とアンコール1曲を歌わせていただきました。本当にいつもと全く感覚の違う舞台でした。歌手という肩書をちょっとだけ忘れて、この地区の住民の皆様と一緒に楽しんでいるという感覚で歌いました。とても楽しかったです。

ご来場いただきました皆様誠にありがとうございました。

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ご来場ありがとうございました。

2010年 10月30日(土) ヴェルディ作曲 「椿姫」 が開催されました。私が心から尊敬している、井原広樹先生の演出、また情熱的でありながら緻密に計算された美しい作品に仕上げていかれるダニエーレ・アジマン先生、そして巧みな歌唱力と演技が大変魅力的なヴィオレッタ役のイーラ・イオセビツェさん、素晴らしいソロキャスト・合唱・オーケストラ・スタッフの皆様、と一緒にこの舞台を作り上げることができて幸せでした。

私が演じたアルフレードという人物は、前半決して激しい性格を覘かせることはありません。どちらかというと田舎者ですが品のあるロマンチストのおぼっちゃんという感じです。ところが、後半は人が変わったように「殺す殺される」のような言葉が出てくるほど現実的で激しくなります。この大きな変化をどのようにとらえるかと考えたときに、やはりヴィオレッタに対する愛情の大きさからくるものはまず外せません。そして次に、好きになってしまった男の負い目のようなもの(2幕のアリアからも読み取れますが、彼女が僕のためにこうこうしてくれたから幸せ、彼女がこう言ったから幸せ、みたいな、幸せがどこからか降り注いだかのような感覚でいます。つまりそれは彼女次第で良くも悪くもなる初々しい愛情とも言えます。僕は彼女が好き、彼女も僕が好き、それ以上のことはないという純粋さに埋没している夢見心地の状態です。これはいざというときに精神的に不安定になります。)、また自分自身へのコンプレックス(彼は1年もうじうじしてやっと告白できます。それはなぜかというところです。また金銭感覚にうとい面や、ファザコン的な面、パトロンのドゥフォール男爵に対してなど。)、そして娼婦に対する偏見(これは99%彼にはないと思うので社会的な背景によるその1%の潜在意識が働くという程度に考えました。)、これらをミックスしてできた後半のアルフレードでした。このオペラの舞台の中でアルフレードが本当に幸せな場面はほんの少しです。あとは緊張や不安や恥、怒り、悲しみ、後悔といったネガティブな精神状態ばかりです。しかし、それは客観的に見ると、ヴィオレッタを襲う不幸が自分だけにとどまらず自分が真に愛する人間にまで及ぶ、つまりアルフレードもヴィオレッタ自身だと考えると、このオペラの残酷さがより際立つように思います。ヴィオレッタはアルフレードの悲しみをも背負って天国へ旅立ったのです。あの序曲はまさにその物悲しさを伝えているように思えます。

ご来場いただきました皆様、誠にありがとうございました。

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今回も感動の演出 井原広樹先生

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この度は演出助手をなさった唐谷裕子先生(素敵で面白い稽古楽しかったです♪)

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ヴィオレッタ役のイーラ・イオセビツェさん(また何か一緒にやりたい!)

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男性左から
ガストーネ役 山口幸志さん
31日のアルフレード役 マッテオ・ファルチェイルさん
女性左から
イーラ・イオセビツェ さん
31日のヴィオレッタ役 党静子さん

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素晴らしいソプラノさんが並ぶと華やか!
左から
イーラ・イオセビツェさん
党静子さん
30日フローラ役 白川深雪さん
31日フローラ役 宮崎希世子さん
31日アンニーナ役 江崎桃子さん
30日アンニーナ役 松竹玲奈さん(マイクごめんなさい)

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11月6日に開催された「椿姫」行橋公演の打ち上げ(最高に美味しい食事お酒)
奥に立っていらっしゃる方 アルフレード役 森岡謙一先生
私の右隣 ジェルモン役 蓮井求道先生
左 ヴィオレッタ役 白川深雪さん
一番右 唐谷裕子先生

ご来場ありがとうございました。

2010年10月26日(火) 野見山御園 ソプラノリサイタル が開催されました。この度は野見山御園さんの出身校である中間高校の開校記念行事として開催されました。お客さんは700名ほどの生徒さんです。生徒さんはこの日、学校から会場の中間ハーモニーホールまで自転車でこられたようで、楽屋から見える駐車場には何百台もの自転車が並びました。ものすごい強風でドミノ倒しになった自転車を何度も先生が立て直しておられる姿に頭が下がる気持ちでした。なんせすごい数の自転車なのですから。

様々なジャンルの歌から、ソロ、合唱、ピアノ連弾、打楽器、はたまたダンス、そして幾度の衣装替えと盛り沢山の内容できっと楽しんでいただけたのではないかと思います。私はミュージカル「ウェストサイド物語」のトニーとして出演致しました。公演後、生徒さんが出て行かれる通路で付近で関係者と話していると「あっトニーや!」「わ~トニー!」と役名で呼んでくれる生徒さんが沢山いて、すごく嬉しかったです。車に乗って帰宅の最中信号で止まっているところに歩道から私を見つけてくれて手を振ってくれた生徒さん達もいました。演出家の栗山民也さんが著書で、キャストは最終的に舞台上のキャラクター以外のことを全て忘れさせてくれることが大事とおっしゃっていました。

こちらをご覧ください。
M. Callas & A. Kraus -LA TRAVIATA- Lisbon Film 1958

http://www.youtube.com/watch?v=hUz5hPRqxig&feature=related

これはオペラ「椿姫」のシーンです。2分8秒までの部分を特にご覧いただきたいです。愛し合い共に暮らしていた恋人同士ヴィオレッタとアルフレード。しかしヴィオレッタが元娼婦であった故にアルフレードの父親からアルフレードの不在中に無理やり別れさせられる。アルフレードから去る決意をしたヴィオレッタは生活のため(または死に急ぐため)に夜の世界に戻る。何も知らないアルフレードは彼女が自分に何も言わず己の意思で娼婦の世界に戻っていったと勘違いし復讐の念を抱く。そして夜のパーティーにやってきたヴィオレッタがアルフレードと再会してしまった場面です。ヴィオレッタ(黒のとりわけきれいなドレスの女性)とアルフレード(カード博打のテーブルにいて途中ヴィオレッタに寄ってくる男性)のそれぞれの心のうちが見事に表現された素晴らしい映像です。特にヴィオレッタ演じるマリア・カラスの自然であって光り輝く立ち振る舞いや表現の技術は見事としか言いようがありません。それはまるで、見せものではなく、あたかもそもそもそこに存在している真実のドラマを覗き見しているようです。栗山さんがおっしゃるのはそのようなことだと思います。

私は未熟でそのようにキャラクターを自然に表現できるには至りません。しかし中間高校の生徒さんが「トニー」と呼んでくれたことは、もちろん覚えやすく呼びやすいということが1番ですが、物語に入り込んでくれていたと判断できる1つの要素かもしれないと思い、嬉しかったのです。

中間高校の生徒さん、ありがとう。

2010/10/20

ご来場ありがとうございました。

2010年10月16日(土) 山口芸術短期大学 演奏会2010 in 防府  が開催されました。昨年度(http://takuya-tenor-fujita.blog.ocn.ne.jp/blog/2009/10/200910292009in_.html)に引き続き、2度目の出演となりました山口芸術短期大学の公演です。学生さんの美しい声の響きがとてもよかったです。私が参加させていただいたのは2部の「カルメン」でしたが、ステージの最後には何十人のミカエラ役の素敵な学生さん達と、私で「2重唱??」を演奏しました。

文化の秋真っ只中のこの時期は、公演やそれに向けたお稽古が密集するため、昨年度もそうでしたが、今年度はさらに時間の都合が作りにくくて、少ないお稽古回数で本番に臨みました。しかしこれはプロの世界ではそれほど不思議ではないことで、私がウィーンにいる頃聞いた話ではジョン健ヌッツォさんというテノールがウィーン国立歌劇場でランメルモールのルチアのアルトゥーロ役で出演した時、2回のお稽古で本番だったといいます。世界的なプレイヤーが集まる名歌劇場では、その演目を何十回何百回とこなしてきているキャリアを持った歌手が集まります。ですので、1回お稽古すればキャストの傾向は把握できますし、むしろすぐに本番でもその舞台の中でそれぞれの創意工夫がぶつかり合い、場合によってはその緊張感も相まって最高級の仕上がりになっていくのです。私も是非そのような楽しみ方ができるようになりたいとは思いますが、それにはこれからまだまだ果てしない修行の道が待っています。

俳優で演出家他マルチな才能をお持ちの松尾スズキさん(http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%9D%BE%E5%B0%BE%E3%82%B9%E3%82%BA%E3%82%AD)がある時テレビでこうおっしゃってました。

「面白いことを何度も稽古していると演者自身がそれを面白いと感じなくなり、そうなったときの場のテンションを保つのが難しい。むしろ1番最初にやったときの瞬発力が1番面白いということはある。」

いわゆる「マンネリ化」を、いかに避け鮮度を保ってお客様に提供できるかということは大変重要で、ただ単にお稽古を重ねただけでクリアできることではないのです。いろいろ考えて取り組んでも結局1番最初がいいということになるのは、いかに初回に臨むエネルギーが生き生きとしているかということなのでしょう。初めて旅行で訪れた地に、1ヶ月後もう1度訪れても同じ種の感動は激減するかもしれません。しかし、舞台上の演者はまるでまた初めてそこに訪れたかのように感動する必要がある、感動しているように魅せる必要があるのです。お客様は、演者がそのオペラをどれだけ演じてきたかではく、その経験が舞台にどのように反映され、いかに魅力的に、いかにリアルに、その世界に誘ってくれるかに興味があるのだと思っています。

私のオペラデビューはスロヴァキアのコシツェ国立歌劇場です。演目はヴェルディ作曲「椿姫」で、主役のアルフレード役した。公演2日前に現地に到着し、初日音楽稽古(指揮者の元オーケストラと音楽を合わせていく)があり、次の日にスロヴァキア語で演出家による立ち稽古(主に演技をどのようにするかの説明と実践)があり、次の日が本番というあの当時何度逃げ出したいと思ったか分からない身の毛のよだつスケジュールでした。それだけ信頼してくださっていたというのはありがたいことですが、私にとってはそれが演目のデビューであり、そもそものオペラという舞台のデビューだったので、無事公演を終えたときには天国にでもいるかのような心の軽さでした。この10月30日(土)にはその「椿姫」の公演(http://takuya-tenor-fujita.blog.ocn.ne.jp/blog/2010/10/20101030_0667.html)がございます。そのデビューから6年経った今のアルフレードを是非ご鑑賞していただければ幸いに思います。2日間公演で、私は出演致しませんが31日(日)にも公演はございます。どうぞご都合のよろしい日に是非是非お越しくださいませ。

16日の公演の日、会場のアスピラートの周辺では、西日本1大きいと言われるバザーが開催されていました。普段は車道である多くの道が歩行者専用道となり沢山の人で賑わっていました。防府というところはいろいろ活動的で素晴らしい地域だなと思います。


ご来場くださった皆様誠にありがとうございました。

2010/10/12

ご来場ありがとうございました。

福岡合唱協会 創立60周年記念
第64回 定期演奏会


が本日開催されました。私はⅡ部のモーツァルト作曲「レクイエム」に出演致しました。会場は私のかねてからの憧れでありました「アクロス福岡 コンサートホール」でした。何度か演奏会を聴きに来ていますのでいいホールであるということは知っていましたが、実際に演奏してみてさらに確信致しました。音が立つホールと形容できましょうか。ただ単に美しく響くというだけでなく、演奏の内容を繊細に聴き取れる贅沢な音質だと感じます。

この度は創立60周年の記念行事でした。半世紀以上の歴史を持っておられるこの会の重みを大変感じました。公演後のレセプションでもいろいろな方のご挨拶をお聞きしておりますと、ただ単に地球が太陽の周りを60回回ったという時間の経過を表す60年ではないということがよ~く分かりました。

会場は1800名のお客様で一杯となり、60周年記念にふさわしい盛会となりました。

お気付きの方も多かったと思いますが、演奏中に地震がありました。2度揺れました。2度とも地響きがするほどの熱のこもった演奏と勘違いしていました。平和です。大きな地震でなくてよかったですほんとに。

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左から
イタリアからご帰国されたばかりの 大西ゆか さん(ソプラノソロ)
歌もトークも一級品 久世安俊 さん(バリトンソロ)
文化活動に並々ならぬ情熱を注がれておられる 岩崎洋一 先生(指揮)
この度初めて共演させていただいた 八巻啓子 さん(アルトソロ)


ご来場いただきました皆様誠にありがとうございました。

ご来場ありがとうございました。

2010年10月9日(土)、声楽研究グループ「ラ・ヴォーチェ」による演奏会「Afternoon Concert」が開催されました。

私は以前からこの「ラ・ヴォーチェ」の主催者である田中純子先生にお会いしていろいろお話してみたいと思っていたのです。と申しますのも、お弟子さんである重藤仁美さんと宮崎希世子さんとは何度も共演させていただいており、とにかくお2人が素晴らしいので、きっと素晴らしい先生に違いないと思っていたのです。以前宮崎さんと共演させていただいた時、公演後に楽屋にお越しくださって1度だけご挨拶だけはさせていただいたことがあったのですが、その時の印象は「とっても綺麗な方」でした。シュッと背が高く姿勢がピンとしていらっしゃってお話口調もとても上品でいらっしゃいました。

この度の公演のために何度かご自宅に伺い、合わせ練習をさせていただきました。練習後お茶を飲みながらいろいろなお話をしたりしていると、どんどん先生の素敵さが見えて、また生徒さん皆さんが先生のことを慕っていらっしゃる様子や、その理由も容易に分かるような気持ちがしました。

先生のご自宅にはワンちゃんがおりまして、めちゃくちゃかわいいんです。あのワンちゃんの目ほど語る犬の目を見たことがあろうかというくらい、目から言葉が聞こえてきそうな感じがしました。私達が歌い始めると練習部屋にやってきて歌手の近くのソファーに横になるんです。わざわざ来るので(きっと聴いているんだろうな)と思うとかわいくてしょうがない気持ちになります。気付いたら寝ていたり、またこれはさすがに偶然と思いますが間違ったところでヒョイと顔を起したり!ドキッとします(笑)。

公演は、コンサート形式で歌われる場面と、演技をつけて総合的に表現する場面とありました。皆さん素晴らしかったのですが、今回私が最も感動したのがプッチーニ作曲の歌劇「蝶々夫人」のタイトルロール蝶々さんを演じられた古森夏来さんです。若い蝶々さんのときめきや恥じらい、または憂いをごく自然に表現され、相手役のピンカートンとして演じている私もその世界観に吸い込まれ、自分が演じているという感覚すら忘れてしまうようでした。

私が演じたのはもう1つ、ヴェルディ作曲の歌劇「アイーダ」で、先ほど申し上げました重藤仁美さん演じるアイーダの相手役ラダメスです。エジプトのお話である「アイーダ」ですから、自前の服で使えるものは一切ありませんので、洋服屋さんや布屋さんを回ってなんとか衣装にしました。古代エジプトは男性もみんなスカートをはいていましたので、このエジプト風のスカートを調達するのにちょっと苦労しました。いつも衣装を探すときにはまずここに行くという「サンキューマートhttp://www.390yen.jp/」。小倉駅前の元ラフォーレ地下にあったお店が、最近小倉アイムに移り、それに伴って以前はあったマニアックなアイテムがかなり減っているのが残念なのですが、今回も行ってみました。女性のスカートやワンピースを見るのは、はっきり言って恥ずかしいです。変態と思われるに違いないので、まず店員さんに「舞台衣装を探しているんですど…」と説明を周りのお客さんに聞こえるように大きめの声で十分しておいてから開始です。基本的には女性にプレゼントするものを探しているという雰囲気を醸し出しつつ頑張って探します。しかし体に当てて合わせてみないといけないので、でもそれをしているときに女性が来られたら何もなかったかのように体からスカートやワンピースを離さなければ恥ずかしいのです。額も汗ばむ私を見るに見かねたのか、店員さんが「一緒に探しましょうか(笑)」と言ってくださったので助かりました。おかげで店員さんも納得のエジプト風ワンピースが手に入りました。アイーダを演じられた重藤さんは、素晴らしい美声そして声量をお持ちで、今回300席のウェル戸畑中ホールではありあまる感じだっただろうと思います。2000人3000人のホールでも全く問題ない声量です。いつもながら本当に素晴らしいなぁと思いました。

素敵な先生や素晴らしい生徒さんと一緒に公演させていただけてすごく嬉しかったです。

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ラ・ヴォーチェの皆さんと助演の水谷明仁さん(中央右)と私

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これはつがいのムカデではございません。1次会でだいたい食事を済ませたくらいの時にふと見るとまたキレ~イに並べて置かれたマスカラ。この並べてある感じがおっかしくて笑ってしまいました。どなたのでしょ~笑。

ご来場くださった皆さま誠にありがとございました。

<余談>
エジプトで思い出しましたが、ウィーンの語学学校に通っている頃、エジプト出身の男性がいて、夏、まだ午前中で涼しかった部屋の、扇風機をつけたいけどいいかとみんなに聞くのでみんなで「いいよ」と。誰かが「エジプトはもっと暑いでしょう?」と聞くと「50℃になることもある。」と言っていました。50℃の世界…わやです。その後、最強の扇風機の前でTシャツをパタパタさせながら、いかにエジプトが暑いかを力説する彼でした。

2010/10/04

ご来場ありがとうございました。

また、大感動でした。

今年2月にヴェルディ作曲のオペラ「オテッロ」の公演にカッシオ役で参加させていただきましたコラーレ・ヴェルディkumamotoさん(
http://corale-verdi-kumamoto.info/Corale_Verdi_kmt/homu.html)。この度は10月2日(土)ヴェルディ作曲「レクイエム」でテノールソロを歌わせていただきました。

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G.P.(最終リハーサル)の風景…出番でないところで客席に降りて音響確認したときのです。熊本県立劇場は約1800席。音響のいいホールです。

前回もそうでしたが、この会の雰囲気は本当に素敵です。ウィーンにいる頃、司馬遼太郎さんの「竜馬がゆく」を拝読して、自分まで幕末の志士になったかのような気持ちになりました。人間がひとつの希望に向かって心を合わせるとき莫大な力を生む、またそこに居合わせること自体を幸せに思う、そのようなことを感じましたが、まさにこの会にいるときはそれを思います。生きているという実感と申しましょうか。

それは、代表である岩本貴文さんや、ピアニストの白石由子さんをはじめ、事務局として常日頃から奔走しておられる方々の努力の結晶をおすそわけしていただいている贅沢な気持ちでもあります。この会の素敵なところは、笑顔が絶えないというところです。忙しくてどんなに大変な状況であろうとも、他人に対して穏やかに、気の利いたジョークも言える、それが岩本さんであり、事務局の方々なのです。そのかっこよさは、土砂降りの雨の中で自分はずぶ濡れになっていたとしても笑顔で傘を差してくださるそんなスマートさです。

見た目スマートな振る舞いでも、芸術にかける情熱は炎の如しです。岩本さんと一緒にいますと、常にいいものをお客様にお届けしようというお気持ちがビシビシ伝わってきます。また芸術監督でいらっしゃるマエストロ、スティファノ・マストランジェロ先生によるご指導は、それぞれの「音」の芸術性を高めつつ、どんどん作品を建築していかれる様子が、まるで目で見えるように分かります。それは、この世の中にどれほどあるでしょう言葉の数々を巧みに組み合わせて、私達プレーヤーにとって新鮮で分かりやすく、またそれぞれの胸に留まった後どんどんいい方向に熟成していける余韻のある言葉群たるゆえんです。そして、理解度、進行具合、疲労、惰性、いろいろな面を考慮し、決していらだって感情をぶつけることなく、優しい口調で繊細で丁寧に根気強くご指導してくださいます。本当に幸せな時間です。

主役のコラーレ・ヴェルディkumamoto合唱団の皆さんは、プロの歌手から今回初めて歌うという方まで、また学生さんから人生のベテランの方までいろいろな方が、この大作に誠心誠意で望まれています。音域も必要、長い息も必要、音量も必要、スタミナも必要、決して簡単な作品ではありません。しかし、見事な本番をご披露されました。本当にお疲れ様でした。

オーケストラの方々の技術はもちろん情熱も素晴らしくて、マエストロとのやりとりをワンツーワンツーと繰り返すごとにどんどん作品が高まっていきます。少し後ろからそのやり取りを眺めていましても、それはそれは気持ちのいい高まり方で(音楽っていいぜ!!)とニンマリしてしまいます。今回ある練習日の会場がわりとこじんまりとしていて、オーケストラ、合唱と大所帯なのでギュウギュウ詰めだったことがありました。その時の練習で私は右がトランペットの方、左がトロンボーンの方とまるでオーケストラの一員のように、金管楽器の間に挟まれて座る感じになっていました。オーケストラの中の空気というのは、ソロや合唱の空間とまた違うのですね。私は大学時代コントラバスでオーケストラに乗っていましたから、コントラバスの場所の空気は分かりますが、金管の空間はまた違います。熱いです。このヴェルディのレクイエムは、トランペットの聴かせどころが一杯あってそれがまたイイのですが、吹かれる方の集中力と熱意は半端でなく、隣にいさせていただいてこれまた(音楽っていいぜ!!)とウルッときました。

楽器ごとにプレーヤーの性格の特徴があると言われたりしますが、そういう意味でトランペットとテノールはちょっと近いと思うのです。ここぞといういう場面ややけに繊細な場面に、踏み外したら台無しというような背筋の凍る楽譜の書かれ方をされてることがよくあります。そのプレッシャーに打ち勝つ勇気が必要なのです。金管パートの中、非常に贅沢な時間でした。

この度は九州交響楽団の合唱団からご協力していただいた方が12名いらっしゃいました。その中のお1人が、私が宿泊ホテルの駐車場の車の中で練習していると「ヴェルディのレクイエムのソロを歌われる方ですよね?」と笑顔で話しかけてくださって嬉しかったです。公演後のレセプションで皆さんとお話させていただきましたが、とても素敵な方ばかりでした。

ソリストはこちらの4名です。

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左から
岩本貴文 さん(バスソロ)
兼武尚美 さん(アルトソロ)
岡田昌子 さん(ソプラノソロ)
私 (テノールソロ)

岡田さん、兼武さんは、ちょっと簡単に言葉に形容できないほどめっちゃくちゃ素敵な方で楽しかったです。また是非ご一緒させていただきたいです。共演者にこんなに笑わせてもらったのは初めてじゃないかというくらい笑いっぱなしでした。写真は2次会ですが、私は次の日稽古の予定がなければ、3、4…次会とみんなでもっともっと話して呑んで楽しみたい気分でした。打ち上げに前回の「オテッロ」でデズデモナを熱演されたソプラノの工藤のぞみさんもいらっしゃって久し振りの再会嬉しかったです。

今回開場が開演の1時間前でした。コンビニで買い物をしてホールに戻る際、受付のところにくると開場までまだ30分近くあるのにもうお客様が数十人並ばれて列になっていました。それを楽屋に戻って岩本さんにお伝えすると「え??もう並ばれてる?ほんとぉ~あ~嬉しいなぁ!ちょっと見てくる!」と朗らかな表情、軽やかな足取りで受付に向かって行かれる後ろ姿を眺めて目頭が熱くなってしまいました。この写真もサービス精神たっぷりに振舞っておられますが、相当お疲れに違いないのです。そんな方なのです。本当に尊敬します。

こちらをご覧ください。

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この度協賛にフェラーリ社が入っていまして、会場の正面玄関で展示されていたんです。珍しいです。そして下の赤いトラックは上の車を運んできたフェラーリトラックです。上の車の写真を撮っているのはこの他車好き男子十数名です。「乗ってもいいですか?」「エンジンかけていいですか?」「走らせたい」みんなテンションが上がって小学生並みのわがままを言っています。

この度は、山口県からはるばるお越しいただいた方も沢山いらっしゃいました。私達の情熱の全てをお届けさせていただけて嬉しく思います。ご来場いただきました皆様、誠にありがとうございました。

2010/09/21

御来場ありがとうございました。

2010年9月18日(土)、右近史江おしゃべりコンサート が開催されました。

横浜のJR本郷台駅を降りてすぐのところにある栄区民文化センターの「リリスホール」は演奏会にとって素晴らしい空間でした。是非また歌いたいホールの1つです。

お日柄もよく、数日前の冷え込みから少し回復した爽やかな風に包まれると全身がスッキリするような1日でした。そんな日なので、駅前の広場にはお子さん連れのご家族が沢山いらっしゃいました。ベビーカーに乗ってはしゃぐ小さなお子さんを正面から幸せそうに見つめるおご両親…手の届かないところまで紐を挙げて腕白な少年にそれをとらせまいとするお父さん…木陰で休む親子…4人でリュックを背負って行く先を探す家族…果物屋の前で赤ちゃんを抱いでリンゴを選んでいる若いお母さん…なんだかこちらまで顔の筋肉がゆるんでしまうような幸せそうな光景を通って会場に入りました。

コンサートホールはそんな青空の下と比べると暗いのが当然ですが、今回はそれを全く感じない楽屋でした。それは右近さんのお人柄や、お集まりいただいたスタッフさんみなさんの雰囲気でそのように感じなかったのだと思います。「あ~卓也く~ん♪今日はよろしくお願いしま~す♪」と右近さんの素敵な声が楽屋に響き渡ると、ほんとにファーッとその場が明るくなるように感じました。

歌、ピアノ、マリンバ、幅広いジャンルのプログラム(このような素敵なプログラミングを体感するとその重要性を強く感じます)、そして右近さんの楽しいおしゃべり(最高です!歌はもちろんのことおしゃべりでもグイグイとお客様のハートを虜にされます)と、内容も盛り沢山で、コンサート終了後ロビーに出ると、私にまで嬉しい感想を沢山いただきました。

今回私にとっては初めての経験だったのですが、伴奏がピアノとマリンバのアンサンブルで、それがすごく良かったです。いつか自分のコンサートでもそのアンサンブルでお聴きいただきたいなぁと思っています。

人生において「出逢い」は宝のように思います。右近史江さんとの出逢いは、私にとってかけがえのない宝です。右近さんは教えようとされているわけではありませんが、私にとって右近さんの一挙一動に感じる哲学はものすごい勉強になっています。未熟を熟に近付けてくださる存在、そう思わせていただける方と出逢える喜びに感謝します。

御来場くださった皆様誠にありがとうございました。

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真ん中がソプラノの 右近史江 さん、右がピアニストの 佐藤やえ子 さん。
ピアニストの 川村晶子 さんと、マリンバ奏者の 中村梓 さんはこのときお片付け中で一緒に撮れませんでした…う~ん残念。


御来場ありがとうございました。

9月12日(日)、島根県益田市はグラントワにて「いつでもどこでも音楽祭 カルメン・ドラマティック・コンサート」が開催されました。


グラントワには私の大学時代の同級生である門脇さんが務めています。彼女とはこれで3度目のお仕事です。いつも思いますが、彼女の仕事に対する熱意には同級生として誇りを感じます。

この度は、2010年10月20日(水)にグラントワで上演されますキエフ・オペラの「カルメン」公演(詳しくはこちらをご覧ください→。
http://www.grandtoit.jp/theater/2010/10/20/kiefu/index.html)のプレイベントとして開催されました。

私にとっては、カルメン役の森明子さん、ピアニストの環野三佐子さん、語りの松本伸子さん、素晴らしいキャスト陣の中でホセを演じさせていただけた喜びを感じたコンサートになりました。また、グラントワのスタッフの方が、照明、舞台装飾、音響設定と、大変素敵な舞台を作ってくださって、心から感謝の思いで一杯でした。

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このように通常でも雰囲気のある大ホールホワイエが、オペラ公演のできる趣のある舞台へと(当日の午前中に!)早変わりしてしまったのには驚きました。

お越しいただいたお客様から沢山の嬉しい感想をいただき幸せでした。本公演に行かれる方もそうでない方も、カルメンという作品の魅力を少しでも感じていただけたなら嬉しく思います。打ち上げも楽しかったです。私の耳たぶが大きいという話からドンドン話が展開していって結果「そのネタでオペラを作ろう」という話にまでなりました。全然何のことだかお分かりにならないと思いますが、そんな内容でオペラを作ろうなんていうノリは、盛り上がってるということは伝わりますでしょう(笑)。迷アリア「お前の耳はパン粉だろっ!」はひょっとしたら100年後誰もが知っていてフィギュアスケートのBGMで使われているかもしれませんよ。どうしてパン粉が出てきたのかなど、この作品の詳しい内容はまたいつかご紹介します(!?)。

「カルメン」は私の好きな作品TOP5に入ります。ウィーン国立歌劇場でゼフィレッリ演出のアグネス・バルツァが歌う「カルメン」の公演を鑑賞しました。それ以来大好きで、ウィーンにいる頃、十数枚のCDを聴き比べて1人で安ワインを飲みながら一夜明かしたこともあります。最もハマッていた頃はそれが何よりも至福の時でした。

まだご覧になられたことのない方は、この機会に是非10月20日グラントワに足をお運びになられてはいかがでしょうか。

御来場いただきましたお客様誠にありがとうございました。

2010/09/06

御来場ありがとうございました。

8月28日、29日に、広島はアステールプラザで、プーランク作曲「カルメル会修道女の対話」の公演が開催されました。


プーランクの作品に初めて関わらせていただいて、まずはその美しさにとことん魅了されました。それは、インターネットなどで世界遺産を見てはいたものの実際にその地に訪れて実物を目の前にしたときに起こるようなカルチャーショックで、今はもう公演が終わって1週間も経過していますが、あの音楽観に未だ引きずられているものがあります。


以前にも記事にしていますが、この作品は事実であり大変残酷な内容なのです。作品として体に入れていくということは、ただ「こんなことが昔あったのです」と口伝えに聞くよりもっと想像力豊かに、あるいは自分の体験に近い感覚で、内容に追従します。それに影響されて毎日何十キロの重りを肩に背負って生活しているような、精神的圧迫感、息苦しさがありました。また、公演が広島での開催ということ、そして8月の開催ということで、この公演の稽古・本番中は、生きるということについていろいろ考えさせられる日々でした。


公演が終わり、なんだか生き返るような気持ちがしました。平和の中で生きていることの喜び、また多くの争いや犠牲者の上に今の幸せが成り立っているのだとすると、自分の身の回りに起こる日常のいかなる些細なストレスもくだらない妄想のレベルだなと反省しました。


このプロジェクトに参加できたことを心から幸せに思います。


御来場いただきました皆様、誠にありがとうございました。

2010/08/23

御来場ありがとうございました。

2010年8月21日(土) サントリーホールにて「第九」公演が開催されました。


初めて訪れた憧れのホールは、大変落ち着いた雰囲気で自然とリラックスできました。ホール内の残響など音質のよさはもちろんのこと、舞台裏にはこれまで演奏した数々の名プレーヤーが残したサインやステッカーなどが壁に貼られており、楽屋は高級ホテルを思わせるような質感、また舞台裏のロッカーにアイロンが常備されていて、山口ー広島ー東京を経てくたびれきった燕尾服のしわを伸ばすこともできました(笑)。


前日までに行われた別会場での稽古では、ソリストはオーケストラの後ろに配置されていました。ところが当日のGP(最終リハーサル)では急遽、指揮者の前に変更になっていました。これが私にとって最高にラッキーなことだったのです。なぜならば、それまで遠くに眺めるしかなかったマエストロ小林研一郎氏のタクトを、目前1mで拝見することができたからです。熱いご指導に飛び散るものも「洗礼」として(笑)。大変な贅沢でした。マエストロの息づかいの一部始終が手に取るように分かる距離でした。私は2度あるか分からないこの光景を、しっかりと目に焼き付けておくために、マエストロはきっとやりにくかったのではないかと思われますが、この私の大きな顔で直視したまま微動だにせず勉強させていただきました。(本番も当然同じ距離で、見たくて見たくて仕方ありませんでしたが、ソリスト1人がマエストロを眺めて微動だにしない姿は客席からの目線で客観的に想像すると明らかに変なので我慢しましたが、我慢してても首が向いてしまいそうでした。)小林研一郎先生の迫力はすごかったです。その目下1mという距離で鑑賞させていただいた感想を僭越ながら申し上げさせていただきますと、それはビッグウェーブの中にいるサーファーの気分とでも申したらよいでしょうか。その大きな波(=音楽を作り上げていかれる波動)は、明らかにオーケストラと合唱の数百名を動かす大きなエネルギーであり、座っているソリスト、つまり実質的演奏に関わりのない時間の我々の向こうに、大量に流れ込みまたそれをすごいパワーでコントロールしておられる様子を下から眺める感じです。そのエネルギーは我々にぶち当たることは決してなく、必要なところに必要なエネルギーの行き来があるという感じでした。ですので、そこで鑑賞した私の気持ちはうまく波に乗ったサーファーのように極めて心地の良いもので最高としかいいようがありません。


マエストロは演者がいい音を奏でたとき、いろいろなほめ言葉で賞賛してくださいますが、私がこの度一番好きだった言葉は

「ナイスです」

です。「素晴らしい」とも「ブラボー」とも「バッチリ」とも異なる、この
「ナイスです」
は類稀なる癒し系のニュアンスがありますね。


演奏終了後、マエストロと、主催者でいらっしゃる池田理代子さんが客席に向けてご挨拶なさいました。池田さんはこの度初めてサントリーホールに立ったご自身以外のソリスト3人をご紹介してくださり、

「これからもきっと・・・はばたいて・・・下さることだろうと思います。」

と涙ぐまれ声を詰まらせて一生懸命お話くださいました。この涙のことを私は一生忘れません。


御来場くださった皆様、誠にありがとうございました。また、この度チケット販売や広報活動面で全面的にバックアップしてくださった豊浦高校の関係の皆様、おかげさまで大変よい会になりました。心から感謝申し上げます。本当にありがとうございました。

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マエストロ 小林研一郎氏と

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会の主催者で我々に愛情を注ぎ込んでくださる 池田理代子さんと

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最左 尊敬するバリトン 村田孝高 さん
最右 ルックスも性格も超素敵メッツォ・ソプラノ ナム・ユカ さん
右から2番目 私にとって感謝し尽くせないソプラノ 池田理代子 さん
右から3番目 これからも精進すべきテノール 藤田卓也

2010/08/05

御来場ありがとうございました。

2010年7月31日 ラポール芸術祭 ドラマの魅せ方それぞれ ~言葉 +音楽 ~   が開催されました。


第3回目となる今年の芸術祭も無事終了いたしまして、ホッとしております。この芸術祭は、3年前に開催会場であるラポールゆやの館長さん、副館長さんが自宅にお越しになられ、


「油谷の文化活動を盛り上げていって欲しい。」


とおっしゃっていただいたことが発端で始まりました。若輩の私には力及ばずのところが多々ございますが、私が関わった県内外の素晴らしい演奏家、芸術家、パフォーマー、あるいは舞台美術の方々の多大なるご協力を賜りながら、都会に比べて観賞できる機会の少ない私の故郷油谷で様々な芸術を堪能できるイベントを目指しているところでございます。第1回目は、独唱・合唱・弦楽四重奏・ピアノで、唱歌・カンツォーネ・オペラ・ジブリアニメメドレー・アイネクライネナハトムジークなど、様々な音楽をお聴きいただきました。第2回目は、パントマイム・クラシックバレエ・オペラの身体表現を中心とした魅力を御披露させていただきました。第3回目となります今年は、落語・演劇・オペラのコラボレーションで、落語という言葉によるイマジネーションの世界から、実際の場面が視覚的に見える演劇の世界、そしてそこに音楽が加わってくるオペラの世界、それらを段階的に観賞いただける企画でございました。


舞台は一瞬ですが、その作品を舞台に上げるまで数カ月から何十年もかけて準備します。プレイヤーはそれまでの思い出や思い入れを背負って舞台に上がるのです。一見分野は違えど「人間が全身全霊で取り組んでいる姿」は本当にどれも素晴らしくて、いつも私は感動します。残念なのは自分自身のパフォーマンスがどうなのかが自分では分からないところです。そのつもりで精一杯やっていますが、是非この思いが御鑑賞していただく方に届けばいいなぁといつも願っております。


今年は最高の天気に感謝です


御来場いただきました皆様誠にありがとうございました。

2010/07/28

御来場ありがとうございました。

7月25日(日) ヴィータ◆ムジカーレ◆東広島 第9回定期公演 オペラティックコンサート が開催されました。



広島大学の敷地内にありますサタケメモリアルホールで開催されましたこの公演のおかげで、初めて広島大学に入らせていただきましたが、噂通りのキャンパスの広さでした。素晴らしき自然の中に佇むキャンパスは、私の勝手な都会派「広島」のイメージを覆す学び舎でした。


オーケストラの伴奏、手の込んだ舞台美術、豪華なキャスト陣(ご一緒に演奏させていただき大変勉強になりましたし楽しかったです)、盛り沢山のプログラム、低価格、どれをとってもお客様のことを大事に思っていらっしゃるなぁと、尊敬する公演でした。このような公演に参加させていただくと、本当に歌手としての幸せを感じます。コンサート後のお客様の笑顔が何よりのご褒美であり、やるだけのことをやった満足感もあって、何重にも幸せなのです。


打ち上げは大変盛り上がりました。1次会の会場の壁にあった大きな時計が、8時半を示す頃まさかの「おひらき」の言葉が幹事の方から飛び出したので、(今日は早かったなぁ。2次会、3次会とあるのだろうなぁ。)と、9時には帰ろうと思っていたので2次会に少しだけ顔を出して帰ろうと思って、携帯電話の着信をチェックしようとしたら携帯電話の時計は10時を過ぎています!!


(まさか!)


と思ったら8時半を示す時計はなんとただのオブジェで動いてなかったのです!!お話をしている途中チラチラ見ていましたが、感覚的に針を見て(まだいいな)と思うだけで、会話が楽しくてちゃんと「今何時」とまでは確認していなかったので、止まっていることに気付かなかったのです!!


結局11時を回るまで2次会を楽しんで、帰宅は2時過ぎでした。


しかし!打ち上げは朝6時まであったと聞きました(笑)!!
いかに公演がいろいろな意味で充実したものだったかを物語っているようでした。


ご来場いただいたお客様誠にありがとうございました。



<追伸>
ちなみに合唱団として参加していらっしゃった男性が、次の日の広島球場で、応援の衣装を着て、汗だくで、手旗を振っておられるシーンを「ニュース23」で見てタフだなぁと思いました(笑)。最高です!

2010/07/19

ご来場ありがとうございました。

親子で職業体験 あこがれ!夢★プロジェクト 第1弾 が開催されました。

私自身も生涯学習プラザ(http://www.dream-ship.co.jp/)の小ホールで歌うのは初めてでしたが、大変素敵なホールでした。今日は海の日にピッタリの爽やかな夏の晴天となりました。

今日の1番の企画は「演奏体験」で、ピアノを演奏してくれた男の子と歌を歌ってくれた女の子が見事でした。

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この2枚はリハーサルの時です。2人に課題を与えて本番に挑戦してもらいました。2人ともバッチリ課題をクリアして演奏できました。

今日参加してくれた子供たちが、将来の可能性を無限に感じ、いろいろなことに積極的にトライしてくれるといいなぁと思います。

ご来場くださった皆様誠にありがとうございました。

2010/05/25

御来場ありがとうございました。

5月23日に、MOZART WEEK 2010 ~新緑の木漏れ日そそぐ午後、モーツァルトの心地よい歌声を~ が、ものすごい雨の中(笑)、開催されました。


タイトルが「木漏れ日そそぐ午後」でしたのに、失礼致しました。「新緑から雨垂れそそぐ午後」…いえ、「新緑を振り切って舞い踊る雨風の午後」となってしまいました。お越しいただいたお知り合いの方から


「雨粒が新緑を弾きモーツァルトを奏でているよう」


と素敵に形容していただけたのが嬉しかったです。言葉は魔法ですね。


ほぼ全てがモーツァルトの声楽曲という案外珍しいこのガラコンサートは、最後に会場のお客様も一緒に全員で童謡唱歌のメドレーを6曲ほど熱唱し幕となりました。満席で80席ほどというホールで、客席で歌われる皆さんの表情を拝見することができました。みんなで歌うというのは大変気分がいいものです。


コンサートで会場の皆さんと歌うとき、必ず思い出すことがあります。私が持っている坂本九さんのベストアルバムの中に「幸せなら手をたたこう」のライブ録音が入っていて、坂本さんの歌に合わせて会場のお客さんが楽しそうに手をたたいたり足をならしたりしておられる様子です。それを聴いていますと自分がまるで会場にいる1人のような気分になってきて楽しくなってきます。


この世に生まれて、孤独を感じるときはあるけれど、決してひとりじゃない。みんな仲間です。


この「幸せなら手をたたこう」や「見上げてごらん夜の星を」「涙くんさよなら」「上を向いて歩こう」「明日があるさ」「心の瞳」…坂本九さんの曲は好きなものが沢山あります。


御来場くださった皆様、悪天候の中ようこそお越しくださいました。心から感謝致します。ありがとうございました。

2010/05/11

御来場ありがとうございました。

2010年5月9日(日)  下関市生涯学習プラザ開館記念 オペラガラコンサート ~下関在住の声楽家たちによる響演~  が開催されました。


この度は、新しいホール、また下関市在住の声楽家が7名集う初の試みということもあって、チケット発売当初から問い合わせが絶えませんでした。ゴールデンウィーク中にチケットは完売し、それでもそれから全体で100件以上(話に聞いているだけでも)のご予約のご連絡があったほどです。前日当日の私の電話はなかなか鳴りやむことはなく、プレイガイドになった気分でした(笑)。まず、その際に「完売で当日券も出せるかもわかない状態です。」とお伝えした皆様には大変申し訳ございませんでした。できるだけたくさんの方にご鑑賞いただきたいのですが、ホールの入場客数が消防法により決められており「立ち見でもよろしければ…」とさえも言うことができなかったのです。


満席の客席は、迫力があります。この度は800席と中規模のホールでしたが、それでもすごい迫力です。舞台に登場していったときの、お客様の期待に満ちた表情や笑顔には、気がグググーッと引き締まります。(是非素晴らしい歌で皆さんに楽しんでいただきたい。やるぞっ!!)そう思いました。


コンサートが無事終わりホッとしています。雨も降りませんでしたし(笑)。多くの晴れ男、晴れ女の皆様、感謝です。次の日随分降って笑ってしまいました。


最近食欲旺盛で大分太りましたが、それはこのコンサートに向けてのエネルギー充電だったということが判明しました。コンサートが終わったとたん、全く食欲がなくなったのです…いや、普通になったのです(笑)。


私は、7~8kgは簡単に上下するので、最近お会いした方は、きっと次お会いする時には「痩せました?」と言われると思います。

2010/04/30

御来場ありがとうございました。

みすゞ少年少女合唱団 第4回演奏会 が昨日開催されました。

日付では昨日になりますが、長門で打ち上げをして今帰ってきたところです。

今日の公演では、子供たちの舞台に私は涙が出るのを必死で堪えてばかりでした。明日は夏のイベント用の写真撮影があって、泣いて腫れぼったい目で行くのはまずいですので、上を向いたり、バカバカしいことを敢えて考えたりして、とにかく涙が流れるのだけはなんとか阻止しました。感動しました。

本番前リハーサル終了後には、自発的に子供たちが円陣を組んで、掛け声をかけ合っていました。それを見ても、もう泣きそうで…。それがこちらです。

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御来場いただきました皆様、誠にありがとうございました。

2010/04/12

御来場ありがとうございました。

2010年4月10日(土) 生涯学習プラザ開館記念 はじめましてコンサート が開催されました。

会場となった「生涯学習プラザ ドリームシップ 海のホール」は、下関に文化ホールを!と16年間活動されてこられた「下関に文化ホールを求める会」の皆様の熱意がまさに実を結んだというべき素晴らしいホール、2010年3月20日にオープンした出来立てホヤホヤのホールです。

このコンサートの日をもって、「下関に文化ホールを求める会」は解散となりました。これまできっと数々のご苦労がおありだったと思いますが、こんなに素晴らしいホールが生まれた経緯には、この会の皆様のご尽力はあまりに多大です。私個人的にもプレイヤーとして心から感謝致します。

そして、このホールでこれから何年、何十年と、さまざまな文化活動を楽しんでいかれるお客様がいらっしゃるんだなぁと思うと感無量で、心躍ります。50年に1度と言われている新ホールの建築。そのオープンに生きている自分の運命を嬉しく思います。

私も歌手として、貢献できるようこれからも頑張ろうと思います。

ご来場いただきました皆様、本当にいいホールですよね!また是非足をお運びくださいませ。御来場誠にありがとうございました。

2010/03/31

御来場ありがとうございました。

2010年3月26日(金)山口大学教育学部附属山口中学校 弦楽合奏部 第7回 演奏会 が開催されました。

こちらの中学校音楽教諭である白地先生は、島根大学時代の同級生です。

昨年の夏合唱部の指導に伺い、初めて先生として指導している友達の姿を見て感動したのですが、この度は中学生のオーケストラを動かす指揮者としての存在ぶりにまた感動しました。

大学時代、私たちの学年には40人の女性に対して男性は5人しかいませんでした。男子校だった高校時代、そして幼いころから野球部で長く活動してきた私にとってその環境は、違う星にでも来たかのような文化の違いを感じたものです(笑)。

男性5人は、食事をしたり、講義の合間に休憩したり、よく一緒にいていろんな話をしました。白地君は口数が少ない硬派な男で、とにかくものすごく練習する人という印象でした。愚痴や弱音は聞いたことはありません。

彼との思い出は沢山ありますが、1つ印象深いのは、大学に入学してすぐに体育の授業で体力測定があったときのことです。さまざまな陸上競技で記録を測りました。1,500m走の記録測定になりました。私は野球を長くやっていたので、その当時筋力や、1,500mくらいの持久力にはわりと自信があったのです。

スタートしてずっと私はトップ集団にいました。しかし中盤以降になると、現役の体育研究室の人たちが本領を発揮してきて、徐々に私は遅れ始めました。2人…3人…と抜かれていきます。その4人目…くらいに抜き去られたのが白地君でした。白地君はトップ集団についていき、上位でゴールしたのです。

これがめちゃくちゃ悔しかったのです。白地君は昔から長距離は得意だったとはいえ運動部で鍛えていたわけではなく、素のスタミナです。何年も部活でトレーニングを積んでおいて負けてしまったことが悔しくて、その日から本格的にまた秘密の特訓を始めました。

家から大学までの距離がだいたい2kmでした。夜になると、家を出発し大学の陸上部のトラックを3周(1周400mですから1,2km)して帰る、しかもちょっとオーバーペースで走る、それをほぼ毎日続けました。

現役を退いて半年も経てば体は鈍りまくっていて、特訓を始めて4日目に事件が起こりました。

その日は非常に怪しげな雲行きで、風も強く吹いていました。いつものようにトラックを3周し、ふとトラック脇を見るとダンベルやバーベルなどのトレーニング器具があったので、それでごっつい筋力もつけようと向かおうとしたその時、右ふくらはぎがつりました。(痛ったーっ!)としゃがんだら、右の裏腿がつりました。ヒ~!と倒れこんだら左のふくらはぎと裏腿がつって、足の裏とかもつって、過去最大のつり祭りになってしまったのです。最悪です。

そして、

ポツ…ポツポツ…ポツポツポツポツザー…

一瞬にして雨が土砂降りになり大嵐になりました。私はのけ反った状態で動けないままトラックに倒れてもがいてもがいて、あの時の情けなかったこと…。深夜のトラックには街灯もなく、真っ暗な中で独り足のつりが1つずつ治まっていくのを待つ間、打たれるだけ春の嵐に打たれました。

そんな悲劇もありつつの特訓を秋まで続けて、大学祭で恒例に行われていた全学部全研究室対抗の駅伝に出場しました。運動部には敵いませんでしたが、なかなかのタイムを出せました。

大学4年間、切磋琢磨しながら学んできた友達。

今こうして舞台で共演できるなんて心から幸せです。

舞台袖から白地君の指揮を見ていました。

輝いてました。

嬉しかったです。

お越しくださった皆様、誠にありがとうございました。

2010/03/24

御来場ありがとうございました。

2010年3月21日(日)、22日(祝・月) 広島シティーオペラ推進委員会2010公演 「友人フリッツ/外套」が開催されました。

私は22日の「外套」のルイージ役で出演致しました。本番はまるで流れ星のように、ほんとにあっという間の出来事でした。実際に50分程度の短いオペラですがそれ以上に、儚いくらいに一瞬で終わってしまった気分です。そのために余力があったせいか(笑)朝まで打ち上げで盛り上がりました。

恋に堕ちた50歳の夫をもつジョルジェッタ(25歳)とルイージ(20歳)、この2人をどのように演じるかの解釈が初日の組と我々とでは全く違いました。初日は、ジョルジェッタが若い男に軽い気持ちで遊んであげたら大変なことになってしまったという解釈。我々は、お互いに本気で愛し合って出来ることなら2人でどこかに逃げ去ってしまいたい、極端にいえば殺されるべくして殺されたというような解釈でした。両日ご覧になられた方はそのあたりも楽しんでいただけたのではないかと思います。

お相手役のジョルジェッタを演じられたのは、全国的に活躍されておられる羽山弘子さんです。羽山さんが演じられるジョルジェッタは超魅力的で、プッチーニの音楽の魅力とともに、私は心も体も自然にパフォーマンスすることができました。終演後お客様から「2人の雰囲気がピッタリだった」「ドキドキした」「エロかった」など感想をいただきとても嬉しかったです。

最後のジョルジェッタの夫ミケーレに捕まってからのシーンは、ほんとに場面に入り込んで「殺されたくねぇ!」と思いました。ミケーレ役の村田さんは、その場面は暗くて足場も悪く、決して体が軽くはない私を支え難しい体勢で歌わなければなりません。しかしさすがです!見事にそれをこなされて迫真の場面にしてくださいました。

今回は沢山の共演者の方とよりいいものを目指して意見を交わすことが多かったのでとても楽しかったです。

ご来場いただきました皆様誠にありがとうございました。

2010/03/09

御来場ありがとうございました。

2010年3月6日、7日
ひろしま国際オペラスタジオ(HIOS) 
第19回オペラ定期公演 
G.ドニゼッティ作曲「ランメルモールのルチア」(原語上演)

が開催されました。

私は、初日の6日はエドガルド役で、そして2日目は怪我をされたキャストの方の急遽代役としてアルトゥーロ役で出演致しました。この「ランメルモールのルチア」という作品は、ドニゼッティ、ベッリーニ、ロッシーニなどの時代の作品を指すベルカントオペラに分類されて、いわゆる美しい旋律を持った高度な声の技術を必要とするオペラです。特に主役のルチアは、もともとの声帯の素質がなければ不可能な難役ですし、技術的体力的にも大変ハードです。公演は両日とも熱のこもった舞台となりました。

これまで出演したオペラでは、愛する人がいなくなったり、先立たれたり、刺殺したり、身代わりになって死んでもらったり(言葉にすると怖いなぁ…)、ストーリー上残されてばかりいましたが、この度初めて絶命の場面をいただきました。両役とも命を落とす役でした。

2役の亡くなり方は全く異なります。エドガルドは、先立たれた愛するルチアを追って自殺します。アルトゥーロは気が狂ったルチアに刺殺されます。1つのオペラで2種類の死に様を研究できたというのは大変貴重です。

エドガルドは、かわいそうです。もともと敵対する家の娘を愛してしまったということ、またその愛する人が、政略結婚によって別のものに奪われてしまった上に気が狂って死んでしまう…。自分の残された道は天国で彼女と結ばれる「死」のみという境地に至ってしまいます。

しかし、私がもっとかわいそうだと思うのは、もう1つのアルトゥーロです。アルトゥーロは大変お金持ちで、落ちぶれた家運を立て直すためにヒーローとして結婚式にやってきますが、相手のルチアには愛されてもいない、婚姻後の寝室でルチアに滅多刺しにされての死…。良かれと思ってやってきたのにそんなのかわいそ過ぎです。また結婚式の登場のシーンが、このオペラの中で音楽的にも最も華やかでそれがまたかえって惨めです。

舞台上で精一杯生きたそのキャラクターが息絶えるシーンは、本当に身につまされます。これまでは相手役の方が亡くなることが多かったので身につまされる方でしたが、今回自分がそれをしてみて感じたことは、息絶えた後は「無」の心境になるのだなということです。生きている間はお客さんに伝える表現を常にしています。そういう意味では、舞台上で「死」とは「無を表現すること」といえるかもしれませんね。

この「ランメルモールのルチア」は、1669年にスコットランドで実際に起きた事件だそうです。怖いです…。

御来場いただきました皆様、誠にありがとうございました。
(お足元の悪い中… 雨男より)

2010/03/03

御来場ありがとうございました。

2010年3月1日(月) 煌く歌声~ガラコンサート 風に寄せて が開催されました。

杉並公会堂はよく響くとてもいいホールでした。合唱、ソプラノ、カウンターテナー、テノール、バリトン、また曲目は古典音楽からドイツ歌曲、オペラ、オペレッタ、そして「千の風になって」や、4部合唱に編曲された南こうせつさんの「国境の風」など、多岐にわたりました。

また、池田理代子さんのトークは、エレガントな雰囲気でとても心地よかったです。ご自身もお歌いになるのに、他の出演者や進行のことに大変気を配られて、なんて素敵な方なんだろうと思いました。私も、出番前に弾ける様な笑顔で見送ってくださり、舞台に出て行く直前には背中をスッと撫でてくださったそれが本当に優しくて、楽しく舞台上で力を発揮することができました。

この公演の収益金の一部は、拉致被害解決に向けて寄付されました。当日は横田さんご夫妻もいらっしゃって、ご紹介の場面もありました。被害にあわれておられるご家族の長期にわたるご心痛は、私には想像すらつきません。解決を私も心から願っています。

御来場いただきました皆様、誠にありがとうございました。
(追伸  お足元の悪い中…  雨男より)

2010/02/11

御来場ありがとうございました。

昨日、ポリオ撲滅チャリティーコンサートが開催されました。

会場の旧古河工業ビルは、「大正8年の建築といわれ、煉瓦造二階健の建物は、前・横の全面道路の交差角度に合わせて隅が鋭角で、そのコーナーに殆ど円形に近い三階部分まですらりと伸びた、縦線を強調した塔が配置された造りは、堂々とした風格が感じられる。建物の平面は変形の四角型で、海岸通り側ともう一方の道路側の各立面の中央部に玄関を持つ。デザインは、煉瓦の柱型とその間の三連の窓を抱き込む石の部分が垂直線を強調し、全体の形を作っている。大正建築の意匠的特質を細部にまで残した建築物であり、その特質としては、玄関の庇部、塔屋の入口上部にはこの傾向が強いが、その他の装飾は単純な幾何学模様を基調としている。また、ワンポイント的に扱った塔屋の明かり取り窓もこの建物の特徴。現在若松に残された近代建築の中でも最も華やかな外観をもち、当時の勇姿をうかがうことができる。」(HPより転載http://www.k4.dion.ne.jp/~fkw/

とても素敵な建物です。また特注の大きなフルコンのピアノは、白鍵は象牙、弦はドイツ製のYAMAHAです。YAMAHAのピアノで聞いたことのないような音色です。カラヤンがベルリンフィルを率いて来日した際、このピアノで練習をしたと言われています。少しでもあやかれますように、ベタベタと触っておきました。

残念だったのは・・・雨です。夕日が沈むのを眺めながらお酒が飲めたら良かったですね。

御来場いただきました皆様誠にありがとうございました。

2010/02/08

御来場ありがとうございました。

昨日、熊本県の崇城大学市民ホールにて ヴェルディ作曲 歌劇「オテロ」 の公演が開催されました。部下の陰謀により勘違いさせられたヴェネツィア共和国の将軍オテロが、愛する妻のデズデーモナを殺し、殺した後少しの差で真実を知って自害するという悲劇。立ち見の方もいらっしゃったという満席のホールからはすすり泣きも聞こえました。

抽象的な表現になってしまいますが、この度の公演ではいろいろな意味で勉強し、また沢山のことで感動し、素晴らしい人との出会いがあり、私にとって幸せな経験となりました。心から尊敬できる人が、心から尊敬できることをされて、そしてそんな人が一杯いらっしゃって…なんとも贅沢な時空です…。

今日の朝早く別の稽古に向けて熊本を後にしました。もう少しいたいような寂しさがありました。熊本好きです。

2010/01/18

御来場ありがとうございました。

2010年1月16日、飯塚コスモスコモンでニューイヤーコンサートが開催されました。前日から飯塚市に入りましたが、路肩にはまだ雪がいっぱいあって、地元の方が言われるには「こんなに雪が降るなんて珍しい」ということでした。週間予報で、寒い1週間で週末回復となっていましたから、どうか本番当日は気持ちよくお越しいただける天候に恵まれますようにと、願っていました。なんとか天気は崩れなかったものの、寒い寒い!本当にお越しくださった方ありがとうございました。

この度は、ソプラノ歌手の宮崎希世子さんとのデュオでオペラの名曲目白押しのプログラムにしました。本当にこの方は声も歌も演技も素晴らしくて、いつも共演させていただけるときには、会場のお客さんの誰よりも近くでそれを拝見できてラッキーといち観客の気持ちにさせてくださるほど魅力的です。

オペラをやっていると、人間の本性ってずっと変わってないんだろうなぁって思います。心理学の欲求で考えればそれには段階があって満たしたい順番などもあるようなのですが、それが行動として現れる本性というニュアンスで考えると、きっと原始時代などに比べるとよりその本性は表に現れなくなってきていて、まるで性質まで変わったかのようにも思えます。ジェネレーションギャップという言葉もありますが、もはや、ギャップはジェネレーションの単位ではなくて、数週間前に流行ったものはもう時代遅れにさえなってしまうように、どんどん早い周期で人間の感覚は変わり続けているようにも一見みえます。

今、思いっきり叫んだり、嬉しくて飛び跳ねて喜んだりできるところは限られています。隣近所があるのに大声を出せばそれは騒音となります。映画館で感動したからといってその辺を走り回ったらおかしな人です。たばこもどこでも吸えません。車はどこにでも駐車できません。テレビで発言できない内容は増えました。生物の世界にはみなルールがありますが、人間も好き勝手は許されません。みんなが好き勝手を望んでルールがなければ、強いものはできて弱いものはできない世界になってしまいますし、強いものは得て弱い者は失うということが起こります。ですから人間は、好き勝手に魅力を感じていながら、みんなで幸せになるために自分をセーブして、平等に幸せになれるように努力しているのです。悩み苦しみ葛藤しながら。

オペラでは、実生活で起こり得てはならないようなことばかりが起こります。その中で登場人物や伴奏が、心情や情景を全身全霊で声や演奏で解き放ち、「みなさん!状況は違えどみなさんの心にもこんな心の叫びがあるのではありませんか!」と問いかけるのです。私自身歌い演じながら、時代も国も言葉も文化も風習も何もかも違うところの別の人が作った音楽作品を、受け入れ、理解できるということに非常にロマンを感じています。作品に反映されたその時代の精神性や情感をもろに体に取り入れて演じるわけです。これは何百年前に生まれた料理を今再現して食べるのとはちょっと違って、その時作られたものをそのまま今食べる感覚です。お腹を壊すかなと思われますが、決してそうではなく、しっかり体に入ってくるのが不思議です。

あまりに残酷で大げさなオペラの中のドラマから現実に戻ったときには、あーなんて現実は穏やかなんだろうか、と思ったりします。

今回の公演では、デュエットは幸せな場面ばかりを御披露しました。ニューイヤーコンサートでは最後主人公が死んで終わるってちょっとできません…(笑)。御来場いただいた皆様誠にありあとうございました。

2010/01/11

御来場ありがとうございました。

本日は、第9回防府音楽祭のファイナルコンサートが開催されました。

私が参加させていただくようになったのは2007年の第6回からです。「カルメン」「椿姫」「蝶々夫人」とオペラを続けてやってまいりましたが、今年はガラコンサートでした。おなじみの金管クインテットや器楽のソロ、声楽ソロ、重唱など多彩なプログラムとなっていました。

他のプログラムのリハーサルを客席から聴いておりますと、まさに「うっとり」という言葉がうってつけの素敵な気分になりました。最高のハーモニーを奏でる金管クインテット、トランペットの清々しく伸びる音色とテクニック、オーボエのまるで音を優しくなでるような繊細さと透明感、ヴァイオリンとツィンバロンの切なく情熱的なチャルダッシュ、今日会場にお越しいただいた皆様はきっとこれらを存分にご堪能いただいたことでございましょう。

残念なことには、私の得意の「雨男」ぶりが発揮され、ここ数日雨などなかったのに今日に限って降るのです。ごめんなさい。でも外のもやもやとは違い、随分白熱した公演となりました。

お越しくださった皆様御来場誠にありがとうございました。

2010/01/09

御来場ありがとうございました。

8日に天神ピアで開催されました、防府音楽祭「オープニング街角コンサート」には沢山のお客様にお越しいただき感動致しました。いつも防府音楽祭の時期は当然のことながら、寒いのです!!この日も風がとても冷たく、お越しくださった方もきっと道中寒かっただろうと思います。本当にありがとうございました。

会場の天神ピアは、もともと銀行であった建物で、控え室に頑丈そうな鉄格子があり牢屋に入った気分でした(笑)。泥棒にでも入らない限り見れませんので、貴重な体験でした。でもあの中は非常に寒かったです。男性はまだ着込んでますのでいいですが、女性のドレスは袖がないことが多いので冬はきついですね。ピーコさんが「オシャレは我慢よっ!」と昔言われたたのを思い出しますが、美しく魅せるには我慢も必要ですね。

本日9日のプロムナードコンサートにも沢山のお客様にお越し頂きました。ありがとうございました。ツィンバロンと弦のカルテットとのアンサンブルは楽しかったです。その曲の少し前にダンス指導があったので、多くの方が椅子に座ったまま曲に合わせて足だけステップを踏まれてる光景がなんとも素敵に感じられました。

御来場誠にありがとうございました。

11日は、いよいよ2010年第9回を数える防府音楽祭のファイナルコンサート!指定席はすでに完売しているそうですので、自由席をお買い求めの方は少し早めに行かれてどうぞ良い席でごゆっくりお楽しみくださいませ。

2009/12/10

御来場ありがとうございました。

2009年12月6日(日)フィオーレ萩 創立15周年コンサートが終了致しました。合唱団の中には、母校の島根大学出身者が沢山いらっしゃって、一緒に演奏できる喜びを感じた演奏会でした。下関に移って10ヶ月ほどになりますが、久々の山陰地方の冬は身にしみる寒さでした。同時に(これこれこの感じ!)という懐かしさも覚えました。

お越しくださった皆様誠にありがとうございました。

2009/11/02

御来場ありがとうございました。

昨日、第3回山口県総合芸術文化祭メインステージが開催されました。総勢400名以上の出演者によってわらべ歌、童謡唱歌、神楽、ブラスと琴用にアレンジされたシンフォニー、オペラなどが演奏されました。公演中にはホール内が1度完全に真っ暗になり、メガスターⅡというプラネタリウムの機械で星空を映し出すという演出もありました。私はこの度公の舞台では初めてとなる詩の朗読もさせていただきました。歌よりもさらに個性を注入できる分、より責任を大きく持つなぁと感じました。国民文化祭以来、KRYのキャスターでいらっしゃる向田好美さんとお話出来たのも嬉しいひと時でした。

シンフォニア岩国ではそのほかにも展示や催しがあり、その中でも特に印象に残ったのは防府西高校監修の、サウンドスケープです。山口県各地の音風景(その土地その土地で目をつぶって聞こえてくるもの)を収録し、まとめたものが公開されていました。何カ月もかけて県内全域を調査しさぞ大変だったろうと思います。しかしその情熱がとても伝わってくるようで感動しました。人はそれぞれ育った環境は違います。目で見る風景は強く印象に残っていますから、あらためて思い出すことができるのですが、では「故郷の音を思い出してください」と言われてもどのようなものが浮かぶでしょうか。私は、頭で思い出せるものはごく特定のものや一部で、しかも想像でこんな感じ、としているところが多いと思います。しかし、実際に山口県のいろいろな場所の音を聞くと、やはり故郷の音は特別に(これこれ!)という印象がありました。意識して聞いているまたは聞こえてる以外の音もちゃんと頭にインプットされているのですね。本来天候など自力で予測しなければならなかった人間はその辺にとても敏感だったに違いありません。それら音としてとての重要な情報を、私たち現代人はテレビから得、パソコンなどで得ることによって、必要なものとして耳が認識しなくなっている、言わば退化ととらえる考え方もできるかもしれません。とても勉強になりました。

御来場いただきました皆さま誠にありがとうございました。

2009/10/30

御来場ありがとうございました。

本日、山口芸術短期大学演奏会2009 in 防府が開催されました。

学生さんはほとんどが女子。男子は数名しかいません。その男子の中に3度ほど私が教えた子がいます。彼はがまだ高校2年生の頃「音楽を勉強したい」ということで、おうちに声楽を教えに行ったのです。幼い頃からピアノを習っていたとはいえ、声楽は未知の世界。でも一生懸命努力して、見事山口芸短に合格した彼は、今2年生となって今日見事にソロでオペラを歌いました。成長した彼を見てとても嬉しかったです。

山口芸短は、とてもきれいな建物で、また見晴らしの良いところにあるので、何度か練習で通わせていただいて、勉強するのにいい環境だなぁと思いました。生徒の皆さんが生き生き素敵なのもなんだか分かる気がします。

本日は大変お日柄に恵まれて嬉しゅうございました。御来場いただいた皆様ありがとうございました。

2009/10/19

御来場ありがとうございました。

10月16日、澄川孝子先生のソプラノリサイタルが開催されました。日本歌曲、民謡、オペラ、はたまた、ギター、舞踊、色とりどりの着物姿、など聴きどころ見どころ満載のコンサートでした。先生の熱のこもった演奏は、歌への思いと、これまでの活動の歴史を感じ、感動しました。

特筆すべきは、先生の大学生になる娘さんが、今回舞台監督を見事にこなされたことです。大学祭の実行委員でそちらの方も忙しい中、お母さんのリサイタルのために帰郷し、わずかの間で今回のリサイタルの構成を把握して、ちゃっちゃと動いていました。今大学では舞台裏関係の勉強をされてます。いろいろな面においてとても配慮のできる子で、きっと彼女なら素晴らしく仕事のできる社会人になると思います。

お母さんが舞台に立ち、その娘さんが裏を支える、なんて素敵な風景でしょう。

御来場いただいた皆様方、誠にありがとうございました。

2009/10/05

御来場ありがとうございました。

昨日、アートふる山口での企画「アートふる音楽祭~音楽の小路~」が開催されました。街全体で盛り上げるアートふる山口は、山口の情緒はもちろん、人との出会いふれあいが満喫できる催しでした。また天気がとてもよかったので、街全体が会場となるこの催しには最高の日和となりました。

野田学園の体育館で行われた音楽祭は、すぐ目の前にお客様がいらっしゃって、おひとりおひとりの表情がいつも以上に近く飛び込んでくるようでした。各団体の皆さんプラカードを先頭に入場されたようで、初めて舞台にプラカードと共に登場しました。野球部出身の私は、プラカードが前にあると、手足を高く上げてリズムに合わせて行進したくなりました。

数ある催しものが同時進行で行われている中、私たちのステージに御来場いただいたお客様に心から感謝致します。

2009/09/21

御来場ありがとうございました。

9月19日下関市立東部中学校 吹奏楽部定期演奏会へ御来場の皆さま誠にありがとうございました。

これをもって3年生は実質引退となります。コンサートの最後には感極まって涙する場面もあり感動しました。3年間の全てを乗せた音達はキラキラと輝き、きっとお客様の心に届いたのではないでしょうか。お疲れ様!

部活引退の瞬間のことは、何かにつけ思い出します。高校野球では、甲子園大会が3年生にとっての最後の戦いになりますが、予選から全国に4000以上の出場校があって、甲子園に勝ち進めるのは49校、そして全国制覇した唯一の学校以外は全て1度負けを経験します。その負けが決まった瞬間が、すなわち引退です。

コンサートの最後、3年生が涙しているのを見てとっても晴れやかなものを感じました。私たち野球部が流した涙も同じように晴れやかなものであったと思います。ただ、敗者の涙です。

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